EMD#02 "デザイン”の実験報告 by.Masaya KOBAYASHI

2025/11/06（木）Engineer Meets Design #2 におけるスピーカー小林将也さん（MoD卒業生・株式会社High Link 執行役員）による登壇資料です。
イベント概要：https://emd.connpass.com/event/370101/
小林さんのXアカウント：https://x.com/msykbys10

Transcript

1. “デザイン”の実験報告 2025.11.06 Fri Masaya Kobayashi ©︎High Link, inc.
2. 株式会社High Link 執行役員 2023.01~｜High Link 2020.04~｜NewsPicks # Growth # Marketing # Data Analysis # PdM 小林 将也 所属 経歴 専門
3. # MoDの思い出
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10. “香り”という目に見えない価値をデジタルで届ける
11. 3つの実験 1/ PdMにデザインの力をインストールしてみた
 2/ プロダクトのHeadがデザインを学んでみた
 3/ AI時代に、デザインの力を再認識してみた “デザイン”にまつわる
12. 3つの実験 1/ PdMにデザインの力をインストールしてみた
 2/ プロダクトのHeadがデザインを学んでみた
 3/ AI時代に、デザインの力を再認識してみた “デザイン”にまつわる
13. デザインを学ぶと、 プロダクトが持たせる価値を 立体的に捉えられるようになるのではないか？ Q
14. A 正しそうだけどまだ実験中。 でも確実に視点が変わった。
15. 前提、なぜこの仮説を思ったか？ Q
16. 小分け香水のサブスクに必要な機能 選ぶ 届く 使う
17. 絶対的に何かが足りない、、 なんだ、、
18. 意味的価値。 心地よい記憶の蓄積する、感情のデザイン。 A
19. 機能的価値: 何ができるか、どんな課題が解決されるか 意味的価値: どう感じるか、生活にどんな意味を持つか
20. たとえばレコメンド機能では 機能的価値: アルゴリズムが動いて、適切な香水が表示される 意味的価値: 特別な感情が生まれる 　　　　　　┗「運命の香水と出会えた」 　　　　　　┗「私のことを理解してくれている」
21. 機能を作っているのではなく、体験を作っている。
22. 同じ機能でも、 感情までデザインするかどうかで体験が変わる。
23. 機能的価値 + 意味的価値 = 心地よい記憶の蓄積 まとめると
24. 機能的価値 + 意味的価値 = 心地よい記憶の蓄積 ブランドへの愛着 継続利用の向上 バイラル係数の向上 まとめると
25. 3つの実験 1/ PdMにデザインの力をインストールしてみた
 3/ AI時代に、デザインの力を再認識してみた 2/ プロダクトのHeadがデザインを学んでみた
 “デザイン”にまつわる
26. プロダクトのHeadにデザインの理解があると
 デザイナーのポテンシャルをより引き出せるんじゃないか？ Q
27. A 完全に正しい。 デザイナーの軸がどこにあるのかが分かれば、 より良いコラボレーションを生み出せる。
28. Before デザインとは、見た目を整える技術。 デザイナーは、要件を形にする人。
29. After デザインとは、世の中を健やかで美しくする行為。 デザイナーは、世の中を健やかで美しくする人。
30. 企業の中 世の中 ビジネスパーソン
31. 企業の中 世の中 デザイナー
32. この構造がわかってくると howを相談するんじゃなくて、 自然とwhy/what（課題定義）から頼りたくなってくる。
33. 発散 START デザイナー ↓ エンジニア ↓ プロダクトオーナー ↓ GOAL 収束 収束 発散
34. 発散 START プロダクトオーナー デザイナー エンジニア ↓ GOAL 収束 収束 発散
35. 発散 START チームクリエイション Team creation GOAL 収束 収束 発散 プロダクトオーナー デザイナー エンジニア ↓
36. 結果 デザイナーからのアイディアを軸にPJが進むことが増えた。 ボードにデザイナーを入れ込むことができた。 デザイナーが2人から5人に増えた。
37. 3つの実験 1/ PdMにデザインの力をインストールしてみた
 2/ プロダクトのHeadがデザインを学んでみた
 3/ AI時代に、デザインの力を再認識してみた “デザイン”にまつわる
38. 定説 デザイナーが作るものは作品であってはいけない
39. 定説 デザイナーが作るものは作品であってはいけない
40. Before AI 論理的に説明できること データで裏付けられること プロセスが明確であること 再現性があること
41. After AI AIのほうが遥かに高速で精微に論理を扱える インスタントな知性は誰でも獲得できるようになった 「正しいもの」を作ることのハードルが下がった 「正解を選ぶ」ことの価値が下がっている
42. 歴史的で見ると 写実主義的な時代、 写真技術の登場により 絵画の価値が疑われた。
43. 歴史的で見ると でも絵画は死ななかった。 正確さではなく 光の印象や感覚を 追求する“印象派”が 誕生した。
44. 歴史的で見ると 写真の方が 高速かつ精緻な表現ができる 人間にしかできない表現を 追求しよう
45. 歴史的で見ると 写真の方が 高速かつ精緻な表現ができる 人間にしかできない表現を 追求しよう クリエイティブ ジャンプ
46. 歴史的で見ると AIの方が 高速かつ精緻に論理を扱える 人間にしかできない表現を 追求しよう
47. 歴史的で見ると クリエイティブ ジャンプ AIの方が 高速かつ精緻に論理を扱える 人間にしかできない表現を 追求しよう
48. 評価されるものも変わる クリエイティブ ジャンプ 論理性が高く 説明可能なもの ロジックで説明できない 魅力的なもの
49. AI時代に、デザインの評価はどう変わっていく？ Q
50. A ロジックだけで説明できない魅力的なものや、 それを作っている人が評価される。
51. A 全員がモネやルノワールになる必要はない。 そういう人やそういうPJに出会ったとき、 全力で乗っかれる人間でありたい。
52. そのためには デザインが持つ力、つまり 社会への視点、感情の設計、作品性の価値を 知っている必要がある。
53. ©︎ High Link, inc.