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生き生きとした組織への道 #devsumi / The Way to a Lively Organization

kyonmm
PRO
February 17, 2022

生き生きとした組織への道 #devsumi / The Way to a Lively Organization

デベロッパーズサミット 2022 「生き生きとした組織への道」でプレゼンしました。

https://event.shoeisha.jp/devsumi/20220217/session/3676/

kyonmm
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February 17, 2022
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Transcript

  1. ⽣き⽣きとした組織への道
    kyon_mm
    2022/02/17

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  3. We are Hiring
    • アジャイルコーチ
    • アーキテクト
    • エンジニア

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  4. ⽣き⽣きと仕事、
    勉強をしたときの
    エピソードを
    教えてください。
    チャットに書いてね!

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  5. WW2以降のソフトウェア開発パラダイム
    は3つにまとめられそう
    科学的管理⼿法(転⽤)
    カウボーイ
    ウォーターフォール開発
    シーケンシャル開発
    アジャイル開発
    1970 : MANAGING THE
    DEVELOPMENT OF LARGE
    SOFTWARE SYSTEMS
    1985:DOD-STD-2167
    1993 : The Hillside Group
    2001 : アジャイルソフトウェア開発宣⾔
    2011 : スクラムガイド

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  7. アジャイルへ
    ⼤きな影響を与えた
    アレグザンダー
    1970年代から良い建築とはなに
    か?それをどのようにデザインす
    るのか?に向き合ってきた

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  8. “既存の⽣きた構造を保存しつつ
    新たな構造をその既存部分を強化する”
    構造保存変換
    Photo by Nature of Order Book 2
    引⽤:クリストファーアレグザンダー思考の軌跡

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  9. 時を超えた道建物や町は、時を超え
    た道に従えば、それだけ⽣き⽣きと
    してくるし、またそれこそが唯⼀の
    道である。
    それは。ほかならぬ私たち⾃⾝の内
    ⾯から秩序が⽣まれてくるようなプ
    ロセスである。それは極める道では
    なく、なすがままにしておけば、お
    のずから⽣まれてくる道である。

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  10. 質を知り、⾨を建て、道を実践し
    ⽣き⽣きとした組織への道
    • 時を超えた道を求める者は、まず無名の質を知らねばならない。
    • 無名の質に到達するには、そこに通じる⾨として、⽣きているパタ
    ン。ランゲージを組み⽴てねばならない。
    • ⾨を建てれば、それをくぐって時を超えた道を実践していくことが
    できる。
    • ここに⾄っても、時を超えた道はまだ完全ではない。⾨を後にして
    歩み出さなければ、無名の質を⼗分に⽣成することはできない。
    引⽤:Cアレグザンダー 時を超えた建設の道 ⿅島出版会

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  11. Kent Beck、James O. Coplienを始めとするソフトウェア開発者たちは
    アレグザンダーの思想という種を得た
    その種を育てていった結果の1つがアジャイル開発であった
    ともいえそう

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  12. そんな歴史に⽀えられて
    私たちは開発をしている
    そして1つのチームができた

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  14. 歴史を作るために歴史を学ぶ
    ソフトウェア開発の歴史70年をふりかえる

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  15. WW2以降のソフトウェア開発パラダイム
    は3つにまとめられそう
    科学的管理⼿法(転⽤)
    カウボーイ
    ウォーターフォール開発
    シーケンシャル開発
    アジャイル開発
    1970 : MANAGING THE
    DEVELOPMENT OF LARGE
    SOFTWARE SYSTEMS
    1985:DOD-STD-2167
    1993 : The Hillside Group
    2001 : アジャイルソフトウェア開発宣⾔
    2011 : スクラムガイド

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  16. 25年周期でパラダイムシフトしている
    科学的管理⼿法(転⽤)
    カウボーイ
    1950 1975 2000
    ウォーターフォール開発
    シーケンシャル開発
    アジャイル開発
    混沌 計画型 適応型
    1970 : MANAGING THE
    DEVELOPMENT OF LARGE
    SOFTWARE SYSTEMS
    1985:DOD-STD-2167
    1993 : The Hillside Group
    2001 : アジャイルソフトウェア開発宣⾔
    2011 : スクラムガイド

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  17. 2025-2030年に
    パラダイムシフト?

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  18. 私ができる
    ソフトウェア⼯学への貢献って
    なんだろう
    47機関はパラダイムシフトを⽣み出す礎になれるのか

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  19. アジャイル開発は
    アレグザンダーの思いを
    実現できたのだろうか?
    ⽣き⽣きとした組織を⽣成するようなデザインはどこ?

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  20. ⽣き⽣きとした組織の道
    その⾨を建てたい
    10年間続くチームの47機関だからできて
    やりたいことはこれかもしれない

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  21. アレグザンダー理論
    を追体験し
    ソフトウェア開発で
    再実装する
    時を超えた「⽣き⽣きとした組織」の道
    時を超えた「ソフトウェア開発」の道
    そこに息づく⽣命を育む
    パタンランゲージとプロセスを⾒つける

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  22. 質を知り、⾨を建て、道を実践し
    ⽣き⽣きとした組織をつくり
    そこから⽣き⽣きとした組織を⽣成したい
    • 時を超えた道を求める者は、まず無名の質を知らねばならない。
    • 無名の質に到達するには、そこに通じる⾨として、⽣きているパタ
    ン。ランゲージを組み⽴てねばならない。
    • ⾨を建てれば、それをくぐって時を超えた道を実践していくことが
    できる。
    • ここに⾄っても、時を超えた道はまだ完全ではない。⾨を後にして
    歩み出さなければ、無名の質を⼗分に⽣成することはできない。
    引⽤: Cアレグザンダー 時を超えた建設の道 ⿅島出版会

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  23. 仮説
    • “それは極める道ではなく、なすがままにしておけば、おのず
    から⽣まれてくる道である。”
    • アジャイル開発は解像度が⾜りなかった。また、アレグザン
    ダー後期の思想を取り⼊れるのが遅すぎた。
    • 無数の⽣命構造(いきいきとした何か)を捉え、使えるように
    していく必要がある。
    引⽤: Cアレグザンダー 時を超えた建設の道 ⿅島出版会

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  24. 次のパラダイムの礎に。
    時を超えたソフトウェア開発の道を。
    科学的管理⼿法(転⽤)
    カウボーイ
    1950 1975 2000
    ウォーターフォール開発
    シーケンシャル開発
    アジャイル開発
    混沌 計画型 適応型
    1970 : MANAGING THE
    DEVELOPMENT OF LARGE
    SOFTWARE SYSTEMS
    1985:DOD-STD-2167
    1993 : The Hillside Group
    2001 : アジャイルソフトウェア開発宣⾔
    2011 : スクラムガイド

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  25. 10分-数時間のパタンだけの収集をやめて、
    ⼩さなパタンとしてセリフをあつめるようにした
    LZPO@NN
    &YUSFNF4NBMM1BUUFSOT


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  38. アジャイルの価値観を体現した
    チームへ成⻑するパタンランゲージづくり
    渡辺知恵美, 川⼝⼀画, 早瀬康裕
    筑波⼤学enPiT
    Developers Summit 2022 17-B-4

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  39. そこで私たちは チームの畑 を作ることにした
    引⽤ : アジャイルの価値観を体現したチームへ成⻑するパタンランゲージづくり

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  40. 畑で育てるのは、チームのパタンランゲージ
    チームで⾒つけ出した⼯夫や知⾒
    チームが⼤切にする価値
    チームで共有する「⾔葉」
    パタン
    ⽣き⽣きとした
    繰り返し現れる構造
    パタンランゲージ
    全体性を形成する
    パタンの組み合わせ
    チームのパタンを構造化して
    チームの姿を⼀望できるもの
    引⽤ : アジャイルの価値観を体現したチームへ成⻑するパタンランゲージづくり

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  41. 振り返りを養分に、パタンを、チームを育てる
    ● パタンを少しずつ作って
    漸進的に育てていく
    ● 振り返りでチームの状態を思うがままに書いた中から、
    パタンを発⾒する
    Photo by Filip Urban on Unsplash
    引⽤ : アジャイルの価値観を体現したチームへ成⻑するパタンランゲージづくり

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  42. ⼟壌になるのはアジャイルマニフェストの4つの
    価値
    プロセスやツールよりも
    個⼈と対話を
    包括的なドキュメントよりも
    動くソフトウェアを
    契約交渉よりも
    顧客との協調を
    計画に従うことよりも
    変化への対応を
    ● アジャイルの4つの価値を位置付けたフィールドの上で
    パターンランゲージを育てる
    ● チームによる「アジャイル開発の価値」が具現化される
    引⽤ : アジャイルの価値観を体現したチームへ成⻑するパタンランゲージづくり

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  43. 提案のポイント
    ● 蓄積(パタンの種・肥料を集める)
    ● 構造化(種・肥料からパタン、パタンランゲージへ)
    ● アジャイルの価値実現(4つの価値の上でパタンを育てる)
    引⽤ : アジャイルの価値観を体現したチームへ成⻑するパタンランゲージづくり

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  44. アジャイルの価値に根ざしたパタンを育てる⼟台:
    Agile Manifesto Farm (AMF)
    顧客との
    協調
    個⼈と
    対話
    変化への
    対応
    動く
    ソフトウェア
    顧客との協調
    個⼈と対話
    変化への対応
    動くソフトウェア
    アジャイルマニフェストの
    4つの価値で構成されるベン図

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  45. 他にも
    ● パタンランゲージのためのWebサイト(オリジナルWikiシステム)
    を開発したり
    ● パタンランゲージをつかうためのパタンランゲージをつくったり
    ● Extreme Small Patternsを発⾒するためのパタンランゲージを
    ● ⼩さな⾵景、⼩さなチームが構成する幾何学的美しさを

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  46. ⽣き⽣きとした組織が
    ⽣き⽣きとした組織を⽣成していくための
    デザイン、パタン、構造を⾒出す
    • 時を超えた道を求める者は、まず無名の質を知らねばならない。
    • 無名の質に到達するには、そこに通じる⾨として、⽣きているパタ
    ン。ランゲージを組み⽴てねばならない。
    • ⾨を建てれば、それをくぐって時を超えた道を実践していくことが
    できる。
    • ここに⾄っても、時を超えた道はまだ完全ではない。⾨を後にして
    歩み出さなければ、無名の質を⼗分に⽣成することはできない。
    引⽤: Cアレグザンダー 時を超えた建設の道 ⿅島出版会

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  47. ⽣き⽣きするというのは
    誕⽣、成⻑、死を扱うということ
    • 「⽣き⽣きとした組織のパタンランゲージ」を
    • 作るためのパタンランゲージ
    • 使うためのパタンランゲージ
    • 捨てるためのパタンランゲージ

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  48. まとめ
    • Extreme Small Patterns、Agile Manifest Farmでチーム固有の
    センター、パタンランゲージを発⾒、デザインしつつある
    • 時を超えた⽣き⽣きとした組織の道 に向けて多数のセンターを
    ⾒つめたい
    • ⽣成性の⾼い組織をつくるための⽣成性の⾼いパタンランゲー
    ジを求めている

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