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継続的テストモデルにおける具体的な施策を学ぶ / Specific practice ab...

nihonbuson
December 19, 2021

継続的テストモデルにおける具体的な施策を学ぶ / Specific practice about Continuous Testing Model

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December 19, 2021
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  1. 自己紹介 • 風間裕也(ブロッコリー) • @nihobuson • 社外活動 ◦ WACATE 2019

    夏からWACATE実行委員 ◦ JaSST Review 実行委員長 ◦ 書籍『Agile Testing Condensed』翻訳 ◦ 書籍『Testing in DevOps』翻訳 • 猫派
  2. アジェンダ • 継続的テストモデルという考え方 • 継続的テストモデルを支える技術 • 継続的テストモデルでの具体的な施策 ◦ 開発を手助けする施策 ◦

    一般的に行うテストの後に実施できる施策 ◦ 新機能の利用者を徐々に広げる施策 ◦ 本番環境で試す施策
  3. リリース戦略 • 目的・背景の違いにより、リリースまでの デプロイ先環境が異なってくる ◦ デプロイ…開発したアプリケーションを      サーバー上に配置・展開すること • どのような目的の環境を作成するのか、 どのタイミングでデプロイするのか考える必要がある

    • リリース戦略とテスト戦略には関係性がある ◦ 作成できる環境の制限やリリース戦略によって、 実施できるテスト戦略も制限される ◦ テスト戦略によって作成すべき環境が変わる
  4. 継続的テストモデルでの具体的な施策 • 開発を手助けする施策 ◦ ダークローンチ ◦ A/Bテスト • 一般的なテストの後に実施できる施策 ◦

    バグバッシュ ◦ ドッグフーディング • 新機能の利用者を徐々に広げる施策 ◦ βテスト ◦ カナリアリリース
  5. ダークローンチのリリース戦略例 開発 環境 本番環境での フィーチャー トグルをON 本番環境での フィーチャー トグルをOFF 本番

    環境 機能開発のデプロイ バグ修正のデプロイ トグルがONの間 ユーザーには 見えていない
  6. A/Bテストのリリース戦略例(新機能採用) 本番環境での A/Bテストの トグルをON 本番環境での A/Bテストの トグルを消す 本番 環境 開発

    環境 機能開発のデプロイ バグ修正のデプロイ 既存機能より 新機能の方が 良い結果になった
  7. A/Bテストのリリース戦略例(新機能却下) 本番環境での A/Bテストの トグルをON 変更前の 状態に戻す 本番 環境 開発 環境

    機能開発のデプロイ リバートのデプロイ 既存機能より 新機能の方が 悪い結果になった
  8. A/Bテストの利点と注意点 • 利点 ◦ 本格的な実装前に、有用か判断できる • 注意点 ◦ 統計的にランダムであることを保証する必要がある ◦

    統計的に有意な差があることを確認する必要がある ◦ バグ検出は目的でないのでバグが少ない前提が必要 ◦ ユーザーに決定を委ねがちになる ▪ 「もし顧客に、望むものを聞いていたら、 『もっと速い馬が欲しい』と答えただろう。」 byヘンリーフォード
  9. バグバッシュのリリース戦略例 検証 環境 開発 環境A 本番リリース 本番 環境 開発 環境B

    機能開発のデプロイ バグ修正のデプロイ バグバッシュ実施 →バグ発見
  10. バグバッシュの利点と注意点 • 利点 ◦ 動くプロダクトにみんなで向き合うことができる ▪ 開発者がテスター任せにしないようになる • 注意点 ◦

    ある程度、製品が安定している必要がある ▪ バグが少ない製品である • 些細なバグが大量に出ない前提 ▪ バグバッシュ中に製品を更新しない ◦ リリースサイクルがある程度長い必要がある
  11. βテストのリリース戦略例 本番環境での βテストの トグルをON 本番 環境 開発 環境 開発 環境

    機能開発のデプロイ バグ修正のデプロイ βテストユーザー によるバグ報告
  12. βテストのリリース戦略例 本番環境での βテストの トグルをON 本番環境での βテストの トグルを消す 本番 環境 開発

    環境 開発 環境 機能開発のデプロイ バグ修正のデプロイ βテストユーザー によるバグ報告
  13. βテストの利点と注意点 • 利点 ◦ 特定のユーザーならではの多様な視点が入る ◦ 早めに製品を公開することで差別化を測れる • 注意点 ◦

    βテスト参加者は全ユーザーの代表者ではない ▪ 新しいもの好きな性格 ◦ 製品を熟知して初めて分かるバグを見つけられない ◦ バグの一部が見過ごされる可能性がある ▪ 示されている挙動が正しいと勘違いしてしまう
  14. カナリアリリース • ユーザーの一部にリリースして、 状況を見て全体に対象を広げるか判断する方法 ◦ 例)アクセス先が、 ▪ Aサーバー…新機能を使える状態で画面を表示 ▪ Bサーバー…新機能を隠した状態で画面を表示

    ◦ 新機能の対象者の振り分け方 ▪ アクセスしたサーバーの所在地 • 例)日本のサーバーでは新機能を利用可能 ▪ 利用しているアプリのバージョン • 例)新バージョンの一部ユーザーは利用可能
  15. まとめ 施策名 利点 注意点 ダークローンチ ・毎回の差分が少ない ・開発途中画面が見えるリスク A/Bテスト ・事前に有用な機能か判断可能 ・統計の考えが必要

    バグバッシュ ・みんなで製品に向き合う ・長いリリースサイクルが必要 ドッグ フーディング ・一般ユーザーの使用前に  バグ検出 ・長いリリースサイクルが必要 ・一般ユーザーとの知識量の差 βテスト ・多様な視点が入る ・バグの一部が見過ごされる カナリア リリース ・全体のリリースの  取りやめ判断ができる ・ロールバックの仕組みが必要 ・A/Bテストとの併用が難しい
  16. おわりに • リリース戦略とテスト戦略には密接な関係がある ◦ リリース戦略の決定によって、 実施できるテスト戦略も変わってくる ◦ テスト戦略の立案によって、 リリース戦略に影響を及ぼす •

    実現できる技術によって、テスト戦略も変わってくる ◦ 例)トグルの実現により、ダークローンチが可能に • 「QAだから/テストフェーズだからテストする」 ではなく、全体の戦略やリリース戦略まで踏まえた テストを考えよう!
  17. ふりかえり • 自チームや自組織を思い出し、下記の2つを書こう ◦ 【1】既に実施している内容 ▪ 例)開発が完了した段階で、チーム全員で   バグが無いか確認する日を設けている • →バグバッシュを既にやっているのかも?

    ◦ 【2】これから実施したい/できそうな内容 ▪ 例)毎リリースで差分が大きくて、   デグレが発生してしまう… • →ダークローンチを試す価値があるかも? • その他、感想等を書こう