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連合学習を用いたスタンプの推薦

 連合学習を用いたスタンプの推薦

NEC様主催の連合学習ビジネス活用ワークショップにおいて、連合学習を用いたビジネスの1つとして紹介させていただきました。
https://jpn.nec.com/event/241210fl-workshop/index.html

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Transcript

  1. © LY Corporation Satoshi HASEGAWA 専門 : プライバシー保護技術 (Privacy Enhancing

    Technologies) 1 2014 -2021 NTT Secure Platform Laboratories Researcher 2021- LINE / LINEヤフー ML Privacy Team Senior Research Engineer 2024- LINEヤフー(LINEヤフー研究所) AI S&P Office ML Privacy Team Manager Selected Works LINE/LINEヤフー - 連合学習における差分プライバシ導入 NTT - 匿名化に関する研究開発
  2. © LY Corporation サービス コミュニケーションアプリ「LINE」や総合インターネットサービス「Yahoo! JAPAN」を始めとした、さまざまなサービスを展開 2 友だちや家族と、1対1やグループでのトーク、音声通話・ビデオ通話を、国内・ 海外・通信キャリアを問わず、いつでも、どこでも無料で楽しめます。さまざまな人 や情報、サービス、企業・ブランドと、シームレスに繋がることが可能です。

    ポータルサイト「Yahoo! JAPAN」をはじめ、検索、ニュース、天気、ショッピング、 オークションなど、これまでさまざまなサービスをスマートフォン・パソコンなどの デバイス向けに提供しています。 コミュニケーションアプリ LINE 総合インターネットサービス Yahoo! JAPAN
  3. © LY Corporation ユーザー数※1 業績※2 サービス提供国・地域※3 従業員数※4 グループ会社数※5 ※1:Yahoo! JAPAN月間ログインユーザーID数、LINE月間アクティブユーザー数(MAU)、PayPay登録ユーザー数、ZOZOTOWN事業

    年間購入者数(Yahoo!ショッピング含まず)の合算(全て2024年3月末時点) ※2:2024年3月期 数字で見るLINEヤフー グループ延べ利用者数 3.2億超 Yahoo! JAPAN 5,560万 月間ログインユーザーID数 LINE 1.96億 月間アクティブユーザー数 売上収益 1兆 8,146億円 調整後EBITDA 4,149億円 連結 約 28,000人 単独 11,000人以上 115社 ※3:2023年8月時点 ※4:2024年3月時点 ※5:グループ会社数 2024年3月時点 約 230ヶ国・地域 3
  4. © LY Corporation スタンプ推薦とは? ユーザの入力に応じたスタンプの候補を出力する機能 5 https://store.line.me/stickers-premium/landing/ja • 意味的なタグをもとに推薦 •

    スタンプには意味を表す「タグ」が付与され ている. • 入力文字から段階的に推薦 • 各ラベルに関連付けられた定義済みのキー ワードを使用し, テキスト入力中に段階的に 推薦する.
  5. (2) オンデバイスML推論 クライアントデバイスは, サーバからMLモデルを受信し, 推論処理を実施 ML Training Global Model Global

    Model Global Model Global Model Global Model Global Model Global Model Global Model Inference Inference Inference Inference Inference Inference Inference Inference 11
  6. Training Training Training Training Training (3) 連合学習 (FL) クライアントによるオンデバイスML学習 +

    サーバによるモデル集約 ML Training Training Training Local Model Local Model Local Model Model Aggregation 12
  7. (3) 連合学習 (FL) サーバは, グローバルモデルを, 各デバイスに送信 ML Global Model Global

    Model Global Model Global Model Global Model Global Model Global Model Global Model Inference Inference Inference Inference Inference Inference Inference Inference Model Aggregation 13
  8. © LY Corporation 各手法の特徴 連合学習は, クライアントとサーバが協調動作する分散型の機械学習 → 機微データをプライバシ保護したまま機械学習するケースに有効 14 (1)

    サーバサイドML (2) オンデバイスML推論 (3) 連合学習 大量のデータ 大量の計算資源 大量データを用いた レコメンド など 推論時の 通信が不要 素早いレスポンスが必要な User Interface系の処理 など クライアントのRawデータを サーバーに送る必要がない プライバシー保護・ パーソナライゼーション など
  9. © LY Corporation スタンプ推薦におけるML活用 LINEスタンプ推薦において, どのMLアプローチを用いるか? 15 (1) サーバサイドML (2)

    オンデバイスML推論 (3) 連合学習 大量のデータ 大量の計算資源 大量データを用いた レコメンド など 推論時の 通信が不要 素早いレスポンスが必要な User Interface系の処理 など クライアントのRawデータを サーバーに送る必要がない プライバシー保護・ パーソナライゼーション など 採用 / 不採用 採用 / 不採用 採用 / 不採用
  10. © LY Corporation ハイブリッドアプローチを採用 スタンプ推薦処理を2段階に分け, プライバシ観点で取り扱いに注意が必要なデータを用いる処理に, 連合学習を適用 16 (1) サーバサイドML

    (2) オンデバイスML推論 (3) 連合学習 大量のデータ 大量の計算資源 大量データを用いた レコメンド など 推論時の 通信が不要 素早いレスポンスが必要な User Interface系の処理 など クライアントのRawデータを サーバーに送る必要がない プライバシー保護・ パーソナライゼーション など 推薦候補の生成 (1st Stage) 推薦候補のランキング (2nd Stage) 採用 / 不採用 採用 / 不採用 採用 / 不採用
  11. © LY Corporation Stageごとの処理の比較 1st stage vs. 2nd stage 17

    推薦候補の生成 (1st stage) 推薦候補のランキング (2nd stage) スタンプの個数 1,500,000 → 100 100 学習データ スタンプの入手履歴 (購入や無料ダウンロード等) トークルーム等での スタンプ閲覧・送信履歴 推論処理 サーバ クライアント端末 学習処理 サーバ 主にクライアント端末
  12. (ローカル)差分プライバシとは? Noisy Outputs 区別困難 ≃ ϵ で表される程度に プライバシ保護された 値を提供 20

    • データ収集・解析の結果に対してプライバシの水準を統計的に表現した尺度 • 統計的に「どれだけ他人と見分けがつかないか」をプライバシパラメータ ε で表現 • (ノイズの加算により)いかなる知識との突合にも頑健なプライバシを提供 ノイズ 付加 ノイズ 付加 適切なノイズ設計が必要
  13. Common Platform for FL Service specific システムアーキテクチャ さらに、サーバー側とクライアント側で分離(4象限に分類) Common Platform

    for FL (Client-side) Service specific (Server-side) Common Platform for FL (Server-side) Service specific (Client-side) 22