講師: JDMC会員 コンプライアンス・データラボ株式会社 代表取締役 CEO 山崎博史
JDMC「MDMとデータガバナンス研究会」主催のオープン研究会にて発表の資料
※研究会ページ https://japan-dmc.org/?p=21771 ※オープン研究会実施概要 https://jdmc.connpass.com/event/284036/
ConfidentialCopyright © Compliance Data Lab, Inc.1JDMCオープン研究会「顧客マスタのデータマネジメント最前線」2023年5月26日コンプライアンス・データラボ株式会社
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ConfidentialアジェンダCopyright © Compliance Data Lab, Inc. 2第1部:コンプライアンス分野におけるデータマネジメントの課題講演者:山崎博史(20分)第2部:データマネジメント技術の最新情報講演者:Warwick Matthews (70分)
Confidential会社紹介:概要会社名 コンプライアンス・データラボ株式会社住所 東京都千代田区丸の内3-2-2二重橋ビル2F電話番号 03-6837-9665代表者 山崎 博史事業内容 コンプライアンスに関するデータサービス提供・コンサルティング・システム導入・業務代行サービスの提供Email [email protected]URL https://www.c-datalab.com/皇居外苑KITTE東京駅丸の内駅前広場東京ビルトキアコンプライアンス・データラボ丸の内二重橋ビル2F丸ビルM 二重橋前新東京ビル東京駅代表取締役, CEO山崎 博史 Hirofumi Yamazaki富士通、NTTデータにてERPや環境規制関連システムの企画、開発に従事した後、米国系コンサルティングファームにてリスクマネジメントに関するコンサルティングを多数の金融機関等へ展開。2012年米国Dun & Bradstreet社の日本法人に入社し、プロダクトマーケティング責任者として、リスクマネジメントやコンプライアンス関連製品の国内リリース及び販売を推進。2020年より東京商工リサーチに転籍し、ソリューション開発部長としてコンプライアンス分野を中心にソリューションを展開、現在に至る。⚫ 公認アンチ・マネーロンダリング・スペシャリスト(CAMS)⚫ 公認グローバル制裁スペシャリスト(CGSS)⚫ 公認情報システム監査人(CISA)⚫ 米国ジョンズ・ホプキンス大工学修士(MSE)取締役, COO笠井 麻矢子 Mayako Kasai上智大学比較文化学部卒業。在学中のインターンを含め約20年に渡り世界最大級の企業信用調査会社Dun &Bradstreet社の日本法人にて、データ統合および国内及び海外のデータマネジメント分野でデータコンサルタントとして多数のプロジェクトに従事。日本語マッチングエンジンの開発にも携わり、特許を取得。データフルフィルメントチームでは、顧客ニーズに合わせたデータデリバリをリード。その他、米国系航空会社における機内通訳、米国系IT企業でのパートナーマネジメント、東京商工リサーチにてプロダクトマネジメントの経験を持つ。アメリカを主に海外在住13年、日英バイリンガル。影山 泰仁 Yasuhito Kageyama外資系大手総合ファームのシステムコンサルタントとして銀行業界を含め多岐に渡る領域でIT・経営・リスク管理などのコンサルティングを実施。その後もBIG4にてパートナーとしてヨーロッパ総責任者(ロンドン、アムステルダム)を務めた他、複数の国内外のコンサルティング会社でパートナーを歴任し30年超の経験を持つ。また、外資系銀行の管理本部や日系IT会社営業・ソリューション本部での統括経験もある。Anthony Scriffignano国際的に認められたデータサイエンティストであり、異常検知、計算言語学、高度な推論アルゴリズムの分野で幅広い経歴を持つ。米国政府、民間企業、および学界のさまざまな諮問委員会に参加。また、ビッグデータ、人工知能、ビジネスIDにおける多言語の課題、商業および公共部門における不正行為などの専門家としても知られている。元Dun & Bradstreet社, SVP, Chief Data Scientist顧問 (Advisory Board)CTO兼CDOウオリック・マセウス Warwick Matthews15年以上に渡り、Dun & Bradstreet社の豪州法人及び米国本社にてPM、プログラムマネージャー、コンサルタントとして多言語データフローの設計と運用に従事。複雑な非線形問題を解決するための人工知能の実用化にも精通、中国のビジネスIDデータの翻訳と音訳の分野でAIを活用した案件にも携わる。また、アジア言語のビジネスID解決、言語的な音訳、非構造化データのキュレーション、地理的な企業の名寄せなど、いくつかの分野で数多くの特許を共同保有。Loblaw CompaniesLimited社にて、Identity Data Management, SeniorDirector として従事した後、現在に至る。経営陣 (Management Team)Copyright © Compliance Data Lab, Inc. 3
Confidential会社紹介:ミッション ビジョンCopyright © Compliance Data Lab, Inc. 4ミッションCDLが追及する社会への使命ビジョンCDLが追及する社会へのミッション達成のため目指す方向実験室で液体の中の特定の物質を抽出するように、データを使ってコンプライアンス・リスクを可視化していきたいという想いを込めてこのロゴを作成しました。データを使ったコンプライアンス管理のNo.1ソリューションベンダーになる高度なコンプライアンス管理を身近なものに~そして、安心・安全・持続可能な社会へ~ロゴ・ストーリー
ConfidentialCopyright © Compliance Data Lab, Inc. 5第1部:コンプライアンス分野におけるデータマネジメントの課題
Confidential背景:社会課題Copyright © Compliance Data Lab, Inc. 6犯罪者が、法人や取引を隠れ蓑にしていることが、大きな要因マネー・ローンダリングの規模:世界全体でGDPの2~5%(約240~600兆円)IMF(国際通貨基金)推計UNDOC(国連薬物犯罪事務所)推計凍結、差押えが出来ている割合:約0.2%
Confidential背景:コンプライアンスの領域の広がりCopyright © Compliance Data Lab, Inc. 7企業にとって、遵守すべきコンプライアンスの領域は年々広がっていき、取引先(顧客、仕入先など)のデューデリジェンスの重要性が高まっている輸出入規制制裁大量破壊兵器拡散紛争鉱物テロ資金供与租税回避マネーロンダリング環境犯罪贈収賄違法野生動物取引人身売買人権問題強制労働企業反社会的勢力 違法薬物違法廃棄物
Confidential背景:コンプライアンスチェック対象の広がりCopyright © Compliance Data Lab, Inc.金融機関やその他特定事業者は、顧客(法人)の背後にいる企業・人物、取引先のチェックまで求められている⚫ 法人の透明性の向上(コンプライアンス2.0)⚫ 取引関係(サプライチェーン)の透明性向上(大量破壊兵器拡散金融、人権、環境問題等)(コンプライアンス3.0)8代表者個人株主親会社コンプライアンス1.0 コンプライアンス2.0 コンプライアンス3.0自社 顧客チェック対象範囲顧客法人(顧客、親会社、子会社、取引先) 個人(代表者、役員、株主)資本系列サプライチェーン資本系列★現在の課題 近い将来チェック対象範囲 チェック対象範囲取引先親会社代表者N次取引先個人株主!リスク!リスク!リスク!リスク実質的支配者(UBO)
Confidential背景:犯罪者の法人を使った手口例犯罪者は複雑な資本構造で自らを隠すCopyright © Compliance Data Lab, Inc. 916%保有10%保有90%保有100%保有金融機関金融機関取引取引犯罪者X 犯罪者X顧客A社Aの親会社B社Bの親会社C社UBO:犯罪者X一見すると犯罪者Xは、A社のUBOに見えないが、犯収法の定義に沿って間接保有比率を算出するとA社を26%保有していると判断でき、UBOとなる。UBO:犯罪者Y犯罪者Yは、顧客C社を1%しか保有していないように見えるが、C社は、99%保有されている親会社D社を100%支配しているため、D社の99%保有は自社株と判断できる。そのため、犯罪者Yは、C社を100%保有するUBOとなる。犯罪者Y顧客C社Cの親会社D社100%保有99%保有1%保有例1 例2同一人物
Confidential背景:規制の流れ2021年8月、国際機関であるFATFに指摘をされ、日本政府・金融機関はUBOの透明性向上に取り組んでいる2021年8月 2024年3月 2025年FATF第4次対日審査報告書公表メガバンク以外の金融機関及び金融以外の業種で、マネロン・テロ資金対策対応が不十分であるとされた左記の結果を踏まえて、⚫ 既存顧客のUBO情報の確認⚫ UBO情報の継続的管理(更新)が進められることにFATF第5次相互審査開始(第4次より相当厳しい内容に)現在国の行動計画期限Copyright © Compliance Data Lab, Inc. 10• 大量破壊兵器拡散金融の対応• 法人の透明性強化• 環境犯罪への対応 など
Confidential背景:規制対象業種銀行だけでなく幅広い業種がマネロン等対策の規制対象となっているCopyright © Compliance Data Lab, Inc. 11重要度 該当する業種最も重要 • 銀行重要• 暗号資産交換業者• 資金移動業者• 信託会社• 貸金業者• 保険会社• 金融商品取引業者• 両替業者• 不動産特定共同事業者• クレジットカード事業者• 宅地建物取引業者• 宝石・貴金属等取扱事業者• 法律・会計専門家やや重要• ファイナンスリース事業者• 郵便物受取サービス業者• 電話受付代行業者、及び電話転送サービス事業者* FATF 第4次対日審査結果報告書IO.4金融庁仮訳
Confidential背景:事業者の課題CDDに必要な情報が十分に収集・整備出来ていなく、適切なリスク評価が出来ていない顧客データの取得 スクリーニング リスクの評価カスタマー・デュー・デリジェンス (CDD)顧客データを取得・整備する⚫ 社名・住所⚫ 代表者・役員⚫ 実質的支配者(UBO)⚫ 取引先等※近い将来以下のようなソースからリスクを特定する⚫ 反社DB⚫ ネガティブ記事⚫ 制裁リスト⚫ PEPs(公的要人) 等リスクを総合的に評価するCopyright © Compliance Data Lab, Inc. 12リスク高・中・低・取引拒否情報収集が困難情報の欠落データの未整備適切なリスク評価が出来ない
Confidential背景:データマネジメント不備によるリスクの例Copyright © Compliance Data Lab, Inc. 13データマネジメントの不備は様々なリスクを引き起こすストラクチャリング 無数のフォルスポジティブ(誤検知)見えない資本関係 見えない取引関係口座A口座B口座C口座X犯罪収益を分割して入金別々の口座から入金スクリーニング結果山田太郎 1980 東京 窃盗山田太郎 2000 神奈川 詐欺山田太郎 ???? ?? 詐欺・・・検索「山田太郎」A社 B社B社C社C社D社 !リスク親会社見える範囲名寄せが出来ていなく同一人物からの入金出金と認識できないB社 C社A社!制裁対象仕入仕入 仕入E社 F社D社!制裁対象販売販売 販売!リスク!リスク!リスク検索「A社」
Confidentialソリューション:目指す世界Copyright © Compliance Data Lab, Inc. 14人・企業が名寄せ、関連付けされ、顧客の背後までリスクが見える世界が求められるA AAAA’AAAAAAA’A’BCB’CBD’DD’EE’EAAAAA’A’A’BB顧客確認可能な情報!リスク!リスク事業者CCDBD’ E’BEB’!リスク!リスクリスク評価:リスクなし顧客Aと関係ない情報現在の情報検索“顧客の背後のリスクが見えない”• 類似名称の判別が困難• 検索対象と関連する企業、人の特定が困難目指す世界“顧客の背後までリスクが見える”• 人、企業が名寄せされている• 人、企業の関係性が紐づいているデータマッチング名寄せ関係性の構築検索 検索Aとは関係なし(類似名など)AAのUBOAのUBOAのUBOA顧客事業者リスク評価:高リスクA取引 取引
Confidentialご参考:CDLサービス全体像コンプライアンス・データ管理プラットフォーム「コンプライアンス・ステーション®️ シリーズ️」顧客データの取得・整備 スクリーニング リスクの評価カスタマー・デュー・デリジェンス(CDD)コンプライアンス・ステーション®️UBO(実質的支配者)• 企業の実質的支配者を法令に沿って特定し情報提供コンプライアンス・ステーション®️コネクト• 拠点・部門等でバラバラになっている顧客マスタを統合• 個人・企業情報とネガティブ記事・制裁リスト等を紐づけるコンプライアンス・ステーション®️ BPO・お客様に代わり対象企業のコンプライアンスチェックを実施・対象企業の情報収集から、スクリーニング、リスク評価基準の策定、対象企業のリスク評価、レポート作成まで実施効率的・効果的なCDDを実現するため、データの取得・整備からリスクの評価まで支援Copyright © Compliance Data Lab, Inc. 15【リリース準備中】コンプライアンス・ステーション®️スクリーニング• 対象企業・個人に対し、制裁、反社、法令違反等のチェックを実施【リリース準備中】コンプライアンス・ステーション®️リスク評価• リスク評価基準を策定し、情報収集、スクリーニング結果を踏まえリスクを評価
Confidentialご参考:コンプライアンス・ステーションⓇUBOの概要社名・住所等で検索すると、瞬時にUBO情報を提供Copyright © Compliance Data Lab, Inc. 16社名等で検索マッチングUBOの特定UBOデータ取得事業者UBODB国内グローバル情報ソース・情報プロバイダ・公的情報コンプライアンス・ステーションⓇUBO資本系列構築間接保有%の計算※大量データの一括処理も可能国内最大級のカバレッジ独自のアルゴリズム大量データの高速処理
ConfidentialCopyright © Compliance Data Lab, Inc. 17ご清聴ありがとうございました。【お問合せ先】コンプライアンス・データラボ株式会社東京都千代田区丸の内3-2-2 丸の内二重橋ビル2FE-mail: [email protected]Tel: 03-6837-9665Web: https://www.c-datalab.com