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AI研修(data & training編)【ミクシィ22新卒技術研修】

AI研修(data & training編)【ミクシィ22新卒技術研修】

22新卒技術研修で実施したAI研修の講義資料(data & training編)です。

ハンズオン用リポジトリ
https://github.com/nami73b/machine-learning-notebooks

<<AI研修資料一覧>>
#01 イントロダクション
https://speakerdeck.com/mixi_engineers/2022-ai-training-number-01-introduction

#02 data & training編
https://speakerdeck.com/mixi_engineers/2022-ai-training-number-02-data-and-training

#03 Deployment編
https://speakerdeck.com/mixi_engineers/2022-ai-training-number-03-deployment

#04 サービスへの導入編
https://speakerdeck.com/mixi_engineers/2022-ai-training-number-04-service

MIXI ENGINEERS

May 09, 2022
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Transcript

  1. 良い特徴量(入力データ)とは 良い特徴量の条件は 1. 目的に関係している値である • 競馬の購入馬券を予測する問題で、馬主の年齢は関係あるか? • いらないデータはノイズになる 2. 推論のタイミングで利用可能である

    • 子供の誕生時の体重を予測する問題で、妊娠日数は使えるか? 3. 意味のある数値(ベクトル)に変換できる • 文章はベクトルに変換することも可能 4. 人間の洞察が含まれている • 良いデータサイエンティストが良いmlエンジニアである理由 7
  2. モデル選定とデータ形式 • 機械学習における深層学習(Deep Learning)系のモデルは、非構造化データに 対してより優れた精度を発揮することが多い ➢ 非構造化データの例: 音楽, 画像, 動画,

    テキスト, etc… • 一方、構造化データに対しては、勾配ブースティング決定木(GBDT)系のモデル のほうがより優れた精度を発揮することが多い ➢ 構造化データの例: 表形式データ, RDB内のテーブルデータ, csvデータ, etc… https://www.datarobot.com/jp/blog/is-deep-learning-almighty/ 16
  3. ニューラルネットワーク(NN) : Activation関数(非線形変換) Hidden2 Hidden1 Activation Input Output 19 •

    NNでは層の途中にActivation関数 (非線形変換)を挟む • この関数により、線形分離が できない問題も解けるように ➢ より複雑な表現が可能 • NNでは、Activationを図に 表記しないことが多いので注意
  4. Neural Network Playground 1. 左右に2分割されている問題を解いてみよう • ベーシックな線形問題なので、Hidden Layersなしの Featuresだけで解けることを確認しよう 2.

    円で分割されている問題を解いてみよう • Hidden Layersを増やしたりNeuronsの数を増やしたり ActivationやFeaturesを変えたりして解いてみよう • うまく分類できたら、learning rateを10にして再学習させてみよう(学習できない) • 逆にlearning rateを0.0001にして再学習させてみよう(学習が遅い) • できるだけ単純なモデルで分類できる状態を探索してみよう 22
  5. Neural Network Playground 3. 市松状の問題を解いてみよう • HIDDEN LAYERSを増やしたりNeuronsの数を増やしたり ActivationやFeaturesを変えたりして解いてみよう •

    できるだけ単純なモデルで分類できる状態を探索してみよう 4. 螺旋状の問題を解いてみよう • HIDDEN LAYERSを増やしたりNeuronsの数を増やしたり ActivationやFeaturesを変えたりして解いてみよう ➢ 少し複雑なモデルにしてみよう • モデルのRegularizationをL1, Regularization rateを0.001にしたときの 精度やNeuronのWeightを確認しよう • モデルのRegularizationをL2, Regularization rateを0.003にしたときの 精度やNeuronのWeightを確認しよう 23
  6. 自然言語処理(NLP)とTransformer • NLPでは前処理として文章の単語を意味あるベクトルにして 処理するのが主流 ◦ 例: fastText, word2Vec (日本語学習済みモデルもある) ◦

    キャラクター(文字)ベースの研究なども存在しないわけではない • 以前はRNNやLSTMを使ったseq2seqモデルを使っていたが 今はTransformerベース ◦ Attentionというある入力が他のどの情報に関連しているかを学習する仕組み ◦ 詳しくは割愛、モデルの詳細は以下 ➢ Attention is All You Need (https://arxiv.org/abs/1706.03762) 29
  7. DNN(Deep Neural Network) • NNの層をDeepにしたものがDNN • 深層学習におけるベーシックなネットワーク 記法例 (Keras) •

    値の合計が1になるように 調整する関数 • 主に多クラス分類の出力に おける活性化関数として 用いられる Softmax 36 Dence • 全結合型ニューラルネットワーク
  8. CNN (Convolutional Neural Network) • 画像など近傍値間で関連が高いデータに使うネットワーク • 画像処理で行われるフィルタ処理を学習するというのが思想 ex) エンボスフィルタ,

    ラプラシアンフィルタ, etc… • 複雑な処理を少ない訓練パラメータで行える • 畳み込み層とプーリング層が存在する エンボスフィルタのカーネル値 エンボス加工の例 37
  9. CNN: 画像と行列 • 白黒画像は、2次元行列で表現できる ➢ SVGAサイズの場合、[800, 600]の行列に0〜255の数値が入る • カラー画像の場合、カラーモードの次元を含めた3次元行列で表現できる ➢

    RGBの場合、 [800, 600, 3]の行列に0〜255の数値が入る 110 136 115 115 104 134 150 186 197 123 112 199 255 225 123 139 216 209 179 114 95 126 115 94 104 134 150 83 52 123 112 83 57 21 89 47 42 41 21 64 96 126 115 93 104 134 150 83 59 123 112 81 64 44 92 50 49 51 39 67 R G B [4, 5, 3] 38
  10. CNN: フィルタを用いた畳み込み • CNNでは、画像の行列に対してフィルタをかけることで畳み込みを行う • フィルタの大きさは[縦, 横, カラーモード]で、縦と横はハイパーパラメータ ➢ カラーモードはInputの画像で決めるため、実装では指定しなくて良い

    ➢ フィルタをスライドさせ、畳み込んでいく(スライド幅もハイパーパラメータ) • フィルタの値がweightであり、学習で最適されるパラメータとなる • フィルタの数はハイパーパラメータとなる 画像 [32, 32, 3] フィルタ [5, 5, 3] スライド幅 1 フィルタ数 6 畳み込み後 フィルタ数分畳み込む 39
  11. CNN: フィルタを用いた畳み込み 40 0 1 0 1 0 1 0

    1 0 1 1 0 0 1 1 1 0 0 0 1 R G B フィルタ 1 1 0 0 0 1 0 1 1 1 0 0 0 1 1 0 1 0 0 0 0 1 1 0 1 0 0 0 1 0 0 1 0 0 1 0 1 1 1 0 0 1 0 1 0 1 画像 [4, 5, 3] フィルタ [2, 3, 3] スライド幅 1 フィルタ数 1 スライド幅ずつずらしていく 5 + bias 1 = 6 [3, 3, 1] Output 1 0 0 1 1 0 0 1 0 1 0 0 [2, 3, 3] 画像(RGB) [4, 5, 3]
  12. CNN: プーリング • 畳み込み後に、行列を圧縮するために用いられる手法 • プーリング幅として[縦, 横, フィルタ数]の行列を指定 ➢ フィルタ数は畳み込み時に指定するので、実装では指定しなくて良い

    • 指定した行列の範囲内における最大値や平均値を出力することで圧縮を行う 0 1 0 1 0 1 0 1 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 1 R G B 1 1 0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 0 1 1 0 1 0 0 0 0 1 1 0 1 0 0 0 1 0 0 1 0 0 1 0 0 0 1 0 0 1 0 1 0 1 4 + bias 1 = 6 3 5 3 4 4 3 2 5 [3, 3, 1] Output 1 0 0 1 1 0 0 1 0 1 0 0 フィルタ プーリング幅 [2, 2, 1] スライド幅 1 Max Pooling Average Pooling 6 5 4 5 4 4 3 3.75 [2, 2, 1] 41
  13. CNN: Kerasでの記法例 Padding • validとsameがある • validにすると畳み込み後のサイズが フィルタによって小さくなる • sameにすると元の行列の周辺に0を

    埋めるPadding処理を行う ➢ スライド幅1の場合、畳み込み 後もサイズが変わらない Flatten • 行列を1次元に平坦化する • NNでは多次元の処理が扱えないので、 CNN -> NN にする前でこの平坦化する 処理を行っている 43
  14. RNN, LSTM • データの並びに意味が存在するデータに適応するネットワーク ex) 言語, 株取引, 音楽, グラフデータ, etc…

    • 一時期流行ったが、学習に時間がかかるため少し下火 Understanding LSTM Networks ディープラーニングブログ 46
  15. Embedding KerasでのLSTMの記法 • 入力で与えられた数値をベクトルに変更する • IDなどの大小関係のない数値を入力とする際 によく使用される • ベクトル値はパラメータ ➢

    学習が進んでいく事によって、最適化される オラ様 は オラゴン であーる 。 例  0   1   2    3 4 数値変換 Embedding (dim=2) [0.5, 0.6] [0.3, 0.1] [0.6, 0.7] [0.1, 0.8] [0.2, 0.2] 47
  16. モデル選定とデータ形式(再掲) • 機械学習における深層学習(Deep Learning)系のモデルは、非構造化データに 対してより優れた精度を発揮することが多い ➢ 非構造化データの例: 音楽, 画像, 動画,

    テキスト, etc… • 一方、構造化データに対しては、勾配ブースティング決定木(GBDT)系のモデル のほうがより優れた精度を発揮することが多い ➢ 構造化データの例: 表形式データ, RDB内のテーブルデータ, csvデータ, etc… https://www.datarobot.com/jp/blog/is-deep-learning-almighty/ 50
  17. • 二分木の構造を用いて、分類・回帰を行う手法 • 複数の条件を二分していき、最終的な出力を決定する ➢ 決定木の条件は学習によって最適化されていく GBDTモデルの基礎: 決定木 51 True

    False True True False False Attacker Defender Defender Attacker シュート精度 >= 中 ボール奪取力 >= 高 スピード >= 中 例: サッカーの選手の能力から適正ポジション(Attacker or Defender)を予測 シュート精度 ヘディング精度 ボール奪取力 ボディバランス スピード スタミナ 高 高 低 中 高 中 選手A 能力値 木を深くしすぎると、過学習に陥りやすくなる...
  18. • 単一の木を深くするのではなく、決定木自体を複数作成し、 それぞれの出力値の多数決や平均を使うことで、最終的な出力を得る手法 ランダムフォレスト 52 シュート精度 ヘディング精度 ボール奪取力 ボディバランス スピード

    スタミナ 高 高 低 中 中 高 選手A 能力値 True False True False Attacker Defender Attacker スタミナ >= 高 スピード >= 中 True False True False Defender Attacker Attacker ボディバラ ンス >= 高 ボール奪取力 >= 中 True False True False Attacker Defender Attacker ヘディング 精度 >= 高 シュート精度 >= 高 Attacker 3 Defender 0 Attacker 52 52
  19. • 単一の木を深くするのではなく、決定木自体を複数作成し、 それぞれの出力値を多数決や平均を使って最終的な出力を得る手法 ランダムフォレスト 53 シュート精度 ヘディング精度 ボール奪取力 ボディバランス スピード

    スタミナ 低 中 高 高 中 中 選手B 能力値 True False True False Attacker Defender Attacker スタミナ >= 高 スピード >= 中 True False True False Attacker Attacker ボディバラ ンス >= 高 ボール奪取力 >= 中 True False True False Attacker Defender Attacker ヘディング 精度 >= 高 シュート精度 >= 高 Attacker 2 Defender 1 Attacker Defender 木の出力値を、どの条件を通るかに関係なく平等に評価してしまう... 53
  20. Defender - Attackerか否かの 2値分類とする ➢ 0.5 >= Attacker ➢ 0.5

    < Defender - • 学習時に各決定木の教師データとの誤差を使って、出力値毎のスコアを算出 ➢ スコアから誤差を算出して、その誤差を次の決定木へと伝搬 • 計算式を用いてスコアを合計し、推論を行う 勾配ブースティング決定木(GBDT) シュート精度 ヘディング精度 ボール奪取力 ボディバランス スピード スタミナ 低 中 高 高 中 中 選手B 能力値 True False True False Attacker Defender Attacker スタミナ >= 高 スピード >= 中 True False True False Attacker Attacker ボディバラ ンス >= 高 ボール奪取力 >= 中 True False True False Attacker Defender Attacker ヘディング 精度 >= 高 シュート精度 >= 高 Defender 3.5 -2 1 -4 2.5 0.5 3 -1.5 0.5 Sigmoid 54
  21. GBDT系手法のライブラリ: LightGBMでの記法 主要な学習パラメータ • objective 目的変数(ラベル) ◦ 二値分類 -> binary

    ◦ 回帰 -> regression ◦ 多クラス分類 -> multiclass • metric 損失関数 ◦ 二値分類 -> binary_logloss - loglossはcross_entropyと同義 ◦ 回帰 -> MSE, MAE ◦ 多クラス分類 -> multi_logloss • モデルの構造 ◦ n_estimators: 決定木の数 ◦ learning_rate: 学習率 ◦ num_leaves: 葉の数 ◦ max_depth: 階層の最大数 パラメータの公式リファレンス https://lightgbm.readthedocs.io/en/latest/Parameters.html 55