Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

設計の進め方と 品質特性品質特性

Sponsored · Your Podcast. Everywhere. Effortlessly. Share. Educate. Inspire. Entertain. You do you. We'll handle the rest. →
Avatar for harachan harachan
July 27, 2026

設計の進め方と 品質特性品質特性

2026年新卒研修資料

Avatar for harachan

harachan

July 27, 2026

More Decks by harachan

Other Decks in Design

Transcript

  1. 1. 設計の進め方 :まずは機能要件を把握する Step 1 最初に 「何ができるべきか/できてはいけな いか」を握る。 いか」 を握る。

    例:マイページの投稿一覧 ・自分の投稿だけ新しい順に表示 ・削除済みの投稿は出さない ・他人の下書きは見えない ここが決まらないまま「いい設計をしよう」 と始めるのは、 目的が定まっていないのに使 うツールだけ決まっているようなもの。 05 / 31
  2. 1. 設計の進め方 :ブラッシュアップする Step 4 払拭する 妥協する 例:投稿が1万件で遅い → ページングやキャッシュで速くする

    例:キャッシュを入れた代わりに → 古いデータが少し見えるのは許容する 懸念点に手を打つ 割り切って捨てる 09 / 31
  3. 1. 設計の進め方 ステップは反復するサイクル 4 01 要件理解 機能・非機能を握 る → 02

    素直な設計 まず1案を描く → 03 微妙な点 気になる点を炙り 出す → 04 ブラッシュアップ 払拭する/妥協す る 回で決まらない。再評価して戻ってOK。サイクルを回すことが設計の本体。 1 10 / 31
  4. 2. 品質特性ツアー なぜ品質特性を知っておくべきか レビューで何を見られるかわ かる 先輩が「ここパフォーマンスど う?」「ここセキュリティど う?」と聞く理由が、品質特性 の棚で説明できる。 設計時の観点漏れを防げる

    つの特性を上から舐めれば、抜 け漏れに気づける。チェックリ ストとして使える。 9 手法を引ける索引になる 「この品質を上げたい」と思った とき、サブ特性のキーワードから 手法を逆引きできる。 13 / 31
  5. 2. 品質特性ツアー ISO/IEC 25010 の9特性 品質特性 機能適合性 性能効率性 互換性 インタラクション能力

    信頼性 セキュリティ 保守性 柔軟性 いつ気にする? 常に。無いと他を語る意味なし 大量データ/高アクセス 既存システム連携/複数バージョ ン ユーザーが触る画面・UI 止められない/データ消失NG 個人情報・決済・認証認可 長く育てる/大人数で触る スケール想定/差し替え可能性 サブ特性キーワード 完全性・正確性・適切性 時間効率・資源効率・容量 共存性・相互運用性 習得性・操作性・エンゲージメント 無欠陥性・可用性・耐障害性・回復性 機密性・完全性・否認防止性・真正性 モジュール性・解析性・修正性・試験性 適応性・スケーラビリティ・置換性 14 / 31
  6. 2. 品質特性ツアー 特性同士は連動する TRADE-OFF (負の相関) 柔軟性 ↑ → 性能効率性 ↓

    差し替え可能にするほど抽象層が増え、実行時オーバ ーヘッドが増える傾向。 SYNERGY (正の相関) 解析性 ↑ → 修正性も ↑ 例:マイクロサービスにする 複数の特性が同時に動く 柔軟性のスケーラビリティ ↑、保守性のモジュール 性 ↑。 一方で、保守性の解析性 ↓(全体の挙動が追いにく い)、信頼性・性能効率性も ↓。 1つの設計判断が、複数の特性に同時に効いてくる。 「どこで何が起きているか」が追えれば、直しやすさ も自然と上がる。 24 / 31
  7. 2. 品質特性ツアー 設計に活かす3つの場面 設計するとき レビューするとき 手法を選ぶとき つの特性を上から舐めて、自分 の設計が見落としていないか確 認する。チェックリストとして 使う。

    「ここパフォーマンスどう?」 を「時間効率は要件を満たす か?」と語れる。サブ特性が共 通言語になる。 「この品質を上げたい」と思った ら、サブ特性のキーワードから手 法を逆引きできる。 観点漏れを防ぐ 9 議論の言葉を揃える 索引として引く 26 / 31
  8. 2. 品質特性ツアー 索引としての引き方 やりたいこと → 品質特性 → サブ特性 → 手法のキーワード

    手法のキーワード。サブ特性まで降りる 。サブ特性まで降りる とググりやすい。 やりたいこと 速くしたい 追いやすくしたい 直しやすくしたい スケールさせたい サブ特性 性能効率性/時間効率 保守性/解析性 保守性/修正性 柔軟性/スケーラビリティ 手法のキーワード キャッシュ・非同期・インデックス ログ設計・トレーシング・命名規約 SOLID・DDD・モジュール分割 水平分散・非同期キュー・マイクロサ ービス 27 / 31
  9. 3. 演習の説明 演習内容とプロセス やる内容:Railsチュートリアル + タイムライ ン同期機能の設計バトル 01 02 03

    個人ワーク:1人で設計を書き下す ペア議論:品質特性の観点で意見交換 講師バトル:設計意図を言語化して守る/改める 制約 最終成果物は講師との議論で合意を得た ものに限る。「なんとなく」はNG。 要件抽出を体験しよう 要件や制約は最初から渡されない。講師 に積極的に質問して明らかにすること。 29 / 31
  10. 3. 演習の説明 求める成果物(4点セット) 01 抽出した要件・制 約 講師への質問で明らかにし た、機能・非機能要件と制 約。 02

    03 04 何を重要視したか。どの品 質特性のサブ特性を最優先 したか。 コンセプトを満たす具体の 設計・実装方針。 切り捨てたサブ特性。何を 捨てたかを明示する。 コンセプト 手法 妥協点 30 / 31