Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

Explore It! ワークショップをやってみた

Avatar for Atsushi Nagata Atsushi Nagata
June 19, 2025
10

Explore It! ワークショップをやってみた

探索的テストの本Explore It をベースにワークショップのネタを考えてみました

Avatar for Atsushi Nagata

Atsushi Nagata

June 19, 2025
Tweet

More Decks by Atsushi Nagata

Transcript

  1. 学習の目的、狙い 2022/2/1 COPYRIGHT © ATSUSHI NAGATA 2 • 探索的テストとは何かを理解する •

    探索的テストのプロセスと技術を学ぶ • まず、体験してみる サイボウズにおけるテストのオプションを増やしたい シン・探索的テストを学ぶ
  2. システムを学習するという姿勢 2022/2/1 COPYRIGHT © ATSUSHI NAGATA 9 テスト結果の注意深い観察 バグが潜んでいる かもしれない場所

    微妙な手がかり、におい システムの癖 自分の想定を超えて観察をする システムの特異性
  3. テストの舵を切る 2022/2/1 COPYRIGHT © ATSUSHI NAGATA 10 試行(テスト)を重ねる ソフトウェアの挙動につい て理解が深る

    ソフトウェアが苦手とする 条件に気づき 発見すべき最も重要な情報に焦点を当てながら舵取りをする
  4. テストの設計 2022/2/1 COPYRIGHT © ATSUSHI NAGATA 11 学習したこと 経験 価値観

    リスク認識 次に“テスト”:“試したい“こと システムの癖 システムの特徴 バグのにおい 好奇心 テスト設計技法 疑問 仮説
  5. タイムボックスセッション 2022/2/1 COPYRIGHT © ATSUSHI NAGATA 12 セッション 焦 点

    を 決 め る 振 り 返 り か じ 取 り や す み 焦 点 を 決 め る 振 り 返 り
  6. 焦点を決める:チャーター 2022/2/1 COPYRIGHT © ATSUSHI NAGATA 13 チャーター:憲章⇒プロジェクト憲章 目的、スコープ、責任;計画を立てるためのもの なぜ、探索的テストでチャーター?

    詳細な計画は役に立たない:すぐに変わるかもしれない ”想定外“を探る冒険だから なんでテストをするか、何を探そうとするか、どこを探索する のか、それでなにが得られるのか でも、目的、指針、それを支える意思の表明は必要
  7. ワークショップ 2月1日 手順 1. 軽い復讐 2. 作ったチャーターをちょっと共有 3. ロールの簡単な説明 4.

    セッション: 10分 + 振り返り3分 : 3セッション 5. 記録したいこと 1. チャーターの修正(かじ取り) 2. 最初のテスト 3. 何回テストしたか 4. 学んだこと 5. かじ取りした回数 6. 不具合の情報 7. 不具合の回数 6. 振り返り 2022/2/1 COPYRIGHT © ATSUSHI NAGATA 14
  8. ワークショップ 2月1日 手順 1. 軽い復讐 2. 作ったチャーターをちょっと共有 3. ロールの簡単な説明 4.

    セッション: 10分 + 振り返り3分 : 3セッション 5. 記録したいこと 1. チャーターの修正(かじ取り) 2. 最初のテスト 3. 何回テストしたか 4. 学んだこと 5. かじ取りした回数 6. 不具合の情報 7. 不具合の回数 6. 振り返り 2022/2/1 COPYRIGHT © ATSUSHI NAGATA 18
  9. 探索的テストのチャーターのテンプレートの例 2022/2/1 COPYRIGHT © ATSUSHI NAGATA 23 ⚫ テストのターゲット どこを探索するのか:

    どの機能:どの要求に対して?:どのモジュールをテストする? ⚫ どのような情報をもとめているのか? 使いにくいところ、わかりにくいところ、 弱いところ、性能、信頼性、セキュリティ ⚫ リソース 探索にあたり、使えるリソース:ツール、データセット、技法
  10. 完璧なテストを目指して:テストの7原則 2022/2/1 COPYRIGHT © ATSUSHI NAGATA 24 1. テストは欠陥があることは示せるが、欠陥がないことは示せない 2.

    全数テストは不可 3. 早期テストで時間とコストを節約 4. 欠陥の偏在 5. 殺虫剤のパラドックスにご用心 6. .テストは状況次第 7. 「バグゼロ」の落とし穴 包括的なテストケースを完璧にそろえることではない JSTQB Foundation Level シラバス http://jstqb.jp/syllabus.html
  11. 探索テストの定義 2022/2/1 COPYRIGHT © ATSUSHI NAGATA 25 James Bach “探索的テストとは、学習、テスト設計、テスト実行の同時進行である”

    "システムについて学ぶためのテストの設計・実行し、 前回の実験(テスト)で得た知見を次のテストに生かす“ Elisabeth Hendrickson
  12. テストの実行 2022/2/1 COPYRIGHT © ATSUSHI NAGATA 26 即時実行 事前に”すべての”テストを設計することはない 実行してみないと、次に取り上げるべき“質問”は分からない

    実行してみると、もっと先にテストするべきものが見えてくる 探索が始まったら、すぐ手を動かしテストを実行する つまり
  13. テーマをまとめると 2022/2/1 COPYRIGHT © ATSUSHI NAGATA 27 チェックと探索の違い 包括的なテスト戦略にはチェックと探索両方が必要 探索的テストは

    テストの結果から、システムについて学ぶ 学んだ知見から、 最適な次のテストにかじ取りをして行う それを短いイテレーションで行う