Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
データカタログ運用物語 〜令和6年夏の理想と現実〜
Search
kuro
July 26, 2024
Programming
1
200
データカタログ運用物語 〜令和6年夏の理想と現実〜
Cloud Operator Days2024で登壇した時のスライドです。
kuro
July 26, 2024
Tweet
Share
More Decks by kuro
See All by kuro
PipeCDの歩き方
kuro_kurorrr
4
160
Go1.23で入った errorsパッケージの小さなアプデ
kuro_kurorrr
2
470
これで猛暑を乗り越えよう!2024年真夏の最新トレンドTerraform Tips集
kuro_kurorrr
5
890
DynamoDB コスト最適化っぽいことの基本 with Terraform
kuro_kurorrr
3
590
golangci-lintの Module Plugin System をちょっと詳しく
kuro_kurorrr
1
150
deadcode超解剖
kuro_kurorrr
1
580
Datadogのmonitorを Terraform管理に爆速で 移行する
kuro_kurorrr
3
660
スタックトレース始めてみた
kuro_kurorrr
5
1.7k
CUE+Goで安全かつ簡単に設定ファイルを自動生成してみた
kuro_kurorrr
0
610
Other Decks in Programming
See All in Programming
Webエンジニア主体のモバイルチームの 生産性を高く保つためにやったこと
igreenwood
0
330
フロントエンドのディレクトリ構成どうしてる? Feature-Sliced Design 導入体験談
osakatechlab
8
4.1k
Recoilを剥がしている話
kirik
5
6.7k
Mermaid x AST x 生成AI = コードとドキュメントの完全同期への道
shibuyamizuho
0
160
LLM Supervised Fine-tuningの理論と実践
datanalyticslabo
5
1.2k
ゆるやかにgolangci-lintのルールを強くする / Kyoto.go #56
utgwkk
1
370
SymfonyCon Vienna 2025: Twig, still relevant in 2025?
fabpot
3
1.2k
fs2-io を試してたらバグを見つけて直した話
chencmd
0
230
php-conference-japan-2024
tasuku43
0
270
【re:Growth 2024】 Aurora DSQL をちゃんと話します!
maroon1st
0
770
アクターシステムに頼らずEvent Sourcingする方法について
j5ik2o
4
260
「Chatwork」Android版アプリを 支える単体テストの現在
okuzawats
0
180
Featured
See All Featured
Evolution of real-time – Irina Nazarova, EuRuKo, 2024
irinanazarova
5
450
YesSQL, Process and Tooling at Scale
rocio
169
14k
The Pragmatic Product Professional
lauravandoore
32
6.3k
Facilitating Awesome Meetings
lara
50
6.1k
Product Roadmaps are Hard
iamctodd
PRO
49
11k
Sharpening the Axe: The Primacy of Toolmaking
bcantrill
38
1.9k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
232
140k
Learning to Love Humans: Emotional Interface Design
aarron
273
40k
A Tale of Four Properties
chriscoyier
157
23k
How to Create Impact in a Changing Tech Landscape [PerfNow 2023]
tammyeverts
48
2.2k
Music & Morning Musume
bryan
46
6.2k
Why Our Code Smells
bkeepers
PRO
335
57k
Transcript
データカタログ運用物語 〜令和6年夏の理想と現実〜 Cloud Operator Days Tokyo 2024 kuroda naoki
自己紹介 - 名前:kuroda naoki - 所属:株式会社サイバーエージェン トAI事業本部 プリズムパートナーカンパニー kuro @knkurokuro7
データカタログとは データカタログとは、データレイクなどからユーザーが取得したいデータを容易に取得できるよう にするために管理されているメタデータのカタログ。 引用: https://www.techtarge t.com/searchdataman agement/definition/da ta-catalog
データカタログとは - DataHubという LinkedIn製のOSSをホ スティング。 - EKS,Helm,OpenSear ch,MSK(Kafka),RDS を使ってホスティングし て、CI/CDには、
GitHub Actions ,Terraform等
データカタログとは メタデータを検索できる
データカタログで解決したい課題 - 散乱するメタデータ - 誰かが知っているテーブルの意味 - 使われているかどうかわからないカラム - データ抽出の際のコミュニケーションコスト -
DSはもちろんビジネスサイド、エンジニアの間でデータの知識に差 がある。
理想の形 1. データカタログをまずは見にいく習慣がある。 2. どこに何のデータがあるかわかる。 3. 過度なコミュニケーションコストがかかることなく、データに関する意思決定が行わ れる。 →まずはここさえ見ればデータのことはなんでもわかる形を目指す
当初の目論見 まずは使われることを目指して、 1. 明確なユースケース 2. メタデータが更新され続けていること の2つの要素があればなんとかなりそう?
1. 明確なユースケース 1.データ抽出の際にどのカラムを使えばいいのかを把握できるようなカタログとして使う。 - よく使うテーブルやカラムの中身がすぐにわかる。 - 同じような名前のカラムがあるときにその違いがわかる。 2. エンジニアがシステム開発の際にカラム同士の関係や使われ方を理解するために使う。 -
mysqlやdynamodb,snowflakeのカラムの意味や関係性を把握する。 3. 新しい人が入ってきた時にデータ理解のオンボーディング資料として使う。 4. あるデータに対して属人化しそうな特殊な意味が追加されたときにメモとして使う。
2. データが更新され続けていること 1. メタデータを人が更新するタイミングがあること。 - 作業のついでにメタデータを書き込んでもらう。 - 例えば)テーブルAは古いので2024年6月時点で使っていませ ん。カラムBにはこの抽出で使うデータが入ってます。 2.
メタデータがシステムが更新するタイミングがあること。 - システム的に毎日自動連携する。 - 例えば)Snowflakeのカラム情報をGitHub Actions で連携す る。
1. 明確なユースケース はある程度固まってるから、 2. メタデータが更新され続けていること に注力しよう!
施策①連携できるメタデータの幅を増やす - DataHubのメタデータ自動連携をGithubActionsで毎日実行。 - Snowflake,dbt,MySQL,DynamoDB、Business Glossary(DataHubでの用語集 みたいな感じのもの、カラムやテーブルに紐付けられる。)等を連携する。
施策②散らばったテーブルメタデータを取り込む - 外部から連携されるSnowflakeテーブルごとのExcelカラム情報がGoogleDrive だったり、Slackだったり、個人のローカルだったりに散らばっていた。 - それを、CSVに変換して、DataHubのCSV Ingestionという機能で連携。
これで使ってもらえる!→実際データ抽出の際に参照してもらった り。。。
それでも残る課題 最初は物珍しさと集約したテーブルメタデータのため多少使われていた が、徐々に使われなくなりつつある。。
それでも残る課題 実際にヒアリングしてみると、想定していたユースケースでは使い慣れた他のツールで 代替されている。 →定期的に必要な業務に組み込む =データカタログがないと成り立たない業務フロー
これからやりたいこと - データの鮮度をデータワークフローの中で管理する。 - 毎日データを連携するStep FunctionsでのETLフローがあり、 その中でクエリの履歴やカラムの更新情報を取得して、 DataHub APIで「deprecated」 tagを付与する。
これからやりたいこと
これからやりたいこと - 今まであまりできていなかった「不要なテーブルの棚卸し」という業務に組 み込むことでよりデータカタログを見に行く機会が増えるのではないか。 - ここまでを実際にやりたかったのですが、間に合わなかったので、またどこ かでお話しできれば。。
まとめ - ユースケースを定義して周知するだけではツールは使ってもらえな い。 - 他のツールでは代替できないような用途に使えるように、業務フ ローに組み込む。 - そもそも既にデータカタログ起点で、「どこで使えるのか」を考えてし まっている。→心底必要でないなら作らない方が良かったのかもし
れない。