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リソース効率とフロー効率についてざっくりまとめてみた
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k.ishikawa
February 28, 2024
Technology
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リソース効率とフロー効率についてざっくりまとめてみた
2024-02-28 社内勉強会で発表した資料です
k.ishikawa
February 28, 2024
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Transcript
リソース効率とフロー効率
リソース効率とは ・リソースとは人 ・リソース効率が高い状態とは、 人の稼働率が MAXの状態 手が空いたら次の作業 常に何かしら手を動かして いる状態
フロー効率とは ・フローとは できたものを提供できるまでの時間(リードタイム) ・フロー効率が高い状態とは、 1つの機能がリリースされるまでの時間が最短 な状態 → チーム全員で同じ機能を実装し短期間で完成、リリース
出典: フロー効率性とリソース効率性について #xpjug https://www.slideshare.net/i2key/xpjug
リソース効率を目指すと なにがよくないのか
リソース効率重視のデメリット❎ ①稼働率を常に100%に →手が空いた人に次々仕事を振っていくことになるため、 チーム全体で見ると個々人が別々の機能を担当している状態になりがち
リソース効率重視のデメリット❎ ①稼働率を常に100%に →手が空いた人に次々仕事を振っていくことになるため、 チーム全体で見ると個々人が別々の機能を担当している状態になりがち 分業化の発生→知識が属人化 同じチームだけど他の人が何やってるか全然分からん 「この機能直せるのが **さんしかいない」 →開発効率低下、無理に直してバグを出す
リソース効率重視のデメリット❎ ②リリースが遅くなる 機能AをAさん、機能BをBさんがそれぞれ1ヶ月かけて開発、 1ヶ月後にまとめてリリース
リソース効率重視のデメリット❎ ②リリースが遅くなる 機能AをAさん、機能BをBさんがそれぞれ1ヶ月かけて開発、 1ヶ月後にまとめてリリース →全員の作業が終わるまで全体像がわかりにくい リリース前に急にバグ発覚しがち (知らないソースと急に合流するのでバグ調査難しい)
出典: フロー効率性とリソース効率性について #xpjug https://www.slideshare.net/i2key/xpjug
出典: フロー効率性とリソース効率性について #xpjug https://www.slideshare.net/i2key/xpjug
フロー効率を重視すると ・チームで同じ機能を開発するので、皆が知識がある状態になる →分業化しない 誰でもどこでも直せる
フロー効率を重視すると ・チームで同じ機能を開発するので、皆が知識がある状態になる →分業化しない 誰でもどこでも直せる ・リリースが早くなる →できた機能からリリース(もしくは触って動かせる状態に)できるので バグ・改善点を見つけやすい
要するに ・リソース効率重視の運用で起きていた問題が フロー効率重視にすると改善できる可能性 ・バグが少ない・・・つまり結果的に必要な手数が減る →実はフロー効率を高めるとリソース効率も高まる
フロー効率を上げる方法
フロー効率を上げるテクニック ・クロスファンクショナルチーム、フルスタックエンジニア →なんでもできるチーム、なんでもできる人 専門外の部分を他のチームや人に引き継ぐ手間が無いので効率が高まる ・モブプログラミング・ペアプログラミング
モブプロとは ・3人以上のメンバーが1台のPCの前に集まって開発すること 2人でやるのがペアプロ (※ペアプロとモブプロは厳密にはアプローチが違う部分もある)
参考事例 https://engineering.mercari.com/blog/entry/20211130-52e6d96087/
まとめ ・フロー効率を考えるとチーム運用を効率化できる ・よく考えると今までも自然とペアプロ・モブプロに近い状態になってることはある →フロー効率高める意識を持って 戦略的に取り入れてみるといいんじゃないかなと思いました