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ドローンやICTを活用した持続可能なまちづくりに関する研究

daisuke
January 29, 2025

 ドローンやICTを活用した持続可能なまちづくりに関する研究

日本写真測量学会関西支部 テクニカルセミナー/第127回空間情報話題交換会の配布用スライド

daisuke

January 29, 2025
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  1. 公開情報にはQRコードを表示してますので ぜひスマホでスキャンしてみてください ドローンやICTを活用した持続可能なまちづくりに関する研究 1. 研究室紹介 + JST COI-NEXT事業 2. インフラ維持管理DX

    3. 岸和田城 3次元データ 4. ドローン配送の実証実験 5. 防災教育 x ドローンプログラミング 6. ARアプリを活用した地域防災 7. まとめ
  2. ・インフラ維持管理のDXを推進する研究を、自治体ならびに民間企業と連携 ・計測データ(空間情報)を解析、可視化するシステムを研究開発 ・JST COI-NEXT事業「住民と育む未来型知的インフラ創造拠点」(代表機関:大阪大) 研究室の紹介 現代システム科学域 / 情報学研究科 / 都市科学・防災研究センター

    水上ドローン 空中ドローン 水中ドローン メンバー: 特任教授、シニア研究員、客員研究員、学生(M2:1名、M1:3名、B4:1名、B3:3名) 連携団体: 大阪大学、自治体、民間企業(ドローン、測量機器、システム開発など)
  3. 研究課題④:自律型リスク把握センサシステムの開発 【 JST COI-NEXT事業 住民と育む未来型知的インフラ創造拠点 】 【研究課題】 狭隘空間を対象とした自律型点検ドローンの開発 【研究対象】 ・浄水池

    ・圧送方式下水管 ・桟橋内部 【研究の特徴】 現行の既存製品や手法では点検が実施できない 現場を対象に、インフラの詳細な計測を可能にする ドローンの機体開発を進めている 開発中の水中ドローン 水上ドローンで計測した岸壁(桟橋構造)の3次元モデル 圧送方式下水管
  4. 研究課題①:新技術教育による意識改革の推進 【 JST COI-NEXT事業 住民と育む未来型知的インフラ創造拠点 】 【研究課題】 耐久年数を迎えるインフラが急増しているが 新技術を活用した維持管理技術の導入が 十分に進んでいない

    【研究内容】 ① インフラ維持管理のDX推進と人材育成 ② 学校教育や地域への新技術教育プログラムの展開 【研究の特徴】 研究成果の水平展開を想定し、 ・実務で導入されている汎用ドローンを活用 ・ツールやデータを有効に活用できるDX人材育成 ・オープンリソースの活用 ・PLATEAUなどの国システムとの連携 崩落した岸壁 国土交通省 3D都市モデル Project PLATEAU
  5. ドローンを活用できる人材育成や、さまざまな現場でドローンによる計測や実証実験を実施 ・ 大阪港湾局 インフラ維持管理、 人材育成、 災害対応 (研究対象: 港湾施設) ・ 大阪府

    環境農林水産部 インフラ維持管理、 人材育成、 地域振興 (研究対象: 造成工事、 ため池・ダム、 森林、 観光資源) 様々な社会課題に取り組む自治体と連携 大阪港湾局を対象とした ドローン操縦研修 @夢洲 研究室学生による大阪港湾局を対象とした ドローンのデータ活用研修 @大阪公大
  6. コンクリート構造物の日常/定期点検の効率化を進めるために: ・ GIS(地理情報システム)を用いた点検データの効率的な管理手法の開発 ・ オルソ画像やDSM(デジタル表層モデル)などのGISデータの活用 ・ 自治体が業務で使用している小型汎用ドローンの活用 検知したひび割れ箇所をGISで効率的に管理 Matrice 300

    RTK EVO II Pro 機体 + カメラ 種別 価格 EVO II Pro (Autel Robotics 社製) 民生用 約25万円 Matrice 300 RTK + Zenmuse P1 (DJI 社製) 産業用 約250万円 港湾岸壁向けのひび割れ検知システムを研究開発中 【インフラ維持管理DXと人材育成】
  7. ・ 2019年に、ドローンを活用した活動の推進に関する包括連携協定を締結 ・ 連携の取り組みとして、インフラ維持管理、 人材育成、 地域振興など (研究対象: 造成工事、 ため池・ダム、 森林管理、

    観光資源) 大阪府環境農林水産部(泉州農と緑の総合事務所)との連携 水中ドローンを活用したダム施設点検 ソナー搭載水上ドローンを用いた水深の計測と可視化 【インフラ維持管理DXと人材育成】
  8. 岸和田城の3次元モデル(デジタル表層モデル) ドローンやICTを活用した持続可能なまちづくりに関する研究 1. 研究室紹介 + JST COI-NEXT事業 2. インフラ維持管理DX 3.

    岸和田城3次元データ 4. ドローン配送の実証実験 5. 防災教育 x ドローンプログラミング 6. ARアプリを活用した地域防災 7. まとめ
  9. 3次元レーザースキャナを搭載したヘリ型ドローン SKY-Heli EXT-900 機体寸法: L:2360×W:400×H:800mm 機体重量: 約 13kg (パラシュート・衝突防止システム・カメラ・バッテリx2を含む) 最大積載重量:

    16kg YellowScan Vx-20 点群:10万点/秒 重量: 3kg 正確度:2.5cm - 5cm 飛行高度による(10-100m) TPホールディングス社製 ヘリ型UAV(SKY-Heli) YellowScan社製 レーザースキャナ(Vx-20) 「岸和田城3次元データ」プロジェクト
  10. 計測作業の様子と使用機材 Trimble TX8 Trimble X7 100万点/秒、 3次元位置精度 1-2mm 堀の外から本丸石垣まで距離があるため(20〜40m程度)中 長距離の計測でも高い精度のデータを取得できる機種を活用

    50万点/秒、 3次元位置精度 3mm 当時、国内に2台しか入ってきていない最新機種を活用 計測後にその場で3次元データの可視化がおこなえる オートキャリブレーション機能により、 計測時間の大幅な短縮が可能となった 「岸和田城3次元データ」プロジェクト
  11. 空撮写真と3次元モデルをマッチングさせた バーチャルツアー機能 【 現在開発中 】 「Development of 3D Mapping Library

    to Facilitate Photo Alignment with 3D Models」FOSS4G Asia 2024で「Poster Award (Development)」を受賞
  12. ダミーの輸血パックを輸送ボックスに入れる様子 ドローンやICTを活用した持続可能なまちづくりに関する研究 1. 研究室紹介 + JST COI-NEXT事業 2. インフラ維持管理DX 3.

    岸和田城 3次元データ 4. ドローン配送の実証実験 5. ドローン・プログラミング 6. ARアプリを活用した地域防災 7. まとめ
  13. 国土地理院主催のアプリコンテストで「防災・減災賞」を受賞! ドローンやICTを活用した持続可能なまちづくりに関する研究 1. 研究室紹介 + JST COI-NEXT事業 2. インフラ維持管理DX 3.

    岸和田城3次元データ 4. ドローン配送の実証実験 5. 防災教育 x ドローンプログラミング 6. ARアプリを活用した地域防災 7. まとめ
  14. 34 防災教育ARアプリの開発背景 ・ 従来の防災地図アプリでは、デジタル地図上でしか防災・災害情報を表現する方法がなく 実際の現場状況がどうなっているかは利用者の想像力に頼っているという課題があった ・災害リスクが適切に伝わらない、臨場感がない → 災害・防災の「自分ごと」化につなげる仕組み ・防災訓練のネガティブイメージ →

    ゲームのように楽しみながら参加できる仕組み → 子どもや若い世代に興味をもたせる仕組み ・防災アプリは多く存在するが、地域特性に応じて 自由にカスタマイズすることができない → オープンソース公開、オープンデータ等の活用 地図アプリを用いた防災まち歩き 【学校教育や地域への新技術教育プログラムの展開】
  15. 大阪港湾局PJ (DX + 人材育成) 環境農林水産部PJ (DX + 人材育成) 都市整備部PJ (新技術教育)

    オープンリソース (ソフトウェア・データ・教材) 他地域への水平展開と社会実装 事業化・製品化 研究開発資金 PJでの活用 研究開発・改善 ドローンやICTを活用した持続可能なまちづくりに関する研究
  16. 豊中市 庄内さくら学園での ARアプリを活用した防災教育 大阪狭山市 さくら防災フェスでの 防災ARさんぽ 防災教育 x ドローンプログラミング 岸和田城

    3次元モデル & オープンデータ公開 研究室HPに過去の取り組みの まとめ動画などを掲載しています。