Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
本番データを安全に利用する
Search
sasaki nobuya
September 04, 2017
Technology
0
2.7k
本番データを安全に利用する
本番データをdumpし、個人情報を含むカラムを指定のマスク方式でマスクしたdumpファイルを吐き出すgemを作った。
sasaki nobuya
September 04, 2017
Tweet
Share
More Decks by sasaki nobuya
See All by sasaki nobuya
エンジニアがプロダクトに向き合える組織づくり / Improve Product Development
mnc
6
4.2k
エンジニアがプロダクトに向き合うための意思決定カイゼン
mnc
4
2.3k
はじめてのB2B SaaSデータモデリング in Builderscon 2019
mnc
9
4.2k
はじめてのB2B SaaSデータモデリング in 吉祥寺.pm#18
mnc
6
10k
AWSインフラ設計とDB設計からわかるB2B SaaSのおもしろさ
mnc
2
1.3k
B2B SaaS開発 Configurabilityとマルチテナントをがんばる α版編
mnc
2
630
Other Decks in Technology
See All in Technology
10分で学ぶKubernetesコンテナセキュリティ/10min-k8s-container-sec
mochizuki875
3
330
新機能VPCリソースエンドポイント機能検証から得られた考察
duelist2020jp
0
220
Oracle Cloudの生成AIサービスって実際どこまで使えるの? エンジニア目線で試してみた
minorun365
PRO
4
280
Fanstaの1年を大解剖! 一人SREはどこまでできるのか!?
syossan27
2
160
成果を出しながら成長する、アウトプット駆動のキャッチアップ術 / Output-driven catch-up techniques to grow while producing results
aiandrox
0
280
私なりのAIのご紹介 [2024年版]
qt_luigi
1
120
オプトインカメラ:UWB測位を応用したオプトイン型のカメラ計測
matthewlujp
0
170
Wantedly での Datadog 活用事例
bgpat
1
440
AWS re:Invent 2024 ふりかえり
kongmingstrap
0
130
どちらを使う?GitHub or Azure DevOps Ver. 24H2
kkamegawa
0
720
AIのコンプラは何故しんどい?
shujisado
1
190
サーバレスアプリ開発者向けアップデートをキャッチアップしてきた #AWSreInvent #regrowth_fuk
drumnistnakano
0
190
Featured
See All Featured
Refactoring Trust on Your Teams (GOTO; Chicago 2020)
rmw
32
2.7k
A better future with KSS
kneath
238
17k
What’s in a name? Adding method to the madness
productmarketing
PRO
22
3.2k
Why Our Code Smells
bkeepers
PRO
335
57k
Become a Pro
speakerdeck
PRO
26
5k
KATA
mclloyd
29
14k
Practical Tips for Bootstrapping Information Extraction Pipelines
honnibal
PRO
10
810
Adopting Sorbet at Scale
ufuk
73
9.1k
Measuring & Analyzing Core Web Vitals
bluesmoon
4
170
The Web Performance Landscape in 2024 [PerfNow 2024]
tammyeverts
2
290
Visualization
eitanlees
146
15k
Designing Dashboards & Data Visualisations in Web Apps
destraynor
229
52k
Transcript
2017 SpeeeKaigi #3 本番デー タを安全, 簡単に利用する 株式会社 Speee 佐々 木
延也 SpeeeKaigi 1
Pro le 佐々 木 延也 三重県出身 中日/HipHop/ ビシエド が好き 今年の8
月1 日 Speee 入社 前職はグルメ系Web サー ビスのWeb エンジニア/Android エンジニア SpeeeKaigi 2
みなさん 本番デー タでテストしてますか? SpeeeKaigi 3
本番デー タでテストするメリット SpeeeKaigi 4
本番デー タでテストするメリット 1. ユー ザー 目線にたってテストができる ( 失敗例) ユー ザー
は写真の順番にこだわりを持っていることが多い。 しかし開発環境の画像デー タが適当だったため、 そのことに 気づかずデー タ修正時に順番がバラバラになってしまった。 SpeeeKaigi 5
本番デー タでテストするメリット 2. 色々 なパター ンのデー タでテストがで きる ( 失敗例)
特定の条件下でインポー トしたデー タには通常のライフサイ クルでは存在するはずのデー タがなく、 それが原因で EXCEPTION が発生した。 SpeeeKaigi 6
本番デー タでテストするメリット 3. パフォー マンスの検証ができる ( 失敗例) 開発DB と本番DB で統計情報が異なっていたため開発環境で
はindex が使われていたが本番では使われていなかった。 そ れが原因でSlow クエリが頻発し一部のAP サー バー がダウン してしまった。 SpeeeKaigi 7
なぜ本番デー タのテストが活発で なかったのか? SpeeeKaigi 8
個人情報を保護してデー タを持っ てくるのが大変だから SpeeeKaigi 9
大変な理由① 1. 本番環境への影響を避ける必要性 mysqldump のオプションでテー ブルlock してしまったり するオペミスが起きうる。 レプリケー ションで持ってくる場合は本番DB
の設定を変 える必要がある。 SpeeeKaigi 10
大変な理由② 2. 元の形式を維持する必要性 理由 アプリのバリデー ションにかからないようにするため ( 例) 電話番号 元デー
タ ✕ ◯ 03-3333-4444 0000000000 03-1000-0000 SpeeeKaigi 11
大変な理由③ 3. DB のUnique 制約を回避する必要性 「 全て同じ文字列で埋める」 などの方法ではDB のUnique 制
約にかかってしまうことがある。 SpeeeKaigi 12
これらの要件を満たす、 いい解決 策がなかったので SpeeeKaigi 13
mozaic SpeeeKaigi 14
Gem を作った( まだprivate...) SpeeeKaigi 15
実現したい機能要件 1. 大規模なデー タのdump のパフォー マンスが問題ないこと 2. コマンド1つで実現できること 3. カラムごとにData
Masking 方式を切り替えられること 4. 適切なData Masking 方式がなかったら、 ユー ザー が自分 でRuby のマスク処理を行えること 5. MySQL, PostgreSQL に対応 SpeeeKaigi 16
実現したい機能要件 1. 大規模なデー タのdump のパフォー マンスが問題ないこと 2. コマンド1つで実現できること 3. カラムごとにData
Masking 方式を切り替えられること 4. 適切なData Masking 方式がなかったら、 ユー ザー が自分 でRuby のマスク処理を行えること 5. MySQL, PostgreSQL に対応 SpeeeKaigi 17
実現方法 SpeeeKaigi 18
3. カラムごとにData Masking 方式を切り替えられること --- user: root host: localhost port:
3306 db: name: sample_development rdbms: mysql tables: - name: owners columns: - name: phone_number method: tel # Data Masking 方式 - name: users columns: - name: mail method: email # Data Masking 方式 SpeeeKaigi 19
3. カラムごとにData Masking 方式を切り替えられること 組み込みのData Masking 方式 方式 マスク方法 tel
電話番号の体裁を保ったままマスクする email メー ルアドレスの体裁を保ったままマスクする shuf e 各レコー ドの順番を入れ替える blackout 任意の文字、 数字で埋める SpeeeKaigi 20
4. 適切なData Masking 方式がなかったら、 ユー ザー が自分 でRuby のマスク処理を行えること mask
メソッドとコンストラクタを持つRuby のクラスを指定 ディレクトリに格納し、YAML の設定ファイルにクラス名を 小文字で記載すると独自のマスク処理を行える。 module Mozaic::MaskMethod::Plugin class SampleMask def initialize(records, column_name); ;end def mask; ;end end end SpeeeKaigi 21
今後追加する予定の機能 Data Masking 方式のブラッシュアップ Plugin 機構の導入 差分更新できるようにする 環境変数からクレデンシャルを取得できるようにする PostgreSQL 対応
SpeeeKaigi 22
ご清聴ありがとうございました SpeeeKaigi 23