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従来型QAからアジャイルQAへの進化方法

tateishi
March 11, 2022

 従来型QAからアジャイルQAへの進化方法

JaSST'22 Tokyo Track02 B9 テクノロジーセッションでの発表資料になります。

イベントページ:http://jasst.jp/symposium/jasst22tokyo.html

tateishi

March 11, 2022
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Transcript

  1. 5 自己紹介 所属: 経歴: ・新卒で入社 → テスター → TE →

    QA → TAE ・テスト自動化の導入/運用支援、推進活動 その他の活動: ・社内外向けテスト自動化研修の実施 ・各種イベント / セミナーでの発表 舘石 光寛(たていし みつひろ) tateishi(@mt3_set)
  2. 6 自己紹介 『アジャイル開発とスクラム』 https://www.amazon.co.jp/dp/4798129704/ 、『リーン開発の現場』 https://www.amazon.co.jp/dp/427406932X 藤原 大 mabl Japan

    株式会社せかい代表 • 現在: 独立してスーパーアジャイルコーチ 開発組織の技術顧問(プロセス、QA中心) CTOやEMへのコーチング mablの日本顧客向けサポート • メルカリ: エンジニアリングマネージャ(EM) Software Engineer in Test(SET) テスト自動化、QA組織立ち上げ • 楽天: EM、アジャイルコーチ • 某SIer: Javaエンジニア • 活動: ◦ 『アジャイル開発とスクラム』寄稿 ◦ 『リーン開発の現場』翻訳 ◦ Twitter: @daipresents ◦ Blog: https://daipresents.com/service/
  3. 7 • セッションの概要 • 従来型・アジャイル型の比較 ◦ 開発プロセス ◦ QA組織・役割 •

    「従来型」→「アジャイル型」へ ◦ 進化例 ◦ 立ちはだかる壁 ◦ 原則・実践方法 • まとめ 今日話すこと
  4. 10 • QA ◦ 品質活動に関わる方をまとめてQAとしています • アジャイルQA ◦ アジャイル開発で活躍できるQAのことを指します •

    アジャイルテスティング ◦ アジャイル開発における品質活動全般を指します 用語の定義
  5. 12 従来型・アジャイル型の「開発プロセス」の比較 • 特徴 ◦ 要求分析~リリースまでが一方通行 ◦ 工程(フェーズ)を重視する ◦ 包括的で詳細なドキュメントを重視する

    • Good ◦ 作るものや期限が決まっているとやり やすい ◦ 大きなモノに対応しやすい ◦ フェーズによる担当範囲が明確 • いまいち ◦ ドキュメントなどのコストが大きい ◦ 手戻りのリスクが大きい ◦ チームに知識やノウハウがたまりにく い • 特徴 ◦ 短い期間で開発とリリースを繰り返す ◦ 動くソフトウェアを重視する ◦ 変化への対応を重視する • Good ◦ 期限なしで正しいものを作りやすい ◦ チームで一体感が出やすい ◦ 手戻りに早く気がつける • いまいち ◦ 全体的にコストは小さい分、仕様があいま いになりがち(大きなものが苦手) ◦ 完成していないものをテストしなければな らない 従来型 アジャイル型
  6. 13 • 役割 ◦ QAフェーズにおけるテスト全般 ▪ テスト計画 > テスト設計 >

    テ スト実行 > レポーティン グ・・・ ◦ 完成品のテスト ◦ QAフェーズですべてを終わらせる ◦ 網羅性重視 ▪ スクリプトテストやリグレッショ ンを手動テスト • 組織 ▪ 開発とは別のQA組織 従来型・アジャイル型の「QA組織・役割」の比較 • 役割 ◦ リリースサイクル全般での継 続的なQA活動を行う ◦ 小さな未完成品のテスト ◦ 繰り返し改善を続ける ◦ 効率性重視 ▪ 探索テストや自動テストな ど • 組織 ◦ 開発チーム内にQAという活動 が必要(QAという人が必要で はない) 従来型 アジャイル型
  7. 18 • 短いサイクルの中で開発サイクル全体に対してQA活動を行う ◦ 開発と同時にQA活動を開始しバグを作り込まないプロセスを整備する(作ってから確認し ていては遅い) ◦ 小さく作り小さくテストする(最後にまとめてテストするのはリスクが高い) • 速さに見合った品質を提供する(スピードと品質を両立する)

    ◦ やること、やらないことを定義してリスクを理解する(リスクが分かっていればびっくり しない) ◦ 広義で自動化を進める(CI、CD、テスト、運用手順など) • テストを通じたフィードバックサイクルを構築する ◦ テスト結果をプロダクトのためのフィードバックに変える(Verification → Validation) 「従来型」→「アジャイル型」への進化例
  8. 19 • マインドセット ◦ 壁: 「テストをする」の優先度が高すぎる。受け身・マンパワーになりがち ◦ 対策例: アジャイルQAワークショップ(開発中、興味のある方はぜひご連絡を) を活用して、従来型でもアジャイル型でも活躍できる人材を育成していく

    • スピードと品質 ◦ 壁: マンパワーによる網羅性ではスピードに対応できない。一度やっているテス トをやめられない。自動化を進められない ◦ 対策例: インクリメンタルでイテレーティブに自動化も進めていく • フィードバック ◦ 壁: プロダクトに必要なフィードバックができていない ◦ 対策例: QAが仕様確認のテストをやらなくていい方法を考える 「従来型」→「アジャイル型」へ進化する際の壁
  9. 20 • 開発チームの原則 ◦ 短いイテレーションやスプリントで品質 活動を継続的に行う ◦ テストとレビューを反復するプロセスを 確立する ◦

    スプリントごとにアーキテクチャレビュ ーを行い、インクリメンタル、イテレー ティブにシステムを進化させる ◦ 継続的なフィードバックを通じてプロダ クトを検証し、さらに妥当性も確認する ◦ 変化に強いチーム、プロフェッショナル を育て鍛えていく アジャイルQAの実践方法 • 開発チームのプラクティス ◦ アジャイル開発向けテスト全体計画書 ◦ コードレビュー ◦ リファクタリング基準の定義 ◦ 新しいメトリクス ◦ 新しいバグ管理プロセス ◦ 単体テスト ◦ 探索テスト ◦ Mutation testing ◦ 本番テスト ◦ テストの自動化
  10. 23 • 従来型とアジャイル型の選択が必要 ◦ そのためにはそれぞれの特徴の理解が重要 • アジャイルQAの原則 ◦ 短いサイクルの中で開発サイクル全体に対してQA活動を行う ◦

    速さに見合った品質を提供する(スピードと品質を両立する) ◦ テストを通じたフィードバックサイクルを構築する セッションのまとめ
  11. 24 月次ウェビナー開催中! 「探索的テスト」「テスト自動化」「次世 代QA組織」といったテーマをもとに「ア ジャイル・DevOps時代のテストや品質保 証」を目指すウェビナーです。 今後も、さまざまなトピックや、その道の プロフェッショナルにご登壇いただく予定 です。 mablからのご案内

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