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October 18, 2025
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南まさし PRO

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  1. Copyright © Pacific Consultants Co., LTD. はじめに 2 • “データ公開”により得られる効果例

    • 建設コンサルタント協会協調領域検討WGの取組 • 行政が“公開したデータ”を使用した事例 • 当社における先端技術の開発動向
  2. Copyright © Pacific Consultants Co., LTD. データ公開によって得られる効果例 3 • 競争力の促進、

    提案力の強化 ➢ 継続業者等が有する情報優位性を解消し、健全な競争促進 ➢ プロポーザル等において、本質的かつ差別化した提案が可能 • 業務の効率化(コスト削減、工期短縮) ➢ 資料収集や現地踏査の手間が減り、初期段階の検討が迅速 • 計画や設計、管理検討の高度化 ➢ 蓄積、公開された水文・河川基盤データを活用して、水理解析の高精度化 ➢ 治水に加え、生物などの環境に関する公開データも活用して、複雑現象の検討も促進 ➢ 上記予測データ等に加えて、あらゆる公開データをGISや3Dモデルによって統合された システムなどに搭載して可視化し、意思決定の高度化を実現 • 若手技術者の育成・技術継承の促進 ➢ 実データを活用した教育・研修が可能となり、実践的なスキル習得を促進 • 他分野との連携促進⇒新規ビジネスの創出 ➢ AIやIoT等を活用した先端技術開発も実現 ➢ 防災、まちづくりなど他分野データとも統合し、横断プロジェクトに対応可能 ➢ 民間企業や自治体との連携により、新規ビジネスの創出
  3. Copyright © Pacific Consultants Co., LTD. 河川事業で扱うデータの特徴 6  河川事業には,河川整備基本方針(河川整備の基本となるべき方針に関す

    る事項)と,河川整備計画(具体的な河川整備に関する事項)があり,河 川整備計画で定められた当面の目標を達成するために治水,利水,環境事業 の整備が実施されている.  出水のたびに河床や流況が変動することや,近年の気候変動も相まって外力が 変化するために,PDCA サイクルによる定期的な見直しが欠かせない. そのため、計画から設計等の各検討プロセスにおいて,河道地形,降雨・水位 観測などの調査データ,計画高水位や維持すべき管理河床高などの計画値・ 管理値を把握することが重要  建設コンサルタントなどの民間企業や大学・研究機関の研究者等が検討,研究 を行う際には,河川管理者に対して,都度,資料の貸与依頼を行い,資料 収集・整理を実施(コスト大)
  4. Copyright © Pacific Consultants Co., LTD. 河川事業における生産プロセスの課題例 7 項目 調査

    河道計画 河道・構造物設計 河道管理 基準・参 考となる 技術資料 の例 • 水文観測業務規程 • 河川定期縦横断測量業務 実施要領・同解説 • 河川砂防技術基準(調査 編) • 河川砂防技術基準(調査 編) • 河川砂防技術基準(計画 編) • 河道計画検討の手引き • 河川砂防技術基準(設計 編) • 護岸の力学設計法 • 床止めの構造設計手引き • 河川砂防技術基準(維持管 理編) 適用 データ例 ― • 定期縦横断測量データ • 三次元点群データ • 河床材料データ • 水文水質データ • 流域 DPF /流域治水DTB (三次元点群データ含む) • 左記と同じ • 左記と同じ 適用 技術 ・ シス テム • AMeDAS • 水文水質データベース • 河川環境データベース • 流域 DPF /流域治水 DTB (三次元点群データ 含む) • X-EVA • 準二次元不等流解析 • 平面二次元流況解析 • 二次元グラフ( Excelな ど) • 三次元可視化( QGIS / ゲームエンジン) • X-EVA • 準二次元不等流解析,平面 二次元流況解析,平面二次 元河床変動 • 二次元図面( CAD ) • BIM / CIM • 三次元可視化( QGIS / ゲームエンジン) • X-EVA • 準二次元不等流解析,平面 二次元流況解析,平面二次 元河床変動解析など • 三次元可視化( QGIS / ゲームエンジンなど) • X-EVA ※実務で使用され始めた,もしくは短期的に使用されると想定される適用データ例や, 適用技術・システムを太字で表示
  5. Copyright © Pacific Consultants Co., LTD. 河川事業における生産プロセスの課題例 8 項目 調査

    河道計画 河道・構造物設計 河道管理 生産性の 課題例 • 古いデータはデジタル化 されていない場合がある. • 一般公開されているデー タが限定的である. • 調査結果の整理・保存方 法のルールが地方整備局 や河川事務所単位で定 まっている項目がある. • 受注した業務単位で資料 の貸与依頼を行うため, 新規に河道計画業務を請 ける際には,受発注者と もにデータのやり取りに 時間を要する. • 各受注業者が適用技術に反 映するために調査データを 加工する必要がある. • 準二次元不等流解析では, 距離標間の局所的な水位変 化,河道内貯留を考慮した 計算が困難である. • 予測では,河道形状や植生 等の抵抗に関する将来変化 を考慮していない場合がほ とんどであり,適用技術が 河道管理の場面で使うモデ ルとも異なるため,河道計 画検討と河道管理がシーム レスに連結していない. • 河道計画と河道設計で業者 が変わる場合は,河道設計 に際して再度調査データの 加工,適用技術のモデル化 が必要である. • 距離標間よりも細かい間隔 で設計値を設定する必要が ある. • 河道設計での検討は,河道 計画同様に河道管理と直結 しているとは言い難い. • 河道設計で用いられる適用 技術や手引きの内容が,若 手技術者へ十分に継承でき ているとは言い難い. • 適用技術を構築する際には, 受注者が一から調査データ の加工,モデル構築を行う 必要がある. 新しい適 用データ や,適用 技術・シ ステムを 利用した 際の生産 性に対す る効果例 • 調査結果の保管ルール, フォーマットなどを製品 仕様書等で定め,デジタ ルデータを整理すること で,品質を確保した上で の生産性向上に繋がる. • 流域 DPF /流域治水DTB にデータを保管して,誰 もがアクセスできるよう に整備することで,生産 性向上に繋がる. • 流域 DPF /流域治水 DTB のデータを活用した適用技 術を関係者で構築しておく ことで,適用技術を構築す る時間を短縮できる. • 距離標間の局所的な水位変 化,河道内貯留等の影響を 考慮可能となり,高度化検 討に繋がる. • 左記と同じ • なお,設計した内容を河道 計画で適用した解析技術, 可視化技術等に瞬時に取り 込むことにより,設計が河 道などの周辺環境にもたら す影響,景観変化等を予測 したり,想像が容易となり, 高度化検討に繋がる. • 河道計画・河道設計時に構 築したモデル,可視化デー タをそのまま使うことがで き,生産性の向上に繋がる.
  6. Copyright © Pacific Consultants Co., LTD. 将来的に目指すべきデータやシステムの有機的連携策 9 ①適用データのデジタル化・オープン化 ②適用技術,システムの共同開発・利用

    ③計画値や管理値の三次元化  距離標より細かい空間解像度での検討がより一層促進されるために, 計画値や管理値を面的に展開する方法の標準ルール化が必要  基準や技術資料等の改定を行い,計画値や管理値の面データを全国河川において整備 ④産官学や同業他社の技術者間の連携  業務とは別次元で産学官や同業他社の技術者間で議論するような場が重要  河川業界としての将来の在りたい姿などに関する共通認識を描きながら, 協調領域とすべき部分,競争領域として残す部分に関して議論を行い,協調領域を拡大 ⑤流域DPFを更に活用するにあたっての検討課題  データの蓄積・流通の仕組みを維持管理に限定することなく, 計画や設計段階でも活用していくツールにカスタマイズすることが肝要  流域 DPF ・流域治水 DTB をベースとして, 河川領域を対象としたデジタルツインを実現し,検討の高度化を図る.
  7. Copyright © Pacific Consultants Co., LTD. 建設コン協協調領域検討WG河川SWG 10 • データ・システムの有機的連携策に関して,

    実河川を対象として試行予定 • 本研究に関わる仲間を増やし, 協調領域と競争領域を区別しながら, より魅力ある業界へ変革したい.
  8. Copyright © Pacific Consultants Co., LTD. 行政が公開したデータを使用した検討例 11 ▲ゲームエンジンを用いた水理解析結果の可視化例 •

    オープン化された地形データ、建物ベクターデータを用いて、氾濫解析結果をゲー ムエンジンで見える化
  9. Copyright © Pacific Consultants Co., LTD. 行政が公開したデータを使用した検討例 12 No. 計測項目

    計測方法 検証項目 1 河床高 レーザ計測か? 河床高,河床高変動量 2 水位 超音波水位計(21地点) 水位の時間変化(水位ハイドロ) 3 水位 ポイントゲージ(21地点・8時点) 水位縦断図 4 流速 PIVか? 流速の平面分布 5 河床材料の構成比率 不明 空隙率 表 計測データと検証項目 • 国総研河川研が模型実験で取得したデータを公開
  10. Copyright © Pacific Consultants Co., LTD. 行政が公開したデータを使用した検討例 13 0.4 0.6

    0.8 1.0 1.2 1.4 1.6 1.8 2.0 2.2 2.4 8.0 10.0 12.0 14.0 16.0 18.0 20.0 22.0 水位(m) 距離標(kp) 計算結果 実験結果 -0.10 -0.05 0.00 0.05 0.10 8.0 10.0 12.0 14.0 16.0 18.0 20.0 22.0 水位差(m) 距離標(kp) 図 水位縦断図(ピーク水位) 模型実験 河床変動計算 • 独自モデルの開発課題をあらゆる視点で確認し、適用性を評価できる • 学識者等と一緒に課題解決(モデル改良、評価方法)を議論 河床高変動量(m) 0.05 0.04 0.03 0.02 0.01 0.00 -0.01 -0.02 -0.03 -0.04 -0.05
  11. Copyright © Pacific Consultants Co., LTD. 行政が公開したデータを使用した検討例 14 • 国総研河川研より実験データと一緒に公開された「河道計画・河道設計に係る

    数値解析技術に関する技術資料(案)」を活用して、社内勉強会を5回実施 • 各回60~10名程度、熟練技術者も若手技術者も参加して、議論を実施 ⇒技術力向上にも、技術継承・人材育成にも繋がることを期待 出典;国総研河川研;河道計画・河道設計に係る数値解析技術 に関する技術資料(案)V1.1,R7.9
  12. Copyright © Pacific Consultants Co., LTD. 当社における先端技術の開発動向 15 PCKKでは、公共業務で培った 技術・ノウハウを活用して、

    “防災ソリューションサービス” を社会全体に展開 • キーワード例 ➢ 流域治水、流域総合水管理 ➢ あらゆる関係者 ➢ 総力戦 ➢ ハード対策・ソフト対策 ➢ 新技術活用(AI、DX) ➢ 気象業務法の一部改正 洪水予報の民営化 ➢ デジタルテストベッド データ公開により 対策促進を期待
  13. Copyright © Pacific Consultants Co., LTD. 当社における先端技術の開発動向 16 多様なステークホルダーの防災対策をトータルで支援する、 ソリューションサービス

    防災支援 サービス 状況監視 の高度化 リスク認識 の高度化 空間創造 サービス 統合解析 サービス 入力データ の高度化 インフラ技術 先端技術 融合
  14. Copyright © Pacific Consultants Co., LTD. 先端技術開発例 17 流域まるごと監視を目指す【空間創造サービス】 •

    流域全体を宇宙、空、 陸、海からの全方位 で監視 • 時空間的にシームレス な情報
  15. Copyright © Pacific Consultants Co., LTD. 先端技術開発例 18 流域全体のリスク分析を目指す【統合解析サービス】 •

    流域全体のマル チハザード分析 • 現象解析の高 度化、高速化の 使い分け
  16. Copyright © Pacific Consultants Co., LTD. 先端技術開発例 19 多様なステークホルダーむけの【防災支援サービス emaxien®】

    • OODAループに 沿って、様々な要 素技術を適材適所 で組合せ • 行政機関から民間 企業までの多様な 組織に対応 • 組織の特性にフィッ トするようにカスタ マイズしたコンテン ツ群 • 災害対応で重要な “意思決定・行動” への注力を後押し するシステム
  17. Copyright © Pacific Consultants Co., LTD. 先端技術開発例 20 多様なステークホルダー向けの【防災支援サービス】 発災

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