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『ホットペッパービューティー』 美容クリニックでのSRE活動

Recruit
PRO
November 09, 2021

『ホットペッパービューティー』 美容クリニックでのSRE活動

CloudNative Days Tokyo 2021で発表したスライドです
https://event.cloudnativedays.jp/cndt2021/talks/1255

Recruit
PRO

November 09, 2021
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Transcript

  1. Kazuto Kawamura
    Recruit Co., Ltd.
    『ホットペッパービューティー』
    美容クリニックでのSRE活動

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  2. Whoami
    Kazuto Kawamura
    Software Engineer at 株式会社リクルート
    ● 2018年7月中途入社
    『ホットペッパービューティー』美容クリニックチーム所属
    ● 2018年7月〜 サーバサイド担当
    ● 2020年10月〜 開発チームリーダー&SREチームリーダー
    ● 2021年4月〜 美容領域TechLead

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  3. 今日の発表内容
    本講演ではこれからSRE活動を始めていこうとしている方にとって役立つ事例紹介をさせていただきます。
    今回は『ホットペッパービューティー』の美容クリニックのカウンセリング予約ができるサービス
    (以降、美容クリニック)のリリースから現在に至るまで、SREが取り組んできた活動のいくつかを、利用
    しているクラウド技術を交えながら発表いたします。
    もともとはサーバサイドエンジニアとして開発を行っていた私は、美容クリニックにて初めてSREを担当
    し、現在に至るまでに試行錯誤しつつも様々なSRE活動に取り組んできました。
    経験がない状態でSREチームを組閣し、SLI/SLOの策定からモニタリング環境整備まで、技術/非技術問わ
    ず、美容クリニックのSREがこれまで何をやってきたのかを具体的な事例を挙げて紹介いたします。

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  4. アジェンダ
    1. 美容クリニックとは
    a. サービス概要
    b. アーキテクチャ概要
    2. SREチームの組閣
    3. SRE活動事例
    a. 開発KPIの策定と各種モニタリングの整備
    b. DX ( Developer eXperience ) の改善活動
    4. まとめ

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  5. アジェンダ
    1. 美容クリニックとは
    a. サービス概要
    b. アーキテクチャ概要
    2. SREチームの組閣
    3. SRE活動事例
    a. 開発KPIの策定と各種モニタリングの整備
    b. DX ( Developer eXperience ) の改善活動
    4. まとめ

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  6. 美容クリニックとは
    2020年3月ローンチ
    美容クリニックのカウンセリング予約サービス
    掲載中の1,000件超のクリニックを24時間いつでも
    予約できる
    https://clinic.beauty.hotpepper.jp/
    美容クリニック 東京院

    ビヨウクリニック トウキョウイン

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  7. Java+SpringBoot
    Nginx
    Datadog
    fluentd, X-Ray
    美容クリニックとは
    Front
    予約API
    入稿API
    Java+SpringBoot
    Nginx
    Datadog
    fluentd, X-Ray
    Java+SpringBoot
    Nginx
    Datadog
    fluentd, X-Ray

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  8. Java+SpringBoot
    Nginx
    Datadog
    fluentd, X-Ray
    Java+SpringBoot
    Nginx
    Datadog
    fluentd, X-Ray
    美容クリニックとは
    予約API
    入稿API
    Java+SpringBoot
    Nginx
    Datadog
    fluentd, X-Ray
    Front
    Front
    APIから必要な情報を取得し、ブラウザへのレスポンスを返却
    する

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  9. Java+SpringBoot
    Nginx
    Datadog
    fluentd, X-Ray
    美容クリニックとは
    Front
    予約API
    入稿API
    Java+SpringBoot
    Nginx
    Datadog
    fluentd, X-Ray
    Java+SpringBoot
    Nginx
    Datadog
    fluentd, X-Ray
    API
    ドメイン毎に分割されたAPI。データリソースも分割されている

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  10. アジェンダ
    1. 美容クリニックとは
    a. サービス概要
    b. アーキテクチャ概要
    2. SREチームの組閣
    3. SRE活動事例
    a. 開発KPIの策定と各種モニタリングの整備
    b. DX ( Developer eXperience ) の改善活動
    4. まとめ

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  11. 美容クリニックにおけるSREチームの組閣
    PJ発足
    ● SRETが発足
    2020年3月
    ● 美容クリニックC/O
    2020年4月
    ●  がSRETリーダーに
    SRET
    現在
    アプリ開発T
    人数

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  12. 美容クリニックにおけるSREチームの組閣
    PJ発足
    ● SRETが発足
    2020年3月
    ● 美容クリニックC/O
    2020年4月
    ●  がSRETリーダーに
    SRET
    現在
    アプリ開発T
    人数
    ①開発組織の中でSRETは約1割と少ない人数
    課題

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  13. 美容クリニックにおけるSREチームの組閣
    PJ発足
    ● SRETが発足
    2020年3月
    ● 美容クリニックC/O
    2020年4月
    ●  がSRETリーダーに
    SRET
    現在
    アプリ開発T
    人数
    ①開発組織の中でSRETは約1割と少ない人数
    ②C/O前後でSRETのメインの責務が変化
    課題
    “インフラの初期構築” “インフラの保守運用”

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  14. 美容クリニックにおけるSREチームの組閣
    PJ発足
    ● SRETが発足
    2020年3月
    ● 美容クリニックC/O
    2020年4月
    ●  がSRETリーダーに
    SRET
    現在
    アプリ開発T
    人数
    ①開発組織の中でSRETは約1割と少ない人数
    ②C/O前後でSRETのメインの責務が変化
    課題
    “インフラの初期構築” “インフラの保守運用”
    限られた人数でSRE活動をしていく

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  15. 美容クリニックにおけるSREチームの組閣
    PJ発足
    ● SRETが発足
    2020年3月
    ● 美容クリニックC/O
    2020年4月
    ●  がSRETリーダーに
    SRET
    現在
    アプリ開発T
    人数
    ①開発組織の中でSRETは約1割と少ない人数
    ②C/O前後でSRETのメインの責務が変化
    課題
    “インフラの初期構築” “インフラの保守運用”
    限られた人数でSRE活動をしていく
    そもそもSREってインフラ
    保守運用以外何するの?

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  16. 美容クリニックにおけるSREチームの組閣
    SREが何をすべきかわからない & 限られた人数でSRE活動をしていく
    課題

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  17. 美容クリニックにおけるSREチームの組閣
    SREが何をすべきかわからない & 限られた人数でSRE活動をしていく
    SREの募集要項からキャッチアップ → SRETの責務を定義し直し
    ● 手早く、具体的にSREの業務内容をキャッチアップ
    ● 限られた人数で何をやる/やらないかを明確にしておくことで本当に必要な
    タスクに集中する
    課題
    Action
    狙い

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  18. 美容クリニックにおけるSREチームの組閣
    SREが何をすべきかわからない & 限られた人数でSRE活動をしていく
    SREの募集要項からキャッチアップ → SRETの責務を定義し直し
    ● 他社のSREの募集要項からSREがやるべきことを把握
    課題
    Action
    ● 手早く、具体的にSREの業務内容をキャッチアップ
    ● 限られた人数で何をやる/やらないかを明確にしておくことで本当に必要な
    タスクに集中する
    狙い

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  19. 美容クリニックにおけるSREチームの組閣
    SREが何をすべきかわからない & 限られた人数でSRE活動をしていく
    SRETの責務を定義し直し
    限られた人数で何をやる/やらないかを明確にしておくことで
    本当に必要なタスクに集中する
    ● 他社のSREの募集要項からSREがやるべきことを把握
    課題
    Action
    狙い
    そもそもSREって何するの?
    SREの具体的な職務内容が
    書かれているのでイメージ
    しやすい!

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  20. 美容クリニックにおけるSREチームの組閣
    SREが何をすべきかわからない & 限られた人数でSRE活動をしていく
    SREの募集要項からキャッチアップ → SRETの責務を定義し直し
    ● 他社のSREの募集要項からSREがやるべきことを把握
    ● 美容クリニックの環境/体制/状況に照らし合わせて調整
    課題
    Action
    ● 手早く、具体的にSREの業務内容をキャッチアップ
    ● 限られた人数で何をやる/やらないかを明確にしておくことで本当に必要な
    タスクに集中する
    狙い

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  21. 美容クリニックにおけるSREチームの組閣
    SREが何をすべきかわからない & 限られた人数でSRE活動をしていく
    SREの募集要項からキャッチアップ → SRETの責務を定義し直し
    Summary
    ● SRE チームはDevelopers(アプリ開発者)とSystems(システム)
    の2つに向き合ってタスクを遂行するチーム
    ● 大事なのはSREチームはインフラのみを担当するのではないという点
    ● 軸足はインフラに置きつつも、アプリ開発者やアプリケーションに
    も向き合って改善をしていくと定義
    課題
    Action
    ● 手早く、具体的にSREの業務内容をキャッチアップ
    ● 限られた人数で何をやる/やらないかを明確にしておくことで本当に必要な
    タスクに集中する
    狙い

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  22. 美容クリニックにおけるSREチームの組閣
    SREが何をすべきかわからない & 限られた人数でSRE活動をしていく
    SREの募集要項からキャッチアップ → SRETの責務を定義し直し
    Summary
    ● (問題点)本来アプリ開発Tでやるべきことのいくつかをリリース前
    はSRETが気を利かせてやっていた
    → その名残からリリース後にもSRETへの問い合わせが頻発
    ● (対策)左図のように責務を明確にする
    → 自然とSRETへの問い合わせも減少
    課題
    Action
    ● 手早く、具体的にSREの業務内容をキャッチアップ
    ● 限られた人数で何をやる/やらないかを明確にしておくことで本当に必要な
    タスクに集中する
    狙い

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  23. 美容クリニックにおけるSREチームの組閣
    SREが何をすべきかわからない & 限られた人数でSRE活動をしていく
    SREの募集要項からキャッチアップ → SRETの責務を定義し直し
    課題
    Action
    ● 手早く、具体的にSREの業務内容をキャッチアップ
    ● 限られた人数で何をやる/やらないかを明確にしておくことで本当に必要な
    タスクに集中する
    狙い

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  24. 美容クリニックにおけるSREチームの組閣
    SREが何をすべきかわからない & 限られた人数でSRE活動をしていく
    SREの募集要項からキャッチアップ → SRETの責務を定義し直し
    We Are Now SRE
    2020年3月
    ● 美容クリニックC/O
    2020年4月
    ●  がSRETリーダーに
    現在
    ● The Google Model?
    ● SRE Center of Practice?
    etc.
    目指すべき姿
    cf. https://medium.com/slalom-build/the-many-shapes-of-site-reliability-engineering-468359866517
    課題
    Action
    今後
    ● 手早く、具体的にSREの業務内容をキャッチアップ
    ● 限られた人数で何をやる/やらないかを明確にしておくことで本当に必要な
    タスクに集中する
    狙い

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  25. アジェンダ
    1. 美容クリニックとは
    a. サービス概要
    b. アーキテクチャ概要
    2. SREチームの組閣
    3. SRE活動事例
    a. 開発KPIの策定と各種モニタリングの整備
    b. DX ( Developer eXperience ) の改善活動
    4. まとめ

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  26. 開発KPIの策定と各種モニタリングの整備
    ● 美容クリニックC/O
    現在
    背景
    2020年3月
    内部向けSLA
    ● 開発内部向けの非機能要件に関する定義
    ● 例: 各画面のレスポンスタイム → 3秒以内
    企画

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  27. 開発KPIの策定と各種モニタリングの整備
    ● 美容クリニックC/O
    現在
    2020年3月
    企画
    内部向けSLA
    新機能追加
    背景

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  28. 背景
    開発KPIの策定と各種モニタリングの整備
    ● 美容クリニックC/O
    現在
    2020年3月
    企画
    内部向けSLA
    新機能追加
    非機能要件が忘れ去られる
    → サービスの品質低下

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  29. 背景
    開発KPIの策定と各種モニタリングの整備
    ● 美容クリニックC/O
    現在
    2020年3月
    企画
    内部向けSLA
    新機能追加
    内部向けSLA(非機能要件)
    の担保をどう評価する?

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  30. 開発KPIの策定と各種モニタリングの整備
    課題
    ● 機能開発に意識が向きがちで非機能要件でサービスの品質が低下するリスク
    ● 内部向けのSLAに対して開発Tがどのようなアクションをとって担保してい
    るのか評価できない

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  31. 開発KPIの策定と各種モニタリングの整備
    課題
    ● 機能開発に意識が向きがちで非機能要件でサービスの品質が低下するリスク
    ● 内部向けのSLAに対して開発Tがどのようなアクションをとって担保してい
    るのか評価できない
    Action 開発KPI(SLI/SLO)を策定&モニタリング
    狙い
    ● 非機能要件における開発Tの行動指針/評価基準を定める
    ● 非機能要件に対する改善意識を持つ

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  32. 内部向けSLA
    SLI/SLOへマッピング
    開発KPI 計測方法 コミットライン
    稼働率 Datadog Synthetics 毎月のモニタリングで稼働率が99.7%以上であること
    性能 アクセスログ
    毎月のモニタリングで正規化された各エンドポイントの
    95percentileが全て3秒以内であること
    特に「サービス稼働率」と「レイテンシ」に着目
    → 手軽に定量的な計測がしやすい
    例:
    開発KPIの策定と各種モニタリングの整備
    企画
    月次でレポーティング

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  33. Java+SpringBoot
    Nginx
    Datadog
    fluentd
    Front
    開発KPIの策定と各種モニタリングの整備(稼働率)
    稼働率を月次でスプレッドシートにまとめ、トレンドやQoQ/MoMでの比較可能にする
    Datadogでのリアルタイムモニタリング

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  34. 内部向けSLA
    SLI/SLOへマッピング
    開発KPI 計測方法 コミットライン
    稼働率 Datadog Synthetics 毎月のモニタリングで稼働率が99.7%以上であること
    性能 アクセスログ
    毎月のモニタリングで正規化された各エンドポイントの
    95percentileが全て3秒以内であること
    特に「サービス稼働率」と「レイテンシ」に着目
    → 手軽に定量的な計測がしやすい
    例:
    開発KPIの策定と各種モニタリングの整備
    企画
    月次でレポーティング

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  35. Java+SpringBoot
    Nginx
    Datadog
    fluentd, X-Ray
    Front
    予約API
    入稿API
    Java+SpringBoot
    Nginx
    Datadog
    fluentd, X-Ray
    Java+SpringBoot
    Nginx
    Datadog
    fluentd, X-Ray
    ログ集約
    開発KPIの策定と各種モニタリングの整備(性能)

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  36. 開発KPIの策定と各種モニタリングの整備(性能)
    Java+SpringBoot
    Nginx
    Datadog
    fluentd, X-Ray
    Front, API
    正規化されたURL毎の
    性能レポートを生成
    性能レポートをスプレッドシートで集計し、
    トレンドで変化を見れるようにする
    fluentdでnginxのアクセスログを
    BigQueryに転送

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  37. 開発KPIの策定と各種モニタリングの整備(性能)
    Java+SpringBoot
    Nginx
    Datadog
    fluentd, X-Ray
    Front, API
    fluentdでnginxのアクセスログを
    BigQueryに転送
    正規化されたURL毎の
    性能レポートを生成
    定期通知
    性能モニタリングの集計担当をローテ
    → 性能がどう変化しているか見て考える機会を増やす

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  38. 内部向けSLA
    SLI/SLOへマッピング
    開発KPI 計測方法 コミットライン
    稼働率 Datadog Synthetics 毎月のモニタリングで稼働率が99.7%以上であること
    性能 アクセスログ
    毎月のモニタリングで正規化された各エンドポイントの
    95percentileが全て3秒以内であること
    特に「サービス稼働率」と「レイテンシ」に着目
    → 手軽に定量的な計測がしやすい
    例:
    開発KPIの策定と各種モニタリングの整備
    企画
    月次でレポーティング

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  39. 内部向けSLA
    SLI/SLOへマッピング
    開発KPI 計測方法 コミットライン
    稼働率 Datadog Synthetics 毎月のモニタリングで稼働率が99.7%以上であること
    性能 アクセスログ
    毎月のモニタリングで正規化された各エンドポイントの
    95percentileが全て3秒以内であること
    特に「サービス稼働率」と「レイテンシ」に着目
    → 手軽に定量的な計測がしやすい
    例:
    開発KPIの策定と各種モニタリングの整備
    企画
    月次でレポーティング
    内部向けSLAの担保を定量的
    に評価できる!

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  40. 内部向けSLA
    SLI/SLOへマッピング
    開発KPI 計測方法 コミットライン
    稼働率 Datadog Synthetics 毎月のモニタリングで稼働率が99.7%以上であること
    性能 アクセスログ
    毎月のモニタリングで正規化された各エンドポイントの
    95percentileが全て3秒以内であること
    特に「サービス稼働率」と「レイテンシ」に着目
    → 手軽に定量的な計測がしやすい
    例:
    開発KPIの策定と各種モニタリングの整備
    企画
    月次でレポーティング
    内部向けSLAのトレンドを追
    うことで忘れ去られない!

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  41. 開発KPIの策定と各種モニタリングの整備
    事業KPIに紐づく指標を開発KPIとし、事業(売上)に貢献する
    例: 事業KPI = 予約数
    → 予約を阻害していないことがわかる指標 = 予約導線のリクエスト成功率
    課題
    ● 機能開発に意識が向きがちで非機能要件でサービスの品質が低下するリスク
    ● 内部向けのSLAに対して開発Tがどのようなアクションをとって担保してい
    るのか評価できない
    Action 開発KPI(SLI/SLO)を策定&モニタリング
    狙い
    ● 非機能要件における開発Tの行動指針/評価基準を定める
    ● 非機能要件に対する改善意識を持つ
    今後

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  42. アジェンダ
    1. 美容クリニックとは
    a. サービス概要
    b. アーキテクチャ概要
    2. SREチームの組閣
    3. SRE活動事例
    a. 開発KPIの策定と各種モニタリングの整備
    b. DX ( Developer eXperience ) の改善活動
    4. まとめ

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  43. DX ( Developer eXperience ) の改善活動
    課題 SRETがアプリ開発Tが感じている不満や困っていることを認知できていない
    アプリ開発T
    不満
    困り
    SRET
    認知の壁
    As-Is
    ● CIが遅い
    ● テストデータを手動で作成するのが辛い
    ?

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  44. DX ( Developer eXperience ) の改善活動
    課題 SRETがアプリ開発Tが感じている不満や困っていることを認知できていない
    アプリ開発T
    不満
    困り
    SRET
    認知の壁
    As-Is
    ● CIが遅い
    ● テストデータを手動で作成するのが辛い
    ?
    ● アプリ開発Tが感じている不を認知して解消したい
    ● 特に開発プロセスや開発環境における不を見つけ出
    し、改善していきたい

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  45. DX ( Developer eXperience ) の改善活動
    課題 SRETがアプリ開発Tが感じている不満や困っていることを認知できていない
    アプリ開発T
    不満
    困り
    SRET
    認知の壁
    As-Is
    ● CIが遅い
    ● テストデータを手動で作成するのが辛い
    ?
    ● アプリ開発Tが感じている不を認知して解消したい
    ● 特に開発プロセスや開発環境における不を見つけ出
    し、改善していきたい
    問題を検知するために
    ① アプリ開発Tへのヒアリング → 定性評価
    ② PR解析による開発プロセス評価 → 定量評価

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  46. DX ( Developer eXperience ) の改善活動
    課題 SRETがアプリ開発Tが感じている不満や困っていることを認知できていない
    アプリ開発T
    不満
    困り
    SRET
    認知の壁
    As-Is
    ● CIが遅い
    ● テストデータを手動で作成するのが辛い
    ?
    ● アプリ開発Tが感じている不を認知して解消したい
    ● 特に開発プロセスや開発環境における不を見つけ出
    し、改善していきたい
    DX (=気持ちよく開発・保守できるかどうか)を改善! 問題を検知するために
    ① アプリ開発Tへのヒアリング → 定性評価
    ② PR解析による開発プロセス評価 → 定量評価

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  47. DX ( Developer eXperience ) の改善活動
    課題 SRETがアプリ開発Tが感じている不満や困っていることを認知できていない
    Action DX改善活動
    狙い 開発プロセスや開発環境における問題を認知し改善する
    アプリ開発T
    不満
    困り
    SRET
    認知の壁
    DX改善活動
    アプリ開発T SRET
    ヒアリング
    PR解析
    As-Is To-Be
    ● 定性評価 - DX 改善ヒアリング
    ● 定量評価 - PR の解析による開発プロセスの評価

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  48. DX改善活動 - PRの解析による開発プロセスの評価
    cf.
    https://blog.shibayu36.org/entry/2020/08/24/173000
    https://sourcelevel.io/blog/50-shades-of-lead-time-measuring-each-part-of-the-development-process
    Commit Pull Request First Review Last Review
    Close or Merge
    Pull Request
    Deploy to QA,
    Stage or Production
    Opens waits for
    discuss
    until
    Code is
    ready
    waits for
    各種lead timeから開発フローのボトルネックを探る(評価する)
    ex. Time to First Reviewが長い → レビュアーに偏りがあるのでは?
    “Commit to Deploy”
    “Time to First Review”
    “First Commit to
    Pull Request Time”
    “Time to Review”
    “Last Review to Merge Time”
    PR の解析による開発プロセスの評価
    開発フローと各Lead Time

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  49. DX改善活動 - PRの解析による開発プロセスの評価
    cf.
    https://blog.shibayu36.org/entry/2020/08/24/173000
    https://sourcelevel.io/blog/50-shades-of-lead-time-measuring-each-part-of-the-development-process
    Commit Pull Request First Review Review
    Close or Merge
    Pull Request
    Deploy to QA,
    Stage or Production
    Opens waits for
    discuss
    until
    Code is
    ready
    waits for
    “Commit to Deploy”
    “Time to First Review”
    “First Commit to
    Pull Request Time”
    “Time to Review”
    “Last Review to Merge Time”
    美容クリニックの開発フローと各Lead Time
    Ready for Review が付与される
    → “開発時間”
    → “開発+レビュー時間”
    → “リリース回数”
    PR の解析による開発プロセスの評価 3つの指標のトレンドをモニタリングし、開発プロセスを評価

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  50. DX改善活動 - PRの解析による開発プロセスの評価
    PR解析処理
    Webhook
    APIを利用したPR詳細情報取得
    データ抽出
    スプレッドシートでトレンド観測
    開発時間の
    目安

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  51. DX ( Developer eXperience ) の改善活動
    課題 SRETがアプリ開発Tが感じている不満や困っていることを認知できていない
    Action DX改善活動
    狙い
    アプリ開発T
    不満
    困り
    SRET
    認知の壁
    アプリ開発T SRET
    ヒアリング
    PR解析
    As-Is To-Be
    ● 定性評価 - DX 改善ヒアリング
    ● 定量評価 - PR の解析による開発プロセスの評価
    DX改善活動
    開発プロセスや開発環境における問題を認知し改善する

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  52. DX ( Developer eXperience ) の改善活動
    課題 SRETがアプリ開発Tが感じている不満や困っていることを認知できていない
    Action DX改善活動
    狙い
    アプリ開発T
    不満
    困り
    SRET
    認知の壁
    アプリ開発T SRET
    ヒアリング
    PR解析
    As-Is Now
    ● 定性評価 - DX 改善ヒアリング
    ● 定量評価 - PR の解析による開発プロセスの評価
    ヒアリングからの改善 → Good
    PR解析からの改善 → ???(明確なボトルネックは見つけられていない)
    DX改善活動
    開発プロセスや開発環境における問題を認知し改善する

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  53. DX ( Developer eXperience ) の改善活動
    課題 SRETがアプリ開発Tが感じている不満や困っていることを認知できていない
    Action DX改善活動
    狙い
    アプリ開発T
    不満
    困り
    SRET
    認知の壁
    アプリ開発T SRET
    ヒアリング
    PR解析
    As-Is Now
    ● 定性評価 - DX 改善ヒアリング
    ● 定量評価 - PR の解析による開発プロセスの評価
    ヒアリングからの改善 → Good
    PR解析からの改善 → ???(明確なボトルネックは見つけられていない)
    DX改善活動
    開発プロセスや開発環境における問題を認知し改善する
    もともとアプリ開発をして
    いたからこそ持てた視点!
    → これまでの経験がSREに
    活かすことができる!

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  54. アジェンダ
    1. 美容クリニックとは
    a. サービス概要
    b. アーキテクチャ概要
    2. SREチームの組閣
    3. SRE活動事例
    a. 開発KPIの策定と各種モニタリングの整備
    b. DX ( Developer eXperience ) の改善活動
    4. まとめ

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  55. まとめ
    これからSRE活動を始めていこうとしている方にとって(きっと)役立つ事例紹介をさせていただきました。
    ※紹介できなかったSRE活動もたくさんあります。
    We Are Now SRE
    課題を分析し、それに対する打ち手を定め、実行する、というシンプルなループを回し続けることで
    SRE活動は実践できます。
    人とシステムに向き合ってSRE活動を継続していきましょう!
    ● 限られた人数のSRE活動 → SRETの責務を定義し直し
    ● 品質低下リスクやアクション評価 → SLI/SLO策定&モニタリング
    ● アプリ開発Tの不満が認知できない → 定性・定量評価する

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  56. We are HIRING!
    中途採用 → https://recruit-saiyo.jp/
    学生向け → https://www.recruit-jinji.jp/
    美容クリニックでは SRE としてサービスに関わり、サービスを成長させてい
    くことができる環境が整っています。
    AWS をメインにクラウドサービスを用いたインフラ上で SRE 活動をしたい、
    成長期にあるサービスに SRE として携わってみたい、など興味がある方がい
    らっしゃいましたら、ぜひ下記の採用ページからご応募ください。

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