builderscon 2024 で発表した資料です。以下、トーク概要です。
Webアプリケーションを開発・運用していく中で、1つのテーブルに日時カラムが増えていったり、巨大なテーブルが爆誕した、という経験はありませんか。また、これがプログラムの複雑さに繋がることもあると思います。このような事態を避けるために、私は、モデリングが重要なのではないかと考えています。
モデリングについては、DDD、sudo モデリング、イベントストーミング、UML図、アンチパターンなど、様々な概念や手法、ツール、書籍などを参考にすることができます。
しかし、モデルやテーブルの単位まで落とし込む際には、メンバーの経験や価値観によって解釈が異なり、意見が合わないこともあるのではないでしょうか。
Theory of Models(TM)は、前身となるT字形ER法を数学基礎論の観点から見直し、再体系化された技術体系です。誰が作成しても同じモデル構造になるように、規則に従ってモデリングするのが特徴です。
銀の弾丸、とまではいかないかもしれませんが、モデリングの指針となり得るものだと、私は考えています。
本セッションでは、2022年に発売された書籍「事業分析・データ設計のためのモデル作成技術入門」の内容をもとに、個人開発で試してみた経験も踏まえて、なるべく噛み砕いてお話ししたいと思います。
## 対象者
- モデリングしたが、これで良いか不安になったことがある人
- モデリングの合意形成で苦労したことがある人
- モデリングの社内規約をつくりたい人
## 話す内容
- Theory of Models(TM) のモデル作成技術
- 個体指定子(番号やコード、ID など)を使ってモノの集まりをつくる
- モノをイベントとそれ以外に分けて、並べる
- ルールに従って、モノとモノとの関係を構成する
- ...etc
- 個人開発で実践したフィードバック