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トレーニングコースLFD121-JP「セキュアソフトウェア開発」のご紹介

 トレーニングコースLFD121-JP「セキュアソフトウェア開発」のご紹介

Linux Foundation 柴田次一氏
2023年2月28日開催 第1回 OSSセキュリティMeetup 講演資料

Linux Foundation Japan

March 07, 2023
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Transcript

  1. David A Wheeler Linux Foundation, Director of Open Source Supply

    Chain Security. バージニア州フェアファック スにあるジョージ・メイソン 大学(GMU)でセキュアソフ トウェアの開発の大学院課 程を指導。
  2. 第1部 要件、設計、再利用 • セキュリティの基本 ◦ セキュリティとは何か  CIAトライアド ▪ セキュリティ要件 セキュリティ目標 ◦ プライバシーとは、法規制、米国、欧州

    GDPR • セキュア設計の原則 ◦ S&S論文で示されるセキュア設計の原則 (Jerome H. Saltzer & Michael D. Schroeder) • 外部ソフトウェア利用 ◦ ソフトウェア再利用の基本 ◦ OSS選択時の評価 ◦ 再利用可能なソフトウェアのダウンロード ◦ 再利用ソフトのupdate適用 ◦ ソフトウェア利用方法の update CIAトライアド 機密性: Confidentiality 完全性: Integrity 可用性: Availability
  3. 第2部 実装 • 入力検証 ◦ 入力検証はどうあるべきか、 allow listing/good listing vs deny

    listing/bad listing ◦ 数値とテキスト、unicode エンコーディング、正規表現でのチェックと ReDOS脆弱性 ◦ 内部形式変換(deserialization), CSV • データの安全な処理 ◦ デフォルトのクレデンシャルは NG、ハードコードされたクレデンシャルもダメ ◦ バッファオーバフロー、メモリの2重解放、解放後使用、解放漏れ • 他のプログラムの呼び出し ◦ SQLインジェクションの例、 OSコマンドインジェクション、エラーリターンなど • 出力の送出 ◦ クロスサイトスクリプティング
  4. 第3部 検証と より専門的なトピック • 検証 ◦ ソフトウェアの問題を検知するツール類:静的解析(コードスキャナ、 ReDOS解析、暗号やパスワードのハード コード検知)、動的解析(テストカバレッジ、ファズテスト、アドレスサニタイザ) • 脅威モデリング

    ◦ STRIDE • 暗号 ◦ AES ◦ 使ってはいけないもの MD4, SHA-0 ◦ SHA-2(SHA-256, SHA-512), SHA-3 は広く使われている ◦ Git のSHA‐1 の今後は? ◦ RSA • その他トピック ◦ 脆弱性レポートの受信からCVEの取得、アップデートの公開までのプロセス ◦ CICDパイプラインを含む開発配付環境の堅牢化
  5. 今後、可能なこと • トレーニングコースについては OpenSSF Best Practice WG にて議論可能。 • トレーニングコースの内容についてコントリビューションすることも可。

    ◦ 日本語版の翻訳上の問題等について ◦ 英語版の課題について ◦ オープンソースの標準的なプロセスで実施 • 興味がある方は参加されては如何でしょうか?