能登半島オフライン地図＋現地調査アプリ mapbox/OpenStreetMap Online meetup

「能登半島オフライン地図＋現地調査アプリ」https://sites.google.com/view/noto-offlinemap/ について、mapbox/OpenStreetMap Online meetup #15 で発表した資料です

Transcript

1. 第15回「mapbox/OpenStreetMap Online meetup」 『災害対応とウェブ地図の最前線 ――能登半島地震 でできたこと、できなかったこと』 能登半島オフライン地図 ＋ 現地調査アプリ Pacific Spatial Solutions 株式会社 清水 直哉 1
2. 能登半島地震支援、PSS社内で支援策を検討 自分たちにできること 災害時の地理空間データ活用、2D,3D… • 3Dビューアでの発災前後データの可視化 •インターネットが繋がりにくい現地調査で使える オフライン地図アプリ（Avenza Maps） 2
3. 石川県立大学 大丸教授（地形学、自然災害科学、自然地理学、元・森林総合研究所） ジオ・フォレスト 戸田さん（元・長野県林業総合センター、CS立体図を発案） 3 「CS立体図」は、長野県林業総合センターが考案した 地形表現図です。 CS立体地図は、曲率（Curvature）と傾斜（Slope） との組み合わせにより、視覚的・直感的な地形判読を 可能にします。 出典：G空間情報センター 能登半島のCS立体図＋Avenza Mapsが現場で役に立つはず 現場に近い関係者と協議・検討
4. 4 Avenza Maps (Avenza Systems）PSSのパートナー • 山の中などインターネットが使えない環境でもGPSと連動して 利用できるオフライン地図アプリ • 無料アプリ（iOS, Android）アプリ内課金あり • 写真添付やメモなどデータ収集も可能
5. 5 • アプリ内のマップストアから様々な地図をDLできる • GeoTiff,GeoPDFのインポートもできる • 地方公共団体が発行する紙の地図をそのまま、スマホに入れて 自分の位置がわかるオフラインマップとして配信できる ナショナルジオグラフィック、 米国森林局なども地図を配信 越谷市防災マップ （株式会社武揚堂） 紙の地図の情報を そのままスマホで
6. 6 森林総合研究所より、能登半島のCS立体図 公開 2024/1/9 石川県が実施した「森林情報整備業務」で2020年及び2022年に計測した航空機LiDARデータから作成
7. 7 山の中などインターネットが使えない環境でもGPSと連動して利用 できるオフライン地図アプリ（Avenza Maps）＋ 能登半島 CS立体図と地理院地図をオフライン地図に加工し、地図 データをDLできるサイトを公開 https://sites.google.com/view/noto-offlinemap/ 測量法に基づく国土地理院長承認（使用）R 5JHs 555
8. • 国土地理院単色地図＋微地形 表現図（CS立体図） • 国土地理院単色地図＋国土地 理院シームレス空中写真 8 提供しているオフライン地図 提供範囲
9. 9 写真やメモの登録や、登録したデータのエクスポートも可能 詳細は紹介ページでご確認ください
10. 10 現地関係者への展開 これまでのつながりから、石川県の森林関係者の方にご紹介 ご利用いただき、いただいたフィードバックを元に改善
11. 11 ニーズに応じたデータ提供 バンドル版（複数枚まとめてDL） 広域版（低解像度・軽量版）
12. 12 XYZタイルを統合し、変換 GeoTIFF Adobe Illustrator プラグイン オフライン地図データ 変換フロー
13. 13 MAPublisher：画面イメージ（Adobe Illustrator プラグイン）
14. 14 MAPublisher：OpenStreetMap のデータもインポート可能
15. 15 MAPublisher ：各種タイルでのエクスポート MBTiles形式でエクスポートし、 Mapboxでの表示も可能
16. 16 Avenza Mapsと3Dビューアとの連携 アプリで登録した写真やメモを3Dビューアに表示 （FME flowによりWebフォームから登録⇒反映を自動化）
17. 17 Avenza Mapsと3Dビューアとの連携
18. 18 Avenza Mapsと3Dビューアとの連携 3Dビューアで気になった個所の地形図をQRコードから、Avenzaにインポート
19. • 当然ながら...平時からのつながりが重要 • 今日ご視聴の皆様、今後とも宜しくお願いします • 地理院地図の複製承認申請に時間を要した • 発災直後の多忙な地理院のみなさまの対応工数を鑑み、平時に予め必要 な地図データを準備できているとよい • CS立体図などの地形表現図データを作成されている行政・地方 公共団体のみなさま、ぜひご検討ください 19 振り返り 今後に向けて (1/2)
20. • 機能改善を引き続き進める • オフライン地図⇔3Dビューアとの連携強化 • オフライン地図データ作成作業の更なる効率化を目指したい （MAPublisherのFME Autoプラグインで任意のエリアの地図作成の全 自動も可能） • 発災後に地形が大きく変わっているので、発災後の地形データ でもオフライン地図を作成し、公開していきたい • 発災後の点群データ～地形表現図のオープンデータ化に期待 20 振り返り 今後に向けて (2/2)
21. 21 https://pacificspatial.com/