Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
脱VM!リモートコンテナによる開発
Search
HIRA
February 09, 2021
Technology
0
840
脱VM!リモートコンテナによる開発
2021.2.9 社内勉強会発表資料
2022.5.21 SlideShareから移行
HIRA
February 09, 2021
Tweet
Share
More Decks by HIRA
See All by HIRA
AWS CloudFormationによる Infrastructure as Codeの実現
hira
0
190
MQ(メッセージキュー)入門
hira
0
720
マイクロサービス化に向けて
hira
0
150
CI(継続的インテグレーション)
hira
0
85
Other Decks in Technology
See All in Technology
Okta Identity Governanceで実現する最小権限の原則
demaecan
0
210
re:Inventに行くまでにやっておきたいこと
nagisa53
0
820
Oracle Base Database Service 技術詳細
oracle4engineer
PRO
14
82k
SRE × マネジメントレイヤーが挑戦した組織・会社のオブザーバビリティ改革 ― ビジネス価値と信頼性を両立するリアルな挑戦
coconala_engineer
0
320
ラスベガスの歩き方 2025年版(re:Invent 事前勉強会)
junjikoide
0
650
Azure Well-Architected Framework入門
tomokusaba
1
150
オブザーバビリティが育むシステム理解と好奇心
maruloop
3
1.7k
.NET 10のBlazorの期待の新機能
htkym
0
160
パフォーマンスチューニングのために普段からできること/Performance Tuning: Daily Practices
fujiwara3
2
180
RemoteFunctionを使ったコロケーション
mkazutaka
1
170
How Fast Is Fast Enough? [PerfNow 2025]
tammyeverts
2
180
進化する大規模言語モデル評価: Swallowプロジェクトにおける実践と知見
chokkan
PRO
2
370
Featured
See All Featured
YesSQL, Process and Tooling at Scale
rocio
174
15k
Building Better People: How to give real-time feedback that sticks.
wjessup
370
20k
[Rails World 2023 - Day 1 Closing Keynote] - The Magic of Rails
eileencodes
37
2.6k
For a Future-Friendly Web
brad_frost
180
10k
How Fast Is Fast Enough? [PerfNow 2025]
tammyeverts
2
180
How to Ace a Technical Interview
jacobian
280
24k
The Myth of the Modular Monolith - Day 2 Keynote - Rails World 2024
eileencodes
26
3.1k
Building a Scalable Design System with Sketch
lauravandoore
463
33k
Practical Orchestrator
shlominoach
190
11k
RailsConf & Balkan Ruby 2019: The Past, Present, and Future of Rails at GitHub
eileencodes
140
34k
Keith and Marios Guide to Fast Websites
keithpitt
411
23k
Stop Working from a Prison Cell
hatefulcrawdad
272
21k
Transcript
脱VM!! リモートコンテナによる開発 (2021.2.9) KENJI HIRATA
現状課題 • 複数プロジェクトの開発保守のため個別の開発環境(VM)が 必要となる VMの容量が大きくHDD逼迫 VM起動により、CPU・メモリ等のリソース負荷がかかり、PCのス ペックが低いと重くて開発が困難
新規要員対しVMの提供が必要 (VPNではネットワーク的にきついためポータブルHDD等による受け渡し となる⇒出社が必要)
現状課題 • 複数プロジェクトの開発保守のため個別の開発環境(VM)が 必要となる VMの容量が大きくHDD逼迫 VM起動により、CPU・メモリ等のリソース負荷がかかり、PCのス ペックが低いと重くて開発が困難
新規要員対しVMの提供が必要 (VPNではネットワーク的にきついためポータブルHDDによる受け渡しと なる⇒出社が必要) ホスト環境を汚さず、かつVMを利用しないで開発ができないか??
解決策 • 開発環境を仮想コンテナ化 • VSCodeのRemote Containers機能でコンテナに接続して開発
仮想コンテナとは? ホストOS カーネル コンテナ コンテナ VM(仮想マシン) ゲストOS ゲストOS コンテナエンジンというプロセスを通して、ホストOSの「カーネル」を共有することでCPUやメモリなどのリソースを隔 離し、仮想的な空間を作り出す。これをコンテナ型仮想化という。
VMWare等のハイパーバイザ型仮想化に比べ、軽量かつ起動が早いというメリットがある。 カーネル カーネル ハイパーバイザー コンテナエンジン アプリ アプリ アプリ アプリ ミドル ウェア ミドル ウェア ミドル ウェア ミドル ウェア
代表的なコンテナエンジン「docker」 コンテナ型の仮想環境を作成、配布、実行するためのプラットフォーム 今回は、dockerを利用した開発の方法を紹介します。
コンテナ化するメリット • インフラ環境(実行に必要なミドルウェア、ライブラリ、他設定等)をコード化できる • コード化することでインフラをバージョン管理可能 • VMのように仮想マシンの配布ではなく、数キロバイトの定義ファイルのみの配布で済む。 • 簡単に作り直せるため、変更も容易。
WindowsでDockerを利用するためには • Hyper-Vを利用する • WSL2(Windows Subsystem Linux)を利用する どちらかの方法でDockerを起動させることができるが、Hyper-Vを利用する場合、VMWareが利用 できなくなる。 コンテナとVMの両立を実現するには、WSL2を利用する方法となる。
※WSL2の利用については下記ページを参照 Windowsローカル開発環境のコンテナとVMの共存運用に向けて https://qiita.com/kj_hira/items/be2631f26e6afbc5b0df
dockerを利用した開発フローの例 dockerコンテナ jar Javaランタイム dockerコンテナ jar Javaランタイム dockerコンテナ jar Javaランタイム
検証環境 本番環境 開発環境 コンテナリポジトリ ローカルPC コンテナ起動 アプリデプロイ PUSH PULL PULL 開発から本番まで同一の実行環境であることで、環境による動作不備の心配が不要。 ローカルでは動いたけどサーバ(他環境)では動かないといったことが無くなる。
dockerを利用した開発フローの例 dockerコンテナ jar Javaランタイム dockerコンテナ jar Javaランタイム dockerコンテナ jar Javaランタイム
検証環境 本番環境 開発環境 コンテナリポジトリ ローカルPC コンテナ起動 アプリデプロイ PUSH PULL PULL 開発から本番まで同一の実行環境であることで、環境による動作不備の心配が不要。 ローカルでは動いたけどサーバでは動かないといったことが無くなる。 しかし、開発メンバーにコンテナの知識が必要。 全員に習得してもらうのは無理がある・・・
コンテナを使った開発の難しさを解消 VSCodeのRemoteContainers機能を利用することで、コンテナを意識せずにコンテナによる開発が可能 引用:Visual Studio Code (Developing inside a Container)
開発者の操作手順の例 1. VSCodeを立ち上げる 2. Gitリポジトリから最新をPULL(またはclone) ※Dockerfileまたはdocker-composeファイルを取得 3. VSCodeのRemoteContainersを起動 ※ここで自動的にコンテナの生成と起動が行われる 4.
ソースコードを修正し、VSCodeのデバッグを実行 コンテナを意識することなく従来通りの開発が可能