アジャイルな改善の取り組みふりかえりアジャイル・スクラム勉強会Satoshi Harada
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PDCAサイクル● 継続的な改善手法としてはPDCAサイクルが有名► Plan 計画する► Do 実行する► Check 実行結果を評価・分析する► Action 改善策考えて計画に繋げる● アジャイルの継続的改善もPDCAサイクルに則る► Plan 短い期間(イテレーション)を計画する► Do イテレーションの計画を実行する► Check イテレーションの結果を評価・分析する► Action 改善策を考えて次の計画に反映する✔ このうち、CheckとActionのための取り組みがふりかえり
TryProblemKeepふりかえりとは● イテレーションをふりかえることで、継続的な改善に繋げる取り組み● KPTというフレームワークがよく使われる► Keep 良かったこと・続けたいこと✔ やってみて上手くいったことをチームに広める► Problem 問題だったこと・改善したいこと✔ 個人の問題とせず、チームの問題として扱う► Try 次回のイテレーションの改善アクション► KeepやProblemからチームの改善策を考え、次回のイテレーションで実施する改善アクションとする
実施タイミング● ふりかえりはイテレーションの最後に毎回行う● 1イテレーションを1週間としている場合、1週間に1回はチェックと改善の機会がある1ヶ月目3ヶ月2ヶ月目 3ヶ月目仮に3ヶ月のプロジェクトを1週間のイテレーションで行う場合、ふりかえりによる改善の機会は12回ある
実際のやり方● アナログ・デジタルどちらでもOK► ホワイトボード + ポストイット► Trello, Github Projects, Atlassian Jira✔ テレワークや、チームメンバーのロケーションがバラけている場合はデジタルのほうが便利TrelloでKPTのふりかえりを実施する例
ふりかえりのコツ● ファシリテーターが必要► 参加者から広く意見を募るが、より良い改善につながるように場をコントロールする人が必要► 何も改善策が出ない・雑多な改善策が出すぎることもあるので、ちょうど良い改善策の数になるように調整する✔ チームが継続的な改善をできるようにアシストする● ダラダラやらない► KeepとProblemは予め参加者に考えてもらっておく► ふりかえりの会ではKeepとProblemを各自が説明し、Tryを考える場とする● 感想だけを言う場にしない► 「XXXだった」で終わりにしない► 「XXXだったから、XXXにしたい」という行動プランまで考えるようにする● 特定の人を批判しない► 事象を憎んで人を憎まず► 個人の課題ではなくチームの課題として捉え、改善策をチームで考える
継続的改善への取り組み● Tryを考えて満足したらダメ● Tryを次のイテレーションの計画に含め入れる● 次回のふりかえりで、前回のTryが遂行されたかどうかチェックする● 問題が解消できていない場合は、引き続きTryとするTryイテレーションふりかえりTryイテレーションふりかえりTryイテレーションふりかえり続く…計画に反映計画に反映計画に反映Try結果をチェックTry結果をチェック
マンネリを避ける● 何回かふりかえりを繰り返すとマンネリ化してくる► アジャイルな取り組みをベースに、チームがチャレンジングなTryを続けられるようにスクラムマスターが新たなTryを提示していく✔ チームで一部の人しか持っていないスキル・知識を、他の人も同じレベルでできるようにスキルトランスファーを進める✔ タスク完了までのフローを改善する(WIP制限を検討)✔ ペアプロ・モブプロを積極的に取り入れる✔ テストやデプロイの自動化を推進する● チームの練度が上がって成長すると、課題となる事柄も変化してくる► それまで上手くいっていても、新たな課題は発生する► 改善に終わりはない
雑談TimeKPTのフレームワークでふりかえりを実施し、改善策を出していく方法についてイメージできましたか?短い期間でくりかえしふりかえりを実施し、継続的に改善を行うことでチームの練度を上げていくことについてどう思いましたか?