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ペパボのエンジニア2016 / engineers-in-pepabo-2016

ペパボのエンジニア2016 / engineers-in-pepabo-2016

Kentaro Kuribayashi

April 18, 2016
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Transcript

  1. ペパボのエンジニア2016
    執行役員CTOあんちぽちゃん

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  2. 自己紹介
    栗林 健太郎
    あ ん ち ぽ ち ゃ ん
    執行役員CTO
    技術部長
    2012年入社
    出所: 「採用目的」 http://antipop.fm/9/

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  3. インターネットとペパボ

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  4. インターネットの20年と今後
    1995年からのインターネット普及以来、絶え間なくパラダイムが変わり続け
    てきたし、今後もその流れが変わることはないだろう。
    1995 2000 2005 2010 2015 2020
    1995年
    インターネット
    元年
    2003年
    paperboy&co.
    創業
    2005年
    Web 2.0の
    時代
    2011年
    スマホ元年
    2010年
    クラウド元年
    IoT
    人工知能
    VR
    ・・・

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  5. 3つのミッション
    パラダイムの変化を乗り越え、むしろ新たに作り出す = 会社のミッション達
    成のために、技術・組織のミッションを定め実行していく。
    インターネットで
    可能性をつなげる、ひろげる
    会 社
    いるだけで成長できる環境へ
    組 織
    なめらかなシステムを作る
    技 術

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  6. ペパボのエンジニア

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  7. 「技術領域」を切り口に分けると
    ペパボのエンジニアには以下の4種類の類型がある。しかし、その枠にとど
    まらず、他の領域へ幅を広げていく動きを推奨している。
    Webアプリ開発
    モバイルアプリ開発
    インフラオペレーション
    情報システム開発・運用
    顧客 = ユーザ
    サービスを
    開発・運用する
    顧客 = スタッフ
    業務生産性の向上

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  8. 「配属」を切り口に分けると
    開発エンジニアは主に部署ごとに配属され、インフラオペレーション・情シス
    はひとつのチームに配属され、横串の動きをする。
    ホスティング EC ハンドメイド コミュニティ
    インフラオペレーション・技術基盤チーム
    情報システム
    技術部

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  9. 充実の新卒エンジニア研修
    長期的な視点で成長を最大化するために、幅広い技術領域を、Web業界内
    においては比較的長い時間をかけて研修を行う。
    前半: 7月〜9月 後半: 10月〜12月
    Web開発の基礎
    インフラ構築・運用
    モバイルアプリ開発
    サイクルOJT
    数種類のサービスを
    ぐるぐる回って実践

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  10. 技術領域と専門性
    最初から専門を決めてしまわずに、主な技術領域についてひと通りやってみ
    てから、選択肢に基づいて選べる機会を用意している。
    Webアプリ
    モバイル
    アプリ
    インフラ
    オペレーション
    Webアプリ
    モバイルアプリ
    インフラ
    セキュリティ
    研究開発
    ・・

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  11. いるだけで成長できる環境へ

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  12. 出所: 「いるだけで成長できる環境」へ - ペパボテックブログ http://tech.pepabo.com/2015/11/17/pepabo-tech-blog-has-started/

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  13. 「ひと」と「組織・制度」
    「いるだけで成長できる環境」は、「ひと」と「組織・制度」の両面から構成され
    る。あなたの日々の言動もその一部である。
    ひと = 仲間たち 組織・制度

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  14. 制度の一例: エンジニア職位制度
    管理職の等級とは別に、部下を持たずに自らの専門性によって会社に貢献
    できる専門職としての等級制度 = 専門職制度を整備している。
    全職種共通
    管理職
    シニア
    プリンシパル
    シニアプリンシパル
    チーフ



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  15. 成長し続けること
    いまできること・知っていることももちろん重要だが、これからできるようにな
    る・知っている必要のあることの方がずっと多い。
    これから
    必要になる
    知識の総量
    これまでに
    蓄積した
    知識の総量

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  16. なめらかなシステムを作る

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  17. 出所: 「事業を差別化できる技術」を生み出す - ペパボテックブログ http://tech.pepabo.com/2015/12/25/professional-career-at-pepabo/

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  18. 専門家の条件
    以下の3つの条件を満たす「専門家」としてのエンジニアにより、今後の成長
    を牽引する「事業を差別化できる技術」を生み出していく。
    ■ 理論的・体系的で高度な専門的知識と長期の訓練を要する専門的能力
    → 高い業務遂行能力を前提としつつも、それを理論的・体系的なも
    のとして昇華した、高度な専門的知識・能力
    ■ 倫理綱領による道徳的整合性の保持
    → エンジニアリングの専門家として、社内の事情だけにとらわれ
    ず、一般的な価値判断基準を持つこと
    専門家の
    条件
    ■ 組織化された専門職団体の存在
    → 社外のエンジニアやOSSのコミュニティとの関係の中で技術を培
    い、よりよいサービスを作っていくこと

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  19. なめらかなシステム
    個体、および、それらの関係性に潜在する様々な特徴量を、自ら認識・制御
    して、全体最適を実現するシステム。
    出所: 人工知能は WEBサーバの暗闇を救う https://speakerdeck.com/matsumoto_r/jpsj-one-2016-matsumotory?slide=27

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  20. 「なめらかなシステム」の例
    「なめらかなシステム」はインターネットのあらゆる場所に実装し得る。我々
    は「ごつごつしたシステム」を「なめらか」にしていく。
    ホスティング
    プロセス → インスタンス → サーバ → データセンタの階層に相似的に見られる要
    素とそれらの関係性を、それぞれのレイヤで自動制御可能にする。
    ECサービス
    様々な属性・要求・来歴を持つユーザに対して、その時々において最適な商品を、
    明示的なアクションなしに、自動的に提示する。
    常に念頭においてほしいこと
    「いまたずさわっているシステムは、ごつごつしていないか?ど
    うしたらなめらかになるか?」

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  21. まとめ

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  22. まとめ
    ● 今後も変化し続ける状況の下で「インターネットで可能性をつなげる、ひ
    ろげる」というミッションを達成するために、「いるだけで成長できる環境」
    において「なめらかなシステム」を作る。
    ● エンジニアはWebアプリ・モバイルアプリ・インフラオペレーション・情報
    システムという4類型に分かれる。しかし、特定の枠にはまることなく、領
    域を広げてほしい。
    ● 新卒エンジニアは、まずは技術領域を幅広く学習してみたあとに、専門
    の方向性を決めていく。
    ● 「いるだけで成長できる環境」は「ひと」「組織」の両面からなる。みなさん
    個々人の言動も、その一部となる。
    ● 専門家(専門知識・専門家としての倫理・コミュニティとの関係を持つ)とし
    て「事業を差別化できる技術」(例「なめらかなシステム」)を作っていこ
    う。

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  23. 出所: GMOペパボ株式会社の執行役員 CTOに就任しました http://blog.kentarok.org/entry/2015/03/22/231807 http://blog.kentarok.org/entry/2015/03/22/231807
    その他、このエントリからリンクした記事にあれこれ
    書いてあるので是非読んでおいてください。

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