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【雲勉】コスト管理にひよってるやついる? 〜エンジニア向けのAWSコスト管理術〜【初心者向け】

mfukuta
February 09, 2022

【雲勉】コスト管理にひよってるやついる? 〜エンジニア向けのAWSコスト管理術〜【初心者向け】

mfukuta

February 09, 2022
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  1. アイレットご紹介 – 会社概要 3 ◼ 社名 アイレット株式会社 ◼ 所在地 〒105-6307

    東京都港区⻁ノ⾨1-23-1 ⻁ノ⾨ヒルズ森タワー7F 設⽴2003年10⽉15⽇ ◼ 資本⾦ 7,000万円 ◼ 代表者名 岩永充正 ◼ 従業員数 682名(2021年4⽉末時点) ◼ 事業内容 ITコンサルティング、システム開発、 システム保守・運⽤、 サーバハウジング・ホスティング ◼ 主要株主 KDDI株式会社
  2. アイレットご紹介 – AWS APNパートナー 4 cloudpackは、Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon

    EC2)やAmazon Simple Storage Service (Amazon S3)をはじめとする AWSの各種プロダクトを利⽤する際の導⼊・設計から運⽤保守を含んだフルマネージドのサービスを提供し、バックアップや24時間 365⽇の監視/障害対応、技術的な問い合わせに対するサポートなどを⾏っております。 2013年6⽉4⽇には、AWSパートナーネットワーク(APN)において、⽇本初のAPNプレミアティアコンサルティングパートナーの⼀社と して認定されたのをはじめ、その後9年連続で認定されています。 『APNプレミアティアコンサルティングパートナー』はAPNプログラムの中で最上位のパートナーであり、厳しいクライテリアを満たした パートナーのみが選出され、世界で128社のみが認定されています。9年連続で認定された⽇本企業としては、cloudpack(アイレット) と株式会社野村総合研究所の2社のみとなります。
  3. アイレットご紹介 – APN Consulting Partner of the Year 2019 –

    Japan 5 AWSのパートナーネットワークに登録している企業が参加した「AWS Partner Summit Tokyo」の中で、数あるアワードの中で最も実績 をあげたパートナーであることを⽰す『APN Consulting Partner of the Year 2019 – Japan』を受賞しました。cloudpackは、同賞を5度 ⽬の受賞となります。 『APN Consulting Partner of the Year 2019 – Japan』は、AWSが年間を通じて営業・技術・マーケティング分野においてパートナーと しての総合⼒を判断し、AWSのビジネスに最も貢献したパートナーに贈られるものです。cloudpackは、2013年から継続的にプレミアコン サルティングパートナーとして認定されているほか、業界に影響を与える多数のお客様事例のリリースや、数千台規模のマイグレーション 案件、基幹システムの移⾏を⼿掛けるなど、さらなるAWSビジネスの拡⼤に貢献しました。 また、サーバーレスやマシンラーニングなどの新サービスも積極的に採⽤して成功させる⼀⽅で、エンタープライズ案件も推進してきた結 果、著しい売り上げ伸び率を達成 したことが評価されました。
  4. 0.講師自己紹介 7 ◼ 橋本 尚弥(はしもと なおや) • クラウドインテグレーション事業部 大阪構築セクション •

    アイレットに新卒入社 • 2020年4月入社 約2年くらい • 東京卍リベンジャーズは最近見始めました
  5. アジェンダ 8 0. 自己紹介 1. はじめに(19:05~19:06) 2.AWSのコストについて(19:06~19:16) 3.コストの可視化と分析 (19:16~19:30) 4.コスト削減

    (19:30~19:35) 5.コスト管理をサイクルで回してみよう(19:35~19:45) 6.コストの落とし穴ポイント(19:45~19:50) 7.質疑応答(19:50~20:00)
  6. 2.AWSのコストについて 12 ◼ クラウドは基本的に従量制料金 • 使った分だけの料金が発生します。 • 予算を過剰に計上することなく、ニーズの変化に素早く 対応することができます。 •

    コスト面において事前に予測してリソースを手配しなくてはいけな いオンプレミスとは違う • 一部リソースを事前に確保するリザーブドインスタンスなど 例外もあります
  7. 2.AWSのコストについて 14 ◼ サービスを利用した場合 • EC2やS3などのAWSサービスを利用した時 ◼ 通信を行った場合 • アウトバウンドの通信は通信料が発生します

    • EC2 → インターネットの場合(東京リージョン) 通信量 料金 最初の 10 TB/月 0.114USD/GB 次の 40 TB/月 0.089USD/GB 次の 100 TB/月 0.086USD/GB 150 TB/月以上 0.084USD/GB https://aws.amazon.com/jp/ec2/pricing/on-demand/
  8. 2.AWSのコストについて 15 ◼ サービスを利用した場合 • 最も多いのがEC2やS3などのAWSサービスを利用した時 ◼ 外部と通信を行った場合 • アウトバウンドの通信は通信料が発生します

    • EC2 → インターネットの場合(東京リージョン) 通信量 料金 最初の 10 TB/月 0.114USD/GB 次の 40 TB/月 0.089USD/GB 次の 100 TB/月 0.086USD/GB 150 TB/月以上 0.084USD/GB 使うほど単価が 安くなる https://aws.amazon.com/jp/ec2/pricing/on-demand/
  9. 2.AWSのコストについて 16 ◼ AWSのお得な制度 ⚫ ボリュームディスカウント • 使えば使うほど安くなる • 通信量やS3などの一部サービスが対象

    • Organizations対応 • 30TB利用した場合(10TB×0.114USD+20TB×0.089USD ) ⚫ 無料利用枠 • 多くのサービスに無料枠が存在します • 「常に無料」「12ヶ月間無料」「トライアル」の3つがある • 無料枠を超えた時点でアラームを設定することができる 通信量 料金 最初の 10 TB/月 0.114USD/GB 次の 40 TB/月 0.089USD/GB 次の 100 TB/月 0.086USD/GB 150 TB/月以上 0.084USD/GB
  10. 3.コストの可視化と分析 18 ◼ AWS Cost Explorer • AWSコンソール上でコストと使用量を経時的に可視化、把握、管理 • AWSコスト管理の代表格

    ◼ AWS Cost and Usage Reports • AWS のコストと使用状況のデータをより詳しく見るレポート • csvやparquetファイルでエクスポートされるので外部の分析ツールが使用可能 ◼ AWS Budgets • 柔軟な予算と予測による計画とコストコントロールの改善 • コストにしきい値を設定、通知することが可能 ◼ AWS Pricing Calculator • AWSアーキテクチャのコストを見積もり
  11. 3.コストの可視化と分析 21 ◼ AWS Cost and Usage Reports • AWS

    のコストと使用状況のデータをより詳しく見るレポート • コストを時間単位、日単位、月単位、製品または製品リソース別、またはお客様が定 義したタグ別(コスト配分タグ)に分類したレポートを受け取ることができます • レポートはS3に保存されます • Athenaを始めとしたRedshift,QuickSightなどのサービスでデータ分析が可能 • csvやparquetファイルでエクスポートされるので外部の分析ツールも使用可能 • 以前はDetailedBillingReportというものもあったが、本サービスに包含された
  12. 3.コストの可視化と分析 22 ◼ AWS Budgets • 柔軟な予算と予測による計画とコストコントロールの改善 • コストにしきい値を設定、通知することが可能 •

    通知が届くので張り付いておく必要がなし ◼ 使い方例 ① 全体予算を決め、しきい値を設定 ② 色々なフィルターが利用できる ③ 無料枠を超えたら通知が届くように
  13. 3.コストの可視化と分析 24 ◼ AWS Pricing Calculator • AWSコストを見積もり • AWSのAWSによるAWSのための電卓

    • 公式サービスならではの細かなスペックの見積もりを作れる • 116のAWSサービスに対応(2022/1/30時点) • インスタンスタイプ基準やスペック基準で選択 • 稼働率なども設定できる • アカウントがなくても利用可能
  14. 4.コスト削減 28 ◼ リザーブドインスタンス(RI) • 事前に利用料を前払いする方法 • 長期的なリソースの使用が見込まれる場合の選択肢 • EC2であれば通常のインスタンスと比較し最大72%のコスト削減

    ◼ Auto Scaling • 利用率に合わせてサービスを動的にスケーリング ◼ インスタンス稼働時間の調整 • 夜間利用しないサーバは停止する(社内向けや検証環境など) • SSM Automationなどで実装 ◼ AWS Lambdaに移行 • リクエストを受け取った際にだけの稼働で問題ない場合 • 稼働時間が変則的な場合
  15. 4.コスト削減 29 ◼ リザーブドインスタンス(RI) • 事前に利用料を前払いする方法 • 長期的なリソースの使用が見込まれる場合の選択肢 • EC2であれば通常のインスタンスと比較し最大72%のコスト削減

    ◼ Auto Scaling • 利用率に合わせてサービスを動的にスケーリング ◼ インスタンス稼働時間の調整 • 夜間利用しないサーバは停止する(社内向けや検証環境など) • SSM Automationなどで実装 ◼ AWS Lambdaに移行 • リクエストを受け取った際にだけの稼働で問題ない場合 • 稼働時間が変則的な場合 人的コストも 削減
  16. 5.コスト管理をサイクルで回してみよう 31 ◼ PDCA • Plan(計画) → Do(実行) → Check(評価)

    → Action(改善) AWSサービスの選定 見積もりを⽴てる(Pricing Calculator) 予算を決める(Budgets) リソースの作成 Auto Scalingなどサービスの導⼊ Cost Explorer Cost and Usage Reports 分析ツール スペック変更 リザーブドインスタンスの購⼊ 運⽤改善 Plan Do Check Action
  17. 6.コストの落とし穴ポイント 33 ◼ AZ間の通信 • 同じAWS上でもAZとを跨ぐと通信量が発生する ◼ EBS • EC2を停止していてもEBSのボリューム利用料が発生

    • EC2を削除してもEBSだけが残っていたり・・・ ◼ AMI • 溜めすぎ注意 • スナップショットの削除も忘れずに ◼ Cloud Watch logs • logsに送るものは計画的に • 収集 (データの取り込み) 0.76USD/GB • 保存 (アーカイブ) 0.033USD/GB ◼ Organizations • 無料利用枠を利用できるアカウントは 1 つだけ
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