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October 21, 2022
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  1. 目次 第1 デジタルサービス局の役割 ······················································  第2執行体制 1体制図 ·····································································  2分掌事務

    ···································································  3職員配置状況 ·······························································  第3予算概要 1総額 ······································································  2歳入 ······································································  3歳出 ······································································  第4事業内容 1デジタルの力を活用した行政の総合的推進 ·····································   各局のDX支援 ··························································   区市町村との連携及び支援 ················································   デジタル人材の確保・育成 ················································   デジタルサービスに係る行動指針の浸透 ····································   デジタル関連経費の把握・分析 ············································   システムライフサイクルにおける指導・助言の実施 ··························   各局デジタル共通基盤の整備 ··············································   行政手続のデジタル化推進 ················································   都政の構造改革の推進 ····················································   国等との連携 ····························································   2 スマート東京・72.<2'DWD+LJKZD\戦略の推進 ································   スマート東京実施戦略 ····················································   「電波の道」で「つながる東京」(72.<2'DWD+LJKZD\)····················   公共施設や都民サービスのデジタルシフト(街のDX)······················   行政のデジタルシフト(行政のDX) ······································  3 デジタル基盤の整備・セキュリティ対策 ·······································   情報システム基盤等の整備及び保守、運用管理 ······························   システム基盤のクラウド利用拡大 ··········································   サイバーセキュリティ対策 ················································  
  2. 第 第1 1  デ デジ ジタ タル ルサ サー

    ービ ビス ス局 局の の役 役割 割
  3. - 3 -  デ デジ ジタ タル ルサ サー

    ービ ビス ス局 局の の役 役割 割     都民の生活の質や利便性を向上させ、東京の国際競争力を強化していくためには、都市のDX(デ ジタル・トランスフォーメーション)を強力に推進し、新しい価値を創出していく必要がある。  デジタルサービス局は、デジタルの力を活用した行政を総合的に推進し、都政のQOS(クオリテ ィ・オブ・サービス、サービスの質)を飛躍的に向上させるため、令和3年4月に設置された。 発足2年目を迎える当局では、都政のデジタル化の旗振り役・牽引役としての機能をさらに強化す ることで、オール東京のDXに向けた取組をより一層加速させ、都民のQOL(クオリティ・オブ・ ライフ、生活の質)の向上を実現していく。   具体的には、以下のような事業を推進する。  (デジタルの力を活用した行政の総合的推進) ◦各局のDX支援  ◦区市町村との連携及び支援  ◦デジタル人材の確保・育成 ◦デジタルサービスに係る行動指針の浸透 ◦デジタル関連経費の把握・分析 ◦システムライフサイクルにおける指導・助言の実施  ◦各局デジタル共通基盤の整備 ◦行政手続のデジタル化推進 ◦都政の構造改革の推進 ◦国等との連携   (スマート東京・72.<2'DWD+LJKZD\ 戦略の推進) ◦スマート東京実施戦略  ◦「電波の道」で「つながる東京」 (72.<2'DWD+LJKZD\) ◦公共施設や都民サービスのデジタルシフト(街のDX)  ◦行政のデジタルシフト(行政のDX)   (デジタル基盤の整備・セキュリティ対策) ◦情報システム基盤等の整備及び保守、運用管理 ◦システム基盤のクラウド利用拡大 ◦サイバーセキュリティ対策   
  4. - 7 - ※本図は、執行体制を表すものであり、組織機構図とは一致しない。 情報システム運用課 課長代理(基盤運用総括担当) 情報化推進担当課長 課長代理(基盤運用担当) 情報処理専門課長 課長代理(基盤更改担当)

    ネットワーク推進担当課長 課長代理(ネットワーク整備担当) ネットワーク整備担当課長 課長代理(島しょ通信担当) 島しょ通信担当課長 プラットフォーム調整担当課長 課長代理(基盤調整担当) 課長代理(プラットフォーム調整担当) 基盤調整担当課長 課長代理(企画担当) 課長代理(各局支援担当) デジタル基盤整備部 情報システム企画課 課長代理(庶務担当) ネットワーク整備担当部長 オープンデータ推進担当課長 課長代理(データ利活用担当) ネットワーク推進課 課長代理(ネットワーク推進担当) 課長代理(庶務担当) デジタルサービス推進担当部長 スマートシティ推進担当課長 課長代理(スマートシティ推進担当) データ利活用担当部長 デジタルサービス推進担当課長 課長代理(総括担当) 課長代理(デジタル改革総括担当) デジタル改革担当課長 課長代理(デジタル改革担当) 課長代理(ICT人材採用担当) 課長代理(デジタルシフト推進担当) 課長代理(デジタルシフト調整担当) 課長代理(ICT人材育成担当) 戦 略 部 戦 略 課 課長代理(庶務担当) デジタル手続担当課長 課長代理(デジタル計画担当) サービス開発担当部長 課長代理(事業推進担当) 課長代理(デジタル手続担当) デジタル推進課 課長代理(デジタル予算管理担当) 課長代理(区市町村DX支援担当) 課長代理(調整担当) 企画調整担当部長 人事・広報担当課長 課長代理(秘書担当) 調整担当部長 課長代理(人事担当) 課長代理(広報担当) 企画計理課 課長代理(企画調整担当) 調整担当課長 課長代理(計理担当) デジタルサービス局長 理事(データハイウェイ推進担当)<都市整備局技監兼務> 総 務 部 総 務 課 課長代理(庶務担当) 次長<政策企画局スタートアップ戦略担当局長、政策企画局理事(構造改革推進担当)兼務> 1 1 体 体 制 制 図 図 (令和4年9月1日時点) 課長代理(情報セキュリティ担当) 情報セキュリティ担当課長 デジタル改革担当部長 課長代理(技術管理担当) デジタル基盤整備担当部長 情報セキュリティ担当部長 デジタル推進専門課長 区市町村DX支援課 区市町村DX支援担当部長 情報セキュリティ課 デジタル人材戦略担当課長 デジタル推進担当課長 デジタルシフト推進担当課長 デジタル改革課 デジタルサービス推進部 デジタルサービス推進課 ネットワーク推進担当部長 データ利活用担当課長 デジタル基盤整備担当部長 情報セキュリティ担当部長 デジタル推進専門課長 区市町村DX支援課 区市町村DX支援担当部長 情報セキュリティ課 デジタル人材戦略担当課長 デジタル推進担当課長 デジタルシフト推進担当課長 デジタル改革課 デジタルサービス推進部 デジタルサービス推進課 ネットワーク推進担当部長 データ利活用担当課長 課長代理(情報セキュリティ担当) 情報セキュリティ担当課長 デジタル改革担当部長 課長代理(技術管理担当) 1 1 体 体 制 制 図 図 (令和4年8月1日時点) デジタルサービス局長 次長<理事(デジタル改革担当)、政策企画局理事兼務> 理事(データハイウェイ推進担当)<都市整備局技監兼務> 総 務 部 総 務 課 課長代理(庶務担当) 課長代理(調整担当) 企画調整担当部長 人事・広報担当課長 課長代理(秘書担当) 調整担当部長 課長代理(人事担当) 課長代理(広報担当) 企画計理課 課長代理(企画調整担当) 調整担当課長 課長代理(計理担当) 課長代理(ICT人材育成担当) 戦 略 部 戦 略 課 課長代理(庶務担当) デジタル手続担当課長 課長代理(デジタル計画担当) サービス開発担当部長 課長代理(事業推進担当) 課長代理(デジタル手続担当) デジタル推進課 課長代理(デジタル予算管理担当) 課長代理(区市町村DX支援担当) 課長代理(デジタル改革総括担当) デジタル改革担当課長 課長代理(デジタル改革担当) 課長代理(ICT人材採用担当) 課長代理(デジタルシフト推進担当) 課長代理(デジタルシフト調整担当) 課長代理(庶務担当) デジタルサービス推進担当部長 スマートシティ推進担当課長 課長代理(スマートシティ推進担当) データ利活用担当部長 デジタルサービス推進担当課長 課長代理(総括担当) 課長代理(各局支援担当) デジタル基盤整備部 情報システム企画課 課長代理(庶務担当) ネットワーク整備担当部長 オープンデータ推進担当課長 課長代理(データ利活用担当) ネットワーク推進課 課長代理(ネットワーク推進担当) ネットワーク推進担当課長 課長代理(ネットワーク整備担当) ネットワーク整備担当課長 課長代理(島しょ通信担当) 島しょ通信担当課長 プラットフォーム調整担当課長 課長代理(基盤調整担当) 課長代理(プラットフォーム調整担当) 基盤調整担当課長 課長代理(企画担当) 情報システム運用課 課長代理(基盤運用総括担当) 情報化推進担当課長 課長代理(基盤運用担当)
  5. - 8 - 1 局の組織及び定数に関すること。 2 局所属職員の人事及び給与に関すること。 3 局所属職員の福利厚生に関すること。 4

    局事務事業の管理改善に関すること。 5 局事務事業に関する法規の調査及び解釈に関すること。 6 局の公文書類の収受、配布、発送、編集及び保存に関すること。 7 局の情報公開に係る連絡調整等に関すること。 8 局の個人情報の保護に係る連絡調整等に関すること。 9 局事務事業の広報及び広聴に関すること。 10 局内他の部及び課に属しないこと。 1 局事務事業の総合的な企画及び調整に関すること。 2 局事務事業の進行管理に関すること。 3 局事務事業の行政評価の実施に関すること。 4 局の予算、決算及び会計に関すること。 5 局事務事業の情報化施策の企画、調整及び推進に関すること。 情報セキュリティ課 1 サイバーセキュリティを含む情報セキュリティに関すること。 1 デジタル関連施策に係る調査、総合的な企画及び基本的計画の立案及び推進に関 すること。 2 デジタル関連施策に係る国等との連絡調整及び情報収集に関すること。 3 行政手続に係る企画及び指導に関すること。 4 部内他の課に属しないこと。 区市町村DX支援課 1 区市町村のデジタル関連施策に対する必要な支援に係る企画及び調整に関するこ と(他の部に属するものを除く。)。 1 デジタル関連経費の把握及び分析に関すること。 2 デジタル人材の育成及び総合調整に関すること(他の局及び部に属するものを除 く。)。 1 構造改革(情報通信技術を活用した行政の推進に関するものに限る。)に係る企 画及び調整に関すること(他の局及び部に属するものを除く。)。 2 業務改革に係る企画及び指導に関すること。 1 東京の成長に資する先端事業の推進及びスマートサービスの実装に係る総合的な 企画及び立案に関すること。 2 スマート東京先行実施エリア(都心部)に係る企画及び立案並びに関係機関との連 絡調整に関すること。 3 デジタル技術の導入及び利活用に係る各局の支援に関すること。 4 東京データプラットフォームの構築に向けた取組に関すること。 5 オープンデータの推進に関すること。 6 部内他の課に属しないこと。 1 TOKYO Data Highwayの構築の推進に関すること。 2 5Gアンテナ基地局等設置に係るワンストップ窓口及びアセットの開放に関する こと。 3 スマート東京先行実施エリア(西新宿)に係る企画及び立案並びに関係機関との連 絡調整に関すること。 4 島しょ地域の情報通信基盤の整備、保守及び運用に関すること。 1 ICTの利活用、運用管理等に係る企画調整に関すること(他の局に属するもの を除く。)。 2 基幹的な情報通信システムの整備、運用管理等に係る企画調整に関すること(他 の局に属するものを除く。)。 3 部内他の課に属しないこと。 1 共通基盤システムの運用、管理及び企画調整に関すること。 2 データ通信ネットワークの整備計画、運用及び管理に関すること(他の局に属す るものを除く。)。 3 データ通信ネットワークに係る設備工事の設計、監督及び設備の保守に関するこ と(他の局に属するものを除く。)。 デ ジ タ ル 基 盤 整 備 部 情 報 シ ス テ ム 企 画 課 デ ジ タ ル 推 進 課 ネ ッ ト ワ ー ク 推 進 課 デ ジ タ ル サー ビ ス 推 進 課 情 報 シ ス テ ム 運 用 課 戦 略 課 戦   略   部 デ ジ タ ル サ ー ビ ス 推 進 部 デ ジ タ ル 改 革 課 2 2   分 分掌 掌事 事務 務 部 ・ 課 分   掌   事   務 総   務   部 総 務 課 企 画 計 理 課
  6. - 9 - (令和4年9月1日時点) (1)職層別内訳 55 79 45 270 (11)

    (9) (1) (21) 10 47 (1) (1) 2 10 (1) (1) 22 30 17 116 (2) (7) (1) (10) 7 22 (1) (1) 3 1 8 (4) (1) (5) 6 8 50 (2) (2) (4) 16 64 (9) (9) 12 44 (2) (2) 4 20 (7) (7) 22 43 (1) (1) 12 23 (1) (1) (2)職種別内訳 事務 土木 機械 電気 環境検査 ICT 合計 188 5 2 7 1 67 270 5 ※( )内は他団体からの研修・併任職員で外書 デ ジ タ ル サ ー ビ ス 局 19 情 報 シ ス テ ム 運 用 課 3 1 3 4 22 4 4 41 情 報 シ ス テ ム 企 画 課 2 3 1 10 20 デ ジ タ ル 基 盤 整 備 部 2 6 2 7 ネ ッ ト ワ ー ク 推 進 課 2 4 1 5 4 20 デジタルサービス推進課 3 10 12 デ ジ タ ル サ ー ビ ス 推 進 部 5 14 1 17 11 61 7 41 情 報 セ キ ュ リ テ ィ 課 2 65 デ ジ タ ル 改 革 課 1 7 3 9 12 4 36 デ ジ タ ル 推 進 課 1 27 1 7 37 1 2 2 19 戦 略 部 4 37 6 128 13 35 総 務 課 1 1 2 1 3 3 4 総 務 部 1 3 8 2 10 15 13 合計 定数 デ ジ タ ル サ ー ビ ス 局 1 14 65 11 265 3 3 職 職員 員配 配置 置状 状況 況 区 分 理事 参事 副参事 統括課長 代理 課長 代理 主任 主事 22 2 4 10 区 市 町 村 D X 支 援 課 1 1 7 5 5 2 企 画 計 理 課 2 4 1 5 5 12 戦 略 課
  7. - 13 - 1 1   総 総   額 額 (単位:千円) 

    区       分 令 和 4 年 度 当 初 予 算 歳       入 22,710,756 歳       出 31,385,000 差 引 一 般 財 源 8,674,244 2 2   歳 歳   入 入 (単位:千円)  区      分 令 和 4 年 度 当 初 予 算 分担金及負担金 403,784 使用料及手数料 1 国 庫 支 出 金 254,800 繰  入  金 22,033,482 諸  収  入 18,689 合     計 22,710,756
  8. - 14 - 3 3   歳 歳   出 出 (単位:千円) 

    令 和 4 年 度 当 初 予 算 31,385,000 31,385,000 職員費 3,075,873 管理事務 176,556 サイバーセキュリティ対策 1,483,177 構造改革の推進 3,895,240 業務プロセス改革事務 753,656 システム評価事業 112,113 成長戦略の推進 2,947,263 情報システム管理事務 1,661,009 次世代通信推進事業 1,499,620 島しょのインターネット環境改善 2,383,499 電子都庁基盤の運用管理 12,963,286 中央コンピュータ室の運用管理 79,990 東京都カードシステムの運用管理 174,870 社会保障・税番号制度の共通基盤整備 178,848 区       分 デジタルサービス費 管理費
  9. - 17 - 1 1  デ デジ ジタ タル

    ルの の力 力を を活 活用 用し した た行 行政 政の の総 総合 合的 的推 推進 進    社会におけるデジタル化の推進は、東京の国際競争力を高めるとともに、都政が直面する様々な 課題を解決し、都政のQOSや都民のQOLの向上を図る上で極めて重要である。 コロナ禍で浮き彫りになった行政のデジタル化の遅れを克服し、都庁内外のユーザーに向けて質 の高いデジタルサービスを提供するため、当局には、東京が目指すDXの方向性を描き、実現に向 けて庁内各局及び区市町村のDXを強力に後押しすることが求められており、実行力を持った推進 体制の強化も必要である。 デジタルガバメント・都庁の基盤構築に向けて、ルールづくり・人材づくり・デジタル基盤強化 を推進するとともに、庁内各局及び区市町村等と連携しながら、デジタルの力を活用した行政を総 合的に推進していく。      各 各局 局の のD DX X支 支援 援  ア 概要 都政のQOSを通じて都民のQOLを飛躍的に高めるため、各局が行うデジタル化に向けた 取組について、企画、事業実施、ユーザーテスト、改善等の各段階で、相談対応や技術的なサ ポートを実施し、都全体のDXを推進している。 各局との密接な連携の下、 業務フローの見直し、 Webサイトの構築、 オンライン申請など、 事務処理の効率化や情報の一元管理、ペーパーレスなどに向けた各局の様々な取組について、 利用者視点で最適な仕様となるよう、実際の運用を踏まえ、機能の充足やUI/UX※の改善 などの技術的サポートを行っている。 また、これまでのサポートで蓄積した様々なノウハウや事例をプッシュ型で積極的に各局へ 発信するなど、全庁的な知識の共有と好事例の横展開を行うことで、より一層のDX推進を図 っていく。 ※ UI:利用者と製品やサービスとの接点、8VHU,QWHUIDFH UX:利用者の体験、8VHU([SHULHQFH  イ 主なサポート内容 ・ 構想段階での計画策定支援、国内外のデジタル市場動向調査 ・ 要件定義段階での業務フロー整備支援 ・ アジャイル型開発によるプロトタイプ(試作品)開発支援 ・ 調達段階での契約スキームの組立て、仕様書作成支援、外部有識者の紹介 ・ 設計、開発段階での委託事業者との打合せ同席、成果物レビュー ・ ユーザーテスト 
  10. - 18 - ウ サポートの流れ    ※DX課長:デジタルシフト推進担当課長 

    エ サポート実績 年度 件数 サポートの例 令和3年度  件 ・ 豊洲市場水産物の衛生監視業務におけるタブレット、クラ ウドサービスの導入支援(福祉保健局) ・ 「徹底点検 72.<2 サポート」において都内飲食店等に対す る点検時に利用するアプリの作成支援(総務局) ・ 表形式で公表していた診療・検査医療機関の地図表示化及 びオープンデータ化(福祉保健局) ・ 防災備蓄に向けた :HE サイト「東京備蓄ナビ」のマーケテ ィング活用やオープンソース化の支援(総務局) ・ 島しょ交通情報提供ツール「東京宝島うみそら便」の問い 合わせ受付フォームの作成支援(港湾局)     区 区市 市町 町村 村と との の連 連携 携及 及び び支 支援 援 ア 概要   東京全体のDX推進に当たっては、同様の課題を抱える区市町村と連携しながら取組を進め る必要がある。そこで、令和4年4月に「区市町村DX支援課」を設置し、区市町村のDX推 進を強力に支援するための執行体制の強化を図っている。令和4年度は、主に以下の取組を実 施することで、区市町村が直面する喫緊の課題対応に加え、中長期的な視点も併せ、区市町村 のQOS向上につなげていく。  イ 区市町村等と連携した電子自治体の更なる推進 都は、区市町村とともに「都区市町村IT推進協議会」を設置し、都区市町村の連携の下、 都民の利便性の向上を図るための地域情報化施策等を推進している。 また、 電子手続による幅広い都民サービスを提供するため、 「東京電子自治体共同運営協議会」 を設置し、都及び区市町村等が連携して運営する「東京電子自治体共同運営システム」を通じ
  11. - 19 - て電子申請及び電子調達サービスを実施するほか、都区市町村事務の更なる効率化に向けて次 期電子申請サービス等の検討を行う。     

     >都区市町村IT推進協議会@     令和3年度 8回開催        令和4年度 7回開催(予定)    ウ 東京都・区市町村CIOフォーラムによる連携強化 都CIO (情報統括責任者) 及び都内区市町村のCIO等が相互に密接な連携と協力を深め、 DX施策推進に寄与することを目的として、 「東京都・区市町村CIOフォーラム」を設置し、 令和3年度に2回、令和4年5月に第3回を開催した。本フォーラムに加え、各区市町村のC IO等との個別の座談会を開催し、 令和3年度の開始以降、 令和4年7月までに  自治体と意 見交換を行った。こうした取組により、引き続き、区市町村等との顔の見える関係を構築し、 更なる連携強化を図っていく。 また、本フォーラムの下に設置した、①デジタル人材の確保・育成に関する検討ワーキング グループ(WG) 、②デジタルツール共通化等WG及び③自治体DX推進WGを通じて、区市町 村職員とともに先行事例や課題を共有し、課題検討を加速していく。特に、③では、国が定め る  の基幹業務システムの標準化 ・ 共通化に向けた対応策を集中的に検討し、 具体化していく。   エ 区市町村のDX推進に対する支援 都は、区市町村のDX推進に対する支援として、令和元年度から最新のICTの知識をテー マとする区市町村職員向け勉強会を開催するとともに、令和2年度から各区市町村におけるI CTに関する課題解決のため、都の専門人材が技術相談に応じるアウトリーチ相談事業を実施 するなど、DX推進につながるデジタル人材育成の支援やノウハウの提供等の取組を行ってい る。 令和3年度から実施している区市町村の行政手続に関する業務プロセスの最適化(BPR) からデジタル化までを一貫して支援しており、本年度は対象業務を拡大するとともに、BPR のノウハウを示したハンドブックを作成して区市町村に横展開することで、DX推進による住 民サービスや職員のノウハウの向上を図る。 さらに、 令和4年度から、 区市町村のDX検討チーム等に、 都職員がメンバーとして参加し、 DX推進について総合的にアドバイスしていく伴走型支援を行い、区市町村におけるDXの推 進を後押ししていく。  >アウトリーチ相談実績@      令和3年度  回、 団体        令和4年度 9回、8団体(7月末まで) 
  12. - 20 -    デ デジ ジタ タル

    ル人 人材 材の の確 確保 保・ ・育 育成 成    ア デジタル人材の確保・育成に関する基本方針     令和4年2月、質の高いデジタルサービスの実現に向けて、デジタル人材に係る確保・育成 の取組強化が必要との基本認識の下、 「東京都デジタル人材確保・育成基本方針」を策定した。      本基本方針では、組織が求めるデジタル人材像としてICT職・高度専門人材・リスキリン グ人材(※)を挙げた上で、デジタル人材の確保・育成の取組について、ICT職のデジタル スキルを詳細に可視化するデジタルスキルマップの導入や、ICT職及び全職種向け研修の拡 充等の取組を実施していくこととしている。    ※ リスキリング人材:デジタルに関する知見を身につけ、ICT職や高度専門人材と連携 して、都の施策のデジタル化の課題を解決するようなICT職以外の職員  イ デジタル人材の確保 デジタルの力を活用した都政のQOSの向上を推進していくために、専門的な知識を有する 人材をICT職や特定任期付職員、会計年度任用職員等の多様な方法で確保している。 ア  ICT職の活用 「スマート東京」の実現に向けた3つの柱の1つである「都庁のデジタルシフト」を推進 するため、令和3年度から新たに職種「ICT」を設置し、デジタル分野の専門性・経験を 有する人材や同分野の素地を有する人材の採用を行っている。     >令和3年度からの採用状況(令和4年4月1日時点)@ 試験区分 職種 採用者数 Ⅰ類B採用試験(新方式)<新卒等向け> ICT 人(6人) キャリア活用採用選考  <経験者向け> ICT 人(人)         ※ 採用者数は累計数(括弧書き内は令和4年4月1日付採用者数)      上記採用職員に、 他の職種からICT職に転職した職員を加えると、 全庁で合計  名のI CT職(特定任期付職員を除く。 )が配置されている(令和4年4月1日時点) 。   イ  特定任期付職員及び会計年度任用職員の任用 「スマート東京」の実現に向けた取組を強力かつ迅速に推進していくため、これまでデジ タル分野における高度な専門性を有する人材を任用してきた。 令和4年8月時点で特定任期付職員が  名、 また、 週1日又は2日勤務の会計年度任用職 員が3名在籍している。 これらの職員は、ICT職等と連携しながら、庁内各局の事業のDX化の推進に当たり、 その高度な専門性を活かしたサポートを実施している。 なお、民間から採用したデジタル人材に対しては、公務員としての心構え・使命感・倫理 観を養うべく定期的な研修を実施するなど、コンプライアンスの強化に向けて取り組んでい る。  
  13. - 21 - ウ  デジタルサービスフェローの委嘱 令和3年4月のデジタルサービス局設置に伴い、デジタルの力を活用した行政を総合的に 推進し、都政のQOSを飛躍的に向上させるため、都CIO等が必要な助言、支援等を適宜 得るため、デジタルサービスフェローを委嘱している。 

    >委嘱実績@     令和4年8月現在:8名    ウ 東京デジタルアカデミーの展開   令和4年5月に東京デジタルアカデミーの開講式を実施し、取組を開始した。東京全体のQ OS向上の実現に向けて、職員のデジタルに関する能力向上を図る人材育成に加え、海外等の 先進事例の調査・分析、区市町村との連携を一体的に進めていく。 ア  人材育成 都のDX推進を支えるICT職向けには、職層によって身に付けるべきデジタルスキルを 勘案しつつ、必要な研修メニューを体系的に整理した上で研修を実施し、専門性の維持向上 を図る。あわせて、効果的な人材育成策等の展開を目的として、デジタルスキルマップを導 入し、ICT職のデジタルスキルとそのレベルを可視化していく。      また、全職種向けには、総務局と連携し、すべての職員のデジタルリテラシーを向上させ るため、全職員約4万人を対象に、オンデマンド学習コンテンツ等を活用し、デジタルに関 する基礎的な知識等を学ぶ研修を実施するほか、デジタルツールを柔軟に業務に活用するた め、ノーコード・ローコードツールを用いたワークショップ型の研修等を実施し、リスキリ ング人材を育成していく。   さらに、都庁のトップマネジメント層である各局局長等を対象に、デジタルリテラシー向 上を目的としたセミナーなどを実施していく。  イ  先進事例の調査・分析 変化の速いデジタルテクノロジーを活用し、自律的にDXを推進していくためには、職員 のデジタルに関する能力向上に加え、海外等の先進事例の知見獲得が必要である。そこで、 先進事例の調査・分析を目的として、諸外国の取組に関する実地調査及び海外調査・情報収 集拠点機能の構築に向けた検討を行う。  ウ  区市町村との連携(再掲)    東京全体のDX推進に当たっては、同様の課題を抱える区市町村と連携し、区市町村職員 のデジタル力向上を図ることが必要である。そこで、最新のICTの知識をテーマとする区 市町村職員向け勉強会を開催し、DX推進につながるデジタル人材育成の支援を行う。     デ デジ ジタ タル ルサ サー ービ ビス スに に係 係る る行 行動 動指 指針 針の の浸 浸透 透     ア 概要 全庁を挙げて都政のDXを進めるに当たり、都民誰もが“使いやすく、満足度の高い”質の 高いデジタルサービスの提供を目指し、都CIO及び外部の有識者からなる「東京デジタルサ
  14. - 22 - ービス会議」を令和3年  月に設置した。 本会議での議論を踏まえ、デジタルサービスの開発・運用に従事する全ての職員等が遵守す べき基本的なミッションやバリュー等を規定する「東京都デジタルサービスの開発・運用に係 る行動指針」 (以下「行動指針」という。

    )を令和4年3月に策定した。 行動指針は、デジタルサービスの開発・運用に携わる全ての職員が遵守すべき基本的な理念 を示した「行動規範」と、行動規範の実践に当たって必要な基準を機能別に規定した「機能別 技術ガイドライン」から構成される。    イ 行動規範の浸透 行動規範  か条を職員に広く浸透させ、 庁内の文化として定着させていくため、 全職員への 周知や研修に取り組んでいく。    ウ 機能別技術ガイドラインの策定 行動規範の実践にあたって必要となる技術的な基準を規定・共有し、あらゆるデジタルサー ビスの品質の均一化と維持向上を推進するべく、機能別技術ガイドライン(以下「ガイドライ ン」という。 )を策定する。ガイドラインは、UIUX、データ利活用、セキュリティの3つ を優先テーマとして検討を進める。     デ デジ ジタ タル ル関 関連 連経 経費 費の の把 把握 握・ ・分 分析 析  デジタル施策の戦略的な投資につなげるため、令和4年度予算において、デジタル技術を活用 した事業に関する経費を初めて全庁的に取りまとめた。その結果、令和4年度予算におけるデジ タル関連経費は、 億円となり、前年度に比べて約3割( 億円)増加した。また、デジタ ル関連経費をヒト(人材育成等) 、モノ(機器購入等) 、ソフトウェア(クラウドサービスやシス テム導入等)の内訳で見るとすべての分野で増加している。こうして取りまとめたデータを活用 し、各局が所管する情報システムの開発・運用やデジタルツールの利用等に対して様々な支援を 行っていく。
  15. - 23 - デジタル関連経費の推移  ( 「スマート東京実施戦略~令和4年度の取組~」より)   

     シ シス ステ テム ムラ ライ イフ フサ サイ イク クル ルに にお おけ ける る指 指導 導・ ・助 助言 言の の実 実施 施  全庁横断的な視点で経費の適正化や業務の効率化に向けた取組を推進するため、各局システム のライフサイクルにおける各段階で、デジタル技術の活用による業務改善を通じた指導・助言を 行っている。 各局システムの開発・運用については、 予算見積時のヒアリング等を通じて、 開発、 運用管理、 デジタル技術を活用した業務改善、環境負荷の低減を踏まえた機器の調達等について各局調整・ 指導を行い、適切な運用形態及び経費となるよう取り組んでいる。 契約については、各局が実施するシステム設計、プログラム作成、データ入力等の委託や情報 処理機器の借入れ・買入れについて、事前協議による内容精査及び契約報告による結果確認等を 行うことにより、契約処理の適正化に努めている。 システム開発及び運用に当たっては、システムの有効性、適切性、安全性の確保及び向上を目 的とした「システムアセスメント制度」に基づき、システム評価を実施している。なお、近年ク ラウドサービスを活用し、迅速かつ低廉な経費でシステムを作成する手法も増加しているため、 令和4年度からはアセスメントの対象額を1億円以上から  万円以上に引き下げ、範囲を拡 大するとともに、都民サービスの向上による効果なども評価基準対象に追加し、システムアセス メントの充実を図っていく。 
  16. - 24 - < <シ シス ステ テム ムラ ライ

    イフ フサ サイ イク クル ルに にお おけ ける る指 指導 導・ ・助 助言 言の のタ タイ イミ ミン ング グ> >       >システムアセスメント実施@ 令和3年度: 件    各 各局 局デ デジ ジタ タル ル共 共通 通基 基盤 盤の の整 整備 備   ア 概要 都政のDXを推進していくため、各局共通で利用可能なデジタルツールの整備・利用拡大を 図り、デジタルガバメント構築に向けた取組を進めている。 令和3年度までに、都政のデータを分かりやすく可視化・表示するためのダッシュボードや ホームページ上でいつでも問合せに答えるチャットボットなどの整備を行った。令和4年度以 降も、新たなデジタルツールの企画検討、導入を推進していくとともに、導入済みのデジタル ツールの運用、機能改善、利用拡大などを実施する。  イ デジタルツールの導入・運用等 ア  ソフトウェア a ノーコードツールの活用 プログラミングの知識が無くても、業務データや台帳などの管理システムを簡単に作成で きるノーコードツールの利活用を促進している。
  17. - 25 - b 音声テキスト化議事録作成支援ツールの導入 議事録作成等の業務を効率化・省力化するため、会議等における音声をAIで自動的にテ キスト化するデジタルツールを導入する。  c RPA、AI-OCRの導入支援

    既存業務の効率化・省力化を図るため、定型業務等の自動化を実現するRPA(ロボティ クス・プロセス・オートメーション)や紙資料のデータ化を支援するAI-OCR(人工知 能技術を活用した光学文字認識)の導入を支援する。   d 文書編集・閲覧ソフトウェアの導入 業務の効率化・省力化・ペーパーレス化を図るため、PDF形式のデータの編集・結合・ 抽出機能、電子文書の回付機能を有するソフトウェアを導入する。      イ  デバイス      未来型オフィス実現プロジェクトの一環として、日常業務の効率化につなげるため、資料 の共同編集や高画質での図面確認等ができる会議用高機能大型ディスプレイを導入する。ま た、今後のPC調達時における適切な選定に向けた検証を行うため、ノートPCとタブレッ トの両方の使い方ができるモバイルPCを未来型オフィス先行職場の一部に配備する。  ウ  データ a ダッシュボードの利活用促進 より効率的かつ効果的な施策立案、データ処理の自動化による業務効率化、都民に対する 適切な情報公開等を実現するため、ダッシュボード(情報を集約・可視化するデジタルツー ルの利用環境)を運用するとともに、各局での利活用を促進している。        b チャットボットの利活用促進 都の事業における都民等の多種多様なニーズに対応するため、対話型のやり取りを通じて 問合せ対応や情報提供を行うチャットボットの共通基盤を提供することで、各局各事業によ る迅速かつ効率的なチャットボット構築を可能にするとともに、 「チャットボット総合案内」 を中心とした各局事業のチャットボットの一元化を図っている。     行 行政 政手 手続 続の のデ デジ ジタ タル ル化 化推 推進 進    ア 概要   東京デジタルファースト条例(平成  年東京都条例第  号。以下「本条例」という。 )に 基づく東京デジタルファースト推進計画により行政手続のデジタル化を進めるとともに、デジ タル化の取組状況を踏まえ、東京都行政手続条例(平成6年東京都条例第  号)をはじめと する行政手続に係る指導・規程等の整備を適切に行っていく。  
  18. - 26 - イ 東京デジタルファースト条例に基づく推進計画の実行 行政手続のデジタル化を一層強力に推し進める梃子とするため、都の条例等に基づく手続を デジタルで行うための通則を定める東京都行政手続等における情報通信の技術の利用に関する 条例(以下「オンライン通則条例」という。 )を抜本的に見直し、東京都の手続をデジタルで行 うことを原則とする本条例(令和2年

     月成立、令和3年4月1日施行)へと改正した。 また、行政サービスの更なるQOS向上のため、本条例に基づく「東京デジタルファースト 推進計画」を令和3年7月に策定し、直ちにデジタル化が困難な手続についても着実かつ計画 的にデジタル化を進めていくこととしている。                             < <東 東京 京デ デジ ジタ タル ルフ ファ ァー ース スト ト推 推進 進計 計画 画に につ つい いて て> >    計 計画 画の の主 主な なポ ポイ イン ント ト  ① 計画期間(第一期) :令和6年(2024年)3月末までの概ね3か年 ② 計画の対象となる手続の範囲:内部手続を除く都の機関等に係る全手続を対象 ③ 計画のKPI(政策評価指標) ・全体KPI:オンライン化した手続数の割合:70%(第一期目標) 、100%(最終目標)  ・個別KPI:QOS向上に資する目標を手続毎に設定 ④ 取組の基本的な方針を提示 利用者中心のデジタル化の推進、行政手続の原則デジタル化、デジタル化に伴う手続の 抜本的な見直し など ⑤ 重点的に実施する取組を明確化 一定件数以上の申請等がある手続及びその関連手続を重点手続に位置付け ⑥ デジタルデバイドの是正等 デジタルデバイドの是正や区市町村との連携・協働、政策連携団体のデジタル化に向けた 取組の方向性等について明記  手続数は、手続の根拠規定・条項及び手続類型(東京デジタルファースト条例第2条第6号から 第9号までに定める申請等、処分通知等、縦覧等又は作成等)ごとにカウント 東京デジタルファースト条例(オンライン通則条例の改正)の概要
  19. - 27 - 推進計画を着実に進めていくため、都民に進捗状況を公表しつつ、行政手続等の棚卸調査を 継続的に実施し、本計画に基づく各局支援等の取組を一体として進めていく。 具体的には、手続のデジタル化を契機に、利用者目線に立った現行手続の課題の洗い出しや 業務フローの見直しなどを進めていくため、各局の取組に対する伴走型の支援を実施する。ま た、法人向け補助金等申請のデジタル化に向けた進捗管理及び各局支援を実施するとともに、 個人向け補助金申請のデジタル化に向けた取組も実施していく。 都民・事業者があらゆる行政手続をいつでもどこでも行えるオンライン環境として整備した

    東京共同電子申請・届出サービスや東京都行政手続クラウド申請ツールについては、安定運用 及び利用促進のための各局支援や機能拡充を図る。   ウ 行政手続に係る指導・規定等の整備  東京都行政手続条例に基づき、処分、行政指導及び届出に関する手続についての規定整備や 改正を滞りなく行うことで、行政運営における公正の確保と透明性の向上を図る。 具体的には、行政手続デジタル化の取組状況を踏まえ、窓口事務の標準処理期間の見直しに よる要綱の改正や公表等を適切に進めていく。      都 都政 政の の構 構造 造改 改革 革の の推 推進 進  ア 概要 DXの推進を梃子として制度や仕組みの根本まで遡った都政の構造改革を強力に推進し、都 政のQОSを向上させることで、都民のQОLを高め、誰もが安全・安心で幸せを享受できる 社会を実現するため、関係局と連携し、改革の突破口となる7つのコア・プロジェクトを実施 する。   イ 7つのコアプロジェクトの推進 ア  未来型オフィス実現プロジェクト 多様化する都庁のミッションに適合する様々な働き方を実現するため、令和2年度から未 来型オフィスの整備を進めている。これまでに8部署で未来型オフィスを整備し、令和4年 度は更に  部署で整備を行う。フリーアドレス制の座席導入、スマートフォンの配備、柔軟 な机の配置等により職員間の活発なコミュニケーションを促し、縦割りの壁を越えた新たな イノベーションの創出を目指すとともに、都庁全体の組織運営の変革につながるオフィス改 革を進めていく。 また、 都民サービスの最前線である事業所においても、 デジタルツールの導入などにより、 都民サービスの向上と職員の生産性向上を図る。保健所と都税事務所で先行的に取り組み、 令和4年度より全ての局において、それぞれの事業所の業務特性に応じたデジタル機器の導 入やオフィス改革を進めていく。    
  20. - 28 -       

            イ  5つのレス徹底推進プロジェクト 「ペーパーレス」 「FAXレス」 「はんこレス」 「キャッシュレス」 「タッチレス」に徹底し て取り組むことで、仕事のベースとなる仕組みや規制を見直すとともに、紙やはんこをベー スにしたアナログ環境から、オンライン・デジタルをベースとしたデジタル環境への転換を 目指した取組を進めていく。   
  21. - 29 - >実績@ 年度    ウ 

    ワンストップ・オンライン手続プロジェクト  都民・事業者があらゆる行政手続をいつでもどこでも行えるオンライン環境を構築する。 主要行政手続( 手続)についてはデジタル化の道筋がついたため、更なるデジタル化 推進に向けて、令和3年7月に策定した東京デジタルファースト推進計画に基づき、取組対 象を許認可・届出以外にも拡大し、内部事務を除く全行政手続(約  プロセス)のデジ タル化を推進していく。  
  22. - 30 -   エ  オープンデータ徹底活用プロジェクト データを社会全体で活用するべく、オープンデータの利活用を希望する企業等との意見交 換を実施するなどし、

    民間ニーズを踏まえて行政が保有するデータを積極的に公開していく。  また、オープンデータカタログサイトに掲載するオープンデータの品質向上を図っていく ほか、シビックテックや民間企業等がオープンデータを活用して行政課題の解決に向けたデ ジタルサービスの開発を行う「都知事杯オープンデータ・ハッカソン」を開催し、新たなサ ービス創出を促進していく。  オ  スタートアップ・シビックテックとの協働推進プロジェクト スタートアップとの協働に取り組む上での課題や問題点などを把握し、解決に向けた方向 性を取りまとめた「スタートアップ協働戦略 YHU」をベースに、スタートアップと議論 を深め、意見を踏まえて戦略として仕上げ、実践していく。 ピッチイベントやキングサーモンプロジェクトなどによりスタートアップとの協働の実践 を積み重ねるとともに、各局のスタートアップ支援や連携を進める業務を担当する職員等か ら成るチームを令和4年8月に編成し、都内の民間スタートアップ拠点に都庁の「出島」を 設置するなど、活発なコミュニケーション等を通じて、ワンチームで協働の取組を推進して いる。 シビックテックとの協働により、都民目線に立ったより良いデジタルサービスを創り上げ るため、ユーザーテストのテスターを都民等に拡大するとともに、ユーザーテストの浸透に 向けた取組を進める。 地域課題とシビックテックとをつなぐ、地域課題解決のためのプラットフォームの構築を 進めるとともに、 「7RN\R2663DUW\」をはじめとするイベントを開催し、シビックテックと の協働の機運を醸成する。  カ  都政スピードアッププロジェクト  都の内部事務については、 一部運用を見直すなど効率化を進めているものの、 手続が煩雑、 紙ベースの処理が多い、システム処理をする事務のシステム間連携が十分にできないなど、
  23. - 31 - 未だ効率的とは言えない状況であり、処理に多くの人手と時間を要している現状にある。紙 を前提とした業務フローであることから、決裁や書類の提出等のために、職員及び事業者と もに出勤・来庁が求められ、これらはテレワーク推進の阻害要因となっている。 このような内部事務について、これまでの業務フローを明らかにし、イノベーティブな業 務へマンパワーシフトを図るべく、関係各局と連携し、契約・支出事務について、起案から 支払まで一連の業務プロセスをデジタル化するためのBPR及び新システム構築を進める。 

     推進に当たっては、都と事業者間のやり取り等をデジタル化するためのシステム構築を優 先し、設計・開発等を実施する。システム化に当たっては、ユーザー目線を意識し、UI UXを重視するなど、事業者・職員双方が使いやすいシステムを目指す。 また、契約・支出事務のデジタル化と併せ、現場や時代のニーズを起点にした調達に関す る改革の実施方針に基づき、契約・会計の仕組みの見直しを行っていく。      《契約・支出事務の目指す姿》                キ  組織・人材マネジメント変革プロジェクト a 都庁を活性化し、組織・人材づくりを強化 DX推進を梃子として、都庁を様々な危機にも柔軟かつ迅速に対応できる組織とするため に、デジタル人材の積極的な登用、行動指針の策定・浸透、職員の育成、先進事例の調査、 区市町村連携を一体的に進める東京デジタルアカデミーの展開など、デジタルガバメント・ 都庁を実現できる推進体制の構築を目指す。 また、多様な人材がいきいきと働き、都庁内外の多様な主体と協働し、課題を解決してい く都庁とするため、組織・人材マネジメントの変革を図ることで、都庁を課題対応型組織へ と発展させていく。  
  24. - 32 - b 双方向コミュニケーションの取組 改革を進める上での基盤となる、行政サービスの受け手(ユーザー)である都民との双方 向でのコミュニケーションを図るため、 「#シン・トセイ 都政の構造改革ポータルサイト」 やSNS等による積極的な情報発信を行うほか、職員向けのデジタル提案箱などの取組を展

    開する。 また、改革の現在地点を確認し、QОS向上というゴールに向けて着実に政策を進めるた め、都民の満足度(CS)や職員の意識(ES)などを定期的に調査し、都民・職員目線を 起点としてアジャイルに改革を推進する。      国 国等 等と との の連 連携 携     ア 国との連携 庁内各局や都内区市町村がデジタル化を巡る国の動向に円滑に対応できるよう、デジタル社 会の実現に向けた重点計画(令和4年6月7日改定)を担うデジタル庁をはじめ、国の関係機 関と情報共有等を行っている。特に、マイナンバーや J%L],'、ベース・レジストリなど、デジ タル社会の基盤となる仕組みづくりについて、テーマに応じた意見交換等を行うなど、国との 連携を強化し、住民目線に立った一気通貫のデジタル施策を展開していく。       また、島しょ地域をはじめとする通信困難地域解消に向けて、5G整備等のロードマップを 定めた総務省のデジタル田園都市国家インフラ整備計画(令和4年3月29日)に基づいて新 たに設置された「関東デジタル田園都市構想推進協議会」において、国や通信事業者との意見 交換を行っていく。   イ 九都県市との連携 職員の交流を促進し、行政間の垣根を超えた政策課題の解決を推進するため、令和3年4月 に埼玉県と「サテライトオフィス相互利用等に関する協定」を締結し、同年5月に供用を開始 した。これを契機として、令和3年4月の九都県市首脳会議にオフィスなどの相互利用を提案 し、令和4年4月にこの検討結果及び今後の取組について最終報告を行った。今後は、各都県 市が連携して働き方改革を進めることを目的とした連絡会を設置することで、オフィスの相互 利用等に向けた議論やデジタルの活用を含む取組等に関する情報共有 ・ 意見交換を行っていく。 
  25. - 33 -  2 2  ス スマ マー

    ート ト東 東京 京・ ・7 72 2. .< <2 2 ' 'D DW WD D + +L LJ JK KZ ZD D\ \ 戦 戦略 略の の推 推進 進  デジタルテクノロジーは現在、急激に進展しており、ライフスタイルの変化のみならず、社会的 課題の解決のための重要な手段の一つであり、都政においてもその活用の重要性が増大している。 東京都では、東京の進むべき道のりとして長期戦略の土台を示すため、令和元年  月に「 「未来 の東京」戦略ビジョン」を策定した。その中の基本戦略の一つとして、デジタルの力で東京のポテ ンシャルを引き出し、都民が質の高い生活を送る「スマート東京」の実現と、 年に向けた戦略 の一つとして「スマート東京・72.<2'DWD+LJKZD\ 戦略」とを掲げている。 この目指す「スマート東京」の姿を明らかにするため、令和2年2月に「スマート東京実施戦略」 を策定した。令和4年3月には、 「スマート東京実施戦略~令和4年度の取組~」において、令和3 年度のデジタル化の取組状況と令和4年度に行う事業を体系的にまとめた。 今後も引き続き、 「スマ ート東京」の実現に向けた取組を都庁横断的に推進していく。     ス スマ マー ート ト東 東京 京実 実施 施戦 戦略 略  ア 実施戦略の方向性 世界最高のモバイルインターネット「72.<2 'DWD +LJKZD\(7'+) 」を  世紀の基幹インフラ 「電波の道」として整備し、「つながる東京」を実現する。  また、7'+ を基盤として、ビッグデータやAIなどの先端技術を活用し、経済発展や社会的 課題の解決を両立させる 6RFLHW\ の実現に向けた取組をはじめ、データ共有と活用の仕組 みを作り、最先端技術を活用した分野横断的なサービスの社会実装を強力に推進する。 さらに、都庁自身がデジタルガバメントへと変貌する「バーチャル都庁構想」の実現に取り 組むとともに、区市町村のDXを支援して行政のQOSを飛躍的・継続的に向上させる。 これらの政策を一体的に進めることにより、 「セーフシティ」 、 「ダイバーシティ」 、 「スマー トシティ」の3つのシティの実現を加速させ、都民生活のQOLを向上させる。 
  26. - 34 -  イ 取組方針 「スマート東京」の実現に向け、生活のあらゆる場面において、デジタルの力で都民のQO Lを高めるため、取組方針として3つの柱を立て施策を展開していく。  

       ウ 施策展開 ア  スマート東京の取組を全国に展開 「スマート東京」先行実施エリア(西新宿、南大沢、都心部、ベイエリア及び島しょ地域) において、5Gをはじめとする高速モバイルネットワークと先端技術を活用した分野横断的 なサービスの都市実装を展開している。  イ  全国への展開、日本の持続的成長の実現 先行実施エリアで、地域特性を活かしたモデルを構築し、蓄積した先進的な取組事例・ノ ウハウを共有することなどにより、都内区市町村によるスマート化を支援する。 加えて、東京と全国各地とが距離と時間の壁を越えて連携・協力することで、日本の持続 的成長を実現するため、各エリアが行う先進的な取組事例・ノウハウを全国で広く共有する 仕組みについて検討・構築していく。     「 「電 電波 波の の道 道」 」で で「 「つ つな なが がる る東 東京 京」 」 ( (7 72 2. .< <2 2 ' 'D DW WD D + +L LJ JK KZ ZD D\ \) )  ア 概要 都は、5Gを中心とした高速モバイルネットワークを「電波の道」72.<2'DWD+LJKZD\ とし て整備を推進するため、令和元年8月  日に「72.<2'DWD+LJKZD\ 基本戦略」を策定した。 本戦略では、72.<2'DWD+LJKZD\ を  世紀の基幹的公共インフラと位置付け、東京のさらな る成長と社会的な課題を解決して都民の生活の質の向上を目指すこととしている。 令和4年度の具体的な取組内容については、 「スマート東京実施戦略~令和4年度の取組~」 において公表している。  
  27. - 35 -  イ 72.<2'DWD+LJKZD\ 基本戦略 ア  基本的な方針

    ・世界最速のモバイルインターネット網の建設に着手し、5Gネットワークを早期に構築 ・モバイルインターネットがつながらない場所がない、東京を作りあげる ・5Gの普及と利用拡大を進め、東京を絶えず83'$7(   イ  取組方針と施策展開 72.<2'DWD+LJKZD\の構築に向け、3つのアクションを展開していく。 $FWLRQ1 アンテナ基地局設置への都の保有するアセットの開放と利用手続きの簡素化 $FWLRQ2 5Gの重点整備エリアの設定 $FWLRQ3 都自らの5G施策の展開  72.<2'DWD+LJKZD\構築に向けて、有識者や通信事業者等と連携し、5Gをはじめ「つな がる東京」の取組を加速化していく。 また、都内の高速モバイルインターネット通信環境の状況等を把握するため、定期的に調 査を実施し、広く都民に公表することにより、施策の取組状況について、見える化を進めて いく。  ウ アセット開放の取組と全国展開 5Gは4Gと比べて電波が届く距離が短いという電波特性から、より多くのアンテナ基地局 を必要とする。加えて、今後5Gネットワークは、あらゆるモノがインターネットで接続され るIoTの基盤となるため、 これまでアンテナ基地局がなかったところへの設置も必要となる。  そこで、都内の5Gネットワークの早期構築に向け、通信事業者等による基地局設置を後押 しするため、通信事業者等からの申請や問合せに一括して対応する「5Gアンテナ基地局等設 置ワンストップ窓口」 を運営するとともに、 5Gアンテナ基地局等の設置に必要なアセット (都 の土地、建物及び工作物)に関して、その所在地や面積等の情報を整理した「都保有アセット データベース」を公開している。  ワンストップ窓口 フロー図      
  28. - 36 -  加えて、これらの取組について、都内区市町村や国、全国の自治体、民間事業者との連携を 促進し、東京だけでなく日本全体の持続的成長につなげていく。  エ 都有施設における :L)L

    環境の整備 都民の利便性向上を図るとともに、災害発生時の通信環境を確保するため、都有施設におい て、最新のセキュリティ規格を使用できるアクセスポイントの導入を進めていく。   オ 島しょ地域の通信環境整備及び保守、運用管理 ア  島しょ地域の情報通信基盤整備及び保守、運用管理  高速通信網が整備されていなかった小笠原村について、 平成  年度に海底光ファイバーケ ーブル(以下「海底ケーブル」という。 )を整備し、地上デジタル放送をはじめ、超高速ブロ ードバンドサービス(以下「サービス」という。 )を開始した。 また、海底ケーブルが整備されていなかった島しょ5村6島(利島、新島、式根島、神津 島、御蔵島及び青ヶ島)のインターネット等利用環境の改善に向け、都は、これらの島々へ の海底ケーブルの整備を平成年度より実施した。 平成年度より順次サービスを開始し、 令和元年度末には、5村6島全島での超高速ブロードバンド化を完了した。 さらに、海底ケーブルで大島、利島、新島、式根島、神津島、御蔵島及び三宅島間を大き なリング状につなぐループ化を令和2年度に完了した。このループ化により、仮に一箇所で ケーブルが損傷したとしても逆回りの通信に自動で切り替わり、通信環境の確保が可能とな った。また、利島沖でのバイパスルートを整備し、通信安定性の向上を図っている。整備し た海底ケーブル等の情報通信基盤は、都が適切に保守及び運用管理を行い、島しょ地域の通 信の安定化を図っている。 一方、5村6島では外洋に直接面した厳しい波浪状況や、火山島特有の海底の地形状況の ため、悪天候による海底ケーブル故障がこれまでに複数回発生している。このため、令和3 年度は、島しょ5村6島の情報通信基盤整備事業全体の検証を行った。令和4年度は、海底 ケーブルの強靭化対策について学識経験者と専門家の意見も聴きながら、現地での詳細調査 と具体的な工法の検討を進めていく。 また、小笠原における通信事業者の5G化の取組を促進するため、都が保有する情報通信 基盤を5G対応可能な環境に更新する。 
  29. - 37 -       

                   イ  島しょモバイル通信ネットワーク環境整備事業 島しょ地域において、通信困難地域(不感地域を含む。 )及び高度化無線通信未整備地域の 通信環境の改善に資するために、令和4年度から、携帯電話等での通信を可能とするために 必要となる計画策定や施設整備を行う町村を支援していく。 a 通信困難地域解消等に向けた計画策定支援事業    携帯電話等の無線通信の利用可能地域拡大や高度化の計画策定を行う町村に対し、 「不感地 域解消等に向けた計画策定支援事業補助金」を交付し、町村の整備計画を支援する。 本計画策定により、翌年度以降の「b 携帯電話等エリア整備事業」につなげる。  b 携帯電話等エリア整備事業 携帯電話等の通信困難地域の解消を図るため、基地局施設(鉄塔、無線設備等) 、伝送路施 設(光ファイバ等)整備事業を実施する町村に対し、国の補助事業である「携帯電話等エリ ア整備事業」 (以下「エリア整備事業」という。 )の町村負担分について、 「携帯電話等エリア 整備事業補助金」を交付し、町村の取組を後押しする。     ウ  島しょ医療の5Gインフラ整備支援事業 島しょ地域における医療DXの推進を図るため、令和4年度に、町立八丈病院の施設内外 に5Gアンテナ基地局を設置する通信事業者に対し、設置費用の支援を行う。   島しょ海底光ファイバーケーブル 全体図
  30. - 38 -      公 公共

    共施 施設 設や や都 都民 民サ サー ービ ビス スの のデ デジ ジタ タル ルシ シフ フト ト( (街 街の のD DX X) )  ア スマート東京先行実施エリア(西新宿)での取組 デジタルの力で東京のポテンシャルを引き出す「スマート東京」の実現に向け、先行実施エ リアと位置づけた西新宿において、5Gと先端技術を活用した分野横断的なサービスの都市実 装を目指している。 ア  西新宿スマートシティ協議会の運営 令和2年5月、 都は、 一般社団法人新宿副都心エリア環境改善委員会、 通信事業者等と 「西 新宿スマートシティ協議会」を設立した。都はデジタル技術の実装を進めるため、事務局と して協議会の運営及び活動を推進している。本協議会は、このエリアの課題を把握するとと もに、デジタル技術等を活用した課題の解決を進め、この街に関わる方々のQOLの向上を 図ることを目的としている。令和2年度には5つの課題解決テーマを設定し、短期的に解決 可能な実証を実施した。令和3年度は、テーマ毎に2~3年後の目指すべき姿を定義し、中 長期的なプロジェクトなどの取組を推進した。令和4年度は、各プロジェクトの都市実装の 実現を進めるとともに、 広報の充実を図り、 協議会活動に多くの方が参画するよう取り組む。   イ  スマートポールの整備 都は、西新宿において5G等の先端技術を活用したサービスの都市実装を目指している。 その基盤として5Gアンテナ基地局、 高速 :L-)L 及びセンサー等の様々な機能を備えたスマ ートポールを整備している。 令和2年度は、協力事業者6者により9基のスマートポールを先行・試行設置した。令和 3年度は、新たに20基を整備するとともに、搭載しているセンサー等から取得されるデー タの利活用や他エリアへの展開について検討を開始した。令和4年度は西新宿に整備した計 29基の利活用を促進するため、取得データ等を活用した新しいサービスを民間事業者から 公募し、ユースケースを創出するなど引き続き取組を進める。 
  31. - 39 -  令和3年度に設置したスマートポール     

           サイネージ型       ポール型  スマートポールの設置場所   ウ  5G等先端技術サービス実装コンソーシアム(仮称)の組成・運営   西新宿では、スマートポールの整備等により構築された5G通信エリアにおいて、5Gや 先端技術を活用したサービスの都市実装に向けた取組を進めている。  令和3年度は、5Gを含む先端技術を活用して西新宿の課題解決に役立つスマートシティ サービスの実証事業を公募し、選定した8件のサービスの実証を行った。 令和4年度は、こうしたサービスの都市実装を加速するため、地元エリアマネジメント団 体と連携し、 「5G等先端技術サービス実装コンソーシアム(仮称) 」 (以下「本コンソーシア ム」という。 )を設立する。本コンソーシアムに、技術やアイディアを有する5G活用サービ ス事業者、スタートアップ、大学等を西新宿内外から広く呼び込み、多様な主体の連携を促 進することで新たなサービスの実装を目指す。あわせて、本コンソーシアムを活用して学生 等を対象とした人材育成プログラムを提供し、デジタルの力で社会課題の解決に取り組む人 材の育成を目指す。 
  32. - 40 -  「5G等先端技術サービス実装コンソーシアム(仮称) 」のイメージ    

    エ  5G等普及啓発イベントの実施  「72.<2 'DWD +LJKZD\基本戦略」及び「スマート東京」の実現がもたらす暮らしを都民が 体感し、施策への理解と共感を拡大していくため、5Gや先端技術を活用したサービスを広 く都民が体験できるイベントを開催する。  令和2年度は、日常生活や働く中での不安や不便を解決する5GやICT技術を活用した サービスを体験していただくイベントを開催した。令和3年度は、5Gを活用した遠隔音楽 ライブなど新たな生活を体験できるオンラインイベントを開催し、都が進めるDX事業につ いても広く都民に向けて発信した。 令和4年度は、オフラインとオンラインを融合・連携させるとともに、西新宿エリアで広 範囲に5G等を活用したサービスを体験できるイベントを開催する。 令和3年度 5G普及啓発イベントの様子    イ スマートシティの実現に向けた取組 ア  スマート東京(東京版 6RFLHW\)の実現に向けた先行実施エリアプロジェクト 都内のデータや先端技術が集積するエリアにおいて、 エリアOS (2SHUDWLQJ 6\VWHP) (※) の実装等により、地域に密着したリアルタイムデータ等を活用した複数領域横断型のモデル プロジェクトを支援する。 これらの取組について、補助金による支援(詳細は以下内容のとおり)に加え、各事業の 実施に係るアドバイスや都民等への普及啓発活動、スマートシティの先行事例等について、 各ステークホルダーとの情報共有を推進することで、エリアOSによるデータ活用の世界に  ※一般社団法人新宿副都心エリア環境改善委員会
  33. - 41 -  先駆けたモデル構築を目指す。 (※)サービス連携及び都市間の連携を実現するためのシステム的な共通の土台    

        a 大丸有エリアの取組 大手町・丸の内・有楽町エリア(大丸有エリア)では、千代田区・東京都・大丸有地区ま ちづくり協議会で大丸有スマートシティ推進コンソーシアムを組成し、スマートシティビジ ョンを公表し、同ビジョン・実行計画に基づく各種活動を実施している。 公民協調、エリアマネジメントによって、ユースケースから導き出した発展的課題を解決 するサービスを実現することで「既存都市のアップデート」と「都市のリ・デザイン」を図 る。また、他地域のエリアマネジメント活動や東京都をはじめとした行政とも連携し、スマ ートシティ化を推進していく。  b 竹芝エリアの取組 スタートアップを含む民間企業や関係団体等との連携による最先端技術及びリアルタイム データ等を活用したサービスを実装するため、竹芝版エリアOSを構築し、将来的な他地域 への横展開を視野に入れた世界に先駆けたモデルを目指す。 地域や分野を横断した事業の拡大により、竹芝及び周辺エリアの社会的課題解決と経済的 発展の両立を目指していく。  c 豊洲エリアの取組 「課題解決+未来志向型スマートシティ」 「ミクストユース型スマートシティ」 のコンセプ トのもと、 【職・住・遊の全ステークホルダーのQOL向上】 【地域連携・地域参画による先 進的まちづくり・エリアマネジメント】という目標実現に向けて、豊洲版エリアOSとデー タ取扱ルールを構築し、データを活用した観光・モビリティ・イート・ヘルスケア・防災な ど複数領域横断型サービスの実装を目指していく。  イ  東京都スマートサービス実装促進プロジェクト 「スマート東京」の実現を加速させていく上では、都内で数多くのスマートサービスが実 装され、都民が身近にその利便性を実感することが重要となる。スマートサービスの実装を より多く、より速く進めていくため、機動力のあるスタートアップ等によるサービス実装を 促進していく。 具体的には、都と連携し、スマートサービスの実装を担うスタートアップ等を支援する民
  34. - 42 -  間事業者 (スマートシティ実装促進事業者) を公募選定の上、 地域・エリアと連携しながら、 スタートアップによる都市OS等を活用したスマートサービスのスピーディーな実装を促進 していく。

                ウ  地域を主体とするスマート東京先進事例創出事業 デジタルの力で東京のポテンシャルを引き出し、都民のQOLの向上を目指す「スマート 東京」の実現に向け、デジタルの力でまちのバージョンアップにつながる取組が様々な地域 でそれぞれの実情に応じた形で進むことが重要となる。このため、地域の特性・資源等を活 かし、住民ニーズや地域の課題をデジタルの力を活用して解決していけるよう、区市町村や 大学、 地元企業等が主体となって進めるまちのスマート化の取組を支援するとともに、 創出・ 集積した先進事例を都内各地に横展開し、 都内全体のスマートシティの実現を加速していく。                エ  次世代ウェルネスソリューション構築支援事業 健康・医療分野のデータを活用した都民の健康増進に関する新たなサービス、予防研究に 関する先行的なプロジェクトを支援し、データの利活用モデルを構築する。  
  35. - 43 -     ウ データ利活用の推進 ア

     目的 データを社会全体で活用するべく、民間ニーズを踏まえ、行政が保有するデータを積極的 に公開するとともに、様々なデータの集約・連携を可能にする東京データプラットフォーム (TDPF)構築に向けた取組を推進することで、シビックテックや企業等がオープンデー タ等を活用し新たなサービスを創出できる官民協働スタイルを構築していく。  イ  主な事業内容 a 東京データプラットフォーム(TDPF)の構築 「スマート東京」の実現に向け、様々なデータの利活用を促すTDPFの構築に向けた取 組を拡充する。具体的には、TDPFの事業開始に向け、参画を促すためのコミュニティを 形成するとともに、TDPFのサービス活用を想定した成功事例の創出等に取り組む。  令和  年度に設立した「東京データプラットフォーム協議会」の下で、様々な分野の有識 者や団体・企業等からご意見をいただく推進会議や、データ利活用創出に向けた議論を行う ワーキンググループなどを通じ、TDPFの注力分野やサービス内容等についての検討、将 来的な利用ユーザー等とのネットワーク・コミュニティ形成等の取組を進めてきた。令和4 年度は、これらの取組を拡充し、TDPFの事業開始に向けた準備として、以下の内容等に 取り組む。 〇 ワーキンググループの取組拡大やイベント等を通じ、将来的な利用ユーザー等とのネッ トワーク・コミュニティの形成
  36. - 44 -  〇 TDPFの先駆的事業として、様々なデータが集まり、新たなサービスの開発・展開が 促進される仕組みの構築に向けた、 「ケーススタディ事業」の実施 〇 データ利活用が促進されるよう、利活用ニーズの高いデータのフォーマット統一やデー

    タ整備手順などを整理し、データ整備の重要性を自治体及び民間事業者へ広く周知 〇 適切な情報の取扱いとデータの利活用促進を両立させるため、令和3年度に改訂したポ リシー案について、必要に応じて改訂を実施 〇 ケーススタディ事業等で仮想データ連携基盤を活用して得られたフィードバック、TD PF協議会での提言及び国や各団体の動向を踏まえ、データ流通推進事業の中核を担う連 携基盤の要件定義を実施  b 都市のデジタルツイン(※)の実現 現実空間の建築物や地形等を仮想空間に3Dで再現し、様々な分析・シミュレーションが 可能となる「デジタルツイン」について、庁内データを連携するための基盤を構築するとと もに、活用事例の創出につながる取組を推進する。 ※ デジタルツインセンサー等から取得したデータをもとに、建物や道路等のインフラ、 経済活動、人の流れ等の様々な要素を、サイバー空間上に「双子(ツイン) 」のように再 現したもの < <図 図: :都 都市 市の のデ デジ ジタ タル ルツ ツイ イン ンの のイ イメ メー ージ ジ> >      令和4年度は、庁内の地理空間データ等を局横断的に連携するための「デジタルツイン基 盤」の構築及び本基盤と庁内既存システムとの連携方針を検討するとともに、衛星データを 活用した予兆検知高度化の検証等を含めたベータ版事業の実施に取り組む。また、令和3年 度に策定した「デジタルツインの社会実装に向けたロードマップ初版」については、庁内各 局からの意見や有識者会議の助言を反映させ、第2版への更新を行う。さらに、各局及び民 間事業者が活用できる共通基盤データとして、地物(建物、樹木、道路等)や地形などを3 次元にモデル化するために必要な点群データ(※)を取得・整備し、将来的には整備後のデ ータを3Dビューア (※) 上でも活用することで、 デジタルツイン基盤の高度化につなげる。     ※ 点群データ:レーザースキャナー等を用いて生成された、3次元の位置情報を持つポイ
  37. - 45 -  ントデータ ※ 3Dビューア:建物や街の様子を再現した :HE ブラウザ上の3D都市モデルに、様々な データを重ね合わせることができるアプリケーション

     c オープンデータ化の推進  データを社会全体で活用するべく、オープンデータの利活用を希望する企業等との意見交 換を実施するなどし、 民間ニーズを踏まえて行政が保有するデータを積極的に公開していく。  また、オープンデータカタログサイトに掲載するオープンデータの品質向上を図っていく ほか、シビックテックや企業等がオープンデータ等を活用して行政課題の解決に向けたデジ タルサービスの開発を行う「都知事杯オープンデータ・ハッカソン」を開催し、新たなサー ビス創出を促進していく。 < <図 図: :オ オー ープ プン ンデ デー ータ タ徹 徹底 底活 活用 用プ プロ ロジ ジェ ェク クト トの の取 取組 組> >            エ 先端的な事業の推進・スタートアップとの協働促進 ア  自動運転の社会実装に向けた取組 a 東京自動走行ワンストップセンター 東京圏国家戦略特別区域会議の下に、平成  年9月  日に「東京自動走行ワンストップ センター」を設置した。実証実験に係る道路管理者や警察などの関係機関との調整に関する 相談等を一括して受け付け、迅速かつ円滑に実証実験を実施できるよう民間事業者を支援す る。         
  38. - 46 -  b 自動運転移動サービス実現に向けた5Gを活用したサービスモデルの構築 輸送ニーズの高い地域特性を持ち、かつ「スマート東京先行実施エリア」として、先行的 に5Gを整備している西新宿エリアにおいて、自動運転の早期事業化を目指し、サービスモ デル構築に向けた支援を行う。 

    イ  ドローン物流サービスの社会実装に向けた取組 都内におけるドローン物流サービスの早期の社会実装を目指す。ドローン物流サービスの 社会実装には有人地帯における補助者なし目視外飛行(レベル4)が不可欠であるが、改正 航空法の施行は令和4年  月に予定されている。 改正航空法の施行を機に、 プロジェクト実 施者による実装に向けたオペレーションの確認、事業採算性の検証等の取組を支援する。ま た、ドローン物流に対する社会的受容性の向上を図る。  ウ  空飛ぶクルマの社会実装に向けた取組      都内における空飛ぶクルマを活用したサービスの早期事業化を目指し、機体の開発状況や 制度整備の動向等を踏まえて、プロジェクト実施者によるビジネスモデル構築に向けた検討 及び事業化を見据えた飛行実証に対する支援を行う。  エ  創薬系オープンイノベーション支援事業  製薬企業、支援機関、投資家等が集積する東京の強みを生かし、都民・国民の健康長寿の 実現に寄与できるポテンシャルを有する創薬・医療系ベンチャーの育成支援(専門家による メンタリング・マッチング、チームビルド支援、ビジネスプラン発表会等) 、研究開発環境整 備(ウェットラボへの入居補助) 、大学との機器等の共用促進及び創薬・医療分野におけるイ ノベーション人材育成講座の実施などを通じて、産学官連携によるオープンイノベーション の活性化を図る。  オ  キングサーモンプロジェクト(.LQJ6DOPRQ3URMHFW)  世界に通用するスタートアップ企業の輩出サイクルを確立し、先端事業による東京の成長 と社会的課題の解決を目指す。その一環として、将来大きく成長することが期待されるスタ ートアップ企業を選定の上、都政現場を活用した技術・サービスの実証を実施し、有用なも のについては政策目的随意契約を活用した公共調達を促進する。また、国内外への販路拡大 に向けた戦略支援とともに、取組の過程や成果をモデル化し、広く展開することで後続の起 業家を輩出していくことを目指す。  
  39. - 47 -  令和2年度からの先行導入プロジェクトを経て、キングサーモン企業の認定を受けた4社 については政策目的随意契約等により、プロダクトの活用を推進している。また、今年度、 まちづくり・教育・農業をテーマにスタートアップ3社と都政現場が協働し、先行導入プロ ジェクトを実施していくとともに、次期先行導入プロジェクト実施に向け、都政現場との調 整を進め、スタートアップとの協働を加速させていく。 

     先端技術を生かした 都市づくりの展開 バーチャル空間を用いた 体感型実習での教育環境 の充実 次世代の担い手不足に悩む 産業分野での先端技術活用 (農業等)  カ  オープン・ソース・ソフトウェア(OSS)の活用推進 都が開設した「東京都新型コロナウイルス感染症対策サイト」は、そのソースコードを公 開することで、シビックテックと協働し、順次その精度を高めるとともに、オープン・ソー ス・ソフトウェア(OSS)として他の自治体にも利活用され、各地域におけるコロナ対策 サイトの構築にも貢献した。こうしたOSS化がもたらす社会的効果を最大限に活かしなが ら都政のQOS向上を推進していくため、 令和3年  月に 「東京都オープンソースソフトウ ェア公開ガイドライン(β版) 」を策定した。 本ガイドラインを運用しながら必要に応じて改善 ・ 見直しを行うとともに、 令和4年度は、 行政と住民が協働しながら地域課題解決を推進する場として、 シビックテックのノウハウと、 都及び都内区市町村が抱える幅広い地域課題をマッチングさせるための官民共創デジタルプ ラットフォームを構築する。本プラットフォームにおける活動やOSSの活用を促進するイ ベント(7RN\R 2VV 3DUW\)等を実施することで、デジタル技術を用いた解決策の創出やOS S化を促し、シビックテックとの共創による都民のQOL向上につなげていく。     行 行政 政の のデ デジ ジタ タル ルシ シフ フト ト( (行 行政 政の のD DX X) )  ア デジタルデバイド対策 令和3年4月に施行した東京デジタルファースト条例に基づき、デジタル化を推進する一方 で、デジタルデバイド対策にも取り組んでいくこととした。これを踏まえ、庁内各局の取組の みならず、区市町村や民間の活動とも連動した複合的な視点からの施策に取り組み、誰一人取 り残されることのない、デジタル社会の形成を目指している。 具体的には、高齢者等を対象に区市町村や町会・自治会等と連携したスマートフォン教室及 び出張相談会を開催しているほか、希望者へのスマートフォンの貸し出しを実施している。ま た、都民に身近な行政サービスを提供する区市町村におけるデジタルデバイド対策を後押しす る事業にも取り組んでおり、課題に対応した事例創出とその横展開を図っていく。さらに、令 和4年度から新たに、TOKYOスマホサポーター制度を創設し、NPOや地域団体、学生や 元気な高齢者など様々な方々の参画を得て、高齢者のスマートフォン利用を身近な地域で支え 合う環境を整えていく。 【令和4年度先行導入プロジェクトテーマ】
  40. - 48 -  イ 行政手続のデジタル化推進(再掲) 東京デジタルファースト条例に基づく推進計画を着実に進め、行政手続等の棚卸調査を継続 的に実施し、本計画に基づく各局支援等の取組を一体として進めていく。  

    ウ 新しい働き方の実践(再掲) 多様化する都庁のミッションに適合する様々な働き方を実現するため、本庁においては未来 型オフィスの整備を進め、事業所においてはデジタルツールを導入するなどにより、オフィス 改革を進めていく。   エ 都民満足度の高いデジタルサービスの提供(再掲) 「東京都デジタルサービスの開発・運用に係る行動指針」 で掲げた行動規範  か条を職員に 広く浸透させ、庁内の文化として定着させていくため、認知度向上や実務に反映させていくた めの取組を実施する。 また、 技術的な基準を規定・共有するガイドラインを策定するとともに、 継続的な有効性等を確認していく。 
  41. - 49 - 3 3  デ デジ ジタ タル

    ル基 基盤 盤の の整 整備 備・ ・セ セキ キュ ュリ リテ ティ ィ対 対策 策  都政のDXを着実に推進していくためには、業務運営に不可欠な庁内システム基盤の整備や、情 報資産の安全を確保するためのサイバーセキュリティ対策が極めて重要である。 当局では、庁内の業務遂行のシステムであるTAIMS(東京都高度情報化推進システム)や庁 内ネットワークなどのシステム基盤の整備、保守・運用管理を行っている。令和4年度には、グル ープウェア等の機能をクラウド利用に移行し、日常業務の効率化と利便性の向上を図る。 また、全庁的なサイバーセキュリティ体制を統括し、サイバーセキュリティに係る継続的改善を 図っており、インシデント発生時には、被害を拡大させないように各局支援を行うとともに、都庁 のデジタル化推進に向けて不可欠なサイバーセキュリティ対策を担う人材の育成等を行っている。 安定的なシステム基盤の整備・運用により、職員の円滑な事務遂行を支えるとともに、利便性と 安全性の向上に資する新しい技術の導入を進めることで、都政のDX推進に寄与していく。     情 情報 報シ シス ステ テム ム基 基盤 盤等 等の の整 整備 備及 及び び保 保守 守、 、運 運用 用管 管理 理  ア TAIMS(東京都高度情報化推進システム) TAIMSは職員が業務を行うために必要な手段を提供する情報処理システムであり、概ね 職員1人に1台の端末を配備して利用している。また、この端末は、一般のパソコンとして文 書作成等の機能のほか、電子メール、電子掲示板、スケジュール管理等が利用でき、財務会計 システム、e-人事システム、庶務事務システム、カードシステム、文書総合管理システム等 の業務システムの端末としても利用している。                    イ 内部認証システム 内部認証システムは、職員が都庁内の各種業務システムを利用する際の認証やユーザ管理機 能等を提供している。
  42. - 50 -   ウ 庁内ネットワーク 庁内ネットワークは、本庁舎内及び本庁舎と約  か所の事業所を接続し、インターネット

    や総合行政ネットワーク(LGWAN)等の外部ネットワークとも接続をしている。   エ 東京都カードシステム カードシステムは、都庁本庁舎における、徹夜勤務・休日出勤登録、カード発行管理を行っ ている。   オ 社会保障・税番号制度の基盤システム 社会保障・税番号制度の基盤システムは、都庁内の番号利用事務において国や地方自治体等 への情報提供・照会を行っている。  カ 情報システムに係るBCP整備の促進     災害等発生時における都庁業務の継続という観点で、想定されるリスクの整理と庁内の情報 システムの調査及び点検を行っている。調査結果を踏まえて、情報システムBCPを整備する ための都における統一的な評価基準を策定し、各局等が所管する情報システムに係るBCPの 更新に向けたフィードバックを行う。     シ シス ステ テム ム基 基盤 盤の のク クラ ラウ ウド ド ※ ※ 利 利用 用拡 拡大 大 「 「未来の東京」戦略」及び「シン・トセイ 都政の構造改革QOSアップグレード戦略」にお いて、TAIMSや庁内ネットワーク等の都の基盤を支えるシステムを、クラウド利用を中心と したシステムに移行し、利便性と安全性を兼ね備えたデジタル環境を実現することとしている。 これらを着実に実施するため、既存のシステム基盤に機能追加を行い、令和4年度末には日常 業務でクラウドを活用できる環境を整備していく。具体的には、組織を超えた協働が可能となる 機能(TAIMS利用環境にある全ての職員が利用可能。チャットやWeb会議でコミュニケー ションを取りながらクラウド上の資料を同時編集できる等)や、場所を選ばず業務を遂行できる 機能(スマートフォンで資料作成やTAIMSメールの送受信、スケジュール管理ができる等) を追加する。また、現在のシステム基盤の更新時期となる令和7年度以降には、最新のセキュリ ティの考え方を導入しつつ、更なるクラウド利用の拡大及び公営企業局とTAIMSとの利用環 境の連携強化を考慮したシステム基盤を構築していくこととしており、令和4年度は、それに必 要な設計仕様整理等を行う。  (※)クラウド:利用者が物理的なサーバー等を保有することなく、ネットワーク経由で、デー タを取り扱うほか、ソフトウェアやサービスを利用できる仕組み
  43. - 51 -  ( 「シン・トセイ2 都政の構造改革QOSアップグレード戦略 YHUVLRQXS」より)  

         サ サイ イバ バー ーセ セキ キュ ュリ リテ ティ ィ対 対策 策  ア サイバーセキュリティポリシーに基づく対策の推進  不正アクセスによる情報漏えいや、:HE サイトの改ざん、マルウェア(脆弱性等を利用して 攻撃をする悪意のあるソフトウェアの総称) 感染による端末使用不能など、 サイバーセキュリ ティインシデントが発生した際は、 業務の円滑な遂行を妨げるだけでなく、 社会的信用の失墜 による影響も大きく、サイバーセキュリティ対策の重要性は増している。 当局では、 システムを所管する組織や利用する職員が遵守すべき基準である 「東京都サイバ ーセキュリティポリシー」 (以下「ポリシー」という。 )を策定し、これを周知、浸透させるこ とで全庁的なサイバーセキュリティ対策を推進している。 サイバーセキュリティ対策は「組織的対策」 、 「技術的対策」 、 「人的対策」に大別できる。             〇組織的対策 当局では国のガイドライン改定の動きや環境の変化に応じてポリシー等を継続的に見直して いる。また、東京都CSIRT(※)を設置し、各局CSIRTと連携しながら、全庁セキュ リティ活動の継続的な改善を行うなど、組織的なセキュリティ対策に取り組んでいる。 令和4年度は、今後のDXの更なる進展を見据え、デジタルサービス開発のプロセス毎に特 東京都サイバー セキュリティポリシー システム、局単位 で策定 サイバーセキュリティ 安全管理措置 サイバーセキュリティ 実施手順 東京都サイバー セキュリティ対策基準 東京都サイバー セキュリティ基本方針
  44. - 52 - に重要なセキュリティ要件をチェックリスト方式でわかりやすく整理した「セキュリティガイ ドライン」を策定する。 ※ CSIRT(&RPSXWHU6HFXULW\,QFLGHQW5HVSRQVH7HDP) :サイバーセキュリティにお ける事故等の対応を行うチーム 

     &,62 (副知事) &,62補佐官 (情報セキュリティ 担当部長) 都&6,57 局&6,57 局責任者 局統括責任者 (局長) 局 連 携 サイバーセキュリティに関わる全庁統括体制図  ※ CISO(&KLHI,QIRUPDWLRQ6HFXULW\2IILFHU)最高情報セキュリティ責任者     ※ CISOである副知事のもと、CISO補佐官及び東京都全体におけるサイバーセキュ リティ対策等を統括する都CSIRTを設置。各局においては、局統括責任者である局 長のもと、局責任者及び局CSIRTを設置。都CSIRTと局CSIRTが連携し、 組織的なセキュリティ対策に取り組んでいる。  〇技術的対策 当局ではポリシーに基づき、各局と連携して、不正プログラム対策、不正アクセス対策等の 技術的対策を行っている。こうした取組を定期的に確認するため、各局システムを対象とした リスク評価を行い、必要な対策を検討・実施している。 令和4年度は、ウェブサイト等の脆弱性診断ツールやサイバー攻撃を受けた際の調査分析を 行う機器を新たに導入することで、東京都CSIRTのインシデント対応力の更なる強化を図 る。  〇人的対策 当局では、都庁全体のセキュリティレベル向上とインシデント対応の迅速化を図るため、サ イバーセキュリティに関して職員が遵守すべき事項を定めるとともに、組織的かつ定期的な教 育・研修などを実施している。教育・研修の内容は、サイバーセキュリティに関する最新の知 見や環境の変化等を踏まえ、適宜見直しを図りながら継続的に更新している。 令和4年度からは、都政の高度なDXの実現を支えるICT職について、サイバーセキュリ ティに関する専門研修を新たに実施し、専門性の向上を図る。 
  45. - 53 - イ サイバーセキュリティインシデントへの対応 都CSIRTにおいて、 都庁全体のセキュリティ対策を統括し、 サイバー攻撃等の事象把握 や事態に即応した指導指示等を行っている。 都CSIRTは、

    各局が個別に設置する局CSI RTの活動に対し、 サイバーセキュリティ技術の動向を踏まえた技術支援やサイバーセキュリ ティインシデント発生時の対応支援など、各局の支援を行っている。  ウ 自治体情報セキュリティクラウドの運営 都及び区市町村のインターネットを介した通信を集約し、 メールやウェブ閲覧・公開等を安 全に行うために必要な機器や設備を統合したシステムである自治体情報セキュリティクラウ ドを運営している。 都及び区市町村で共同利用する同システムは、 インターネット通信時のセキュリティ水準を 確保・維持するとともに、 検知した不正な通信に早期に対策を実施することにより被害の拡大 防止を図っている。平成  年度に構築及び運用を開始し、平成  年度から都内全自治体(都 を含めた  団体)が利用している。 令和5年1月からは、 国が提示した標準要件に基づき、 民間ベンダーが構築及び提供する次 期自治体情報セキュリティクラウドに移行し、 引き続きセキュリティ水準を確保するとともに、 区市町村のセキュリティ対策を支援していく。 
  46. デジタルサービス局ホームページ 東京都デジタルサービス局事業概要 令和4年版 令和4年9月発行 編集・発行 東京都デジタルサービス局総務部総務課 東京都新宿区西新宿二丁目8番1号 電話 ( )

    (ダイヤルイン) 印 刷 所 登録番号(4)1 社会福祉法人 東京コロニー 東京都大田福祉工場 東京都大田区大森西二丁目22番26号 電話 03(3762)7611 70 古紙パルプ配合率70% 石油系溶剤を含まないインキを使用しています