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RealtimeDBルールでの頑張り

 RealtimeDBルールでの頑張り

Firebase + Vue.js Meetup@渋谷
https://re-build.connpass.com/event/131004/

miyanokomiya

May 21, 2019
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Transcript

  1. マインドマップ機能 • ルートから左右にノードを生やせる ◦ DnDでノードを移動 ◦ WebSocketでリアルタイム編集 • ノードにコメントできる •

    普通に使えるマインドマップ(多分) フリースペースはこちら(質問書いてくれたら最後に拾えるかも) https://mind-xx-acpr.firebaseapp.com/map/-LfJzihYKQJLt9hHuNFQ
  2. database.rules.jsonのルート要素 • users • file_invitations • file_authorities • work_spaces •

    files • nodes • comments • ユーザー情報 • ファイル共有招待トリガー用 • ファイル権限 • ワークスペース情報 • ファイル情報 • ファイル毎のノード情報 • ファイル毎のコメント情報
  3. ファイル権限ルール1 • file_authorities ◦ ファイル権限 • files ◦ ファイル情報 •

    nodes ◦ ノード情報 • comments ◦ コメント情報 - file_authorities - $file_id (ファイル毎に) - users (ユーザー毎に) - $uid (データがあればreadは可) - write (write権限フラグ) - owner (所有者フラグ)
  4. ワークスペースデータ構造 • work_spaces - $uid (自分のワークスペースのみアクセス可 ) - files (自分が所有者のファイル

    ) - $file_id - invited_files (共有中のファイル) - $file_id • 都度selectではなく、予め一覧のデータ構造を作っている ◦ id一覧を取得してフロントエンドで個別にファイルと権限情報を get ◦ where条件などは妥協・・
  5. ファイル共有 • 他のユーザーとファイルを共有 ◦ 閲覧のみ可 ◦ 編集も可 • サービス内ユーザーのみ ◦

    サービス自体への招待機能はない ◦ メール機能とか使えばできるかも?
  6. ファイルへの招待フロー • まずはRealtimeDBに招待用データを登録 • file_invitations - $file_id (ファイルへの招待権限はファイルと同じ ) -

    $tmp_id (ただの識別子) - email (招待するユーザーのメアド ) - write (write権限フラグ) • 登録をトリガーとしてCloud Functionsで権限とワークスペースを整える
  7. ファイル権限ルール再掲 • file_authorities - $file_id (ファイル毎に) - users (ユーザー毎に) -

    $uid (データがあればreadは可) - write (write権限フラグ) - owner (所有者フラグ) 共有したユーザーの権限もこの構造で 表現可能(owner: falseとなる)
  8. なぜCloud Functions • file_authoritiesは新規作成のみ可、変更不可としている ◦ readかwriteルールしか付けられない ◦ 共有中のユーザーも招待可能にしたい => write:

    true => ownerを乗っ取れてしまう ◦ Cloud Functionsならコードに書いた変更しかできない ▪ トップダウン式なRealtimeDBルールでは意図せぬ変更への対応は限界がある • 招待されたユーザーのワークスペースにファイルを追加したい ◦ 他人のワークスペース編集を許可するわけにはいかない ◦ Cloud Functionsなら裏側でルールを突き破ることが可能
  9. Beyond Borders • work_spaces - $uid (本人のみアクセス可 ) - files

    (自分が所有者のファイル ) - $file_id - invited_files (共有中のファイル) - $file_id - file_authorities - $file_id (ownerのみwrite可) - users - $uid - write - owner Could Functionsでルールを無視して書き込む
  10. 公開ファイル • 認証不要でアクセス可能 ◦ 閲覧のみ可 ◦ 編集も可 ◦ https://mind-xx-acpr.firebaseapp.com/map/-L1kyhrBlrHGorkL4ws_ Cloud

    Functions不要で、ファイル編集 権限があれば変更可能としている • file_authorities - $file_id (ファイル毎に) - public (データがあればreadは可) - write (write権限フラグ)
  11. ファイル権限ルール2の拡張 • files、nodes、commentsは同じ閲覧・権限ルール ◦ データアクセスの都合で階層分けているが、実態は1つのファイル単位 ◦ 他人コメントは削除不可など細かなルールはマジムリなので UIだけで妥協している • read

    ◦ root.child('file_authorities/' + $file_id + '/users/' + auth.uid).exists() ◦ or root.child('file_authorities/' + $file_id + '/public').exists() • write ◦ root.child('file_authorities/' + $file_id + '/users/' + auth.uid + '/write').val() === true ◦ or root.child('file_authorities/' + $file_id + '/public/write').val() === true
  12. ワークスペースデータ構造再掲 • work_spaces - $uid (自分のワークスペースのみアクセス可 ) - files (自分が所有者のファイル

    ) - $file_id - invited_files (共有中のファイル) - $file_id ここの$file_id削除をトリガーとして ファイル削除のCloud Functionsを起動
  13. RealtimeDBルールの所感 • jsonでルールを書くのでとにかく冗長 ◦ トップダウンのルール適用&データ取得なのでネストを浅くする => ルールをコピペの嵐 • readとwriteしかないのは辛い ◦

    せめてupdateとdeleteは分けたい • 困ったらCloud Functionsでなんとかする ◦ Cloud Functionsなしでルールを組み上げきったのなら、それは芸術作品 • よっぽどの理由がなければ今後はFirestoreを検討しよう! ◦ ルールに関数を使える! ◦ read、create、update、deleteの設定ができる! ◦ でも最終的には困ったらCloud Functions!
  14. とはいえRealtimeDBのメリット • FirestoreはDocumentのread数課金 ◦ 今回のようなマインドマップツールだと、ノードが Documentになるのでreadが嵩む ◦ 権限判定時もreadが加算されるので、ルールが複雑になるにつれて readが嵩む ◦

    個別Documentのデータ量が少ないなら RealtimeDBの課金体系は有利(※要検証) • とにかくシンプル ◦ 全てがトップダウンで jsonな構造なので覚えるべき概念がほとんどない ◦ FirestoreはDocumentやCollectionなどある程度の学習コストが必要 • Firestoreはまだベータ