2019年10月31日に北海道利尻町で行われた、オープンデータ化支援研修の北海道庁の資料です。(総務省主催)
CC-BY 4.0オープンデータってなんなの?何で必要なの?北海道総合政策部情報政策課2019オープンデータ化支援研修_利尻町
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CC-BY 4.0オープンデータって何だ?
CC-BY 4.0• 誰でも自由に二次利用できるライセンスで公開されたデータ• インターネットを通じて誰でも入手することができるデータ• 機械判読しやすい形式で公開されたデータオープンデータの定義
CC-BY 4.0• 誰でも自由に二次利用できるライセンスで公開されたデータ• インターネットを通じて誰でも入手することができるデータ• 機械判読しやすい形式で公開されたデータオープンデータの定義んでなに?
CC-BY 4.0みなさん、結構「オープンデータ」って難しく考えていると思います。
CC-BY 4.0今日の話は、
CC-BY 4.0オープンデータを始めるのって難しくないよ、という話です。
CC-BY 4.0オープンデータを進めなければいけない理由
CC-BY 4.0オープンデータを進めなければいけない理由なぜ必要かわかっていないと進めづらいですよね
CC-BY 4.0なぜ必要か?
CC-BY 4.0平成 30 年版情報通信白書 by 総務省 is licensed under a CreativeCommons 表示 2.1 日本 License.
CC-BY 4.0
CC-BY 4.0人口減少
2050年人口増減予測ひなたGIS CC-BY-SA Openstreetmap contributors
CC-BY 4.0そして
CC-BY 4.0日本は少子高齢化社会に
CC-BY 4.0平成 30 年版情報通信白書 by 総務省 is licensed under a CreativeCommons 表示 2.1 日本 License.明らかに逆転
65歳以上の割合年齢区分毎の人口及び割合(2015年は国勢調査、2050年推定値は国土のグランドデザイン2050推定値)2015年
年齢区分毎の人口及び割合(2015年は国勢調査、2050年推定値は国土のグランドデザイン2050推定値)2050年65歳以上の割合
CC-BY 4.0その結果
CC-BY 4.0人手不足
CC-BY 4.0行政サービスの維持困難
CC-BY 4.0大幅な業務効率化が必要
CC-BY 4.0そのためには
AI・ロボット
これはものすごい未来のような気もしますが、
CC-BY 4.0平成 30 年版情報通信白書 by 総務省 is licensed under a CreativeCommons 表示 2.1 日本 License.人口減少・人手不足は待ったなし
データを活用しAIやロボットで人手不足を補完
CC-BY 4.0技術の発展には利用しやすい大量のデータが必要
CC-BY 4.0なので
CC-BY 4.0データを活用する社会にしなくちゃ!©総務省(地⽅公共団体におけるデータ利活用ガイドブックVer. 2.0)
CC-BY 4.0国のデータも
CC-BY 4.0地方自治体のデータも
CC-BY 4.0民間のデータも
CC-BY 4.0誰でも自由にデータを活用できる社会にしないと
日本ヤバい!
北海道もっとヤバい!
CC-BY 4.0このための第一歩が
CC-BY 4.0このための第一歩がオープンデータ
CC-BY 4.0国や自治体がデータを出しやすくするため、法律でオープンデータを義務化
CC-BY 4.0データを活用できる社会を作る
CC-BY 4.0そのため国は法律を整備
CC-BY 4.0法律と計画
CC-BY 4.0官民データ活用推進基本法平成28年(2016年)12月に施行された法律略して「官デ法」
CC-BY 4.0官民データ活用推進基本法第11条国及び地⽅公共団体は、自ら保有する官民データについて、個人及び法人の権利利益、国の安全が脅かされることのないようにしつつ、国民がインターネットその他の高度情報通信ネットワークを通じて容易に利用できるよう、必要な措置を講じるものとする。
CC-BY 4.0官民データ活用推進基本法第11条「オープンデータを進めましょう!」と法律に書いてます国及び地⽅公共団体は、自ら保有する官民データについて、個人及び法人の権利利益、国の安全が脅かされることのないようにしつつ、国民がインターネットその他の高度情報通信ネットワークを通じて容易に利用できるよう、必要な措置を講じるものとする。
CC-BY 4.0官民データ活用推進基本法法律の中で、都道府県は「都道府県官民データ活用推進計画」を定めることを義務づけている(市町村は努力義務)
CC-BY 4.0官民データ活用推進基本法第9条都道府県は、官民データ活用推進基本法に則して、当該都道府県の区域における官民データ活用の推進に関する施策について、基本的な計画を定めなければならない。
CC-BY 4.0この計画は
CC-BY 4.0北海道では、「北海道ICT利活用推進計画」という平成30年から令和3年までの4カ年計画を策定しています。
CC-BY 4.0北海道全体で(道庁、市町村、民間など)でICTを進めていこうという計画
CC-BY 4.0北海道ICT利活用推進計画でも
CC-BY 4.0北海道ICT利活用推進計画オープンデータは重点的に取り組む施策としています
CC-BY 4.0とならないために
CC-BY 4.0活用できるデータを官民が公開しやすいように法律で義務化
CC-BY 4.0オープンデータはデータの開放
CC-BY 4.0ホームページで情報出してるんだから勝手に使えばいいんでない?
CC-BY 4.0ホームページの情報は勝手に使うことはできません
CC-BY 4.0ホームページ=公開(Publish)オープンデータ=開放(Open)
CC-BY 4.0データは開放しないと自由に使えないんです
CC-BY 4.0なので未来に向けてデータの開放が必要
CC-BY 4.0パーソナルデータは、インターネットにおける新しい石油であり、デジタル世界における新たな通貨である出所:「パーソナルデータ:新たな資産カテゴリーの出現」(世界経済フォーラム・2011 年)©総務省(地⽅公共団体におけるデータ利活用ガイドブックVer. 2.0)
CC-BY 4.0現在は自治体の持つデータは地中に埋もれた石油と同じCC-BY-SA4.0 Wikipedia 利尻町役場
CC-BY 4.0これ油田ですCC-BY-SA4.0 Wikipedia 利尻町役場
CC-BY 4.0たくさんの資源(データ)が眠っていますCC-BY-SA4.0 Wikipedia 利尻町役場
CC-BY 4.0国民は資源(データ)の開放を望んでいますデータの開放を望む!
CC-BY 4.0でも
CC-BY 4.0市町村の担当者としては
CC-BY 4.0オープンにするデータ選別しないといけないんでしょ?
CC-BY 4.0とか
CC-BY 4.0オープンにするデータ作らないといけないんでしょ?オープンデータ
CC-BY 4.0人員も時間も無くてできない・・・
CC-BY 4.0いろいろできない理由があると思います
CC-BY 4.0安心してください
CC-BY 4.0町でオープンデータを始めるために一番大事なステップは
CC-BY 4.0うちの町はオープンデータに取り組んでま~す!
CC-BY 4.0と宣言することがまずは大事です
• 誰でも自由に二次利用できるライセンスで公開されたデータ• インターネットを通じて誰でも入手することができるデータ• 機械判読しやすい形式で公開されたデータオープンデータの定義
• 誰でも自由に二次利用できるライセンスで公開されたデータ• インターネットを通じて誰でも入手することができるデータ• 機械判読しやすい形式で公開されたデータオープンデータの定義これを行うのは大変!
• 誰でも自由に二次利用できるライセンスで公開されたデータ• インターネットを通じて誰でも入手することができるデータ• 機械判読しやすい形式で公開されたデータオープンデータの定義なのでこれは後回しでOK
• 誰でも自由に二次利用できるライセンスで公開されたデータ• インターネットを通じて誰でも入手することができるデータ• 機械判読しやすい形式で公開されたデータオープンデータの定義まずはこれが出来るようにする
CC-BY 4.0なぜかというと
CC-BY 4.0職員がオープンデータを公開しようと思ったらすぐに公開できるようにしておくことが重要
CC-BY 4.0この研修をうけてもしかしたら「オープンデータ進めたい!」という人が出てくるかもええ、出てくればいいなあ・・・
CC-BY 4.0進めたいと思っても職場がオープンデータに取り組んでいなかったら始めることすらできませんダ、ダメじゃん
CC-BY 4.0こんな事例も
CC-BY 4.0ある市町村の職員の方が、担当の課のホームページの情報をオープンデータで公開した
CC-BY 4.0ある市町村の職員の方が、担当の課のホームページの情報をオープンデータで公開した先進的で意欲のある職員の方です
CC-BY 4.0うちの町はオープンデータに取り組んでいないからやめて!!
CC-BY 4.0これは非常に残念なことです
CC-BY 4.0名寄市立病院の職員の方は、個人的にデータ利活用の勉強会に参加され、オープンデータがいいものだと理解したので、独自でオープンデータのページを作成、公開
CC-BY 4.0わたしの経験で恐縮ですが
CC-BY 4.0平成27年、当時森林室の職員だった私は、職員提案でオープンデータを進めたいという提案をさせていただきました
CC-BY 4.0この提案
CC-BY 4.0北海道庁がすでにオープンデータに取り組んでいたから提案できたと思っていますオープンデータがスタートしていなければ、原課職員には、重すぎて提案はできなかった
CC-BY 4.0ちなみにこのとき(H27年11月現在)の北海道庁のオープンデータは9種類16データのみ
CC-BY 4.0情報をオープンデータで公開したい市町村職員の方はたくさんいる
CC-BY 4.0情報をオープンデータで公開したい市町村職員の方はたくさんいる自分でデータを使っている人はデータを自由に使える重要さを知っている
CC-BY 4.0市町村職員の方がデータを公開しようと思ったらすぐにできるようにしておく
CC-BY 4.0内部的には色々説明が必要でしょうが、
CC-BY 4.0なにより法律で義務化されているし
CC-BY 4.0なによりもオープンデータに取り組むことを決めないと何も始まらない
CC-BY 4.0確かに国の資料を見るとなんかたくさん準備が必要と思っちゃいますオープンデータをはじめよう〜簡易手引書〜
CC-BY 4.0このハードルが高い
CC-BY 4.0一度これは忘れてくださいオープンデータをはじめよう〜簡易手引書〜
CC-BY 4.0町でオープンデータを始めるためには
CC-BY 4.0データは選ばなくてもいいんです!
CC-BY 4.0データは作らなくてもいいんです!
CC-BY 4.0オープンデータの世界オープンデータの壁た、たかい・・・
CC-BY 4.0オープンデータの世界オープンデータの壁データを決めるデータを作るオープンデータ宣言
CC-BY 4.0オープンデータの世界オープンデータの段らオープンデータを始めるのに、データを選ぶ必要も、作る必要もなし!オープンデータ宣言
CC-BY 4.0と宣言しましょう大事なことなので3回言いました
CC-BY 4.0どうやって宣言するの?
CC-BY 4.0ホームページで「やってます」と書くだけでOK
CC-BY 4.0データも無いのにオープンデータ?
CC-BY 4.0データも無いのにオープンデータ?と思われるかもしれませんが
CC-BY 4.0データはすでにありますよね
CC-BY 4.0例えばこれ
CC-BY 4.0実は
CC-BY 4.0オープンデータは新しいことではありません
CC-BY 4.0オープンデータにできるデータは• 個人情報を含まない• 第三者に権利が無い
CC-BY 4.0オープンデータにできるデータは• 個人情報を含まない• 第三者に権利が無いこれって
CC-BY 4.0ホームページと同じなんですよ!
CC-BY 4.0オープンデータはホームページと同じ情報公開
CC-BY 4.0ホームページで公開できる
CC-BY 4.0ホームページで公開できるオープンデータにできる
CC-BY 4.0情報公開できるデータオープンデータにできる
CC-BY 4.0基本的ホームページにある情報はオープンデータにできる
CC-BY 4.0ホームページとオープンデータの違いはライセンス
CC-BY 4.0オープンデータは情報のライセンスを自由に使えるようにして公開すること
CC-BY 4.0ライセンスのレベルホームページオープンデータ不自由 自由
CC-BY 4.0このマークは「クリエイティブ・コモンズ」というオープンデータのライセンスを定めた、国際的な規格クリエイティブコモンズ出典表示してね
CC-BY 4.0このマークが付いていれば「オープンデータです」と一目でわかる便利なマーククリエイティブコモンズ出典表示してね
CC-BY 4.0つまり
CC-BY 4.0ホームページの情報を自由に使えるライセンスにするとオープンデータになります変身!オープンレッド!
CC-BY 4.0室蘭市や函館市は、ホームページ自体をオープンデータにしています室蘭市ホームページ
CC-BY 4.0ホームページの情報のライセンスを変えるだけでオープンデータOK
CC-BY 4.0あと
CC-BY 4.0すでに国や北海道でまとめてオープンデータにしているデータもあります
CC-BY 4.0オープンデータポータルにも市町村のデータがたくさんあります
CC-BY 4.0皆さんが国や道に報告したデータもすでにオープンデータになっています
CC-BY 4.0北海道オープンデータポータルのデータ公開ページにリンクする形でも十分です
CC-BY 4.0せっかく皆さんが集めて報告したデータですので住民が有効に活用できればいいですね
CC-BY 4.0皆さんに伝えたいこと
CC-BY 4.0できない理由を考えるよりどうしたらできるか考えた方が有意義
CC-BY 4.0まずやってみることが大事だと思います
CC-BY 4.0まずは北海道や他の町のオープンデータを見てみてください
CC-BY 4.0いろいろな気づきがあるかもしれません
CC-BY 4.0私の話は以上です