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[HeatWavejpMeetup#14] 私が思う現時点のHeatWaveGenAIの使い所...

[HeatWavejpMeetup#14] 私が思う現時点のHeatWaveGenAIの使い所 [山﨑 由章 氏(HeatWavejp)]

【講演内容】
生成AIブームが続いていますが、生成AIはどんなことでも解決できる銀の弾丸ではありません。また、生成AIをデータベースに組み込んだHeatWave GenAIも同じく銀の弾丸ではありません。特に、広義の生成AIで出来ることは多岐に渡るため、同じことをHeatWave GenAIに求めると上手く実現できないケースもあります。
そのため、このセッションでは現時点のHeatWave GenAIで出来ることと/出来ないことを整理し、私が思う(現時点の)HeatWave GenAIの使い所について説明します。

【発表者】
HeatWavejp
山﨑 由章 氏

【イベント情報】
HeatWavejp Meetup #14
https://heatwavejp.connpass.com/event/360186/

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Transcript

  1. Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved. HeatWavejp Meetup #14

    私が思う現時点のHeatWave GenAIの使い所 2025/7/17 HeatWavejp 山﨑 由章
  2. Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved. 私が思う現時点(2025年7月時点)の HeatWave GenAIの主な使い所

    1. AIに関する専門的な知識がなくてもRAGを実現したい、 手軽にRAGを実現したい 2. LLMをセキュアに使いたい (外部にデータを送らずにLLMを使いたい) 3. MySQL内のテキストデータに対して、セマンティック検索したい (語句の意味を考慮した検索をしたい/ベクトル検索したい)
  3. Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved. 例) 「5月と6月の売上を比較し、売上が大きく 増えた商品トップ5を教えて」

    と入力すると結果を返してくれる 現時点(2025年7月時点)のHeatWave GenAIではできません
  4. Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved. 例) 「5月と6月の売上を比較し、売上が大きく 増えた商品トップ5を教えて」

    と入力すると、そのデータを検索するため のSQLが生成される 現時点(2025年7月時点)のHeatWave GenAIではできません ※この機能強化がロードマップにあることは発表されています
  5. Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved. その3 インデータベースLLMだけで 日本語を扱える

    日本語を扱うこともできますが、日本語に対する精度の高いLLMは 現時点 (2025年7月時点)でインデータベースLLMとしては提供されて いません
  6. Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved. その4 HeatWave AutoMLと統合した

    機能も提供されている 現時点(2025年7月時点)のHeatWave GenAIでは、 HeatWave AutoMLと統合した機能までは提供されていません ※ユーザー側でHeatWave GenAIとHeatWave AutoMLを組み合わせて組み込めば、 先ほどのスライドのようなことは実現できます
  7. Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved. 現時点(2025年7月時点)の HeatWave GenAIでできる主なこと

    1. MySQLをインターフェースとして、SQLからLLMが使える 2. LLMを使う時に、オブジェクトストレージ上のテキストデータを簡単に RAGに組み込める 3. LLMに単発で問い合わせするだけでなく、会話のコンテキストを維持して チャット形式でLLMを利用できる 4. 外部にデータを送ることなく、セキュアにLLMを利用できる 5. MySQL内のデータに対して、エンべディングを生成してベクトル化できる 6. MySQL内のデータに対して、セマンティック検索できる (語句の意味を考慮した検索ができる/ベクトル検索できる)
  8. Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved. 現時点(2025年7月時点)の HeatWave GenAIでできる主なこと

    1. MySQLをインターフェースとして、SQLからLLMが使える 2. LLMを使う時に、オブジェクトストレージ上のテキストデータを簡単に RAGに組み込める 3. LLMに単発で問い合わせするだけでなく、会話のコンテキストを維持して チャット形式でLLMを利用できる 4. 外部にデータを送ることなく、セキュアにLLMを利用できる 5. MySQL内のデータに対して、エンべディングを生成してベクトル化できる 6. MySQL内のデータに対して、セマンティック検索できる (語句の意味を考慮した検索ができる/ベクトル検索できる)
  9. Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved. HeatWave GenAIでは、 インデータベースLLM以外に

    OCI Generative AI Serviceで 使用できるLLMも使える ※OCI Generative AI Serviceとの連携設定が必要
  10. Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved. その3 インデータベースLLMだけで 日本語を扱える

    日本語を扱うこともできますが、日本語に対する精度の高いLLMは 現時点 (2025年7月時点)でインデータベースLLMとしては提供されて いません
  11. Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved. その3 インデータベースLLMだけで 日本語を扱える

    現時点 (2025年7月時点)で、日本語に対する精度の高いLLMは OCI Generative AI Serviceと連携することで使用できます
  12. Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved. 現時点(2025年7月時点)の HeatWave GenAIで提供されているルーチン(※)

    1. ML_GENERATE 2. ML_GENERATE_TABLE 3. VECTOR_STORE_LOAD 4. ML_RAG 5. ML_RAG_TABLE 6. HEATWAVE_CHAT 7. ML_EMBED_ROW 8. ML_EMBED_TABLE ※関数とプロシージャーをまとめて呼ぶ総称 このページにリストされているものには関数と プロシージャーが混じっているため、 ドキュメント上も「Routine」と表現されている ドキュメント:HeatWave User Guide / HeatWave GenAI Routines
  13. Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved. 現時点(2025年7月時点)の HeatWave MySQLで提供されている関連関数

    1. DISTANCE 関数 2. STRING_TO_VECTOR() 3. VECTOR_DIM() 4. VECTOR_TO_STRING() ドキュメント:MySQL 9.3 Reference Manual / Vector Functions
  14. Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved. 現時点(2025年7月時点)の HeatWave GenAIで提供されているルーチン

    1. ML_GENERATE => SQLからLLMが使える (対話型) ※関連するできること(19ページ参照) ・MySQLをインターフェースとして、SQLからLLMが使える
  15. Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved. 現時点(2025年7月時点)の HeatWave GenAIで提供されているルーチン

    2. ML_GENERATE_TABLE => SQLからLLMが使える (バッチ処理型) ※関連するできること(19ページ参照) ・MySQLをインターフェースとして、SQLからLLMが使える
  16. Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved. 現時点(2025年7月時点)の HeatWave GenAIで提供されているルーチン

    3. VECTOR_STORE_LOAD => ML_RAG/ML_RAG_TABLE を使ってLLMに対してRAGを使った 問い合わせをする前に、RAGに組み込むドキュメントを オブジェクトストレージ上からロードする (ロードするだけでなく、自動的にエンべディングを生成して ベクトル化される) ※関連するできること(19ページ参照) ・LLMを使う時に、オブジェクトストレージ上のテキストデータを簡単にRAGに組み込める
  17. Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved. 現時点(2025年7月時点)の HeatWave GenAIで提供されているルーチン

    4. ML_RAG => RAGを使ってLLMに対して問い合わせをする (対話型) ※関連するできること(19ページ参照) ・LLMを使う時に、オブジェクトストレージ上のテキストデータを簡単にRAGに組み込める
  18. Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved. 現時点(2025年7月時点)の HeatWave GenAIで提供されているルーチン

    5. ML_RAG_TABLE => RAGを使ってLLMに対して問い合わせをする (バッチ処理型) ※関連するできること(19ページ参照) ・LLMを使う時に、オブジェクトストレージ上のテキストデータを簡単にRAGに組み込める
  19. Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved. 現時点(2025年7月時点)の HeatWave GenAIで提供されているルーチン

    6. HEATWAVE_CHAT => LLMに単発で問い合わせするだけでなく、 会話のコンテキストを維持してチャット形式でLLMを利用できる ※関連するできること(19ページ参照) ・LLMに単発で問い合わせするだけでなく、会話のコンテキストを維持してチャット形式で LLMを利用できる
  20. Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved. 現時点(2025年7月時点)の HeatWave GenAIで提供されているルーチン

    7. ML_EMBED_ROW => テキストデータに対して、エンべディングを生成して ベクトル化できる ※関連するできること(19ページ参照) ・ MySQL内のデータに対して、エンべディングを生成してベクトル化できる ・ MySQL内のデータに対して、セマンティック検索できる (語句の意味を考慮した検索ができる/ベクトル検索できる)
  21. Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved. 現時点(2025年7月時点)の HeatWave GenAIで提供されているルーチン

    8. ML_EMBED_TABLE => MySQLのテーブル内のテキストデータに対して、 エンべディングを生成してベクトル化できる ※関連するできること(19ページ参照) ・ MySQL内のデータに対して、エンべディングを生成してベクトル化できる ・ MySQL内のデータに対して、セマンティック検索できる (語句の意味を考慮した検索ができる/ベクトル検索できる)
  22. Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved. 現時点(2025年7月時点)の HeatWave MySQLで提供されている関連関数

    1. DISTANCE 関数 => ベクトル間の距離を求めることができる ※関連するできること(19ページ参照) ・ MySQL内のデータに対して、エンべディングを生成してベクトル化できる ・ MySQL内のデータに対して、セマンティック検索できる (語句の意味を考慮した検索ができる/ベクトル検索できる)
  23. Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved. 現時点(2025年7月時点)の HeatWave MySQLで提供されている関連関数

    2. STRING_TO_VECTOR() 3. VECTOR_DIM() 4. VECTOR_TO_STRING() => 話が横道に外れてしまうので、これらの関数の説明については割愛 ※関連するできること(19ページ参照) ・ MySQL内のデータに対して、エンべディングを生成してベクトル化できる ・ MySQL内のデータに対して、セマンティック検索できる (語句の意味を考慮した検索ができる/ベクトル検索できる)
  24. Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved. 現時点(2025年7月時点)の HeatWave GenAIでできる主なこと

    1. MySQLをインターフェースとして、SQLからLLMが使える 2. LLMを使う時に、オブジェクトストレージ上のテキストデータを簡単に RAGに組み込める 3. LLMに単発で問い合わせするだけでなく、会話のコンテキストを維持して チャット形式でLLMを利用できる 4. 外部にデータを送ることなく、セキュアにLLMを利用できる 5. MySQL内のデータに対して、エンべディングを生成してベクトル化できる 6. MySQL内のデータに対して、セマンティック検索できる (語句の意味を考慮した検索ができる/ベクトル検索できる)
  25. Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved. 私が思う現時点(2025年7月時点)の HeatWave GenAIの主な使い所

    1. AIに関する専門的な知識がなくてもRAGを実現したい、 手軽にRAGを実現したい 2. LLMをセキュアに使いたい (外部にデータを送らずにLLMを使いたい) 3. MySQL内のテキストデータに対して、セマンティック検索したい (語句の意味を考慮した検索をしたい/ベクトル検索したい)