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これからSREになる人と、これからもSREをやっていく人へ

masayoshi
February 07, 2025

 これからSREになる人と、これからもSREをやっていく人へ

Road to SRE NEXT@京都 の登壇資料
https://sre-lounge.connpass.com/event/339458/

株式会社はてなで、SREの立ち上げから5年以上が経過しました。その中で実践してきたことや経験をもとに、SREというキャリアや必要なスキルについて私の考えを発表します。SREをこれから目指したい人や、現在SREだが今後のキャリアについてどうしようか迷っている方の一助になればと思っています。

masayoshi

February 07, 2025
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Transcript

  1. 今日話すこと • SREのキャリアプランについて ◦ 対象 ▪ これからSREを目指す人 ▪ すでにSREだがキャリアについて悩んでいる人 ◦

    内容 ▪ 会社やチームがSREをやるために必要なことではなく、 個人がどういう動きをするかについての話
  2. SRE Kaigi 2025 • イベントお疲れ様でした! • キャリア、組織に関する登壇件数 ◦ 9/27件 ◦

    キャリアに関係する話も多くあった ▪ CRE, DBRE, platform engineer, staff engineer
  3. • アプリケーションやインフラ ◦ バグのないコードを書く技術 ◦ 高可用性を実現する技術 • 障害の検知と素早い障害対応 ◦ 監視、可観測性に関する技術

    ◦ 障害対応、調査に関する技術 • インターネット、ユーザー環境 ◦ 自分たちのコントロール下にない環境に関する技術 プロダクトの信頼性に関わる要素
  4. 今からSREに取り組みたい • よくある状況 ◦ SREを始めたけど、結局インフラエンジニアの仕事っぽくなってしまう ◦ SLI/SLOを定義したけど、あまり使われない、有効に機能していない • 何故か ◦

    「インフラの構築、インフラの信頼性を確保する」ことだけが、チームの 目標や期待になってしまっている ◦ 自分のチーム内や知識だけで出来ることだけしか取り組まない(取り組 めない) という状況から脱出する必要がある
  5. 今からSREに取り組みたい • 最初のSREに求められる動き ◦ 「プロダクトの信頼性駆動の運用設計」を出来るようになる ▪ 一番重要なことは「プロダクトの信頼性」から考えられるようになること ◦ 現場の取り組みレベルから、マネージャーなど意思決定層に影響を与える ▪

    SREの原理原則をステークホルダーに説明し、理解を得る ▪ マネージャーがSREに「インフラの構築と運用をしてもらおう」 としか考えてもらえない状況を打破する必要がある ▪ 意思決定層に影響を与えるには組織の変更が必要な場合が多い • 目標はチームごとに決めることが多いのでチーム構成が重要になって くる
  6. SREの取り組みを社内に広めたい • よくある状況 ◦ 1つのプロダクトでは実現できているが、 他のプロダクトではSREがうまくできていない ◦ DBやk8sなど特定技術領域に詳しい人がチームにいない • 何故か

    ◦ SREの人数が少なくて、専門家を全チームにくばることができない ▪ 組織を変えられる力を持った人が少ない ▪ 専門的な技術を持った人が少ない