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10分間_RPA概論_導入_開発編__UiPath_Developer_Community拡大版.pdf

一戸寿哉
July 24, 2018
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 10分間_RPA概論_導入_開発編__UiPath_Developer_Community拡大版.pdf

一戸寿哉

July 24, 2018
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  1. 自己紹介 • 一戸 寿哉(いちのへ かずや) • 34歳 • 青森県五所川原市 •

    趣味 バスケ、カラオケ • 職歴 • 2017年2月までSE 無線LAN、カーエレ、金融(外為) • 2017年3月からコンサル RPA(約1年4ヶ月) がメイン
  2. なぜUiPathか • Community Edition & UiPath Academy ⇒ 自学できる •

    アプリケーション認識:Selector が柔軟 ⇒ SelectorNotFoundがよく起きる… ⇒ 変数をSelectorに組み込んだり、TryCatchを使うことで十分に運用可能 ⇒ 他ツールは、それ以前にそもそもの認識精度が低かった…(あくまで1年4ヶ月前時点) • .NETが使える(Assign) ⇒ プログラミングを活かせる • ワークフローが見やすい ⇒ 設計書を不要にできる(後述) 他ツール2つと比較。UiPathに優位性ありと判断
  3. 業務選定 定型で共通 定型で共通でない 複雑で共通 非定型で共通でない 業務全体における難易度の割合(イメージ) • シンプルで効果の大きい、コスパが良い業務を狙うのがセオリー(青枠) 定型 非定型

    共通 共通でない • 拡大を目指す場合、業務ロジックが複雑な領域 (赤枠)を攻める必要がある 以下の要素がより必要になる ・ 実装 … 安定化、例外処理 ・ 運用 … コンティンジェンシープラン ・ その他 … 扱うシステムそのものを改修 • しかし、すぐにコスパの良い業務は尽きてくる…
  4. Propertiesサンプル TryCatchサンプル 安定化 例外処理 処理速度は求めない デフォルトは上記の設定。(=人間レベルの動作) うまく動作しないときだけ変更。 エラーは必ず起こる。検知⇒対応スピードが重要。 エラー発生時は下記を必ず行うよう フレームワーク化

    • エラー発生時のスクリーンショット を保存 • 業務担当者 or RPA管理者へ メール(スクショ&ログ添付) 最近は、上記を標準装備した 「ReFrameWork」という便利な フレームワークがUiPathさんから 提供されています。
  5. RPAを導入する意義 工数削減(費用対効果)ばかりに目が行くと、手詰まりに • 作業効率化・生産性向上 ⇒ 働き方改革 • 外部委託、システム改修の削減 ⇒ コスト削減

    • 人はコア業務に注力 ⇒ 付加価値の創出 • 24H365日稼働 ⇒ CS・サービスレベル向上 • 事務ミス防止 ⇒ 品質向上 • 業務フロー、マニュアルを作成 ⇒ 業務の見える化・標準化
  6. 開発 要件定義 基本設計 詳細設計 製造 単体テスト 結合テスト システム テスト ユーザ

    テスト 要件定義 基本設計 詳細設計 製造 単体テスト 結合テスト システム テスト ユーザ テスト システム開発 RPA UiPath Studioでフローが確認できる システムテストが必要になるような 大規模な案件はRPA対象としない RPAの開発工程は ⇒ そこから、詳細設計・基本設計・結合テスト が削減できるイメージ 基本的にシステム開発と同じ
  7. ①ソースで視覚的に業務の流れを理解できる プログラム言語知識が無くてもレビューできる ②コメントを充実させてワークフローを設計書に コメントをしっかり書くことで、ソースを設計書と同等の ものにできる(ソースを読めば業務も分かる状態にする) ◆悪いコメント アクティビティの説明になってしまっている • ◦◦をクリック •

    ブラウザを開く ◆良いコメント ある程度の機能の塊について業務的に何をしているかを書く • ◦◦システムから対象ユーザデータをダウンロード • システム状況によってDL失敗するので3回リトライ コメントが記載できる ・Display Name ・Annotation 開発 設計書を不要にできる理由
  8. 成果物の例 • ヒアリング … ヒアリングシート • 要件定義 … As-Is/To-Beフロー ロボット概要資料(紙芝居+要件)

    • 製造 … xaml(コメントをしっかり書く) 開発標準チェックシート • テスト … テスト仕様書 • UAT … 運用マニュアル 一般的なシステム開発より、かなり成果物を少なくできる 大前提 開発
  9. 開発 開発標準の例 • プロジェクトフォルダの構成 Input/Output/Templateなど • 命名規則 変数、引数、Asset、①DisplayName、 ②ロボットID •

    ワークフロー記載ルール Flowchart/Sequenceの使い分け、ネストは3階層まで • 例外処理 システム例外(Error)、業務例外(Warning) • ログフォーマット ③実行PC・実行ユーザ・ロボットID・xaml名、エラー内容(Add Log Fields) RPA001 … Aシステム登録処理 • xaml_01 … InputのExcel処理 • xaml_02 … Aシステム転記 : 個々のxamlではなく、 RPA化の業務単位に採番 ⇒ nupkg単位に振るイメージ ②ロボットID ①DisplayName ユニークNoを振る (マクロを利用) ⇒エラー時、 DisplayNameが表示され るため、発生箇所が特 定しやすくなる UiPath Studioで 自動的に降ってくれな いかな… ③ログフォーマット OrchestratorまたはElasticに集積されたログから 以下のような傾向を把握するため。 ・どのロボが使われている/使われていない ・どのロボのエラーが多い/少ない ・どの部署で使われている/使われていない ・どの部署でエラーが多い/少ない など ロボ=ロボットID、部署=PC × ユーザ ⇒ 集中管理・分析する際に必要
  10. 運用 • 運用こそ、RPAプロジェクト成功の鍵 • 作りっぱなしでは、使ってもらえない ⇒ 使ってもらうための仕組みが重要 サポートデスク • 問合せ対応

    ⇒ ロボットの使い方 ⇒ 障害管理(保守と連携) • エラー監視 ⇒ Orchestrator/Kibanaで確認 ⇒ エラー発生時、自動メール設定も可 ⇒ エラー発生時にはユーザへ連絡 • リリースやシステムメンテナンス時のユーザ調整 • etc 分析 • 定期的にログデータを分析 どのロボが使われている/使われていない どのロボのエラーが多い/少ない どの部署で使われている/使われていない どの部署でエラーが多い/少ない など • 利用が進んでいない傾向があれば、ユーザとコミュニケー ションし、必要に応じてロボの改修や、ロボの撤去を行う ※ログはOrchestrator/KibanaからDL、ElasticからRESTで取得するなど