Lock in $30 Savings on PRO—Offer Ends Soon! ⏳
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
プロダクトバックログとスプリントバックログ
Search
Satoshi Harada
July 26, 2021
Programming
0
110
プロダクトバックログとスプリントバックログ
スクラムのプロダクトバックログ(PBL)とスプリントバックログ(SBL)はどのように紐づいているのかを、スクラムガイドをベースに説明した資料です。
Satoshi Harada
July 26, 2021
Tweet
Share
More Decks by Satoshi Harada
See All by Satoshi Harada
アジャイル社内普及ご近所さんマップを作ろう / Let's create an agile neighborhood map
psj59129
1
160
製造業メカアジャイルへの挑戦!社内コミュニティを軸にした巻き込み / The challenge of mecha-agile manufacturing
psj59129
1
190
保育士チームが実践している連続的な観察と多面的な観察を共有するための振り返り / Reflection to share “continuous and multifaceted observations” as practiced by a team of childcare professionals
psj59129
0
5.2k
やってやろうじゃないかメカアジャイル! / Let's do it, mechanical agile!
psj59129
2
4.3k
保育とふりかえりをコネクト! / connect childcare and retrospectives!
psj59129
1
930
焼肉レトロスペクティブ爆誕!遊び心を解放してチームの学習を飛躍させよう
psj59129
6
11k
アジャイルのライトウィングとレフトウィングはひとりで両方できなくてもいいんじゃない? - “ひとりでできるもん”から“みんなでできるもん”への道のり
psj59129
0
2.5k
社内アジャイル勉強会コミュニティの火を燃やせ!製造業に入社して4か月でやったこと全部見せます!
psj59129
1
1.5k
Whyから始めよう!スクラムチームが力強く前に進むための「なぜやるのか」を考える
psj59129
1
2.6k
Other Decks in Programming
See All in Programming
ハイパーメディア駆動アプリケーションとIslandアーキテクチャ: htmxによるWebアプリケーション開発と動的UIの局所的適用
nowaki28
0
430
ローカルLLMを⽤いてコード補完を⾏う VSCode拡張機能を作ってみた
nearme_tech
PRO
0
100
モデル駆動設計をやってみようワークショップ開催報告(Modeling Forum2025) / model driven design workshop report
haru860
0
270
実は歴史的なアップデートだと思う AWS Interconnect - multicloud
maroon1st
0
210
S3 VectorsとStrands Agentsを利用したAgentic RAGシステムの構築
tosuri13
6
320
AtCoder Conference 2025「LLM時代のAHC」
imjk
2
520
Findy AI+の開発、運用におけるMCP活用事例
starfish719
0
1.2k
JETLS.jl ─ A New Language Server for Julia
abap34
1
410
非同期処理の迷宮を抜ける: 初学者がつまづく構造的な原因
pd1xx
1
730
これだけで丸わかり!LangChain v1.0 アップデートまとめ
os1ma
6
1.9k
バックエンドエンジニアによる Amebaブログ K8s 基盤への CronJobの導入・運用経験
sunabig
0
160
「コードは上から下へ読むのが一番」と思った時に、思い出してほしい話
panda728
PRO
38
26k
Featured
See All Featured
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
48
9.8k
Imperfection Machines: The Place of Print at Facebook
scottboms
269
13k
A Tale of Four Properties
chriscoyier
162
23k
Side Projects
sachag
455
43k
Save Time (by Creating Custom Rails Generators)
garrettdimon
PRO
32
1.8k
Refactoring Trust on Your Teams (GOTO; Chicago 2020)
rmw
35
3.3k
Embracing the Ebb and Flow
colly
88
4.9k
The Cost Of JavaScript in 2023
addyosmani
55
9.4k
Learning to Love Humans: Emotional Interface Design
aarron
274
41k
The Art of Delivering Value - GDevCon NA Keynote
reverentgeek
16
1.8k
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
46
7.8k
How to Ace a Technical Interview
jacobian
281
24k
Transcript
プロダクトバックログ と スプリントバックログ スクラムの2つのバックログの使い方 Satoshi Harada
プロダクトバックログとは何か スクラムガイドの記述 プロダクトバックログは、創発的かつ順番に並べられ た、プロダクトの改善に必要なものの一覧である。これ は、スクラムチームが行う作業の唯一の情報源である。 1スプリント内でスクラムチームが完成できるプロダク トバックログアイテムは、スプリントプランニングのと きには選択の準備ができている。スクラムチームは通 常、リファインメントの活動を通じて、選択に必要な透 明性を獲得する。プロダクトバックログアイテムがより
小さく詳細になるように、分割および定義をする活動で ある。これは、説明・並び順・サイズなどの詳細を追加 するための継続的な活動である。多くの場合、属性は作 業領域によって異なる。 作業を行う開発者は、その作業規模の評価に責任を持 つ。開発者がトレードオフを理解して選択できるよう に、プロダクトオーナーが開発者を支援することもでき る。 解説 プロダクト バックログ プロダクトバックログアイテム1 →プロダクトバックログアイテム1-1(準備完了) →プロダクトバックログアイテム1-2(準備完了) →プロダクトバックログアイテム1-3(準備中) プロダクトバックログアイテム2(準備中) プロダクトバックログアイテム3(準備中) スクラムチームが行う作業はプロダクト バックログに載っている必要がある。 プロダクトバックログリファインメントという活動で、プロダク トバックログアイテムの詳細化・分割・並び替え・規模評価を開 発者が行う。(プロダクトオーナーが開発者を支援) 上記の活動で選択の準備(Ready)ができている状態になったプ ロダクトバックログアイテムについて、スプリントプランニング でスプリントの作業対象にすることができる。 逆に、選択の準備(Ready)ができていないプロダクトバックロ グアイテムをスプリントの作業対象にすると、スプリント内で詳 細化や分割を行う必要があり、不確実性が高まる。 スプリント の作業対象 にできる PBI
スプリントバックログとは何か スクラムガイドの記述 スプリントバックログは、スプリントゴール (なぜ)、スプリント向けに選択されたいくつ かのプロダクトバックログアイテム(何を)、 およびインクリメントを届けるための実行可能 な計画(どのように)で構成される。 スプリントバックログは、開発者による、開発 者のための計画である。スプリントバックログ には、スプリントゴールを達成するために開発
者がスプリントで行う作業がリアルタイムに反 映される。その結果、より多くのことを学ぶに つれて、スプリントの期間を通して更新され る。 スプリントバックログはデイリースクラムで進 捗を検査できる程度の詳細さが必要である。 解説 スプリント バックログ スプリント ゴール プロダクト バックログ PBI スプリントで どのように実現するか の計画 スプリントで 何を実現するか スプリントでなぜ それを実現するのか スプリントバックログの計画(作業タスク)は、 デイリースクラムで進捗を検査できる程度の詳細 さ(1日以下の細かさ)が必要。
プロダクトバックログの作成と管理 プロダクト バックログ 作成や管理の方法 について支援 基本的に、POが プロダクトバックログの 作成・管理を主導する スクラムチーム プロダクト
オーナー PO dev S M 開発者 スクラム マスター 開発者が代理で 書き込むことがある プロダクトバックログの管理はプロダクトオーナーの 責任領域。 プロダクトバックログの作成・明示的に伝える・並び 替える・透明性を維持する・見えるようにする・理解 されるようにすることについて、プロダクトオーナー は責任を持っている。 上記の作業を他の人に委任することもできるが、最終 的な責任はプロダクトオーナーが持つこととなってい る。 つまり、開発者が代理で書き込んだり、スクラムマス ターがプロダクトオーナーの支援をすることはできる が、プロダクトバックログの責任者はプロダクトオー ナーとなる。
スプリントプランニングでやること・その1 スクラムガイドの記述 スプリントプランニング スプリントプランニングはスプリントの起点であり、ここで はスプリントで実行する作業の計画を立てる。結果としてで きる計画は、スクラムチーム全体の共同作業によって作成さ れる。 プロダクトオーナーは参加者に対して、最も重要なプロダク トバックログアイテムと、それらとプロダクトゴールとの関 連性について話し合う準備ができているかを確認する。スク
ラムチームは、アドバイスをもらうためにチーム以外の人を スプリントプランニングに招待してもよい。 スプリントプランニングは次のトピックに対応する: トピック 1:このスプリントはなぜ価値があるのか? プロダクトオーナーは、プロダクトの価値と有用性を今回の スプリントでどのように高めることができるかを提案する。 次に、スクラムチーム全体が協力して、そのスプリントにな ぜ価値があるかをステークホルダーに伝えるスプリントゴー ルを定義する。スプリントゴールは、スプリントプランニン グの終了までに確定する必要がある。 解説 スプリント プランニング チーム 以外の人 スクラムチーム プロダクト オーナー PO dev S M 開発者 スクラム マスター 作業の計画は、スクラムチームの共同 作業で作成する。 プロダクト バックログ プロダクトオーナーはスプリントプランニングの参 加者に対して、最も優先度が高いプロダクトバック ログアイテムについて説明・話し合いをする必要が ある。(つまり、プロダクトバックログアイテムが Readyな状態になっている必要がある) スクラムチーム全体が協力し、今回のスプリントにどのような価値がある か・スプリントの終わりにステークホルダに何を伝えるのか(スプリント ゴール)を定義する。 招待 可能
スプリントプランニングでやること・その2 スクラムガイドの記述(前ページからの続き) トピック 2:このスプリントで何ができるのか? 開発者は、プロダクトオーナーとの話し合いを通じて、プロダクトバックロ グからアイテムを選択し、今回のスプリントに含める。スクラムチームは、 このプロセスの中でプロダクトバックログアイテムのリファインメントをす る場合がある。それによって、チームの理解と自信が高まる。 スプリント内でどれくらい完了できるかを選択するのは難しいかもしれな い。しかしながら、
開発者が過去の自分たちのパフォーマンス、今回のキャ パシティ、および完成の定義の理解を深めていけば、スプリントの予測に自 信が持てるようになる。 トピック 3:選択した作業をどのように成し遂げるのか? 開発者は、選択したプロダクトバックログアイテムごとに、完成の定義を満 たすインクリメントを作成するために必要な作業を計画する。これは多くの 場合、プロダクトバックログアイテムを1日以内の小さな作業アイテムに分 解することによって行われる。これをどのように行うかは、開発者だけの裁 量とする。プロダクトバックログアイテムを価値のインクリメントに変換す る方法は誰も教えてくれない。 スプリントゴール、スプリント向けに選択したプロダクトバックログアイテ ム、およびそれらを提供するための計画をまとめてスプリントバックログと 呼ぶ。 スプリントが1か月の場合、スプリントプランニングのタイムボック スは最大で8時間である。 スプリントの期間が短ければ、スプリントプラン ニングの時間も短くすることが多い。 解説 プロダクト バックログ スプリント バックログ スクラムチーム プロダクト オーナー PO dev S M 開発者 スクラム マスター 相談 PBI PBI 今スプリントで実施するアイテムをプロダクトバック ログから選択し、スプリントバックログに含める。 どれくらいのアイテムを選択できるかは、スクラム チームの過去のパフォーマンスをもとに推測する。 スプリントバックログでは、プロダクトバックログア イテムを1日以内の小さな作業アイテムに分解する。 PBI: プロダクトバックログアイテム 1日以内の 作業アイテム
1枚絵にまとめてみた プロダクト バックログ Sprint-n スプリント バックログ スクラムチーム プロダクト オーナー PO
dev S M 開発者 スクラム マスター 相談 PBI PBI PBI: プロダクトバックログアイテム 1日以内の 作業アイテム スプリント プランニング Sprintの最初に行う作業計画の時間。 作業の計画は、スクラムチームの共同 作業で作成する。 ① 基本的に、POが プロダクトバックログの 作成・管理を主導する ・プロダクトバックログアイテム 1 ・プロダクトバックログアイテム 2 ・プロダクトバックログアイテム 3 .... ② プロダクトオーナーはスプリントプランニングの 参加者に対して、最も優先度が高いプロダクト バックログアイテムについて説明する ④ スクラムチーム全体が協力し、今回のスプ リントにどのような価値があるか・スプリ ントの終わりにステークホルダに何を伝え るのか(スプリントゴール)を定義する。 Sprint-n スプリント ゴール ③ スクラムチームは、Sprint-nで実施するアイテムを プロダクトバックログから選択し、スプリントバッ クログに含める。 どれくらいのアイテムを選択できるかは、スクラム チームの過去のパフォーマンスをもとに推測する。 開発者はPOと相談しながら、プロダクトバックロ グアイテムを1日以内の小さな作業アイテムに分解 する。この作業アイテムの一覧がSprint-nのスプリ ントバックログとなる。 スクラムマスターは何してくれる? • プロダクトバックログの作成や管理の方法についてPOを支援 • スプリントバックログの作成についてスクラムチームを支援 • スプリントゴールの設定についてスクラムチームを支援