XP 祭り 2017 http://xpjug.com/xp2017/
XP 祭り 2017 で「Fearless Change を活用した組織変革」をテーマに発表してきた http://kakakakakku.hatenablog.com/entry/2017/09/16/154939
\全ては Fearless Change から学んだ/開発組織の変革を支えた実践的アプローチ2017.09.16吉田 慶章 @kakakakakku
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吉田 慶章 @kakakakakku- Makuake : CyberAgent Crowd Funding, Inc.- 約2年前に JOIN (社内異動)- 責任範囲- インフラ / サーバサイド- エンジニアリングマネージャー / スクラムマスター (CSM)- 技術広報 兼任はアンチパターンでしょ!って言われそう
吉田 慶章 @kakakakakku- 趣味- 技術ブログを毎週書くこと- http://kakakakakku.hatenablog.com/- 副業- プログラミング講師- 「教える」ことが大好き!
omoiyari.fm で「組織変革」と「寝不足」の話をしました(笑)http://lean-agile.fm/episode/22
さて
Fearless Change= 組織変革のバイブル
- 新しい技術に挑戦できない- ツール導入など, アイデアが浸透しない- 前向きに着手するものの, すぐ頓挫してしまう- 障害対応ばかりで疲弊している- なんとなーく, チームの雰囲気が悪い- 頑張ってるのに, 全然評価されない共感できるものはありますか?
Fearless Change を実践したアプローチを紹介✌
パターン14. 達人を味方にGuru on Your Side
新しい技術に挑戦できない導入してもすぐ技術的負債になってしまうまた失敗しそう なんて, 経験ありませんか?
達人に相談する- 新しい技術に挑戦する場合, 達人 ( ≒ 経験者 ) に相談すると良い- 相談をすることによって「ナイーブな技術的負債」を抑制できる- 例えば- 会社内の別プロダクトのテックリードに相談したり- 勉強会などで知り合ったエンジニアに相談したり- 技術顧問に相談したり (もしいるなら)- 僕のチームでは AWS, Golang を達人に相談しながら設計, 開発している
達人は身近にいる- OSS のライブラリで困ったときは GitHub Issue に書いてみる- 最近だと Gitter で気軽に質問できるので便利!- 実際に Redash, Elastica などで, お世話になった - コミュニティフォーラム, 公式サポート, テクニカルサポートにも相談できる- AWS, Mackerel, CircleCI, Elasticsearch など- 「質問することは誇らしいこと」- 恥ずかしい, なんて絶対に思わないで!
達人を開発合宿に呼ぶ- 達人を開発合宿に呼ぶことで, 成功体験を飛躍させることができた- 技術レビュー, アドバイスをしてもらったり- 雑談を通して, 課題の本質に気付けたり- 話したり, 質問をすることによって, 考えがまとまることも多い- これを「オートクライン」を呼ぶ- ラバーダッキングも似たような効果がある
パターン6. 協力を求めるAsk for Helpパターン20. 個人的な接触Personal Touch
アンチパターン- 考え抜いたアイデアを, 事前共有なく全体ミーティングで提案してしまう- ドヤ顔で- 個人的には「ビックバンアイデア提案」と呼んでいる- 提案する勇気は素晴らしい- そもそも, チームに心理的安全がなかったら, 提案すらできない- 全体ミーティングにいる人数が多ければ多いほど, 意見は出なくなる- 「反応なし」って「賛成なの?」もしくは「反対なの?」
意識してること- 提案する前に, 各領域のキーマンにカジュアルに話しておく- 「雑談のような質問」を意識する- 「どう思いますー?」「気になるところありますー?」- 「この部分わからなくて, 調べてもらえませんー?」- 協力を求められると誰でも嬉しいし, 助けたくなる心理が働く- よくある勘違い- 必ずしも「全員合意」か「過半数合意」である必要はない\超重要/
How to start a movementhttps://www.ted.com/talks/derek_sivers_how_to_start_a_movement重要なのはフォロワー(2人目)
44 engineering management lessonshttp://www.defmacro.org/2014/10/03/engman.htmlLesson 25. に「エンジニアリングマネージャーがすぐに判断するのではなく, メンバーの意見が聞こえてくるまで待つことが重要」と書かれている自分のアイデアだったとしても,メンバー (フォロワー) から +α で提案してもらえると良い
パターン28. 経営層の支持者Corporate Angel
DevOps is a way ofthinking and a way ofworking.
DevOps は文化であるはずなのに- 経営層が全員非エンジニア & CTO 不在- 何を伝えるにしても共通言語がなく, 高コストなコミュニケーションになる- 価値観の相違により, 伝わらなかったことも多々あった- 「なぜ DevOps なのか?」- 「なぜ技術的負債と向き合う必要があるのか?」- UI/UX などと違って DevOps は特に理解されにくい
経営層にエンジニアリングを知ってもらおうターゲット : 子会社:社長
社内勉強会 に必須で参加してもらった技術系のブログ記事 を大量に読んでもらった技術系のポッドキャスト を聞いてもらった重要なのはフィードバックをすること「質問ありますかー?」「どうでしたかー?」
社長にプログラミング入門書を買って写経 してもらったプログラミング / デバッグの難しさを体験してもらえた( js 動かないぞ? )
アニメ好きな社長を惹き付ける「ソードアート・オンライン」
アニメ好きな社長を惹き付ける「ソードアート・オンライン」実は「数ページ SAO の挿絵」が入ってるだけで,残りのページはガチのプログラミング本
エンジニアリングを知ってもらえた結果- 経営層と価値観を共有できる状態になった- DevOps の価値とは?- 技術的負債と向き合う必要性とは?- なぜ, 問題なく動いているミドルウェアをバージョンアップするのか?- 「エンジニアがどんなことに興味があり, 熱狂し, 成長実感を得るのか」- 当たり前だけど, 経営層も知りたがっている
成功体験を繰り返すことで「信頼残高」を増やす「何を言うか」ではなく「誰が言うか」
パターン32. 体験談の共有Hometown Storyパターン41. 勢いの持続Sustained Momentum
積極的にアウトプットする- アイデアを実現することが, 開発組織にとって正義となる文化を根付かせる- 次も頑張ろう!という雰囲気になる- また同じ悩みを抱えている人のためにもなる- ノウハウを横展開し「成功してる感」を演出する- そのためには, アウトプットが必須- 良かったポイント, 苦労ポイント, などなど
技術広報- 2016年11月から「技術広報」を兼任している- 任務 : 成功体験を毎月アウトプットすること- 現在「11ヶ月連続達成中 (2017年9月時点)」- 会社ブログに記事を公開したり- 勉強会に登壇したり- 社内の技術イベントを企画したり
最近は登壇をメインに- 7/05 : AWS Solution Days 2017 登壇- 7/21 : JAWS-UG コンテナ支部 登壇- 8/27 : July Tech Festa 2017 登壇- 9/08 : CROSS 2017 登壇- 9/11 : CA.io 登壇- 9/16 : XP 祭り 2017 登壇 ← 今日ココ\プレゼン芸人/
常にアウトプットを意識して「勢いのあるチーム感」を演出しよう
まとめ
Fearless Change を読んで学んだアプローチを実践することで開発組織の変革に繋がった✌
@kakakakakkuMentorパターン37. メンターDevOps, 組織マネジメント, 登壇依頼などなど,気軽にご相談くださいませー
「経営層を巻き込まないと開発組織は変わらない」https://developers.cyberagent.co.jp/blog/archives/4900/