Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
DAppsを支えるバックエンド開発の話
Search
jkcomment
November 10, 2018
Technology
2
870
DAppsを支えるバックエンド開発の話
20181110 hi-con登壇資料
jkcomment
November 10, 2018
Tweet
Share
More Decks by jkcomment
See All by jkcomment
なぜBlockchainはRustを選ぶのか #roppongirs / why-blockchain-chooses-rust
jkcomment
2
2.1k
Ethereumを支えるネットワークの話
jkcomment
11
5k
Other Decks in Technology
See All in Technology
菸酒生在 LINE Taiwan 的後端雙刀流
line_developers_tw
PRO
0
240
生成AIをテストプロセスに活用し"よう"としている話 #jasstnano
makky_tyuyan
0
210
Rubyで作る論理回路シミュレータの設計の話 - Kashiwa.rb #12
kozy4324
1
320
In Praise of "Normal" Engineers (LDX3)
charity
2
1.1k
ゆるSRE #11 LT
okaru
1
640
Whats_new_in_Podman_and_CRI-O_2025-06
orimanabu
3
180
Javalinの紹介
notoh
0
110
キャディでのApache Iceberg, Trino採用事例 -Apache Iceberg and Trino Usecase in CADDi--
caddi_eng
0
150
Tenstorrent HW/SW 概要説明
tenstorrent_japan
0
400
VCpp Link and Library - C++ breaktime 2025 Summer
harukasao
0
210
CI/CDとタスク共有で加速するVibe Coding
tnbe21
0
210
AI技術トレンド勉強会 #1MCPの基礎と実務での応用
nisei_k
1
220
Featured
See All Featured
Sharpening the Axe: The Primacy of Toolmaking
bcantrill
43
2.4k
Intergalactic Javascript Robots from Outer Space
tanoku
271
27k
The Cult of Friendly URLs
andyhume
79
6.4k
VelocityConf: Rendering Performance Case Studies
addyosmani
329
24k
Save Time (by Creating Custom Rails Generators)
garrettdimon
PRO
31
1.2k
Exploring the Power of Turbo Streams & Action Cable | RailsConf2023
kevinliebholz
32
5.9k
A better future with KSS
kneath
239
17k
Why Our Code Smells
bkeepers
PRO
337
57k
Designing for Performance
lara
609
69k
How STYLIGHT went responsive
nonsquared
100
5.6k
How to Create Impact in a Changing Tech Landscape [PerfNow 2023]
tammyeverts
52
2.8k
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
30
2.1k
Transcript
DAppsを支えるバックエンド開発の話
金 志京 ・合同会社DMM.com テクノロジー本部 ブロックチェーン研究室 リードエンジニア ・ブロックチェーンとか、ネットワークとか ・ロードバイク、育児、(スニーカー) @jkcomment
Session01 DApps開発で悩んだこと アジェンダ Session02 DApps開発でハマったこと Session03 まとめ
Session01 DApps開発で悩んだこと Session02 DApps開発でハマったこと Session03 まとめ
すべてのデータをコントラクトに持たせるのは難しいのでは? DApps開発におけるデータの制御
すべてのデータをコントラクトに持たせるのは難しいのでは? ・ガスコスト ・言語仕様による難しさ DApps開発におけるデータの制御
すべてのデータをコントラクトに持たせるのは難しいのでは? ・ガスコスト ・言語仕様による難しさ DApps開発におけるデータの制御 解決策
すべてのデータをコントラクトに持たせるのは難しいのでは? ・ガスコスト ・言語仕様による難しさ DApps開発におけるデータの制御 解決策 ・コントラクトやめる
すべてのデータをコントラクトに持たせるのは難しいのでは? ・ガスコスト ・言語仕様による難しさ DApps開発におけるデータの制御 解決策 ・コントラクトやめる
すべてのデータをコントラクトに持たせるのは難しいのでは? ・ガスコスト ・言語仕様による難しさ DApps開発におけるデータの制御 解決策 ・コントラクトやめる
すべてのデータをコントラクトに持たせるのは難しいのでは? ・ガスコスト ・言語仕様による難しさ DApps開発におけるデータの制御 解決策 ・コントラクトやめる ・コントラクト + データベース(RDB) ・コントラクト
+ Swarm(もしくはIPFS)とか
すべてのデータをコントラクトに持たせるのは難しいのでは? ・ガスコスト ・言語仕様による難しさ DApps開発におけるデータの制御 解決策 ・コントラクトやめる ・コントラクト + データベース(RDB) ・コントラクト
+ Swarm(もしくはIPFS)とか <- 決定!
2種類の処理が必要 ・コントラクト側のデータ処理 ・バックエンド側のデータ処理 DApps開発におけるデータの制御
考えられるデータ制御フロー DB -> コントラクト順 同時にやる -> 同期 コントラクト -> DB順
同時にやる -> 同期
同時にやる -> 同期 片方の処理が失敗するとデータ不整合が発生する!
DB -> コントラクト順
DB -> コントラクト順 秘密鍵の管理が、、
コントラクト -> DB順
コントラクト -> DB順 やってみますか!
Session01 DApps開発で悩んだこと Session02 DApps開発でハマったこと Session03 まとめ
Questの開発環境 開発環境 ・環境構築: Docker ・言語: Go(パッケージ管理はdep) ・ライブラリ(?): go-ethereum ・privatenet: ganache-cli
-> geth
開発環境 ・環境構築: Docker ・言語: Go(パッケージ管理はdep) ・ライブラリ(?): go-ethereum ・privatenet: ganache-cli ->
geth Questの開発環境 なぜGoなのか ・そこそこ速くて、かつ覚えやすい言語だから ・go-ethereumがGoで実装されている
ganache-cliとGoは相性が悪い!? ・ganache-cliから値(レシートとか)を取得しようとすると、 というエラーが発生。ganache-cli + truffleは問題なく動作する ハマったこと1 原因 ・ganache-cliは長さが0のデータフィールドの場合、0x0を返す (0xが正しい。go-ethereumは0xに0がつくとエラーとみなす) まぁ、ganache-cliのバグですねー
解決策 ・ganache-cliをやめました ローカルにgethを入れてテストしたらちゃんと動きました!! ハマったこと1
解決策 ・ganache-cliをやめました ローカルにgethを入れてテストしたらちゃんと動きました!! . . . 最近対応されたっぽい https://github.com/trufflesuite/ganache-core/issues/51 ハマったこと1
gethにしたらコントラクトのイベントが検知できない ・イベントがきたらDBを更新する ・ganache-cliはイベントの検知ができたけど、gethだとできない ・geth + web3.jsはイベント検知ができるのに!? ハマったこと2 原因 ・gethのエンドポイントのプロトコルがhttpの場合、 イベントの検知ができない(エラー:
notifications not supported) ・web3.jsの場合、0.x系はlong pollingでイベント検知(1.0系はws)
解決策 ・gethの起動コマンドを叩く際にws(ローカル・Remote)か、もしくは ipc(ロー カルのみ)のオプションを追加する 例 ハマったこと2
getTransactionReceiptのstatusが取得できない ・Transactionの確認のため使う (0: 失敗、1: 成功) ハマったこと3
getTransactionReceiptのstatusが取得できない ・Transactionが成功したかどうかの確認のため使う (0: 失敗、1: 成功) ハマったこと3 <- そもそもフィールドがない
原因 ・genesis.jsonのconfigにByzantiumBlockの設定しないとstatusは 取得できない ・configの内容はブロックチェーンのバージョンを意味 ハマったこと3
解決策 ・genesis.jsonのconfigにByzantiumBlock:0を設定する ハマったこと3 <- これ!
Contractで定義されているeventにindexedがついている フィールドがある場合、その値の取得方法がわからない ハマったこと4 <- これ!
Goで取得したイベント内容 通常の場合、Dataをunpackして内容を取得 ハマったこと4
・Solidityのイベント ・実行 ハマったこと4
Goで取得したイベント内容 unpackしても_creatorは0x00000000000000000000000... ハマったこと4
Goで取得したイベント内容 indexedの場合、Topicsを確認 ハマったこと4
Goで取得したイベント内容 ①: 定義したイベントをKeccak256で求めたハッシュ値 crypto.Keccak256Hash("RoomCreated(address,address,uint256)") ②: indexedがついているフィールド値をKeccak256で求めたハッシュ値 common.BytesToAddress(event.Topics[1].Bytes()) ->
_creatorのアドレス ハマったこと4 ① ②
これ以外にもハマったこと たくさんあったのですが、、、T-T 実は、、、
Session01 DApps開発で悩んだこと Session02 DApps開発でハマったこと Session03 まとめ
Go言語でのDApps開発はあり(最初大変だったけど!) コントラクトですべてのデータを持つ必要はない(と思う!) データベースとの組み合わせも良い選択肢である(はず!) もっともっと良いもの作っていきましょう:D まとめ
ご清聴ありがとうございました