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Ogasahara

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エンジニア募集しています!
アパレルの環境問題に取り組むと同時に、アパレルブランドの売上向上や新規顧客獲得にも繋げられる事業です。
興味がある方は[email protected]までご連絡ください!

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May 02, 2022
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  1. 企業概要 ©Pro Reach Inc.All Rights Reserved. 2 会社名 代表者 株式会社プロリーチ

    代表取締役 越川 峻行 創業 累計調達額 所在地 2020年6月 約7000万円 東京都渋谷区渋谷 2-6-11花門ビル5階 従業員数 12名(2022年3月末現在)※常駐の業務委託者込み 主要取引先 株式会社さくらさくみらい /株式会社ライクキッズ /株式会社東京 建物 他 株主 経営陣 / East Ventures / Skyland Ventures/ 野口圭登 / 一ノ宮佑貴 / 青木良太 / 栄井徹 / 池田和泉
  2. 世の中の流れ ©Pro Reach Inc.All Rights Reserved. 4 SDGs(Sustainable Development Goals)

    SDGs 2015年に国連で採択された、2030年まで に達成を目指す「持続可能な開発目標」の こと。 「持続可能な開発」とは、「将来の世代の ニーズを満たす能力を損なうことなく、今日 の世代のニーズを満たすような開発」のこ と。 持続可能な開発のための必要条件である として、達成すべき「17の目標」を掲げてい る。 SDGsと企業 SDGsと企業は無関係ではいら れなくなっており、何かしらの形 でSDGsに取り組んでいる。 ビジネスチャンス 資金調達 ブランディング デロイトトーマツ社の試 算によると、SDGsの市 場規模は3000兆円を超 える。 社会に対して責任を果 たす企業として認識さ れ、企業イメージの向上 やブランディングにも非 常に効果的 ESG(Envoironment,So cial,Government)を重 視した投資が投資家に 重視され拡大している。
  3. 世の中の流れ アパレル 当然、アパレル、ファッションも SDGsとは無関係ではいられない 原材料調達から生産、使用、廃棄の各段階での環境負荷が大きく、様々な社会課題も指摘されている。 環境問題 労働・人権問題 服1着つくるのに使用する資源量 CO2排出量 500mlペットボトル

    約 255本分 水消費量 浴槽 約 11杯分 服を作ることによる環境への負荷が大きい 2013年 バングラディッシュ ラナ・プラザの悲劇 世界的なアパレルメーカーの下請 け縫製工場が複数入居していたビ ルが崩壊。縫製工場の労働者を中 心に1000人以上が犠牲になった。 事故で多くの犠牲者が出た背景に は安全管理の不十分さがあったと される。 サプライチェーン全体の労働・人権問題が存 在することが浮き彫りに
  4. 世の中の流れ アパレルとSDGs エシカル/サスティナブルファッション 大きな活動 環境や社会に配慮をして作られたファッションのことを 「エシカルファッション」「サスティナブルファッション」と言 われる。 また、そのように作られたものを消費することは「エシカ ル消費」と言われ、消費者庁によると2016年から2020 年にかけて、エシカル消費という言葉の認知度は2倍に

    なっている。 アパレル企業も、消費者も、エシカル /サスティ ナブルなファッションを生産・消費・使用する動 きが活発に ジャパンサス テナブルファッ ションアライア ンス ファッション協 定 サステナブル ファッションの 推進に向けた 関係省庁連携 会議 企業間や 政府の動きも活発に 服を取り巻く、環境や社会の問題に対してどう向き合っていくか企業、政 府、個人においても注目されている
  5. 弊社が取り組む領域の課題点 ©Pro Reach Inc.All Rights Reserved. 7 “まだ使用できる状態の服が十分に使われていない” 1 洋服がまだ使える状態(価値を最大限発揮できていな

    い状態)で、捨てられたり、クローゼットにしまわれたま まになっている 一年間に一回もきていない服は 25着/1人平均。手放す服は 12着であるが、その大部分( 68%)は、 可燃ごみや不燃ごみとして処分されている。その一部は再資源化されるが、リユース・リサイクルさ れるものは手放された服のうちの 34%にとどまっている。可燃ごみ・不燃ごみとして廃棄する理由とし ては、処理に手間や労力、費用がかからないからというものが大多数を占めており、手放す人にとっ てメリットがある形での再利用・資源化の仕組みが必要。
  6. 弊社が取り組む領域の課題点 ©Pro Reach Inc.All Rights Reserved. 8 “古着のメリットを享受できていない” 2 古着市場はブランドとは別のところに存在しており、顧

    客のインサイト(どこの誰がいつどの服を売り、買って いるのか)を取れない 中古衣料を売買できる ECを運営するThredUp(米)によると、衣料品の古着市場は今後 10年、従来 からある小売市場をはるかに上回る速さで成長し、 2030年にはファストファッション市場の 2倍の規 模になると予想。 2025年までに古着市場は 770億ドル(8兆5000億円)の規模にまで成長する見通し。
  7. 目指す姿 ©Pro Reach Inc.All Rights Reserved. 1 0 “循環型の構造を作り、服の使用価値を100%に近づける” 服の買い切り

     環境にいい服を生み出すコスト  環境にいい服を購入するハードル 循環型の構造を作る 生じている課題 まだ使える服や使っていない服が循環する仕組みを構築し、 20%しか使われていない服の価値を100%に近づける。 一年間に購入する服平均 18枚。手放す服平 均12枚。着用されない服平均 25枚。 環境や社会に配慮をした服作りは服の原価を あげることに繋がってしまう。 結果として、消費者側は購入するハードルが 上がってしまう。 生産 購入 1次 利用 2次 利用 循環型構造 1次利用から2次利用が生じる仕組みの構築によって 循環を円滑にする
  8. アパレルEC 2次流通の仕組みを構築 目指す姿 ©Pro Reach Inc.All Rights Reserved. 1 1

    アパレルブランドが古着市場にアクセスするためのプラッ トフォームを構築 弊社のホワイトレーベルを活用し、ブランドのECと連携。ブランドのECから古着用ECに遷移できる。 消費者と消費者が売買できるプラットフォームを構築して、消費者に自分が既に活用していない洋服から経済的メリットを享受する場 所を提供。同時に、今までブランドに興味はあったが価格が高くて手が届かなかった潜在的顧客の獲得や、ロイヤリティやリテンション の向上にも寄与。 ブランド 1次利用者 2次利用者 服 服 お金 お金 これまで これから 潜在顧客の獲得 ロイヤリティ・リテンション向上
  9. 得られる便益 古着を売るユーザーの 80%はブランドのみで使えるクーポン券を対価として選択し、もう一度顧客 として戻ってくる。過去 50年、マーケティングと規模の経済性に基づいて新品を売ることでブランド は生存してきたが、ECの出現に伴って、取引によってではなくて、 顧客との関係性によって生存す るようになった。新しいものを作れば生存できる時代ではなくなり、顧客と対話し、共感されるブラ ンドが生き残っていく。古着市場へのアクセスによって、ブランドの作る商品を通して 1度だけでは

    なく、2度、3度と顧客とコミュニケーションをとる事ができる。 古着市場が伸びていることを考えると、将来的な売上の向上を考慮するのはもちろんだが、 将来的にブランドのファンになり、ブランドに時間、愛情、お金を捧げてくれる顧客の候補を育てる ことには十分な意味がある。 ©Pro Reach Inc.All Rights Reserved. 1 3 アパレルブランドが古着市場にアクセスするためのプラッ トフォームを構築 Point:長期的なLTV、ブランド価値に寄与 LTV向上 2
  10. 参考事例 ©Pro Reach Inc.All Rights Reserved. 1 4 Patagonia(米) WORN WEAR

    モデルケース Trove(米)と提携し、自社の古着を買い戻し、ECで販売するいうモ デルで中古市場にアクセス。 2017年にプロジェクトが開始されてから6か月で、Worn Wearの Webサイトから100万ドルの売り上げをもたらし、プロジェクトは設 立以来利益を上げている。 Nelli Cohen -Worn Wearのプロジェクトマネージャー- 「パタゴニアはTroveとの協業によって多くの新規顧客獲得に繋 がった。多くの顧客がパタゴニアの商品を買わない理由は、その値 段の高さにある。今まで古着屋やディスカウントストアなど、パタゴ ニアを通さない形で顧客は商品を手に入れることができたが、今は パタゴニア経由で顧客に商品を提供することができるようになっ た。」 AlexKremer -WornWearディレクター- 「将来的には、WornWearの売上がブランドの総売上の2桁を占め る。」
  11. 自社で開発する難しさ ©Pro Reach Inc.All Rights Reserved. 1 5 パートナーなしでプログラムを軌道に乗せるには、5000万ドルかかる -Trove

    CEO AndyRuben- 新品のものを扱うのとは異なり、複雑性が一 気に増大する。 古着を回収して自社倉庫に送るロジスティク スも違えば、一点ずつ検査を行い、必要に応 じて修理を行い、写真の撮影を行う必要もあ る。 新品であれば、基本同じ条件で数十、数百の 製品を管理し、販売するが、古着の場合は一 点一点状況が異なっており、個別に各オペ レーションを行う必要がある。もちろん、コスト も指数関数的に増加する。 多くのブランドは、この複雑性に対応するため の設備や人員が整っておらず、ゼロからの構 築は膨大なコストを要する。 パートナーを利用することで、 低コストで、複雑性を持たずに 古着市場にアクセスする 低コスト NO 複雑性 便益の享受
  12. 想定売上高 ©Pro Reach Inc.All Rights Reserved. 1 6 Patagoniaの事例を参考にし、 36ヶ月で4万着が単価

    ¥7,500で売買がされると仮定。また、 Patagoniaの客単価は ¥15,000としている。売上高純増分は、販売した顧客は獲得したストアクレジット の3倍をブランドで消費したという WWDの調査に基づいて計算。またストアクレジットを選択する率は M.M.Lafleurの事例を参考にし、 75%としている。 WWDの調査から、ブランドはこの活動から 25%の新規顧客を獲得するが、それは計算に含んでいない。 計算式 客単価増加見込み =ストアクレジット獲得後の消費額 ¥7,500×3倍-客単価¥15,000 売上高純増分 =客単価増加見込み ¥7,500×ストアクレジット選択率 75%×販売点数 1年目 2年目 3年目 売上高純増分 ¥26,325,000 売上高純増分 ¥74,925,000 売上高純増分 ¥123,525,000
  13. 具体的な仕組み ©Pro Reach Inc.All Rights Reserved. 1 7 弊社 販売者

    購入者 配送 鑑定 値づけ 掲載 購入 配送 店舗もしくは郵送で、出品したい商品を弊社管理室に送る。 商品の写真を撮ったり説明文を書いたりする必要はない。 弊社の鑑定・撮影チームが商品の鑑定と客観的評価を与える。さらに、見栄えがよくなるよ うに撮影を行った上で、出品者に評価を伝える。 弊社から伝えられた客観的評価と、データに基づくおすすめ価格をもとに、出品者が値づけを 行う。 値段が決まれば、掲載が開始される。 新しい購入者は、公式から与えられている客観的評価や商品写真をもとに購買を行う。販 売者は対価として現金かストアクレジットを選択できる。 購入者が購買を行った後に、弊社管理室より梱包・配送され、購入者のもとに届けられる。
  14. 協業スキーム図 ©Pro Reach Inc.All Rights Reserved. 1 8 クライアント企業様 お客様

    お客様 新規顧客 ロイヤルカスタマー 支払い 商品購入 支払い 発送 商品購入 支払い 鑑定・撮影・梱包 データ連携 インサイト提供
  15. マイルストーン ご契約後の流れ ©Pro Reach Inc.All Rights Reserved. 1 9 構築スケジュール

    契約締結 キックオフ 運用開始目標 導入 STEP 項目 1ヶ月目 1 w 2 w 3 w 4 w 1 w 2 w 3 w 4 w 1 w 2 w 3 w 4 w 1 w 2 w 3 w 4 w 1 w 2 w 3 w 4 w 1 w 2 w 3 w 4 w 2ヶ月目 3ヶ月目 4ヶ月目 5ヶ月目 6ヶ月目 構築 データ連携 テスト運用 要件定義 設計・開発 修正 修正 連携デー タ整理 API連携 テスト 運用 トレーニング 運用開始期限
  16. 3ヵ年売上想定 ©Pro Reach Inc.All Rights Reserved. 2 0 販売点数 売上高

    ~12ヶ月目 13~24ヶ月目 25~36ヶ月目 9,000点 49,000点 10,125,000円 55,485,000円 124,000点 139,725,000円
  17. 売上想定 ©Pro Reach Inc.All Rights Reserved. 2 1 クライアント数増加 1クライアントあたりの

    販売点数増加 売上の増加 1次関数であることに深い意味はなく、急激な拡大をしないことを意図。 3ヶ月に1クライアントを増やしていくペースを想定。 その間、クライアントあたりの販売点数を増加させられるよう、クライアントと密 なコミュニケーションを取りながら、点数を最大化できるオペレーションやソフト ウェアの開発に取り組む。 日本のアパレルから始まり、世界のアパレルや品質の高い製品とブランドを大事にす る企業の成長をサポートするとともに、モノのもつ価値を最大化させる クライアント数