「PMでも生成AIに頼りたい!AI駆動PMに向けた大いなる助走」
発表者・概要
- 発表者:藏原これはる(NCDC株式会社)
- 発表場面:AI/MLなんでもLT会(2025年6月20日)
- テーマ:PM(プロジェクトマネジメント)業務の生成AI活用実験について
主要な内容構成
- 実験の動機
- エンジニアは生成AI(GitHub Copilot等)で効率化が進んでいるが、PMワークは手作業から脱却できていない状況
- PMワークも生成AIで自動化できるのではないかという仮説検証
検証範囲
- 要件定義・仕様整理
- タスク管理・進捗確認
- 議事録作成・資料整備
- レビュー・テスト
使用ツール
- 一般向け:Gemini、NotebookLM
- 開発者向け:GitHub Copilot、Cline(Claude 3.5 + MCP)、Amazon Q Developer
実験結果(3つの分類)
① 自動化できたこと(作業系タスク)
- 議事録の要約・整理
- 要件の整理・分解
- ソースコードからの仕様調査
- テスト仕様書の作成
- コードレビューサポート
② 自動化できなかったこと(合意形成タスク)
- リスクの判断・優先順位付け
- 仕様未確定部分の相談
- 要件の合意形成
- ステークホルダー調整
③ もうちょっとでできそうなこと(技術的課題)
- 見積もり(プロジェクト固有の制約を汲み取れない)
- E2Eテスト(実現可能だが遅くて不正確)
考察
「作業の自動化は実現したが、次の課題は人間同士のコミュニケーションのイノベーション」
- 明確な入力→明確な出力の作業は自動化可能
- しかし、複数の利害関係者の納得が必要なタスクは困難
- 次のフェーズでは人間同士の合意形成やコミュニケーション効率化が重要
今後への示唆
- PMに求められるスキルの変化:革命的コミュニケーション能力、AI活用による交渉プロセスの再発明
- 作業効率化の次は、人間同士のコミュニケーションの効率化が新たな開拓領域