つないでつないでApp Connect(Hands On)

2020年12月04日開催のIBM Cloud Festa Online 2020のRoomD 16:00～のハンズオン資料です。IBM Cloudで使える「App Connect」。ライトプランに対応し、無料で使えるにも関わらず、知名度がいまいちです。App Connectについて、アプリケーションをつないでデータを活用する方法についてお話します。

Salesforce とSlackの接続設定以降の操作について補助動画を用意しました。
https://youtu.be/UK5gFXWxpDo

Transcript

1. つないでつないで App Connect App Connect ハンズオン 1
2. 事前準備 • IBM Cloud に登録。未登録の場合は、無料のIBM Cloud ライト・アカウントを取得しましょう。 https://www.ibm.com/jp-ja/cloud/lite-account • Salesforce Developer Editionの登録。無料です。ハンズオンで使用します。 https://developer.salesforce.com/ja/ にアクセスし、画面右上の「サインアップ」ボタンをクリック。フォームに 入力しサインアップを実行。 • Slackの登録。管理者権限が必要です。無料です。ハンズオンで使用します。 https://slack.com/intl/ja-jp/ にアクセスし、「無料で試してみる」>>「+Slackワークスペースを作成する」の 順にクリックし、画面指示に従って登録。 2
3. スピーカー紹介 3 西川 浩平 / Kohei Nishikawa Twitter : kolinz Email：nishikawa.kohei@kaishi-pu.ac.jp GBS(JBグループ) , リックソフト株式会社等に勤務後、現職。 • 学校法人 新潟総合学院 開志専門職大学 情報学部 講師 • 千葉大学病院 メディカルイノベーション戦略プログラム 講師 Watsonを用いた演習講義を担当。 • IBM Champion for Developer 2020 • IBM Champion for Cloud 2017 – 2019 • IBM Cloud Users Group(BMXUG) 運営 • その他色々…気づけば某組織の技術顧問になったとか...etc
4. IBM Cloud Users Group (BMXUG) 4 日本最大級のIBM Cloud ユーザー会 ✓ Facebookグループ / 質問やコミュニケーション https://www.facebook.com/groups/bmxug ✓ Connpass / 勉強会 https://bmxug.connpass.com/
5. App Connect 5 本ハンズオンでは、IBM® App Connect in IBM Cloud を使用します。 様々なアプリケーションとデータの統合、APIの構築が可能です。 詳しくは >> https://www.ibm.com/jp-ja/cloud/app-connect
6. 実装例 6 App Connectは、Watsonとの連携が強みです。 そこで、Salesforceで新規に取引先情報を作成すると、Google Driveにバックアップを取りつつ、Watson Discoveryに 作成した取引先の企業情報が格納されるフローを作成しました。 App Connectを用いて、様々なデータをWatson Discoveryに格納することで、たとえば、マーケティングや営業、 カスタマーサポート、論文を探している研究者などをサポートするチャットボットに役立ちます。 OK Watson! OpenShiftを検討しているお客様を教えて！ なにかさがしていますか？ icfesta社が提案して欲しいそうですよ？ 3か月以内の導入を検討しています。
7. App Connect と Node-RED 7 名称 区分 連携対象 印象 API作成 App Connect ノーコード • アプリケーション • API エンプラ寄り。 Salesforce, Microsoft Dynamics 365, SAPコネクタがあり、Watson連携が得意。 可 Node-RED ローコード • API IoTの世界ではデファクトスタンダード ツール。ARM系でも動かせる。 連携用のコネクタがあるが、ドキュメン トの密度にばらつきがあり、開発者が使 うことが前提。 可 App Connectと比較する質問が多い、Node-RED。SAP連携が必要であれば、App Connect を選ぶ価値があるでしょう。 どちらか一方ではなく、互いに補える存在です。
8. ハンズオン目標 8 今回は、App Connectのイベント・ドリブン・フローを対象とします。 Salesforceの取引先(account)の「Customer Priority」で「High」を指定された新規取引先(企業・団体)について、 Slackに通知するフローを作ります。 フロー
9. IBM Cloudにログイン https://cloud.ibm.com/ にGoogle ChromeまたはFirefoxでアクセスし、ログインします。 IBMidとは、IBM Cloud登録時に使用したメールアドレスです。 9
10. App Connectの有効化 IBM Cloudにログイン後、画面右上の「カタログ」>>「サービス」>>「カテゴリ:インテグレーション」にチェックを 入れる>>「App Connect」の順にクリックします。プランで「ライト」を選び「作成」をクリックして有効にします。 10
11. App Connectの起動 「Launch App Connect」をクリックし、Home画面が表示されます。画面左側の「カタログ」をクリックします。 11 カタログ
12. Catalog Catalog画面には、App Connectで使用可能な アプリケーションやAPIが表示されます。 12 もし、独自サービスなどを追加したい場合は、「APIs」にて 登録することができます。 SalesforceやSlackを探し てみましょう。
13. Salesforceの接続設定の作成 次の手順で、Salesforceの接続設定を作成します。 1. Catalog画面で「Salesforce」と検索し、「Connect」ボタンをクリックします。 2. 「Use the website(OAuth2)を選び、「Continue」をクリックします。 3. 「Connect」をクリックします。 4. 「Salesforce account requirments」と表示されるで、「Continue」をクリック します。 次のページへ 13
14. 続.Salesforceの接続設定の作成 5. Salesforce にログインします。 確認コードを求められることがあります。確認コード を求められた場合は、画面指示に従って操作してくだ さい。 6. 「アクセスを許可しますか？」と表示されます。 「許可」をクリックします。 7. IBM Cloud App Connectの画面に自動で戻ります。 下図のように接続設定が作成された状態になります。 14
15. Slackの接続設定の作成 15 次の手順で、Slackの接続設定を作成します。 1. Catalog画面で「Slack」と検索し、「Connect」ボタンをクリックします。 2. Slack使用中のワークスペースURLを入力し、「Continue」をクリックします。 例 example.slack.com 3. Slackにログインするためのメールアドレスとパスワードを入力し、「Sign In」をクリックします。 次のページへ
16. 続.Slackの接続設定の作成 16 5. IBM App Connectが、Slackワークスペースにアクセスする権限をリクエス トしていることが表示されますので、「許可」をクリックします。 6. IBM Cloud App Connectの画面に自動で戻ります。 下図のように接続設定が作成された状態になります。
17. Dashboard画面からフローの作成 17 ダッシュ ボード 画面左側のサイドバーで、「ダッシュボード」をクリックします。 次に、画面右の「New」>>「Event-drive flow」の順にクリックします。フロー作成画面が表示されます。アプリ ケーションを、つないで作る処理を「フロー」と言います。
18. Salesforceを指定 18 1つ目のアプリケーションとして「Salesforce」を検索し、Salesforce の「New account」を選びます。 「New account」をクリックすることで、下図のように変化します。 1つ目のアプ リケーション salesforceと 入力して検索
19. 条件分岐を追加 19 「Toolbox」の「If」を、1つ目のアプリケーションの後に追加します。「If」は条件分岐になります。 「Toolbox」タブをクリックし、表示される「If(conditional)」をクリックすることで、条件分岐設定が表示されます。 クリック
20. 条件分岐の設定 20 「Toolbox」の「If」を追加したことで、左図のように 表示されます。 これから作業をし易くするために、 をクリックす ると画面を広く使用することができます。 左図のように、Output Schemeの直下の「If」の条件 指定の左側の項目内でクリックすると表示される 「insert a mapping」をクリックします。 次のページへ。 クリック この部分の余白 をクリック insert a mappingを クリック
21. 続.条件分岐の設定 21 今回は、Salesforceの取引先(account)の「Customer Priority」 で「High」を指定された新規取引先(企業・団体)について、Slack 通知するフローにします。 そのため、「If」の条件指定におけるmapping対象として、1つ目 のアプリケーションとして指定したSalesforceから「Account」 下の「Customer Priority」を選びます。 Ifの条件指定で、演算子を「equals」とし、等しくなる値として 「High」を入力します。 をクリックします。 これで条件分岐を作成できました。2つ目のアプリケーションとし て「Slack」を追加しますので、左図のように「⊕」をクリックし ます。「⊕」をマウスオーバーすると、 青くなります。 customer と入力 候補が表示 される クリックして 選ぶ 条件指定対象 の値を入力 クリックして、 Slackを追加
22. Slackを指定 22 2つ目のアプリケーションとして「Slack」を検索します。Slackから、Messagesの「Create message」を選びます。 Slackと入力して検索 クリック
23. チャンネルの指定 23 「Where do you wan to post the message ?」にて、メッセージの送り先となるSlack上のチャンネルを指定します。 クリックして、 チャンネルを選ぶ
24. メッセージの作成 24 insert a mappingを クリック 項目をクリックすると、 メッセージに使用可能 Text欄に、SlackにPost(投稿)したいメッセージを入力します。ここでは「insert a mapping」を使用して、見本のよう に入力します。 見本 見本の、「ap17」 の箇所は要注意！ 見本の「ap17」の部分は、 人によって異なる可能性が あります。新規タブで実際 にSalesforceにログインし、 ログイン後のURLを確認し てください。ap17以外の場 合は、あなたの環境で表示 されているものに置き換え てください。
25. フローの動作確認 25 ここまでの操作により、下図のように出来たと思います。画面左上の「Dashboard/」の隣に、フローの名前を入力しま しょう。 実際に動かすために、画面右上の「︙」>>「Start flow」の順にクリックします。 フロー名を入力 縦の三点リーダ をクリック Start flowをク リックして実行 画面右上が、上記のように変われば、動き出した証拠です。
26. 続.フローの動作確認 Salesforce 26 実際に、Salesforceにログインし、取引先を 新規作成します。 ログイン後、画面左上の点が9つ正方形に並 んでいる「アプリケーションランチャー」 >>「セールスコンソール」の順にクリック します。 セールスコンソール画面で、「▼」>>「新 規」の順にクリックし、「新規取引先」画面 を呼び出します。 最低限、「取引先名」の入力と「Customer Priority」の項目で「High」を指定すること は忘れないでください。入力後、「保存」を クリックします。 クリック クリック クリック クリック
27. 続.フローの動作確認 Slack 27 App Connectのフローで指定したSlackチャンネルにメッセージがPost(投稿)されます。 ここまでに作成したフローは、Salesforceで取引先を新規作成時に、取引先画面の「Customer Priority」で「High」 が指定された時だけ、Slackにメッセージが投稿されます。
28. ログの確認 28 App Connect画面に戻ります。App Connectの画面左側のサイドバーで、「logs」をクリックすることで、 フローについての成功やエラー情報が確認できます。 クリック
29. フローの停止 29 フローを止めたり、編集するには、フローを停止 する必要があります。 App ConnectのDashboard画面に移動します。 Dashboard画面で、タイル上にフローが一覧表示 されています。 左図のように停止させたいフローにマウスオー バーし、 「︙」>>「Stop」の順にクリックするこ とで、フローが停止します。 クリック
30. テンプレート 30 クリック App Connectの画面左側のサイドバーで、「Templates」をクリックすることで、予め構成されたフローを すぐに利用することができます。また叩き台として使っても良いでしょう。
31. 最後にちょっとだけ... 今の職場の紹介をさせてください。 31
32. 32 開志専門職大学 情報学部は、情報学・情報通信工学・統計科学の 最先端技術を学ぶ総合ICT系学部です 学びの領域&4年間で身につくチカラ 情報技術者としての専門知識や技能と実際に活用 する能力に加え、ユーザーの視点に立った新商品や 新サービスを企画・開発し、地域社会の情報化に貢 献できる人材 自分で考えた「新商品」や「新サービス」を実際にカタチにする ためには，ソフトウェアとハードウェアの開発をトータルでサポート する施設・設備が必要 情報処理実習室 KAISHI LAB ロボットやIoT機器，コンピュー タに必要な部品を作るための 機械が充実 アプリや映像を作るための ソフトが充実 (クラウド関係の講義を担当しています。IBM Cloudも使用予定。)
33. ご清聴ありがとうございました。 33