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October 18, 2025
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  1. p.4 1. 研究の背景と目的 ▪十勝川水系札内川の変遷 2010年航空写真 1978年航空写真   護岸・水制工の整備 札内川ダムの建設 水制工整備区域が高水敷化し、

    河道が安定化 ・治水安全度の向上 ・農業用水の供給安定化 懸念点 河川整備 その後、降雨量の少ない年が続き、流量が減少したこと等によ り、河道内が樹林化し礫河原が減少。 整備後 しかし… 急流河川のため、洪水時の河岸 侵食等による堤防決壊の恐れ ・洪水災害の激甚化 ・農業用水の供給不安定 樹木消長を考慮した河床変動計算により、札内川の 河道内変化を再現し、その変化要因を明らかにする ことにより、今後の効率的な河道管理に資する。 ▪本研究の目的 札内川:かつては広い礫河原が特徴 札内川ダム供用開始
  2. p.6 2. 計算条件 • 本検討では、1979年から各年の年最大流量を順番に与え、2010年までの札内川の河道状況の再現 を試みた。 • 実際の札内川の状況に近づけるため、計算が進むにつれ水制工を段階的に増設した。 • また、同じ流量条件で樹木消長を考慮しない計算も行うことで、樹木有無が河道変化に及ぼす影響

    等について考察した。 ①洪水期30hr+非洪水期60hrを1年とする ②洪水期の流量は各年の年最大流量とする。 ③非洪水期の流量は平水流量とする。 年最大流量 30hr 30hr 30hr 平水流量 平水流量 ※札内川ダム運用上の洪水期と非洪水期の比が1:2(4ヶ月:8ヶ月) であることから、洪水期と非洪水期の時間配分を1:2とする。 図 ハイドログラフと水制工の条件 図 与えるハイドログラフのイメージ Q hour ① ② ⑤ ③ ④ 水制工増設 モデル河道⇒蛇行流路形成の ため、ダム供用前最大流量 735m3/sを与える 流量(m3/s) 水制工設置間隔(m)
  3. p.7 L = 3000m B = 400m I = 1/130

    ▪計算条件一覧 項目 設定条件 解析モデル iRIC Nays2d+に樹木消長を組み込んだモデル 初期河道形状 ▽型モデル河道 (1970年代の札内川河道データが無いため) 計算格子 横断方向5m×流下方向10m 樹木群の抵抗 𝜏𝜏𝑣𝑣 = 1 2 𝜌𝜌𝐶𝐶𝑣𝑣 𝑉𝑉2𝑎𝑎𝑠𝑠 ℎ𝑣𝑣 ただし、𝜏𝜏𝑣𝑣 :せん断抵抗、𝜌𝜌:流体の密度、𝐶𝐶𝑣𝑣 :抵抗係数、 𝑉𝑉:平均流速、 𝑎𝑎𝑠𝑠 :樹林帯による遮蔽面積、 ℎ𝑣𝑣 :抵抗対象の樹木の平均長 河床材料粒径 60mm均一粒径 (現地調査結果(d60)) 粗度係数 0.029 (Manning-Stricklerの式より算出) 初期河道形状 2. 計算条件
  4. p.8 ▪樹木生長モデル 胸高直径 樹高 根の深さ 樹齢(年) 胸高直径(cm) 胸高直径(cm) 樹齢(年) 胸高直径(cm)

    根の深さ(cm) 樹幹密度(N/m2) 樹高(m) 図-8 ヤナギの成長量に関する調査結果1) 1)永多朋紀・渡邊康玄・清水康行・井上卓也・船木淳悟:礫床河川における河道変化と植生動態に関する研究 2. 計算条件
  5. p.10 2. 計算条件 例)①→②における水制工増設 札内川1978年河道 札内川1991年河道 札内川の水制工増設状況   主流路が堤防に近接した 箇所に水制工増設

    ① ② ⑤ ③ ④ 水制工増設 図 ハイドログラフと水制工の条件 主流路が堤防に近接 ▪水制工の増設について 流量(m3/s) 水制工設置間隔(m) 主流路が河岸に近接した箇所に水制工を増設
  6. p.16 1978年 航空写真 計算結果:樹木消長あり 計算結果:樹木消長なし 1991年 航空写真 計算結果:樹木消長あり 計算結果:樹木消長なし 3.

    計算結果 水制工設置区域は高水敷化 高水敷でも侵食 ※青字:実際の河道内の変化と類似する点、赤字:実際の河道内の変化と異なる点
  7. p.17 1995年 航空写真 2000年 航空写真 3. 計算結果 実河道より流路変動幅が広い 1991~2000年は、樹林化の進行はみられる ものの、河道内変化はそれほど大きくない。

    1991~2000年の河道内変化は小さい 実河道より樹林化が顕著 ※青字:実際の河道内の変化と類似する点、赤字:実際の河道内の変化と異なる点 計算結果:樹木消長あり 計算結果:樹木消長なし 計算結果:樹木消長あり 計算結果:樹木消長なし
  8. p.18 2005年 航空写真 2010年 航空写真 3. 計算結果 ※青字:実際の河道内の変化と類似する点、赤字:実際の河道内の変化と異なる点 2005~2010年は流路固定化、河道内の大部分が樹林化 計算結果:樹木消長あり

    計算結果:樹木消長なし 計算結果:樹木消長あり 計算結果:樹木消長なし 2005~2010年も流路変動 流路固定化、河道内の大部分が樹林化 1995年から概ね流路固定化 蛇行波長が間延び 2005~2010年は流路固定化
  9. p.22 参考文献 1) 永多朋紀・渡邊康玄・清水康行・井上卓也・船木淳悟:礫床河川における河道変化と植生動態に関する研究,土木 学会論文集B1(水工学),72 巻4 号,p.I_1081-I_1086,2016. 2) 北海道開発局帯広開発建設部:札内川技術検討会資料 3)

    天羽淳・谷昭彦・米元光明:iRIC の実用事例を踏まえた札内川自然再生の取り組み,北海道開発局技術研究発表 会,2017. 4) 国土交通省水文水質データベース 5) iRIC 研究会:Nays2d+ マニュアル