Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
AWS Organizations 組織を移動する時に 考えること 100 連発 (AWS C...
Search
nabeo
June 07, 2022
Technology
2
3.3k
AWS Organizations 組織を移動する時に 考えること 100 連発 (AWS Control Tower への組み込みを添えて) / Hatena Engineer Seminar #20
Hatena Engineer Seminar #20 AWS Renovation 編
https://hatena.connpass.com/event/249039/
の発表資料です
nabeo
June 07, 2022
Tweet
Share
More Decks by nabeo
See All by nabeo
kotlin-lsp の開発開始に触発されて、Emacs で Kotlin 開発に挑戦した記録 / kotlin‑lsp as a Catalyst: My Journey to Kotlin Development in Emacs
nabeo
2
550
SRE 文化の醸成: stream-aligned チームに Enabling するために実施した事例の解説 / Cloud Operator Days Tokyo 2025
nabeo
0
190
kotlin-lsp を Emacs で使えるようにしてみた / use kotlin-lsp in Emacs
nabeo
0
340
Docker Compose で手軽に手元環境を実現する / Simplifying Local Environments with Docker Compose #CinemaDeLT
nabeo
0
530
OpenTelemetry Collector 自身のモニタリング / Monitoring the OpenTelemetry Collector itself
nabeo
0
550
ヘンリーにおける可観測性獲得への取り組み
nabeo
2
2.2k
AWS CDK (TypeScript) を継続的にメンテ可能にするために取り入れているノウハウ集
nabeo
0
1.4k
AWS Transit Gateway を使った内部ネットワークの構成変更の話 / AWS Transit Gateway and Me
nabeo
0
740
Docker イメージのダイエットが成功するまで帰れまてん / Docker Image Diet Challenge
nabeo
4
4.2k
Other Decks in Technology
See All in Technology
ローカルLLM基礎知識 / local LLM basics 2025
kishida
23
8.8k
セキュリティ対策としての PostgreSQL マイナーバージョンアップ
jri_narita
0
110
TypeScript 6.0で非推奨化されるオプションたち
uhyo
15
5.4k
プロダクト負債と歩む持続可能なサービスを育てるための挑戦
sansantech
PRO
1
1.1k
機械学習を「社会実装」するということ 2025年冬版 / Social Implementation of Machine Learning November 2025 Version
moepy_stats
4
500
adk-samples に学ぶデータ分析 LLM エージェント開発
na0
3
760
マルチドライブアーキテクチャ: 複数の駆動力でプロダクトを前進させる
knih
0
11k
AI時代の戦略的アーキテクチャ 〜Adaptable AI をアーキテクチャで実現する〜 / Enabling Adaptable AI Through Strategic Architecture
bitkey
PRO
15
11k
『星の世界の地図の話: Google Sky MapをAI Agentでよみがえらせる』 - Google Developers DevFest Tokyo 2025
taniiicom
0
400
ブラウザ拡張のセキュリティの話 / Browser Extension Security
flatt_security
0
190
経営から紐解くデータマネジメント
pacocat
5
1.2k
[続・営業向け 誰でも話せるOCI セールストーク] AWSよりOCIの優位性が分からない編(2025年11月21日開催)
oracle4engineer
PRO
1
130
Featured
See All Featured
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
31
6.4k
Building Applications with DynamoDB
mza
96
6.8k
Producing Creativity
orderedlist
PRO
348
40k
Easily Structure & Communicate Ideas using Wireframe
afnizarnur
194
17k
Navigating Team Friction
lara
190
16k
Embracing the Ebb and Flow
colly
88
4.9k
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
48
9.8k
Build The Right Thing And Hit Your Dates
maggiecrowley
38
2.9k
Speed Design
sergeychernyshev
33
1.3k
Code Reviewing Like a Champion
maltzj
527
40k
A Tale of Four Properties
chriscoyier
162
23k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
49
14k
Transcript
AWS Organizations 組織を移動する時に 考えること 100 連発 AWS Control Tower への組み込みを添えて
id:nabeop / @nabeo 2022/06/07 Hatena Engineer Seminar #20 AWS Renovation 編 1
自己紹介 組織・基盤開発本部 プラットフォーム部 システムプラットフォームチーム SRE id:nabeop Twitter : @nabeo https://twitter.com/nabeo
Blog : https://nabeop.hatenablog.com/ 2
AWS アカウント管理のガバナンス強化 3 【開催報告】アップデート紹介とちょっぴり Dive Deep する AWS の時間 第十七回
(04/28) https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/update-divedeep-series-17/
用語の整理 (AWS アカウントの種類) • 管理アカウント ◦ AWS Organizations の組織を管理する AWS
アカウント • メンバーアカウント ◦ AWS Organizations の組織に入っている AWS アカウント • payer アカウント ◦ AWS アカウントの費用の支払い責任をもつ AWS アカウント 4
5 AWS Organizations の組織移動 と AWS Control Tower への組み 込み手順
6 手順 1 旧組織から離脱する
7 手順 2 新組織に加入する
8 手順 3 新組織の AWS Control Tower に組み込む
9 ね?簡単でしょ??
10 簡単ではない!!
お品書き • 一括請求の対象から外れる • RI/SP が共有できない • AWS Control Tower
と競合する AWS リソー ス • ポリシーで組織 ID を使っているケース 11
12 その1 : 一括請求から外れる
13 AWS Organizations の一括請求機能 • 組織内のメンバーアカウントの請求を1つの AWS アカウントにまとめる • 請求書が1つにまとまるので管理が楽になる
組織移動中の payer アカウントの変化 • 旧組織に所属している期間 ◦ payer アカウントは旧組織の管理アカウント • どの組織にも所属していない期間
◦ payer アカウントは自分自身 • 新組織に所属している期間 ◦ payer アカウントは新組織の管理アカウント 14
煩雑な請求手続き • 最大で3つに分割されて請求される • どの組織にも所属していない期間の扱い ◦ デフォルトではクレジットカード決済 15
中途半端な請求を発生させないために • 仮定1 : 請求金額は1時間ごとに計算してい る? ◦ だいたい時間課金のコスト体系 16
中途半端な請求を発生させないために • 仮定2 : 請求金額が確定するまでに新しい組織 に組み込まれたら請求が発生しないのでは? ◦ 一括請求の適用外になっている期間を1時間以内に納 めたら新組織で請求されるのではないか ◦
もしくはコストが発生しても十分小さい金額になるよ うに頑張る 17
AWS Organizations 組織移動 RTA Tips • 旧組織にいる時点で新組織から移動対象の AWS アカウントに組織の招待を送信する •
旧組織から離脱したら、すかさず新組織から の招待を受諾する 18
19 その2 : 他アカウントで購 入した RI/SP を使えなく なる
20 同一組織内で共有している RI/SP • 組織から外れた時点で他 AWS アカウントか ら RI/SP が共有されなくなる
組織移動を見越した RI/SP 購買 • 他アカウントの RI/SP を使っている場合は買 い増しを検討する ◦ 共有している/されている
RI/SP は AWS CUR で確認 できる • RI/SP 購買を計画と組織移動の計画をリンク させる 21
22 その 3 : AWS Control Tower と競合する AWS リ
ソースが作成されている
23 AWS Control Tower によって作られる AWS リソース (一部)
24 AWS Config • リージョンにつき1つしか作成できないリソー スを AWS Control Tower が使用する
◦ AWS CloudFormation のスタックで管理される
AWS Control Tower との競合を避ける • AWS Control Tower への組み込み前に AWS
サポートに該当するリソースを作らないよう に依頼する • 既存のリソースを手で修正する 25
運用上の課題 • AWS Control Tower のバージョンアップなど でアカウント単位での更新ができなくなる ◦ Acccount Factory
でのアカウントの登録でエラーに なる ◦ OU の再適用によって更新する 26
27 その 4 : ポリシーで組織 ID を使っている
28 組織 ID を IAM ポリシーで使う • aws:PrincipalOrgId • aws:ResourceOrgPaths
• aws:ResourceOrgId
潜んでいそうなところ 29 • IAM のポリシードキュメント ◦ awscli で使用箇所を特定することは可能 • リソースポリシードキュメント
◦ 各 AWS サービスに散らばっているので網羅的な調査 が難しい
30 最後に
31 AWS アカウント管理は面白い • 普段では意識しないところで色々と考えるこ とがある • AWS アカウントのガバナンス強化にはまだま だチャレンジできるところが残っている
32 32