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統計学:予測 と ベイジアン統計: 要するに確率→エネルギー #TechLunch

統計学:予測 と ベイジアン統計: 要するに確率→エネルギー #TechLunch

統計学:予測 と ベイジアン統計: 要するに確率→エネルギー
2012/08/01 (水) @ Livesense TechLunch
発表者:徳江 勇樹

Livesense Inc.

April 21, 2014
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Transcript

  1. 3 ... 本論の前に、経歴抜粋 ? ▪氏名 徳江勇樹 ▪2006 年 東京工業大学大学院 生命理工学研究科生体システム選考 卒業 太田研究室 所属  ▪2004-2006

     生物物理学会 こんぴゅてーしょなる な 統計解析 が強い学会  遺伝子データベースからの配列解析  生化学物質の構造・挙動・移動シミュレーション  分子進化速度からのクラスタリング→ 進化系統樹生成 ▪研究課題 タンパク質主鎖の局所構造 - 配列相関 : 1 部位構造コードおよび統 計的ポテンシャルによる解析 ???
  2. 4 ... タンパク質構造の統計的ポテンシャル? ? ▪タンパク質  =   20 種類のアミノ酸の 1 本鎖

    ▪ただの並びが…、地上全ての生物部品の形状を作っている ▪どんな「アミノ酸の並び」がどんな「構造」になるか? 並び × 構造 のデータベースから 統計(相関)を用いて評価(予測の前段階) -ACDEFGHIKLMN- -ACDEFHHIKLMN- -YTUCRSCSPNM-
  3. 9 予測方法の大別 演繹的手法 原理・原則から導出する 物理方程式からの分子の動態シミュレーション CAE による強度実験 予算案  JR の運行計画 経験的手法

    測定の実績から導出する !統計の出番 統計値からの母集団の推定 線形計画法 ... 相関関数からの構造予測 レコメンド、人気サイトの紹介 勘 ハイブリッド 気象予測(物理方程式  *  類似気象パターン) Google の検索(全文検索 * クロール結果のランキング)
  4. 10 予測のモデル 基本形 Y = f(X, X',Y') for Y 予測結果空間 f

    予測手法 X   測定値・パラメーター空間 X' 蓄積された測定値 Y' 蓄積された予測値の正解 中学・高校の数学だったら、 Y は 1 つだったり、 2 つだったり、グラフの線上になる。 が、実際そうは簡単にいかない。 答え Y が膨大 計算量 f(X...) が膨大 例:分子シミュレーション: 空間 × 分子数 × 時間変化
  5. 11 予測実行のための工夫 (1) 答えが膨大: ランク 答えに「確からしさ」 (= 順位)をつけて、上位を取る 閾値 答えの「確からしさ」で、一定値以下を除外する

    クラスタリング 似た答えを、同一の答えとみなす 答えの解析 得られた解全体に対して、その傾向性を解析する •フーリエ変換で、モードを抽出
  6. 12 予測実行のための工夫 (2) 計算量が膨大: 枝刈り 可能性の低い部分は、計算途中で除外する 初期値 アタリをつけて、可能性の高い部分の周辺のみ計算する モデルの簡素化 影響の少ない関数・計算式を近似・除去

    •計算のメッシュを荒くする •入力のパラメーターを減らす •寄与の弱い項を無視  ex. 20nm 以上の分子間力≒ 0 •連続関数を離散値に近似 •有効桁数を下げる •蓄積されたデータからのノイズ/偏りを除去(クリーニング) 計算容易な形に 変形 •乗算 →   log で和算  ・パラメーターの正規化 (Z 値 )   •積分 →   Σ 計算    ・行列演算 •分布関数 →  正規分布で近似 •多パラメーター X  →  主成分分析で正規直行空間 X* に変換 再利用 •計算・答えの部分的なキャッシュ 並列計算 •グリッド計算 •ゲーム化して、世界中でコンテスト ほか ハードの最適化、ベクトル演算器、 DSL 構築&チューニング…
  7. 16 スタート地点は「必然か、偶然か」 ▪事象 A  と 事象 B  が同時に生じる。 必然か? 偶然か? A∩ B

    が実際に生じる回数 : A∩ B が偶然に生じる回数 = A∩ B の実績値  :  A∩ B の期待値 = N * P(A∩ B) :   N * P(A) * P(B) = P(A∩ B) : P(A) * P(B) ※ 統計屋さんは、常に「確率」でものを考えます。 ∵  確率は 全体の母数 N に対して不変。     cf. 検出数 N A ,N B ,N A∩ B 確率はモデル。理想像。ユートピア。
  8. 17 で、ベイジアンは・・・ ▪A∩ B が実際に生じる回数 : A∩ B が偶然に生じる回数 =

    P(A∩ B) : P(A) * P(B) = P(A∩ B) / P(A) : P(B) = P(B|A) : P(B) ▪つまり…、「 B が生じる確率」に関して = A による影響(相関): 無影響(偶然) ▪同様に 「 A が生じる確率」に関しても = P(A|B) : P(A) = B による影響(相関) : 無影響(偶然)
  9. 18 では、数学的に加速しましょう・・・ 比はいろいろと面倒くさいので、除算にします score 1 = 実績値/期待値 = 左辺 /

    右辺 = P(A∩ B) / P(A) * P(B) 一種の「相関係数」  A と B の同時の発生しやすさ。 >>1 同時に発生しやすい 1 相関はなさそう。偶然っぽい。 <<1 同時に発生しにくい A,B から、任意の N コの事象に拡張します。(添え字 i ) A 1 ,A 2 ,A 3 ...A n の同時の発生しやすさ。  score 1 = P(∩ i=0 n{A i }) / Π i=0 n{P(A i )}
  10. 19 続いて、統計予測屋さんの技巧・・・ score1 を -log します。 score 2 = -log(score

    1 ) = -log(P(∩ i=0 n{A i }) / Π i=0 n{(P(A i ))}) = -log(P(∩ i=0 n{A i })) + Σ i=0 n{log(P(A i )} 統計屋さんとしては、「超美しい」式です。 ぞくぞくします。 理由は…
  11. 20 美しさ 1 2 3 4 s n = -log(P(∩

    i=0 n{A i })) + Σ i=0 n{log(P(A i )} ▪理由1: 乗算→ 和算 計算が速い 確率計算は基本的に乗算なので。 ▪理由2: (負相関 , 偶然 , 正相関) = ( +∞ ,0,-∞ ) 正相関と負相関を、絶対値で相殺できる。 ▪理由3: 「情報量」のオーダーになる 情報学での「情報量 I 」に相当する ▪理由4: 二項相関 s 2 ・三項相関 s 3 ・・・ N 項相関 s n を 同形式で、足しこみして一括計算ができる  イメージ)  s 2-n = Σs 2 + Σs 3 + … + Σs n
  12. 21 最大の美しさ 5 s n = -log(P(∩ i=0 n{A i

    })) + Σ i=0 n{log(P(A i )} ▪理由5: 実はエネルギーの次元 物理化学計算・エントロピー計算などと同形式。 ➔ 既存技法の転用 演繹的手法(シミュレーションなど)の技術 ➔ 既存技法・関数と対比可能 定数パラメーターの調整 や 未知の力学項の推測 ➔ 演繹的手法と足し合わせて、ハイブリッド実行可能
  13. 22 今日のベイジアンはここまで s{n} = Σ{log(P(Ai)} – log(P(∩ {Ai})) ▪ベイジアンは、統計的な予測でメジャーな方法 ▪相関係数の1手法

    ▪N次への拡張が容易 で 積算可能 ▪実は「エネルギー」 というか、確率は全てエネルギー。