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オープンソース防災教育ARアプリの開発と地域防災での活用
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daisuke
October 17, 2024
Education
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オープンソース防災教育ARアプリの開発と地域防災での活用
2024年10月15日開催のやまぐちGISひろば「第9回 GISフォーラム」で講演で使用したスライドです
daisuke
October 17, 2024
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Transcript
オープンソース防災教育ARアプリの開発 と地域防災での活用 大学院 情報学研究科 都市科学・防災研究センター 吉田 大介
研究室の紹介 ・ インフラ維持管理のDXを推進する研究を、自治体ならびに民間企業と連携 ・ 計測データ(空間情報)を解析、可視化するシステムを研究開発 ・ JST COI-NEXT事業「住民と育む未来型知的インフラ創造拠点」(代表機関:大阪大) 現代システム科学域 /
大学院 情報学研究科 大阪港湾局を対象としたドローン操縦研修 @夢洲 研究室学生による大阪港湾局を対象としたドローンのデータ活用研修
研究室の紹介 現代システム科学域 / 大学院 情報学研究科 3次元モデルから制作した岸和田城PR動画 複数のレーザスキャナの計測データを統合した3次元モデル ・ インフラ維持管理のDXを推進する研究を、自治体ならびに民間企業と連携 ・
計測データ(空間情報)を解析、可視化するシステムを研究開発 ・ JST COI-NEXT事業「住民と育む未来型知的インフラ創造拠点」(代表機関:大阪大)
研究室の紹介 現代システム科学域 / 大学院 情報学研究科 防災教育 x ドローン・プログラミング 大阪府富田林市 小学生向けの新技術教育
・ インフラ維持管理のDXを推進する研究を、自治体ならびに民間企業と連携 ・ 計測データ(空間情報)を解析、可視化するシステムを研究開発 ・ JST COI-NEXT事業「住民と育む未来型知的インフラ創造拠点」(代表機関:大阪大)
5 オープンソース防災教育ARアプリMUSUBOU-AR(旧:CERD-AR) 国土地理院主催 Geoアクティビティコンテストで 「防災・減災賞」 を受賞
6 防災教育ARアプリの開発背景 ・ 従来の防災地図アプリでは、デジタル地図上でしか防災・災害情報を表現する方法がなく 実際の現場状況がどうなっているかは利用者の想像力に頼っているという課題があった ・災害リスクが適切に伝わらない、臨場感がない → 災害・防災の「自分ごと」化につなげる仕組み ・防災訓練のネガティブイメージ →
ゲームのように楽しみながら参加できる仕組み → 子どもや若い世代に興味をもたせる仕組み ・防災アプリは多く存在するが、地域特性に応じて 自由にカスタマイズすることができない 地図アプリを用いた防災まち歩き
・ 災害リスクをARにより直感的に可視化し、災害訓練・まち歩きに臨場感を与える機能 ・ 地域の災害リスクに応じたデータを用意することで、地域で起こり得る災害状況をAR体験が可能 ・ アプリを広く活用してもらえるようApp Storeに登録、コードはオープンライセンスで公開 オープンソースARアプリ“MUSUBOU-AR”の特徴
8 災害を動的に発生・変化させ、災害訓練・まち歩きに臨場感を与える機能: タイマー機能により仮想災害(赤・黄色円)が発生し、 それらが時間の経過とともに拡大していく様子 オープンソースARアプリ“MUSUBOU-AR”の特徴 約10分経過 約20分経過 約30分経過
近年の開発で追加した新機能 ・ iPhone Pro/ iPad Proに搭載のLiDAR(レーザー測距機能)に対応: ・ ARタグや仮想災害アニメーションをよりリアルに、正確に空間表示できる機能を開発 ・ 新ARでは、火災、浸水、家屋倒壊、土砂崩れ、ブロック塀倒壊、液状化現象のアニメーションを開発
旧AR 新AR *水位表示は任意の値に指定可能
近年の開発で追加した新機能 • かわいらしいアイコンの採用 • ななめ地図の採用 • iPhoneの縦表示対応 様々な年齢層に受け入れられる親しみのある、扱いやすいUIに更新 動画: 摂南大学
空間情報デザイン研究室
近年の開発で追加した新機能 (iPhoneのみ) Apple Watchとの連携機能: GPSログとともに生体情報を記録・可視化 Apple Watchデータの可視化サイト (https://omu-geolab.github.io/GPXreaderWeb/)
None
ARアプリで表示できるデータ:仮想災害や防災施設 ・ data.geojson(GeoJSON)の記述により、仮想災害などのPOIをARアプリで可視化 ・ 自治体のオープンデータを、ARアプリ用に変換することで活用可能 ・ データの詳細情報はこちら https://bitbucket.org/nro2dai/cerd-ar/wiki/GeoJSON
ARアプリで表示できるデータ:公開GISデータ ・ 専門家ではない人に専門的な地理情報をわかりやすく可視化 ・ 地理院タイルやハザードマップポータルなどの公開タイル画像データをARで可視化 ・ gis_data.json(JSON形式)の記述によりGISデータ(XYZタイル)をARアプリで利用可能 (公開GISデータ)
・ 専門家ではない人に専門的な地理情報をわかりやすく可視化 ・ gis_data.json(JSON形式)の記述によりGISデータ(XYZタイル)をARアプリで利用可能 ・ 南海トラフ地震の浸水想定図(国土数値情報)を表示 ARアプリで表示できるデータ:公開GISデータ
・ 専門家ではない人に専門的な地理情報をわかりやすく可視化 ・ 土地条件図(切土、盛り土など)、古い航空写真(ため池、河川) ・ 地域の歴史を知り、そこで起こり得る災害についても学べる 数値地図25000(土地条件) 空中写真(1974年〜1978年) Mapbox衛星画像 ARアプリで表示できるデータ:公開GISデータ
https://disaportal.gsi.go.jp/hazardmap/copyright/opendata.html#l2shinsuishin (20241011) https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html (20241011) https://cyberjapandata.gsi.go.jp/xyz/std/{z}/{x}/{y}.png 下のようなURLをgis_data.jsonに記載することで、公開されているGISデータをアプリに追加可能 ARアプリで表示できるデータ:公開GISデータ
・ ARアプリで表示する独自のGISデータの作成と配信 ・ QGISのQTilesプラグインや、プロッセシング機能でタイルデータ(XYZ形式)を作成可能 ・ タイルの配信はWebサーバに配置する必要あり ARアプリで表示できるデータ:独自のGISデータ
【現在開発中】ARアプリのデータ作成ツール ・ アプリ利用者から要望 / 質問の多い、使いやすいデータ作成ツールを開発中 ・ 新しいデータ作成ツールは、国土交通省のPLATEU Viewerをベースとして開発 地理院地図OSSをカスタマイズして開発した現行ツール 開発中の新しいデータ作成ツール
【現在開発中】ARアプリのデータ作成ツール 敷居の高かったARアプリのデータ準備作業を、わかりやすいWebツールで作業可能 ・ 災害や防災施設POI、ルート、GISデータの作成/編集 ・ インポート/エクスポート機能 ・ POIのグルーピング機能
ARアプリを活用した取り組み事例(関西国際空港) ・ 2017年11月8日に、 約180名の空港スタッフを対象に実施した地震・津波防災訓練で活用 ・津波や火災、建物倒壊をリアルタイムに発災・拡大させ、避難訓練を実施
22 ・ 摂南大学 空間情報デザイン研究室が寝屋川市で実施した「家族で地域を学ぶゲームプログラム」 ・ 家族で地域を歩きながら地域の様々なリスクを学べるまち歩き向けにアプリをアレンジ 資料: 摂南大学 摂南大学+寝屋川市+大阪府で実施したAR防災まち歩き
門真市の消防とのコラボイベント「ARでクイズ&災害体験」で活用 資料:大阪府都市整備部 【大阪府(都市整備部)との連携】
ARアプリをカスタマイズして活用した事例 アプリのアイコンをゆるキャラに置き換えた例 ARアイコンをクリックした際に オリジナルの動画を再生 ・ 現状では、独自アイコンをAR表示するカスタマイズは少し難しい ・ クイズ動画は大阪府がPowerPointを用いて作成。 ゆるキャラを置き換えることで他地域でも応用が可能
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小学生親子を対象とした「豊中市もしもフェスタ2024」 【学校や地域を対象とした新技術教育の取り組み 】
近年のメディア掲載 https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20230828/8030016721.html (20230903) 今年度は10/22(火)に、坂出市東部小学校で4年生向けに防災まち歩きを実施予定
・ ARアプリの利用はApple端末に限定されるなどの制限はあるが、 ARアニメーションにより、直感的で分かりやすい防災学習の機会を提供可能 ・ 新しいデータ作成ツールにより、比較的簡単な操作で、ARアプリのデータが作成可能になる予定 ・ 今後は、アプリの解説ドキュメント・動画の整備予定 オープンソース防災教育ARアプリの開発と地域防災での活用
コミュニティ防災人材育成システム MUSUBOU JST SOLVE for SDGs コミュニティ防災人材育成システムの全国展開に向けた実証プロジェクト https://www.jst.go.jp/ristex/solve/project/solution/solution20_mitamurapj.html
ARアプリの活用事例についても解説しています コミュニティ防災 人材育成プログラム入門 https://www.omup.jp/publication/publication_contents.php?id=293
豊中市 庄内さくら学園での ARアプリを活用した防災教育 大阪狭山市 さくら防災フェスでの 防災ARさんぽ 富田林市 防災教育 x ドローンプログラミング
岸和田城 3次元モデル & オープンデータ公開 研究室HPに過去の取り組みの まとめ動画などを掲載しています。