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Libra report(日本語)
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haruka
July 05, 2019
Research
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25
Libra report(日本語)
2019年6月18日に発表された「Libra」について調査した内容です。
(2019年6月26日時点の情報)
haruka
July 05, 2019
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Transcript
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GAFAの一角であるFacebookが発表した暗号資産(仮想通貨) 法定通貨との交換が可能なステーブルコイン 資産の裏付けは、実在する資産の集合体「Libraリザーブ」 ※信頼性のある機関が発行する法定通貨、短期国債等のボラティリティが低い資産の集合体 Libra リザーブ ※複数の法定通貨、機関の資産 概要 資産運用 Libra
Association ※実際は取引所経由で購入
Libraの目指すもの - Vision
多くの人びとに力を与える、 シンプルで国境のないグローバルな通貨と金融インフラになる Libraの目指すもの - Mission オープンで常にユーザの利益のために運用されることを保証するため、 私たちはLibraネットワークを完全に 「非許可型」にすることを目標とする ※最初は「許可型」でスタート
Libraの利用イメージ テキストを送るようにシンプルに早く、簡単にLibraを送る
Libraが生み出す価値 ・口座を持たない人々(17億人:世界人口の31%程度) に金融サービスを提供 ・労働の成果を自分でコントロール ・グローバルに、オープンに、瞬時に、かつ低コストで資金を移動 → 経済機会の増加 ・グローバル通貨と金融インフラを公共財として統治
2019年6月18日 公式サイト、ホワイトペーパー、テストネット公開 2020年前半 運用開始 2025年 LibraをPublicBlockchain(非許可型の運営)へ移行 マイルストーン
オープンソースでLibra blockchainを開発(新しくデザインされたブロックチェーン) [満たす要件] 10億アカウントに耐えられるスケーラビリティ、スループット、ストレージ 強固なセキュリティ Libraエコシステムの拡張を担う柔軟性 [採用した内容] Libraのためにデザインされたプログラミング言語「Move」を利用(セキュリティ優先) →デジタル資産に現実資産と同じ制約を持たせる(2重支払いの防止) LibraBFT合意プロトコルを使用したBFTアプローチを採用(3分の2以上が必要)
データ構造はマークルツリーを採用 Libraブロックチェーン – 概要
Libraブロックチェーン – トランザクションとステート ※「F」はMoveで記述 ※トランザクションの実 行にはGasが必要
Libraブロックチェーン – トランザクションの検証 クライアントが作成したトランザクションは すべてValidatorに送られ、検証される [役割] AC: 唯一の外部インターフェース VM: トランザクションの検証
Mempool: 実行待ちのトランザクションを保持する 他のValidatorと共有する(shared-mempool) Consensus: バリデータ間の合意の調整を担当する Execution: トランザクションを実行する Storage: 合意されたトランザクションと結果を格納する
Libraブロックチェーン – トランザクションのライフサイクル 長かったのでここ見て https://developers.libra.org/docs/life-of-a-transaction [重要そうな箇所] 最初に受けとったValidatorがOwnerとなり、 同意の提案を仕切る 他のValidatorsへ共有する前に、事前検証を 実施する(2)
9のトランザクション実行は同意前に実行される 参照クエリの場合
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Libra協会 – 創設メンバー 【決済】 Mastercard, PayPal, PayU (Naspers' fintech arm),
Stripe, Visa 【テクノロジ ー・マーケットプ レイス】 Booking Holdings, eBay, Facebook/Calibra, Farfetch, Lyft, Mercado Pago, Spotify AB, Uber Technologies, Inc. 【電気通信】 Iliad, Vodafone Group 【ブ ロックチェーン】 Anchorage, Bison Trails, Coinbase, Inc., Xapo Holdings Limited 【ベ ンチャーキャピ タル】 Andreessen Horowitz, Breakthrough Initiatives, Ribbit Capital, Thrive Capital, Union Square Ventures 【非営利組織、多国間組織、学術機関】 Creative Destruction Lab, Kiva, Mercy Corps, Women's World Banking
Libra協会 – 概要 Libra協会は独立・非営利・メンバー制の組織で、中立で国際的な機関であること を目指しスイスのジュネーブに本部を置く [主な役割] ・Libraブロックチェーンの運用を促進すること ・利害関係者(ネットワークのバリデータノード)間での協調と合意形成を促進すること ・リザーブを管理すること 協会はLibra協会評議会によって運営され、評議会は各バリデータノードの代表1
名によって構成される(国会みたいなもの) 初期の管理は創立者/協会の依存度が大きいが、徐々に分散性強化に向けて移 行していき創立者/協会への依存度を減らすことを計画している
Libra協会 – 企業がメンバになるには [技術要素] ・ノードの運営場所は2種類(自社DC、クラウドサービス) ・Dockerイメージ、CI/CD構成、監視構成については協会がサポート [企業評価] ・最低限の市場価値は$1B ・顧客規模は複数国で2000万人/年 ・業界リーダーと言えるブランド(Top100位以内)
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2020年(運用開始)までの課題 [Libraブロックチェーン] ・APIとライブラリの整備 ・Libra開発のベストプラクティスの整備 ・プロトコルのテストから、ウォレットや取引所と連携したフルスケールテストまでの実施 ・Move言語の開発と第三者が開発を実施するための整備 ・非許可型のエコシステムに移行する際の技術的な課題の研究(2025向け) [リザーブ] ・地理的に分散調査された管理者からなるリザーブのグローバル管理機関を設立 ・監査対応、資産運用についての手順整備
[Libra協会] ・Libra協会評議会を約100の多様なメンバーへ拡大(全員バリデータとして機能) ・協会の人材強化とパートナー強化を実施
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2025年(Public化)の想定 [変わること] Libra協会による運営(コンソーシアム)からLibraユーザによる運営へ(Public) (Libra投資トークン保有者 → Libraコイン保有者) [変わらないこと] 重要な決定は2/3以上が必要(LibraBFT合意プロトコル) 投資トークン
Libraホワイトペーパ(2019/06/26時点) https://libra.org/ja-JP/white-paper/ Libra開発者サイト(2019/06/26時点) https://developers.libra.org/ Libraのウォレットcalibra(2019/06/26時点) https://calibra.com/#intro もとねた
こっからは岩間の感想やなんや
まだ何も決まってない 今後の方針も、技術的な情報も詳細はなく不透明 → 現時点では良いものか悪いものか判断できず マネロン対策はどうするのか KYCやIdentity Providerはどうするのか (Facebookが独占するのか) 協会はどんなインセンティブでもって ユーザによる運営に切り替えるのか
(善意による負担を協会は負えるのか)
企業が強くなりすぎてる? GAFAのような多国籍企業による支配が加速する? 国による統治が弱くなり、企業による統治へ変わっていく? 規制側は既存の社会システムを守る動きとなるのか、新しい社会システムをデザインしていくのか テックジャイアントは社会的責任を果たせるのか
ここで使われそう インドでWhats upすごい インドの国際送金すごい 国際農業開発基金(IFAD)のレポートによると 2017年度のインドへの国際送金は「7.7兆円」 インドでのWhats upユーザは「2億人」を超える
Facebookサービスはすでに多数のユーザ(23億人/月)を獲得している Libraパートナーにもその条件(2000万人/年)をつけている Facebookうまいなー https://ja.newsroom.fb.com/company-info/ 世界で一番利用者が多い通貨になれそう GAFAではFacebookが一番向いている
複数の分散した国や中央銀行が発行する金融資産を担保にしている 利用者が法定通貨に戻す際も単一の通貨に限らないと言っている Facebookうまいなー? 規制どうする?の混乱中に覇権取ってなあなあにできる? EUですら揉めているのに 各国が協力して規制をかけれるとは思えない
Moveもセキュリティ重視と言ってるけどFacebook、、 Facebookかぁ、、、 お漏らししそう 匿名でアドレス作れるといってもFacebook
世界共通といえば、、、バベルみたいになって神が怒る? 世界共通通貨は便利 両替とかめんどいし、キャッシュレスだし良き
Libraは世界に対して一石を投じた Libraを良いものにするか悪いものにするかは 国や企業だけでなく、様々な人たちで議論する必要がある