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QGIS勉強会(ジオリファレンス、ベクター解析)

kou_kita
September 04, 2018

 QGIS勉強会(ジオリファレンス、ベクター解析)

自主研究グループ「QGIS勉強会」

kou_kita

September 04, 2018
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Transcript

  1. QGIS勉強会
    2018年9月 第2回

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  2. ●ジオリファレンス
    ●ベクター分析
    2
    本日のメニュー

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  3. ジオリファレンス
    3
    紙地図をスキャンした画像などにQGISで位置情報を付加する。

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  4. 「ジオリファレンス」(準備)
    4
    ● ラスタメニューに「ジオリファレンサー」があるか?
    ジオリファレンスするのには「ジオリファレンサー」プラグインを使用する。
    ラスタメニューにない場合は、メニュー「プラグイン」→「プラグインの管
    理とインストール」で「GDALジオリファレンサー」にチェックを付ける。
    ● 道庁周辺の地理院地図をレイヤに追加
    ファイルの場所:「勉強会」フォルダ→「ジオリファレンス」フォルダ
    →地理院地図_道庁前庭.mbtiles

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  5. 5
    「ジオリファレンス」
    JpegやPDFの地図に位置情報を付けて、
    GISで表示できるようにする。

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  6. 座標を入力して合わせる
    6

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  7. 7
    「ジオリファレンス(座標を入力して合わせる)」
    ● 座標を直接入力して、地図の位置
    を合わせる。
    ● 「ラスタ」→「ジオリファレンサ
    ー」を選択

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  8. 8
    「ジオリファレンス(座標を入力して合わせる)」
    ●   ボタンをクリック
    ● 「ジオリファレンス」フォルダの
    「札幌1916.pdf」を選択
    ● 「開く」ボタンをクリック

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  9. 9
    「ジオリファレンス(座標を入力して合わせる)」
    ● 「フィルター」に「2454」と入力
    ● 「世界中の空間参照システム」から
    「JGD2000 / Japan Plane
    Rectangular CS XII」を選択
    ● 「OK」ボタンをクリック

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  10. 10
    「ジオリファレンス(座標を入力して合わせる)」
    ● 地図が表示される
    ●   が有効になっているか確認

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  11. 11
    「ジオリファレンス(座標を入力して合わせる)」
    ● 最低2点の座標を指定
    ● 四隅に4点座標点があるので、どれ
    か一つを拡大
    ● 赤点の中心部分をクリック
    ● X、Y座標を手入力
    (半角数字で入力)
    ● 「OK」ボタンをクリック

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  12. 12
    「ジオリファレンス(座標を入力して合わせる)」
    ● GCPテーブルに座標が登録される
    ● 同じ手順でもう一点指定する
    (なるべく対角が良いかも)

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  13. 13
    「ジオリファレンス(座標を入力して合わせる)」
    ● GCPテーブルに2つ以上の座標が指
    定されていることを確認
    ●   ボタンをクリックして変換方法
    を指定。

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  14. 14
    「ジオリファレンス(座標を入力して合わせる)」
    ● 「変換タイプ」は「ヘルマート」
    ● 「変換先SRS」は「EPSG:2454」
    ● 「出力ラスタ」の  ボタンをクリ
    ックして、ファイルの保存先を指定
    ● 「OK」ボタンをクリック
    <変換タイプ>
    ● 線形=移動のみ(GCP1点以上)
    ● ヘルマート=移動と回転(GCP2点以上)
    ● 多項式1=移動と回転と歪み小(GCP3点以上)
    ● 多項式2=移動と回転と歪み中(GCP6点以上)
    ● 多項式3=移動と回転と歪み中(GCP10点以上)

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  15. 15
    「ジオリファレンス(座標を入力して合わせる)」
    ●   ボタンをクリックすると、変換
    が開始される

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  16. 16
    「ジオリファレンス(座標を入力して合わせる)」
    ● 変換が終了すると、マップキャンバ
    スに地図が表示される
    ● ☓ボタンをクリックしてジオリファ
    レンサーを終了する
    ● 指定した座標ポイントを保存してお
    くか確認メッセージが表示されるの
    で、「保存」ボタンで保存しておく
    (画像と同じフォルダに.pointsと
    いう拡張子のファイルが保存される)

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  17. 17
    「ジオリファレンス(座標を入力して合わせる)」
    ● 位置合わせされた地図が表示される
    ● レイヤプロパティ→「透過性」で
    「全体の透過率」を50%くらいに
    して、位置があっているか確認

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  18. 地図から座標を取得する
    18

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  19. 19
    「ジオリファレンス(地図から座標を取得)」
    ● 赤レンガ前庭の樹木名看板の写真を
    位置合わせする
    ● 【重要】
    位置合わせで使う座標が、平面直角
    座標系12系の座標なので、
    プロジェクトの座標系を
    「EPSG:2454」に変更
    ● 地理院地図で赤レンガ前庭を拡大し
    ておきます。

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  20. 20
    「ジオリファレンス(地図から座標を取得)」
    ● 「ラスタ」→「ジオリファレンサ
    ー」を選択

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  21. 21
    「ジオリファレンス(地図から座標を取得)」
    ●   ボタンをクリック
    ● 「ジオリファレンス」フォルダの
    「道庁前庭_草木.jpg」を選択
    ● 「開く」ボタンをクリック

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  22. 22
    「ジオリファレンス(地図から座標を取得)」
    ● 先程使った座標系は「最近使った座
    標参照システム」に残っている
    ● 「最近使った座標参照システム」か
    ら「JGD2000 / Japan Plane
    Rectangular CS XII」を選択
    ● 「OK」ボタンをクリック

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  23. 23
    「ジオリファレンス(地図から座標を取得)」
    ● 地図と同じ位置を探して、クリック
    する
    ● 「マップキャンバスより」ボタンを
    クリックする

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  24. 24
    「ジオリファレンス(地図から座標を取得)」
    ● 初めにクリックした位置と同じ地図
    の位置をクリックする
    ● 座標が自動的に入力されるので、
    「OK」ボタンをクリックする

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  25. 25
    「ジオリファレンス(地図から座標を取得)」
    ● 「GCPテーブル」に座標が登録され
    ます。
    ● 同じ手順で、6点以上のポイントを設
    定します。
    なるべく地図全体にまんべんなくポ
    イントを設定する

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  26. 26
    「ジオリファレンス(地図から座標を取得)」
    ●   ボタンをクリックして、変換方
    法を設定する
    ● 「変換タイプ」は「多項式2」
    ● 「変換先SRS」は「EPSG:2454」
    ● 「出力ラスタ」の  ボタンをクリ
    ックして、ファイルの保存先を指定
    ● 「OK」ボタンをクリック

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  27. 27
    「ジオリファレンス(地図から座標を取得)」
    ● 変換タイプを指定すると、誤差(残
    差)が表示される
    誤差の方向に赤い線も表示される
    ● 誤差は縮尺や歪みにもよるが、10m
    以下くらいになるようにする
    ● 誤差が極端に大きい場合は、チェッ
    クを外して、他の誤差が小さくなる
    ならOK
    ● 全体に誤差が大きい場合には、ポイ
    ントを設定し直すか、  ボタンで
    ポイントを移動する

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  28. 28
    「ジオリファレンス(地図から座標を取得)」
    ●   ボタンをクリックして、変換を
    開始する

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  29. 29
    「ジオリファレンス(地図から座標を取得)」
    ● 変換に成功すると、地図に表示され

    ● ジオリファレンサーを閉じるときに
    ポイントを保存しておくと、あとで
    再度編集することが出来る
    ● レイヤプロパティ→「透過性」で透
    過率を50%くらいにして、うまく変
    換されているか確認する

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  30. 30
    「変換タイプについて」
     変換タイプは、変換する画像の精度で変換タ
    イプを選択する。
    「多項式3」が「多項式1」より正確というこ
    とはない。
    多項式3は指定するポイントが多くても、偏っ
    て指定すると、歪んだ画像に変換される。
    多項式3で変換し歪んだ地図

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  31. ベクター分析
    31
    様々な分析方法でバクター分析をします

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  32. バッファ
    32
    図形から一定の距離を指定して、範囲のポリゴンを作成する
    テキスト:P328

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  33. 33
    「バッファ」

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  34. 「バッファ」(準備)
    34
    ● 室蘭市の地理院地図をレイヤに追加
    ファイルの場所:「勉強会」フォルダ→「ベクタ解析」フォルダ
    →地理院地図_室蘭市.mbtiles
    ● 室蘭市の保育園ポイントをレイヤに追加
    ファイルの場所:「勉強会」フォルダ→「ベクタ解析」フォルダ
    →「室蘭市_保育園」フォルダ→室蘭市_保育園_2454.shp

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  35. 「バッファ」
    「ベクタ」→「空間演算ツール」
    →「固定距離バッファ」
    35

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  36. 「バッファ」
    入力レイヤ:保育園レイヤ
    距離:300m
    「Run」ボタンをクリック
    36

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  37. 37
    「バッファ」
    ※レイヤの座標系が平面直角座標系でないと、正しく計算されない。

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  38. 38
    ベクタメニューで作成されるレイヤは、一時保存レイヤ。
    仮に出来るレイヤのため、QGISを終了すると削除される。
    レイヤをファイルで残しておきたいときは、作成するときに「…」ボタンで
    「ファイルに保存」を選択するか、作成したレイヤを「名前を付けて保存す
    る」でファイルに保存する。

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  39. ポリゴン内のポイント数
    39
    ポリゴンに重なるポイントの数をカウントする
    テキスト:P341

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  40. 40
    「ポリゴン内のポイント数」
    保育園の300m範囲内にあるAEDの個数を計算する

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  41. 「ポリゴン内のポイント数」(準備)
    41
    ● 室蘭市のAEDポイントをレイヤに追加
    ファイルの場所:「勉強会」フォルダ→「ベクタ解析」フォルダ
    →「室蘭市_AED」フォルダ→aed_20170804.shp
    ※注意
     重なるポリゴンとポイントが同じ座標系でないと、正しく計算できません。
     (Ver3からは違う座標系でもOK)

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  42. 「ポリゴン内のポイント数」
    「ベクタ」→「解析ツール」→
    「ポイント内のポリゴン数」
    42

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  43. 「ポリゴン内のポイント数」
    ポリゴン:
     保育園のバッファレイヤ
    点:AEDレイヤ
    ポイント数フィールド名:
     任意の名称(AEDCount)
    「Run」ボタンをクリック
    43

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  44. 「ポリゴン内のポイント数」
    新しいレイヤ「カウント」が作
    成され、属性データの一番右に
    新しいフィールドが追加されて、
    AEDの数がカウントされている。
    44

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  45. ボロノイポリゴン
    45
    ポイントが一番近い範囲をポリゴンで作成する
    テキスト:P347

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  46. 46
    「ボロノイポリゴン」
    AEDポイントが一番近い範囲を作成する

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  47. 「ボロノイポリゴン」(準備)
    47
    ● 室蘭市のAEDポイントのみを表示する。
    先ほど作成した保育園や、バッファなどのレイヤは非表示にする。

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  48. 「ボロノイポリゴン」
    「ベクタ」→「ジオメトリツール」
    →「ボロノイポリゴン」
    48

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  49. 「ボロノイポリゴン」
    入力レイヤ:AEDレイヤ
    バッファ領域:0.00
    「Run」ボタンをクリック
    49

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  50. 「ボロノイポリゴン」
    ポリゴンの中には、ポイントは一つ
    だけ。そのポリゴンの範囲内で一番
    近いポイントが、ポリゴン内のポイ
    ントとなる。
    50

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  51. 交差
    51
    重なる2つのレイヤのAレイヤの範囲でBレイヤを切り取る。
    AレイヤにBレイヤの属性を結合する。
    テキスト:P338

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  52. 52
    「交差」
    洪水浸水範囲で、地番図を切り取る

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  53. 「交差」(準備)
    53
    ● 一度地図をクリアにする
    せっかくなのでプロジェクトファイルは保存しておく
    保存後、プロジェクトの新規作成
    ● 室蘭市の地番図をレイヤに追加
    ファイルの場所:「勉強会」フォルダ→「ベクタ解析」フォルダ
    →「室蘭市地番図」フォルダ→室蘭市_筆界_2454.shp
    ● 室蘭市の洪水浸水深さをレイヤに追加
    ファイルの場所:「勉強会」フォルダ→「ベクタ解析」フォルダ
    →「室蘭市_洪水浸水深さ」フォルダ→室蘭市_洪水浸水深さ_2454.shp

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  54. 「交差」
    「ベクタ」→「空間演算ツール」→
    「交差」
    54

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  55. 「交差」
    入力レイヤ:洪水浸水深さレイヤ
    レイヤの交差:地番図レイヤ
    「Run」ボタンをクリック
    55

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  56. 「交差」
    洪水浸水の範囲で地番図が切り取ら
    れる。
    56

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  57. 「交差」
    交差レイヤの属性データを確認する
    と、洪水浸水レイヤの属性に地番図
    の属性が結合される。
    57

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  58. クリップ
    58
    交差と同じく、重なる2つのレイヤのAレイヤの範囲で
    Bレイヤを切り取る。ただし属性はコピーしない。
    テキスト:P332

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  59. 59
    「クリップ」
    洪水浸水範囲で、地番図を切り取る

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  60. 「クリップ」(準備)
    60
    ● 交差の時と同じく、地番図レイヤと洪水浸水レイヤを表示

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  61. 「クリップ」
    「ベクタ」→「空間演算ツール」→
    「クリップ」
    61

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  62. 「クリップ」
    入力レイヤ:地番図レイヤ
    レイヤをクリップする:
     洪水浸水レイヤ
    「Run」ボタンをクリック
    ※交差とレイヤが逆なので注意
    62

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  63. 「クリップ」
    洪水浸水の範囲で地番図が切り取ら
    れる。
    63

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  64. 「クリップ」
    クリップレイヤの属性データは、切り取られた地番図の属性のまま。
    64

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  65. 融合(Dissolve)
    65
    レイヤの同じ属性データの地物をまとめて融合する
    テキスト:P334

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  66. 66
    「融合(Dissolve)」
    地番レイヤを「町字名」でまとめて地物を融合します。

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  67. 「融合(Dissolve)」(準備)
    67
    ● 地理院地図と地番図レイヤのみを地図に表示する

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  68. 「融合(Dissolve)」
    地番の属性データを確認しておく。
    今回は「町字名」で融合する。
    68

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  69. 「融合(Dissolve)」
    「ベクタ」→「空間演算ツール」→
    「Dissolve」
    69

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  70. 「融合(Dissolve)」
    入力レイヤ:地番レイヤ
    Dissolve all:チェックしない。
    (チェックすると、すべてがひとつ
    に融合される)
    Unique ID fields:左のリスト
    (Unselected)から「町字名」を
    選択肢、右のリスト(Selected)に
    移動する
    「Run」ボタンをクリック
    70

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  71. 「融合(Dissolve)」
    属性で融合されたレイヤが表示され
    る。
    71

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