UXデザイナーが何でも屋にならないためにチームですること

実際にプロダクト開発で困ったことをベースに、UXデザイナーという多様なスキルセットを持っている人がどうやってチームでワークしていくのがよいかをお話しました。5分のライトニングトークなので、比較的簡易的なものとなっています。

Transcript

1. UXデザイナーが何でも屋に ならないためにチームですること
2. 久保⽥成⼈（くぼたなるひと） @naru0504 Web制作会社の後に、複数の企業でSassデザインを経て、2018年より広告代 理店に。広告系のプロダクトを中⼼にブランディング、UIデザインに関わるかた わらオウンドメディアの運⽤をしている。 個⼈でAdobe XDのプラグイン開発もしている。 ⾃⼰紹介
3. OPT社が開発中の広告系プロダクト。まだβ版です。 機能やどんなツールかのお話はしません。チームでカイゼンしたプロセスのお話 をします。そこから得られた学びを提供します。 今⽇お話すること 公開⽤スライドではプロダクト名を伏せさせてください
4. プロジェクトマネージャー 1⼈ エンジニア 4⼈ デザイナー 1⼈ （ただし、 0.5⼈⽉） チーム体制 公開⽤スライドではプロダクト名を伏せさせてください
5. アウトプットの量を増やすことを⽬的に、こんな決め事を宣⾔しました。 デイリースタンダップやスプリントレビュー、プランニングも外れました。 それ以降、ユーザーインタビューから⼿に⼊れたインサイトを元に、情報設計に フォーカスできたり。細々したこともちゃんと時間をとって⽚付けることができ てとてもうまくいきました。 0.5⼈⽉だと使える時間が限られるからミーティングに参加する のやめる ある時期のお話 タスク管理はNotionを利⽤。徹底的に状況が可視化されるようにチューニング 公開⽤スライドではプロダクト名を伏せさせてください
6. ひとりのシニアエンジニアからもらった⾔葉です。 これは⼤問題です。なんてたってこっちは上⼿くいっていると確信してたので。 しかも、話してみるとどうでしょう。どうやら周りのエンジニアがそう思ってい るらしい。 こっちもまずいって思ってたらそれは問題ないんだけどね。 なんか上⼿くいっていない気がする 事件発⽣？
7. デザインシステム とか作らないの？ UIの⼀貫性にコミッ トしてほしい メンバー増加で期待の齟齬が発⽣している 2⼈で対話。どうしてこうなった？
8. ということで予定を押さえました。 さて、何を話そう？ とにかく予定を押さえることが重要。 こちらの意思表⺬に相⼿も気付ける。 よっしゃ、話す会を設置だ！ みんなの対話の場を設けよう
9. ・ アドバイザリー ・ ドキュメンテーション ・ ユーザーインターフェイスの制作 ・ 実装されたもののレビュー ・ デザインリサーチ などといった役割を担っていた。 今までやっていたタスクを分類 事前にお話しようとして抑えたポイント
10. ⽅法やアウトプットの選択肢を出す 事前にお話しようとして抑えたポイント デザイナー かんたん たいへん エンジニア たいへん かんたん ⼿描きラフ ワイヤーフレーム デザインプロトタイプ プロダクションレディ コーディッドプロトタイプ 例） UIデザインの場合
11. デザインシステム構築 横軸にプロジェクトの状況を 踏まえた重要度、縦軸にチー ムメンバーからの満⾜度 優先度と満⾜度 事前にお話しようとして抑えたポイント 情報設計 ユーザビリティ向上 デザインリサーチ ドキュメンテーション 実装時のUIへの アドバイザリー 満⾜ 重要 デザインプロトタイプ作成
12. デザインシステム構築 エンジニアが実際に求めてい たのものは、実装時のUIへ のアドバイザリングだった。 優先度を変更 話し合いの結果 情報設計 ユーザビリティ向上 デザインリサーチ ドキュメンテーション 実装時のUIへの アドバイザリー 満⾜ 重要 デザインプロトタイプ作成
13. 重要なポイントを抽象化する といった具合の問題解決エピソードでしたが、ここまですんなりいくものなので しょうか？ いつでもどこでもどんな状況でもこうはならないと思います。そのため、成功し たための要因を取り上げたいと思います。 デザイナーへの期待が明確になりました！
14. ポイント1. 対話の場を設ける障壁を下げる 「なんか上⼿くいっていない」って発⾔がかんたんに⾔えた。 そのために今のやり⽅だめだわって相⼿が⾔える状態でありましょう。 ⾔われることを歓迎するスタイルでないといけない。それを相⼿が知っている状 態にする。 Be Kind, Be Patient.
15. ポイント1. 対話の場を設ける障壁を下げる ランチに⾏ったり、ワークショップに取り組んでみたり、ボードゲームしてみた りしています。 ⽇々、ちょっとしたことを積み重ねましょう。 #TeamOfTheDead #backlogボドゲ
16. ポイント2. 役割をチームで定義する デザイナー、かくあるべし。エンジニア、かくあるべし。 と各々で思っていても今回のお話の通り、認識に齟齬は発⽣します。 ・ あたらしい⼈が⼊った ・ 思っていることに個⼈差があった などなど。原因はさまざまですが、かんたんにズレます。
17. ポイント2. 役割をチームで定義する デザイナー、かくあるべし。エンジニア、かくあるべし。 チームで共通認識を取りましょう。 できればドキュメンテーションしておきましょう。
18. ポイント3. プロセスカイゼンの取り組みを明⽂化 明⽂化する対象はプロセスもです。 今までどうだったのか？ 何が課題にだったのか？ どうカイゼンするのか？ どうなったらゴールなのか？ どんな効果が出たか？ どんな課題が⽣まれたか？
19. まとめ ・ いつでも対話の場を設けられるように。 ・ 役割をチームで定義する。 ・ プロセスのカイゼンを明⽂化しよう。
20. おまけ マッピングの結果から今後の指針を知る 満⾜ 重要 キープ ベストマッチ カイゼン ミスマッチ
21. ご清聴ありがとうございました 久保⽥成⼈（くぼたなるひと） @naru0504