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事業成長を実現するために、 ユーザー・開発者が使いやすい基盤を追い求める
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ハトン
July 23, 2025
Technology
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事業成長を実現するために、 ユーザー・開発者が使いやすい基盤を追い求める
マルチプロダクト SaaS での認証認可基盤の実例でお話しさせていただいた内容です。
https://freee.connpass.com/event/360601/
ハトン
July 23, 2025
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Transcript
事業成長を実現するために、 ユーザー・開発者が使いやすい基盤を追い求める 2025.07.23
2 ハトン 医薬製造系SES、飲食予約管理SaaS を経て、2023年に入社。 IAM基盤開 発部にてID連携開発を担当。 趣味は生き物飼育で、色々な生物と 暮らしている。昆虫を200匹ほど 飼っていた時期もあった。 鳩は特別好きというわけではない。
IAM基盤エンジニア haton14 (飯岡 巧巳) Iioka Takumi
3 01 freeeの成長がもたらした認証の痛み 02 新認証基盤への生まれ変わり 03 プロダクトと共に進化する基盤 04 基盤の進化を支える二本柱 05 これからの挑戦 目次
4 01 freeeの成長がもたらした認証の痛み 02 新認証基盤への生まれ変わり 03 プロダクトと共に進化する基盤 04 基盤の進化を支える二本柱 05 これからの挑戦 目次
電⼦稟議 経費精算 債権債務 管理 ⼈事労務 電⼦契約 固定資産 請求管理 会計
⼯数管理 販売管理 会計・人事労務・販売管理を核とした 統合型経営プラットフォーム
6 freeeの成長がもたらした「認証の痛み」 https://corp.freee.co.jp/ir/factbook_ja.pdf
7 成長を阻害する技術的負債 会計データベースへの巨大な依存 • 認証機能が、freee最初のプロダクトである「freee会計」のデータベースに深く依存していた • 機能拡張時には会計への影響を考える必要があり、大きな技術的負債となっていた システム全体への障害リスク • 会計データベースの負荷が高まると、他のプロダクトまでログインできなくなる
◦ 確定申告期など • 認証機能が単体でスケールできない状態
8 ユーザー体験の分断と開発の非効率 アカウント操作に関わるユーザー体験の分断 • 認証ライブラリを各プロダクトに提供 • 各プロダクトが個別にログインやサインアップ画面を実装 • プロダクトごとにユーザー体験が統一されていない状況 ◦
例 : ▪ パスワードのリセットメール送信機能 ▪ ユーザーへプロダクトの権限を割り当て(招待) ▪ etc… 認証機能開発のボトルネックが発生 • プロダクト数が急増し、基盤チームのレビューが追いつかない状況になった
9 01 freeeの成長がもたらした認証の痛み 02 新認証基盤への生まれ変わり 03 プロダクトと共に進化する基盤 04 基盤の進化を支える二本柱 05 これからの挑戦 目次
10 新認証基盤への生まれ変わり 依存からの脱却と安定稼働 • freee会計のデータベースから独立した認証基盤に再設計 ◦ 確定申告のような高負荷状況下での安定性も向上 ◦ 今後の機能拡張も容易な、柔軟なモデル設計へ 体験統一と開発効率化
• ログイン画面を一本化し、ユーザー体験の統一を実現 • 他にも認証以外のアカウント周りに関する画面を提供 ◦ プロダクトのリリーススピード向上に寄与 freeeの礎となる認証認可基盤のマイクロサービス化プロジェクトの経緯と振り返り https://developers.freee.co.jp/entry/migrate-to-auth-microservice
11 freee IAM基盤の現在地
12 01 freeeの成長がもたらした認証の痛み 02 新認証基盤への生まれ変わり 03 プロダクトと共に進化する基盤 04 基盤の進化を支える二本柱 05 これからの挑戦 目次
13 領域を越えてユーザーに価値を最速で届ける 相談を歓迎する文化 • プロダクトからの「こういう情報をとれないんですか?」といった気軽な相談を歓迎 • 当初想定していなかったユースケースが、基盤を進化させるきっかけになる • プロダクトからの課題相談を起点に、最適な導入プランを一緒に考える プロジェクトへの直接参加
• 設計時のレビューだけでなく、時には基盤メンバーがプロダクト開発に一時的に参加する • 導入までの課題を一緒に解決し、導入を直接推進 特定領域の専門家として • 自分たちの運用している基盤だけに閉じず、事業の進化に向けて役割を染み出す • 特定領域の専門家として、プロダクトの成功に貢献することを重視
14 未来を見据えた基盤の提案 プロダクトからの相談を待つだけでなく、新技術を常に調査・検証 • OpenIDファウンデーション・ジャパンにも参加 • OpenID Foundation本国のブログ等から新しい仕様を知るなど • freeeに落とし込むとどういう体験になるかPoCで設計・検証
安定稼働のための取り組み • 負荷対策 • SPOF対策 新機能の開発 • ログ等から基盤の使われ方を調査し、プロダクトにヒアリング • 新しいユースケースが見つかる
15 01 freeeの成長がもたらした認証の痛み 02 新認証基盤への生まれ変わり 03 プロダクトと共に進化する基盤 04 基盤の進化を支える二本柱 05 これからの挑戦 目次
16 リアーキテクチャがもたらした概念整理 移行の困難を乗り越え理想を発見する • データ移行の過程で、過去の曖昧な概念と向き合い整理する必要がある • この作業こそが、理想のデータモデルを再定義する機会となった 未来の基盤への土台作り • 「役割の割り当て」といった概念が整理され、責務が明確になった
◦ 権限管理基盤へ • 認証に必要な情報が整理される ◦ 認可機能を分離した認可基盤へ 権限管理基盤: freee の権限管理基盤マイクロサービスの今を語ろう! https://developers.freee.co.jp/entry/authorization-management-microservice 認可基盤: freee における OAuth/OpenID Connect の活用と Authlete への移行 https://www.authlete.com/ja/resources/videos/20241211/01/
17 基盤の安定性とプロダクト開発のスピードを両立させる 安定性を担う「基盤I/F」 • 基盤本体のI/Fは、抽象的で汎用的な作り • プロダクトごとの個別要件の影響を受けにくくし、安定性と拡張性を確保 使いやすさを担う「認証認可ライブラリ」 • 基盤のデータモデルを翻訳
• プロダクトの「使いやすさ」はライブラリ層が吸収 • プロダクト開発者が直感的に使えるようにすることで、開発スピードを向上
18 01 freeeの成長がもたらした認証の痛み 02 新認証基盤への生まれ変わり 03 プロダクトと共に進化する基盤 04 基盤の進化を支える二本柱 05 これからの挑戦 目次
19 これからの挑戦 プロダクトへの提供価値向上 • 基盤に乗り切れていない機能の提供 • プロダクト側で安全に基盤を使ってもらうためのガードレールを整備する ◦ N+1呼び出し対策 新たな認証認可の仕組み
• toB向けOAuthについて、真のResource Ownerに基づいた認可のベストプラクティスを整 備 • AI時代に備えた新しい要求への対応
スモールビジネスを、世界の主役に。