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AWSを利用する上で知っておきたい名前解決の話 2026

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November 06, 2026

AWSを利用する上で知っておきたい名前解決の話 2026

JAWS FESTA 2026 in AKITA

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November 06, 2026

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  1. 自己紹介 ・名前:五味 なぎさ(X:@nagisa_53) ・仕事:SIer インフラ部門のマネージャー ・好きなAWSサービス:NW系全般 AWS Community Builders(Networking and

    Content Delivery) AWS Ambassadors/AWS Japan Top Engineers JAWS-UG クラウド女子会/彩の国埼玉支部 運営 JAWS DAYS 2027 実行委員長
  2. 4つのパターン グローバル プライベート リンクローカル IPアドレス IPアドレス など パブリックDNS ① ②

    ④ VPC内のみ ※作れるが典型的ではないため除外 ③ ①の例:Amazon CloudFront、Amazon API Gateway、 外部向けの Elastic Load Balancing(ELB) ②の例:内部向けのELB、Amazon RDS(非公開)、AWS PrivateLink のエンドポイント固有の名前 ③の例:Route 53 のプライベートホストゾーン(PHZ)にだけある名前、 VPC用の名前(Amazon EC2 のプライベートDNS名、Amazon EFS のDNS名) ④の例:Amazon VPC Lattice が付けた名前 出典:EFS:マウントのトラブルシューティング/VPC:Amazon DNS の仕組み/RDS API:DBInstance
  3. VPCには専用のDNSがある VPC 問い合わせ先 ・プライマリCIDRの先頭+2 ・169.254.169.253 Amazon EC2 Amazon Route 53

    VPC Resolver × VPCの外のPC ・fd00:ec2::253 DHCPオプションセットで配られる (既定は VPC Resolver) ※ VPC Resolverで名前解決するには、 VPCの enableDnsSupport を有効に ※ PHZやプライベートDNSを使うなら、 enableDnsHostnames も有効に 出典:IPv6 on AWS:DNS の設計/Route 53 FAQ/VPC:Amazon DNS の仕組み(DNS の属性) re:Post:PHZ に必要な VPC の設定
  4. VPC Resolver が答えを決める順番 ※一致の長さが同じ場合 転送ルール → 転送先のDNS PHZ → PHZのレコード

    VPC Resolver VPC用の名前(EC2など)→ VPCの中の値 どれでもない → インターネットのDNS PHZとVPC用の名前の答えは、VPCの中でだけ返る 出典:Route 53:VPC Resolver の転送先の決め方/Route 53:自動定義ルール/re:Post:ルールの優先順位 re:Post:PHZ の名前解決のトラブル
  5. ② パブリックDNS × プライベートIPアドレス 例:内部向けELB、Amazon Aurora、エンドポイント固有の名前 10.x.x.x (プライベートIPアドレス) VPCの外のPC 自宅・会社のDNS

    どこからでも名前解決できる。返るのはVPCのプライベートIPアドレス ・つなぐには閉域網(VPN/Direct Connect)が要る。 AWSが付ける名前は、標準でこのパターンになるものが多い ・閉域網があれば、Route 53 Resolver Inbound Endpointなどの 特別な仕組みなしに、VPCの中と同じFQDNで名前解決できる 出典:PrivateLink:AWS のサービスにアクセスする
  6. ③ VPC内のみ × プライベートIPアドレス 例:PHZにだけある名前、 VPC用の名前(EC2のプライベートDNS名、EFSのDNS名) プライベートIPアドレス VPC内 Amazon EC2

    VPC Resolver 該当なし(NXDOMAIN) VPCの外 PC パブリックDNS 答えを持っているのが、VPC Resolverのみのため 出典:EFS:マウントのトラブルシューティング/VPC:Amazon DNS の仕組み
  7. VPCの中と外で返る値が違うもの 同じFQDNでも、VPCの中と外で返るIPアドレスが違う(中は③、外は①) 名前 VPCの中 VPCの外 EC2のパブリックDNS名 プライベート グローバル 公開設定のRDS プライベート

    グローバル Interface VPC Endpoint 利用時の各サービスのFQDN エンドポイントのIPアドレス グローバル ※ 3行目は、プライベートDNSを有効にした場合(例:sqs.ap-northeast-1.amazonaws.com) プライベートDNSを無効にすると、VPCの中でもグローバルIPアドレスが返る (使うには、VPCの enableDnsSupport と enableDnsHostnames を両方有効に。10枚目) 出典:VPC:Amazon DNS の仕組み/RDS API:DBInstance/PrivateLink:AWS のサービスにアクセスする re:Post:エンドポイントでサービス名を引く
  8. VPC内の名前を外から名前解決する 別のVPC Amazon Route 53 Profiles オンプレミス (閉域網) Route 53

    Resolver Inbound Endpoint 拠点や リモート端末 Amazon Route 53 Global Resolver VPC内の名前 (PHZ) ・Global Resolverは閉域網なしで名前解決できる。ただし返るのはプライベートIPアドレスなので、 つなぐにはVPNなどの経路が別に要る(名前解決と経路は別の話) ・Inbound Endpoint:NSレコードでの委任(2025年6月)、DNS64(2026年5月)に対応 出典:What's New:Resolver の DNS 委任(2025年6月)/Route 53:Inbound Endpoint What's New:Resolver の DNS64(2026年5月)
  9. Route 53 Global Resolver(2026年3月GA) 主な目的:DNSのセキュリティと統制 ・拠点やリモート端末のDNSを一か所で管理(PHZも名前解決できる) ・DNSフィルタリングとクエリログ ・DNS over HTTPS(DoH)/DNS

    over TLS(DoT)で暗号化 料金の目安 月額 内訳(1か月730時間で計算) Global Resolver 約 $3,650 最初の2リージョンで $5.00/時 Inbound Endpoint 約 $183+クエリ IPアドレス2つで $0.125/時×2 Route 53 Profiles 約 $548 アカウント・リージョンあたり $0.75/時 (VPCとの関連付け100件まで。超えると追加) 名前解決だけなら割高。閉域網があるならInbound Endpointで十分 出典:What's New:Global Resolver(2026年3月)/Route 53:Global Resolver とは Route 53 料金
  10. ④ パブリックDNS × リンクローカルなど 例:VPC Latticeのサービス・リソースに付く名前 レコード 返る値 A 169.254.171.0/24(リンクローカル)

    AAAA fd00:ec2:80::/64(ユニークローカル) ※ リソース(RDSなど)のAは 129.224.x.x(グローバルIPアドレス) ・VPC Latticeが付けた名前は、パブリックDNSでも同じ範囲の値が返る ・ただしこれらは、そのVPCの中でしか意味を持たない ・Latticeに関連付けたVPCから使う前提の名前 VPCの外から使うときは、別の名前で名前解決する(→ 次のページ) 出典:AWS ブログ:Lattice と VPC リソースの名前解決/AWS ブログ:Lattice への外からの接続 Lattice:セキュリティグループ
  11. VPC Lattice はつなぎ方でパターンが変わる どこから つなぎ方 返る値 接続元の VPC VPC Lattice

    (VPC関連付け) リンクローカル オンプレ 別リージョン エンドポイント経由 SN型・リソース型 エンドポイントの IPアドレス ※ エンドポイントはどちらも AWS PrivateLink のもの(サービスネットワーク(SN)型とリソース型) ※ RDSなどのリソースは、提供側VPCのリソースゲートウェイから公開される ※ 独自ドメインを付け、接続元でプライベートDNSを有効にすると、 接続元VPCにPHZが作られ、中でだけ名前解決できる(③) ※ VPC関連付けでも、リソース(RDSなど)は 129.224.x.x 出典:PrivateLink:サービスネットワーク/PrivateLink:リソース/PrivateLink:リソース設定 What's New:リソース設定のカスタムドメイン(2025年11月) ④ ②
  12. IPv6の名前解決:IPv4との違い VPC Resolverの仕組み(答えを決める順番、PHZ)はIPv4と同じ 違うのはここ 1 IPv4とIPv6の両方に対応していても、使うFQDNによってはAしか返らない 例:EC2のAPIは …amazonaws.com → Aだけ、…api.aws

    → AとAAAA 例:デュアルスタックのEC2も、ec2-…amazonaws.com → Aだけ、…ip.aws → AとAAAA 2 AとAAAAが両方返ると、多くのOSはIPv6を優先する 3 IPv6だけの端末からIPv4だけの宛先につなぐとき、DNS64がAAAAを作る Aしか無い名前に、IPv4アドレスを 64:ff9b::/96 に埋め込んだAAAAを返す 出典:AWS のサービスエンドポイント/EC2:ホスト名の種類/VPC:DNS64 と NAT64
  13. IPアドレスで宛先を制御しない ・固定が保証されるもの以外は、FQDNで制御する ・FQDNでアクセス制御できるFWは、仕組みによっては、 FW自身の名前解決結果と、クライアントが接続時に行う名前解決結果がずれる 補足:AWS Network Firewall の場合、このずれは起きない ・自分では名前解決せず、Hostヘッダー/SNIで判定する ・新機能も、VPC

    Resolverの問い合わせ結果を記録し、宛先と突合する What's New(2026年10月): AWS Network Firewall now supports Route 53 Resolved IP Validation FQDNでつなぐ以上、IPアドレスは変わる前提で考える 出典:Network Firewall:ドメインリスト/What's New(2026年10月) Network Firewall:Resolved IP Validation