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アジャイルのライトウィングとレフトウィングはひとりで両方できなくてもいいんじゃない? - “ひ...

Satoshi Harada
September 16, 2023

アジャイルのライトウィングとレフトウィングはひとりで両方できなくてもいいんじゃない? - “ひとりでできるもん”から“みんなでできるもん”への道のり

スクラムフェス三河2023のほいトラックで発表させていただきました。
ビジネス価値の実現や市場創造といった「アジャイルのゴール」に向かっていくにはチームワーク(レフトウィング)と開発技術プラクティス(ライトウィング)の両方を満たす必要があります。
われわれはそのことを直視しする必要がありますが、自分ひとりで頑張る必要はありません。自分が得意ではないことはほかの人を積極的に頼り、みんなでできるようになることでアジャイルのゴールに向かって前進していこうということをお伝えしました。

Satoshi Harada

September 16, 2023
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Transcript

  1. © KONICA MINOLTA “ひとりでできるもん”から “みんなでできるもん”への道のり Satoshi Harada 2023 ほいトラック Akira

    Kubo アジャイルのライトウィングとレフトウィングは ひとりで両方できなくてもいいんじゃない?
  2. © KONICA MINOLTA 1 • この発表を聞いて欲しい人 • アジャイルのライトウィング(開発技法)とレフトウィング(チームビルディング)を 両方ひとりでできるもん。。。じゃない人 •

    この発表から得られるアウトカム • アジャイルのライトウィングとレフトウィングはどちらも欠かすことができない • だけど、ひとりで両方できなくてもよい • 得意な領域で力を発揮し、不得意なところは助けてもらおう アジャイルのライトウィングとレフトウィングは みんなでできればそれでよい! はじめに
  3. © KONICA MINOLTA 2 Satoshi Harada @harada_psj Agile Coach /

    Scrum Master / Software Developer 自己紹介(Satoshi Harada) Scrum Fest Sapporo 2021 Regional Scrum Gathering Tokyo 2022 Scrum Fest Sendai 2022 Scrum Fest Mikawa 2022
  4. © KONICA MINOLTA 3 Akira Kubo @HappyLuckyAkira Software Development Evangelist

    / Agile Coach / 火消し 自己紹介(Akira Kubo) DevLOVE甲子園西日本大会 2015 Agile Japan 2017 大阪サテライト 小5の娘が可愛 くて仕方ない バカ親
  5. © KONICA MINOLTA 5 • コニカミノルタ Agile CoE • 社内のアジャイル開発経験者が集まった、専門家集団

    • アジャイルコーチングとアジャイルの教育啓蒙を行う • 2016頃から活動(アジャイル開発の取り組みはそれ以前から) • Agile CoEにおけるHaradaとKuboの立ち位置 Agile CoE Agile CoE 支援先の開発チーム チームの中に入って、 アジャイルやスクラム の導入、技能向上の 支援を行う コーチ陣 チームメンバー
  6. © KONICA MINOLTA 8 • 2012年に平鍋さんが「アジャイルのライトウィン グとレフトウィング」の絵を公開 • https://blogs.itmedia.co.jp/hiranabe/2012/09/right wing-and-leftwing-of-agile.html

    • アジャイルのゴールに向かうには、アジャイルの ライトウィングとレフトウィングがある • レフトウィングはチームワークやプロセス • ライトウィングは技術的なプラクティス • 開発現場をアジャイルにしたいのなら、 ライトウィングとレフトウィングを両方 満たす必要がある 両方満たす必要がある! アジャイルのライトウィングとレフトウィングとは 出展: https://blogs.itmedia.co.jp/hiranabe/2012/ 09/rightwing-and-leftwing-of-agile.html
  7. © KONICA MINOLTA 11 • 「両方できているよ!無問題!」という人はそれ ほど多くないのでは? • ひとりでできれば、それは素晴らしい •

    だが、ライトウィングとレフトウィングの両方を 実務レベルで習得するのはなかなか大変 • 特に、技術のライトウィングは技術進化やト レンドを追いかける必要がある それって結構大変よね ひとりで頑張る??? 両立はけっこう大変 出展: https://blogs.itmedia.co.jp/hiranabe/2012/ 09/rightwing-and-leftwing-of-agile.html
  8. © KONICA MINOLTA • 仕事の進め方(プロセス)やチームワークを改善することで、一定の効果はあった • しかし、プロセスやチームワークが改善されることで、開発チームのボトルネックは開発技術にあるとい うことが明確になってきた • 具体的には、TDD・ペアプロモブプロ・リファクタリングといった技術プラクティス

    • 「技術力のあるメンバーがそろったチームになる」というチームメンバー共通の目標が設定される • この過程で、チームメンバーとコーチの信頼関係ができた それまでの開発チーム支援体制(2023/2 – 2023/5) Agile CoE 開発チーム コーチ陣 チームメンバー (開発者) 信頼
  9. © KONICA MINOLTA 1. チームメンバーに技術コーチの必要性を確認 • チームメンバーだけでできないことは、外部に助けを求める • チームもチーム内だけでがんばらない 2.

    技術コーチとのペアコーチ体制を結成 • コーチもひとりだけでできないことは、他に助けを求める • コーチも自分ひとりで頑張らない 3. 技術コーチとチームメンバーの引き合わ • チームメンバーと築いていた信頼関係で、技術コーチがスムーズに加入 • 信頼関係があると助けを求めやすい 現在の開発チーム支援体制(2023/6 – 現在) Agile CoE 開発チーム コーチ陣 チームメンバー (開発者) 信頼
  10. © KONICA MINOLTA 17 • コーチはひとりでがんばらない • コーチにも得意領域がある • コーチも複数人体制でアジャイルのレフト

    ウィング・ライトウィングをバランスよく満 たし、アジャイルのゴールに寄与すればよい • チームメンバーもチーム内だけでがんばらない • ひとりで何もかもカバーしようとすると 辛い 「ひとりでできる」ことを 目指して頑張らない 周囲に助けを求めることを良しとし、 「みんなでできる」ことを目指す “みんなでできるもん”とは アジャイルのライトウィングとレフトウィング https://blogs.itmedia.co.jp/hiranabe/2012/ 09/rightwing-and-leftwing-of-agile.html チームメンバー
  11. © KONICA MINOLTA 18 みんなでやるほうがいいのはわかった。 でも、助けを求めるのってハードル高いんだよなぁ… 「いい人は周りに迷惑かけたらいいと思う」 • 「迷惑かけたらダメ」っていう呪いにかかってる •

    いい人は、自分でなんでも無理してやろうとしすぎ • その頑張りの方が迷惑 • あなたの考える迷惑は、迷惑じゃない • 迷惑かけよう! • 相手に何かやってもらえたら、うっかり感謝できる 助けを求めるために
  12. © KONICA MINOLTA 20 • レフトウィングとライトウィングの両軸からチー ムの状況を観察する • レフトウィング(チームワーク)が得意なア ジャイルコーチがひとりで頑張ろうとすると、

    ライトウィング(開発技法)の問題を見逃し てしまう恐れがある • アジャイルのレフトウィング(チームワーク)に 傾倒するのは甘い罠 • レフトウィングは必要だが、レフトウィング だけ強化してもアジャイルのゴールには近づ かない • 技術のライトウィングが必要であることを 直視し、ライトウィング強化の方法を模索す る まずはチームの現状を見極める アジャイルのライトウィングとレフトウィング https://blogs.itmedia.co.jp/hiranabe/2012/ 09/rightwing-and-leftwing-of-agile.html チームメンバー ライトウィング 見逃してない?
  13. © KONICA MINOLTA 21 • 開発チームはたいていパンパンに忙しい • 新たな試みだけでは負荷が増える • きこりのジレンマ🪓

    • 新たな取り組みを加える前に、今やっていること を減らす 今やっていることを減らす アジャイルのライトウィングとレフトウィング https://blogs.itmedia.co.jp/hiranabe/2012/ 09/rightwing-and-leftwing-of-agile.html チームメンバー
  14. © KONICA MINOLTA 22 • 具体的なプラクティスとしては、 • テレワーク向けの開発環境 (VSCode+Live Share)

    • リファクタリング • TDDハンズオン • モブプロ • Gitによるコード共同所有 などなど • 技術のプラクティスを一方的に説いても、自分た ちに何が役立つのかわからないと伝わらない • 技術のプラクティスによってチームに何がも たらされるのか理解してもらう必要がある • 小さく始めて早く体験してもらった • 斧の切れ味が良くなるとどうなるか体感 小さく始めて早く体験 アジャイルのライトウィングとレフトウィング https://blogs.itmedia.co.jp/hiranabe/2012/ 09/rightwing-and-leftwing-of-agile.html チームメンバー
  15. © KONICA MINOLTA 23 • チームが目指している姿から短期ゴールを設定 • チームが目指している姿:技術力のあるメン バーがそろったチームになる •

    短期ゴール設定で使ったツール • 技術習熟度のアセスメント(定性的効果) • 効果測定のメトリクス(定量的効果) • 目指している姿に近づいたことを可視化 • 技術習熟度のアセスメントと効果測定のメト リクスを取り組みの開始前と開始後で取得 • 自分たちは目指している姿に近づいてい るんだということを見えるようにする 目指している姿に近づいたことを可視化する アジャイルのライトウィングとレフトウィング https://blogs.itmedia.co.jp/hiranabe/2012/ 09/rightwing-and-leftwing-of-agile.html チームメンバー 今ここ ここを 目指 そう!
  16. © KONICA MINOLTA 24 • ライトウィング(開発技術)の強化をメインテー マとしつつも、レフトウィング(チームワーク) のアプローチも取り入れていた • 1週間サイクルでふりかえりとプランニング

    • ライトウィングを主にKuboがコーチし、レフト ウィングは主にHaradaがコーチ • お互いに双方の知識はあるが、より専門性を 活かしやすい方に注力 • コーチ同士でもフィードバックをし合う • 一歩引いた視点でフィードバックできるメ リットがある(モブプロのペース配分、チー ムメンバーの理解度など) コーチもひとりで頑張らない コーチもみんなで できればいいんじゃないかな? コーチもみんなで!ペアコーチ体制 アジャイルのライトウィングとレフトウィング https://blogs.itmedia.co.jp/hiranabe/2012/ 09/rightwing-and-leftwing-of-agile.html チームメンバー
  17. © KONICA MINOLTA 26 • アジャイルのゴール(ビジネス価値の実現、 顧客満足、市場創造)を実現するために、レ フトウィングとライトウィングは両方必要 • 特に技術のライトウィングは見逃されがちだ

    が、ライトウィングの必要性・重要性を直視 しなければいけない • 直視しなければいけないが、ひとりで両 方やりなさいといことではない アジャイルのレフトウィングとライトウィングの両立 出展: https://blogs.itmedia.co.jp/hiranabe/2012/ 09/rightwing-and-leftwing-of-agile.html
  18. © KONICA MINOLTA 27 • ひとりだけで頑張ってゴールまでボールをもって いかなくてもよい • ひとりで頑張らなくていいんだ •

    ライトウィングから攻めるのが得意な人も、レフ トウィングから攻めるのが得意な人もいる • 得意な人を頼ってうっかり感謝しよう! • 同じゴールを共有しながら、それぞれを得意な人 が協力し、アジャイルのゴールを目指していけば それでよい 開発者も、みんなでできるもん コーチも、みんなでできるもん “ひとりでできるもん”から”みんなでできるもん”へ アジャイルのライトウィングとレフトウィング https://blogs.itmedia.co.jp/hiranabe/2012/ 09/rightwing-and-leftwing-of-agile.html