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Amazon ECS & AWS Fargate 今昔物語 / past and presen...

iselegant
October 12, 2024

Amazon ECS & AWS Fargate 今昔物語 / past and present stories of Amazon ECS and AWS Fargate

iselegant

October 12, 2024
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  1. Amazon ECS & AWS Fargate 今昔物語 新井 雅也 (@msy78) JAWS

    FESTA 2024 in 広島 TRACK C テクノロジートラック
  2. 3 本日お話すること Amazon ECS AWS Fargate 昔 2014年 今 2024年

    これから t 当時、なぜECSが 支持されたのか? ECS/Fargateは なぜ支持され続け てきたのか? ECS/Fargate含むAWSサービスと 今後も向き合うためには?
  3. 5 最初にお話すること Amazon ECS AWS Fargate 昔 2014年 今 2024年

    これから t 当時、なぜECSが 支持されたのか?
  4. 12 • Building Blockによる、これまでのAWSの仕組みの延長線上のサービス • リフト領域に必要なサービス(EC2、VPC等)をベースにサービス提供されており、 既存ユーザのメンタルモデルを大切にしていた • 「価値を生まない重労働」に対する訴求 •

    Kubernetesとの対比した際のマネージドサービスとしてのメリット • どちらが良い悪いではなく、ニーズに応じたユニークな選択肢を提供 なぜECSは当時から市民権を得たのか?
  5. 13 最初にお話したこと Amazon ECS AWS Fargate 昔 2014年 今 2024年

    これから t 当時、なぜECSが 支持されたのか? ・Building Blockの延長 ・価値を生まない重労働 への対処
  6. 14 次にお話すること Amazon ECS AWS Fargate 昔 2014年 今 2024年

    これから t ECS/Fargateは なぜ支持され続け てきたのか?
  7. 17 Q1: 今現在、ECSタスクは1日あたり 全世界で約何個起動していると思いますか? 1: 30万個 2: 300万個 3: 3000万個

    4: 3億個 Deep dive into Amazon ECS resilience and availability https://d1.awsstatic.com/events/Summits/reinvent2023/CON401_Deep-dive-into-Amazon-ECS-resilience-and-availability.pdf
  8. 19 Q2: AWS上でコンテナを利用しようとしている新規ユーザーの 何%がECSを選択していると思いますか? 1: 50% 2: 55% 3: 60%

    4: 65% Deep dive into Amazon ECS resilience and availability https://d1.awsstatic.com/events/Summits/reinvent2023/CON401_Deep-dive-into-Amazon-ECS-resilience-and-availability.pdf
  9. 20 Q2: AWS上でコンテナを利用しようとしている新規ユーザーの 何%がECSを選択していると思いますか? 1: 50% 2: 55% 3: 60%

    4: 65% Deep dive into Amazon ECS resilience and availability https://d1.awsstatic.com/events/Summits/reinvent2023/CON401_Deep-dive-into-Amazon-ECS-resilience-and-availability.pdf ECS(+Fargate)は なぜ支持され続けているのか?
  10. 27 コンテナ系サービスはサービスロードマップが公開されている • 実はAWSの中でもロードマップを公開しているサービスはそう多くない • コンテナ系(ECS/EKS/Fargate/ECR) • App Runner •

    Cloud Formation • AMP (Amazon Managed service for Prometheus) • AWS Proton • Amazon Beanstalk • すべての機能がロードマップとして公開されているわけではないし、 優先順位は変更されることがあるが、自分たちのビジネスのプランニングに役立つ • 利用者が直接オープンにフィードバックできる
  11. 30 利用者ニーズに基づいて継続的なアップデートがされている 2014年11月〜2024年9月における ECS & Fargate に関する機能アップデートは 255回 ※AWS What’s

    new(https://aws.amazon.com/new/)におけるContainersカテゴリを元にECS/Fargateに関するアップデートを集計。 7件のプレビュー/サービス発表のみの記事は除く。29件は追加リージョンのサポートに関する29件は含む。
  12. 33 利用者ニーズに基づいて継続的なアップデートがされている 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021

    2022 2023 2024 2025 ✓ 2014-11-13: Amazon ECS(EC2 Container Service)の発表 ✓ 2015-04-10: Amazon ECSのGA
  13. 34 利用者ニーズに基づいて継続的なアップデートがされている 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021

    2022 2023 2024 2025 ✓ 2016-05-18: ECSが自動オートスケーリングをサポート ✓ 2016-07-13: ECSタスクに対してIAMロールをサポート ✓ 2016-10-04: ECSタスクとイメージの自動クリーンアップをサポート ✓ 2017-09-08: ECSがNLB(Network Load Balancer)と統合 ✓ 2017-11-29: FargateがGA ✓ 2017-12-07: ECSとFargateに対してSLAが設定
  14. 35 利用者ニーズに基づいて継続的なアップデートがされている 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021

    2022 2023 2024 2025 ✓ 2018-11-15: ECSがSSMパラメータストアと統合 ✓ 2018-11-28: ECSがAWS Cloud Mapと統合 ✓ 2019-11-18: ログルータとしてFirelensをサポート ✓ 2019-12-03: ECSクラスターの自動スケーリングをサポート ✓ 2019-12-03: ECS Capacity Providerが利用可能
  15. 36 利用者ニーズに基づいて継続的なアップデートがされている 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021

    2022 2023 2024 2025 ✓ 2020-12-22: ECSデプロイメントサーキットブレーカー ✓ 2021-11-23: Fargate for ECSがGraviton2をサポート ✓ 2022-03-01: FIS(Fault Injection Simulator)がECSタスクをサポート ✓ 2022-04-13: Fargateのスケーリング性能改善 ✓ 2022-11-10: ECSタスクのスケールイン保護 ✓ 2022-11-27: ECS Service Connectの発表
  16. 37 利用者ニーズに基づいて継続的なアップデートがされている 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021

    2022 2023 2024 2025 ✓ 2023-03-22: Capacity Provider利用時のECSタスク失敗理由を提供 ✓ 2023-11-26: FargateにおけるGuardDuty ECS Runtime Monitoring ✓ 2024-01-11: ECS on FargateがEBSと統合 ✓ 2024-07-12: 停止したECSタスクの詳細メッセージを表示 ✓ 2024-09-07: ECS on FargateにおけるGravitonベースのスポット利 用
  17. 40 利用者がサービスを選択しやすいように値下げがされる 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021

    2022 2023 2024 2025 ✓ 2019-01-07: Fargateが最大50%値下げ ✓ 2024-02-06: ECS on Fargateの Windowsコンテナが最大49%値下げ
  18. 41 ECS/Fargateにおける主要機能アップデートと価格改定のまとめ 2014 2015 2016 2017 2018 2020 2021 2022

    2023 2024 Amazon ECS(EC2 Container Service)の発表 Amazon ECSのGA タスクオートスケーリング ECS ECS タスクロールのサポート タスクとイメージの自動クリーンアップ NLB統合 FargateのGA SLA 99.99% ECS SSM Parameter Store対応 Cloud Map統合 Fargate 値下げ(Max 50%) クラスターオートスケーリング Capacity Providerが利用可能 デプロイメントサーキットブレーカー Graviton2サポート FIS:タスクレベルのフォールトサポート タスクスケーリング改善(Max 16x) スケールイン保護 キャパシティプロバイダーの タスク起動の失敗理由提供 ECS Service Connect GuardDuty ECS runtime monitoring EBS統合 Windowsコンテナ値下げ (Max 49%) GravitonベースのSpot利用 ECS ECS ECS Fargate Fargate ECS Fargate ECS Fargate Fargate ECS ECS ECS ECS Fargate ECS ECS Fargate ECS ECS FireLensログルーター ECS Fargate ECS Fargate ECS Fargate 2025 停止タスクの エラーメッセージ強化 ECS ECS
  19. 43 次にお話したこと Amazon ECS AWS Fargate 昔 2014年 今 2024年

    これから t ECS/Fargateは なぜ支持され続け てきたのか? Customer Obsession ・ロードマップ ・多数のアップデート ・価格改定
  20. 44 最後にお話すること Amazon ECS AWS Fargate 昔 2014年 今 2024年

    これから t ECS/Fargate含むAWSサービスと 今後も向き合うためには?
  21. 47 “AWSが提供してきたサービスは終了しない”という神話 Retiring services isn’t something we do at AWS.

    It’s quite rare. Companies rely on our offerings – their businesses literally live on these services – and it’s something that we take seriously. For example SimpleDB is still around, even though DynamoDB is the “NoSQL” DB of choice for our customers. Amazon CTO Warner Vogels氏ブログより抜粋: https://www.allthingsdistributed.com/2023/09/farewell-ec2-classic.html
  22. 51 昨今では、一部AWSサービスの新規利用停止と終了がアナウンスされている AWS App Mesh 2026/09/30終了予定 AWS App Cost Profiler

    2024/09/30終了 AWS Cloud9 2024/07/25新規受付停止 Amazon Cloud Search 2024/07/25新規受付停止 AWS CodeCommit 2024/07/25新規受付停止 AWS CodeStar 2024/07/31終了 AWS Data Pipeline 2024/07/25新規受付停止 AWS DeepComposer 2025/09/17終了予定 AWS DeepLens 2024/01/31終了 AWS DeepRacer 2025/12終了予定 Amazon Forecast 2024/07/29新規受付停止 Amazon FSx File Gateway 2024/10/28新規受付停止 Amazon Honeycode 2024/02/29終了 AWS IoT 1-Click 2024/12/16終了予定 AWS Lex V1 2025/09/30終了予定 ※V2に以降 Lookout for Equipment 2024/10/17新規受付停止 AWS OpsWorks 2024/05/26終了 Amazon QLDB 2025/07/31終了予定 AWS RoboMaker 2025/09/10終了予定 Amazon S3 Select 2024/07/25新規受付停止 Amazon SimpleDB 2024/07/25新規受付停止 AWS WAF Classic 2025/09/30終了 ※V2に以降 NICE EnginFrame 2025/09/25終了予定 AWS Snowmobile 2024/03終了
  23. 54 サービスの新規利用停止と終了が行われている背景 • 2020年以前 • クラウドプロバイダーとしての プレゼンス向上観点から多数サービスを展開。 • 2020年以降 •

    経済合理性の観点からサービスを収斂させていき、 資源投入の最適化を図るフェーズに 。 • アメリカの景気後退と人員削減 • 生成系AIの登場等による資源投入の変化 • 競合企業との競争激化 Ref: https://www.srgresearch.com/articles/cloud-market-gets- its-mojo-back-q4-increase-in-cloud-spending-reaches-new- highs
  24. 55 サービスの新規利用停止と終了が行われている背景 • 2020年以前 • クラウドプロバイダーとしての プレゼンス向上観点から多数サービスを展開。 • 2020年以降 •

    経済合理性の観点からサービスを収斂させていき、 資源投入の最適化を図るフェーズに 。 • アメリカの景気後退と人員削減 • 生成系AIの登場等による資源投入の変化 • 競合企業との競争激化 AWSサービス提供のスタンスが変わりつつある中、 利用者側も状況を理解して行動していく必要がある Ref: https://www.srgresearch.com/articles/cloud-market-gets- its-mojo-back-q4-increase-in-cloud-spending-reaches-new- highs
  25. 58 サービス転換期とも言える状況で利用者どのようなスタンスで臨むべきか? • アンテナの張り方を変える • ただサービスアップデートを追うのではなく、今後の技術潮流の変化を自分なりに考える • 加えて、目まぐるしく変動する技術動向を継続してキャッチアップする持久力も必要 • 例)クラウドネイティブエコシステムと対比させた場合の今後のECSサービスの変化を考えてみる

    • 技術的な利用価値を表明しフィードバックを伝える • フィードバックの存在しないサービスは利用価値の低いものと判断される • AWSは特にフィードバックを最も重要視する会社 (Customer Obsession) • ある意味、サービス利用側にしかできないし、責務でもある • 誰かに頼るのではなく、AWSサービスに必要なことをフィードバックする(並走意識)
  26. 59 最後にお話したこと Amazon ECS AWS Fargate 昔 2014年 今 2024年

    これから t ECS/Fargate含むAWSサービスと 今後も向き合うためには? ・アンテナの張り方を変える ・利用の表明とフィードバック
  27. 61 本日お話したこと Amazon ECS AWS Fargate 昔 2014年 今 2024年

    これから t 当時、なぜECSが 支持されたのか? ECS/Fargateは なぜ支持され続け てきたのか? ECS/Fargate含むAWSサービスと 今後も向き合うためには? Customer Obsession ・ロードマップ ・多数のアップデート ・価格改定 ・アンテナの張り方を変える ・利用の表明とフィードバック ・Building Blockの延長 ・価値を生まない重労働 への対処