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アクセスが制限されているECRに対してAzure Pipelinesからイメージを登録してみた

アクセスが制限されているECRに対してAzure Pipelinesからイメージを登録してみた

Serverless LT初心者向け LT大会 #36で登壇時の発表資料です。
https://serverlesslt.connpass.com/event/291396/

daiki.handa

August 23, 2023
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  1. 自己紹介 ⚫ 名前 半田 大樹(@hundyhundy) DP-900 ⚫ 業務 クラウド専業のSIerで、AWS上にあるデー タ分析基盤の構築・運用やAWS全般の技術

    支援などを主に担当。 ⚫ 趣味 クラウド資格を取得すること。 近々AzureのAZ-500(セキュリティ)と Google CloudのProfessional Cloud Network Engineerを受験予定。
  2. 前提条件 以下の事前作業は完了している前提とする • PAT作成(Agent登録時に利用) • Azure DevOps Organization作成 • Azure

    DevOps プロジェクト作成 • Azure Reposリポジトリ作成 • Azure Pipelines用コード作成(https://github.com/handy- dd18/AzurePipeline-SHAgent-EC2-ECR) • EC2(Amazon Linux 2)・NATGW構築 • EC2へのgit/dockerのインストール • ECRリポジトリ作成 • ECRポリシー設定 青文字:Azure作業 橙文字:AWS作業
  3. 事前知識 https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/devops/pipelines/agents/agents?view=azure-devops&tabs=browser Azure Pipelines エージェント • Azure Pipelinesを使用してビルド・デ プロイをするためには1つ以上のエー ジェントが必要になる

    • エージェントは大きく分けて2種類ある • MS管理Agent • Self-Hosted Agent • 明示的にエージェントを指定しない場 合はMS管理Agentが使用される • Self-Hosted AgentはAzure VM Scale Setを使用する方法と手動で サーバーにインストール方法の2つある • 今回はSelf-Hosted AgentをAmazon EC2にインストールして使用する Azure
  4. 事前知識 PAT(Personal Access Token) • エージェント登録用のコマンドを実行す る際にAzure DevOpsユーザーである ことを保証するためのトークン •

    トークンごとに有効期限やスコープを設 定することが可能 • MSアカウントやAzure AD(Entra ID)を 使用できない3rd Partyツールや環境か らAzure DevOpsに対しての認証を行 う • 今回は事前に作成したPATを使用して Self-hosted Agentの登録を行う Azure
  5. 事前知識 ECRポリシー • AWS上でコンテナイメージを管理する ECRリポジトリにはリソースベースポリ シーが設定できる • 今回は特定のIPアドレス(コンソールア クセス用)かVPC Endpoint以外からの

    アクセスを拒否するように設定している ※余談 右記例ではイメージスキャンのため Inspectorからのアクセスも許可している AWS
  6. 実施内容 1. エージェントプール作成 2. SHAgentインストールコマンド確認 3. EC2ログイン、SHAgentインストール・実行 4. エージェント登録確認 5.

    パイプライン作成 6. パイプライン実行 7. イメージPush確認(ECRリポジトリ) 青文字:Azure作業 橙文字:AWS作業
  7. 6.パイプライン実行 Pipeline画面とエージェント側のコンソールログから実行結果が確認できる Pipeline画面を見ると、「waiting on the agent to receive and acknowledge

    the request(エージェントがリクエストを受信して確認するのを待つ)」とあることから、エー ジェントがリクエストを確認するのを待っていることがわかる Pipeline画面 エージェント側コンソール(EC2) Azure
  8. まとめ この構成の嬉しい点 • ソースコード管理をAzureに集約することができる • AWS側でインバウンド通信の考慮が不要になる • ECRリポジトリへのアクセスがAWS内で完結する(Azureから直接接続しない) この構成のイマイチな点 •

    PATを使用するため、ユーザー側で定期ローテーション作業が必要になる • IAMユーザー管理が必要になる • EC2の管理が必要になる • エージェント用サーバがスケールしない(恐らくASとUserData使えば可能) • NAT Gatewayが必要なため、コスト的には割高になる AWS Azure