Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
AssetBundleの問題点 / Problems of AssetBundle
Search
k7a
March 20, 2018
Programming
0
590
AssetBundleの問題点 / Problems of AssetBundle
社内で発表したものを公開用に調整
k7a
March 20, 2018
Tweet
Share
Other Decks in Programming
See All in Programming
地方に住むエンジニアの残酷な現実とキャリア論
ichimichi
5
1.5k
AIともっと楽するE2Eテスト
myohei
6
2.6k
0626 Findy Product Manager LT Night_高田スライド_speaker deck用
mana_takada
0
170
Hypervel - A Coroutine Framework for Laravel Artisans
albertcht
1
130
生成AI時代のコンポーネントライブラリの作り方
touyou
1
220
10 Costly Database Performance Mistakes (And How To Fix Them)
andyatkinson
0
340
チームで開発し事業を加速するための"良い"設計の考え方 @ サポーターズCoLab 2025-07-08
agatan
1
420
システム成長を止めない!本番無停止テーブル移行の全貌
sakawe_ee
1
200
明示と暗黙 ー PHPとGoの インターフェイスの違いを知る
shimabox
2
510
プロダクト志向ってなんなんだろうね
righttouch
PRO
0
190
ソフトウェア品質を数字で捉える技術。事業成長を支えるシステム品質の マネジメント
takuya542
1
13k
AI コーディングエージェントの時代へ:JetBrains が描く開発の未来
masaruhr
1
150
Featured
See All Featured
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
130
19k
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
30
5.9k
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
30
2.1k
Making the Leap to Tech Lead
cromwellryan
134
9.4k
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
251
21k
Let's Do A Bunch of Simple Stuff to Make Websites Faster
chriscoyier
507
140k
How GitHub (no longer) Works
holman
314
140k
Designing Dashboards & Data Visualisations in Web Apps
destraynor
231
53k
Side Projects
sachag
455
42k
The Power of CSS Pseudo Elements
geoffreycrofte
77
5.9k
A better future with KSS
kneath
238
17k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
251
13k
Transcript
AssetBundleの問題点 皆が困っている事や求めている機能について
1 1. ロード周り
ロード周り - 依存関係解決 • 依存関係のある場合のロード • AB1のマテリアルAをロードする時、 AB2もロードする必要がある • マテリアルAのロード前に
全部ロードされていればOK • Unity5.x~ではAssetBundleManifestを使うのがスタンダード • ビルド時に生成される • GetAllDependenciesで依存関係が解決できる • アプリ起動時にAssetBundleとして読み込んで使う 2
ロード周り - アンロード管理 • AssetBundle.Unload(bool unloadAllLoadedObjects) • false: AssetBundleのみ解放する •
展開したアセットは解放されない • Unload(false)した後、同じアセットをロードするとメモリに二重に乗る • 二重ロードさえ気を付ければメモリが節約できる • アセットは参照が切れた後Resources.UnloadUnusedAssetsで解放される • true: 展開したアセットも解放する • 使用中でも容赦なく解放される • →全ての参照が切れてから行う必要がある • 依存関係が絡むと、意識して管理するのは難しい 3
ロード周り - アンロード管理 よくある実装 • Managerクラスを作って参照カウンタを用いて管理 • ロード時に+1 • アンロード時に-1
• カウンタが0になった時に実際にUnload(true)を呼ぶ • Unload(false)したい場合は実装者側が頑張るしかない 4
5 2. キャッシュ・世代管理
キャッシュ・世代管理 • Unity標準のキャッシュ管理が雑で使いにくい • キャッシュの個別削除ができなかったりした • 更新したのに古いAssetBundleがキャッシュに残る • Caching.readyが遅い •
有効期限の設定が不自由 • Unity2017~は色々改善された模様 • APIが増え、個別削除ができるように • パフォーマンスはどうなんだろう • 未調査 6
キャッシュ・世代管理 • AssetBundleを差し替えた場合、クライアント側は新しいAssetBundleをDLしキャッシュを更 新する必要がある • ハッシュ値などを用いて更新判定 • 配信にCDN(CloudFront)を使うため、更新時はキャッシュ回避のためにファイル名を変える 必要がある •
AssetBundle名に対応するURLの管理が必要 →サーバー側とクライアント側で世代情報を同期する必要がある 7
担当アプリでの実装 • AssetBundle命名ルール:末尾にハッシュ値を付ける • 更新の度にユニークなファイル名になるように • 静的ファイル「AssetInfo」をAssetBundleビルド時に生成 • 全てのAssetBundle名、依存関係、CRCなどの情報をシリアライズ •
暗号化している 8
担当アプリでの実装 • サーバー側 • AssetInfoをS3→CloudFrontで配信 • ゲームサーバー上でAssetInfoのURLを管理 • 現在はビルドする度に手動でアップロード&更新している… •
クライアント側 • ログイン時にサーバーから最新のAssetInfoのURLを取得 • AssetInfoをDLし、ResourceService(管理用クラス)を初期化 • あとはロード時にAssetInfoの情報を使ってよしなにしてくれる • 更新時には再ログインさせる(いわゆるデータロード) 9
オルタナティブガールズでの例 AssetBundle配信をマイクロサービス化 参考:複雑化するAssetBundleの配信からロードまでを基盤化した話【CEDEC 2017】 10
11 3. ビルド〜デプロイ
ビルド〜デプロイ • ビルドスクリプトが独自実装だとJenkinsの設定なども共通化できない • 共通化することで解決 • 更新時はファイル名を変える必要がある→命名のルール化 • 世代情報の更新も必要 •
個別ビルド、差分ビルド対応 • コミット→ビルド→デプロイの自動化 12
13 その他
14 テスト環境 • ローカルのAssetBundleを読み込む • ステージングのAssetBundleを読み込む • AssetBundleをビルドせずにテストできるシミュレーションモード アセット暗号化 •
AssetBundleは簡単に展開されてアセットを抽出できてしまうので防ぐ
参考資料 • Unity - アセットバンドルの基礎 • Unity - AssetBundle usage
patterns • 【Unity】AssetBundleの個別削除に関する覚書【AssetBundle】 - Qiita • 他社事例など • Unity-Technologies / AssetBundleDemo — Bitbucket • 使いやすい API 設計 - Tech Inside Drecom • AssetBundle設計のとある形 – てっくぼっと! • 複雑化するAssetBundleの配信からロードまでを基盤化した話【CEDEC 2017】 15