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広島発!スタートアップ開発の裏側

 広島発!スタートアップ開発の裏側

1. 広島発スタートアップ、ウーオの事業について
2. 誰と動かしているのか
3. どのように(どこで)動かしてきたか
「小さな投資で大きな学びを得る」開発とは
4. 広島発、スタートアップ企業での5年間の振り返りと今後の展望

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Sankyo Toshio

August 22, 2025
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Transcript

  1. 名前: 三京俊雄 @t3qyo(3kyo) • 広島出⾝ • 東京のSIer → 株式会社ウーオ(広島) ◦

    2⼈⽬のエンジニアとして⼊社 ◦ 現在はPdM、エンジニア、たまにインフラ ◦ 前職は主にPython、現在はRuby • 最近広島から尼崎に引っ越し • ⿂料理にハマる ⾃⼰紹介
  2. 創業から現在まで 歩み 
 2016
 2018
 2019
 2020
 2021
 2022
 7月


    「株式会社ポータブ ル」設立
 5月
 8月
 鳥取港仲買免許、鳥取県 賀露港で 買参権を獲得 
 「株式会社ウーオ」へ社名 変更
 鳥取港網代港で 
 買参権を取得 
 9月
 • 鳥取 魚屋として事業スタート 
 • 山陰や四国を中心に買付産地を拡大 
 • 食品スーパー向け 産直卸売事業をスタート 
 提供産地が100港を突破
 8月
 3月
 1月
 アプリ「UUUO」
 リリース
 9月
 9月
 オフィス移転
 「UUUO」新機能
 ウーオ市場リリース
 水揚げ情報サービス・
 アプリ「Maehama Cloud」 リリース
 9月
 9月
 新CIリリース
 アプリ「UUUO」
 大幅リニューアル

  3. 全国どこにいても、いつでも美味しいお魚が食べられる。
 新鮮な魚が身近な存在になれ 、水産業 もっと盛り上がり、産地にも還元され る。
 
 そんな日常を当たり前にするために、ウーオ テクノロジー 力で、日本 水産

    業に新しい流通をつくるチャレンジをしています。
 
 水揚げ情報や漁獲情報を透明化し、流通 構造をシンプルにすることで、最適な 需給バランスを生み出し、持続可能な水産業を目指します。
 vision - めざす姿 -
 すべて 町を、美味しい港町に。 

  4. 水産マーケットプレイス 
 既存商流
 新 規 取 引 先 を 増

    や す
 アプリで業務効率化 
 買う 売る 売る 買う
  5. 水産マーケットプレイス 
 既存商流
 新 規 取 引 先 を 増

    や す
 アプリで業務効率化 
 買う 売る 売る 買う
  6. 水産マーケットプレイス 
 既存商流
 新 規 取 引 先 を 増

    や す
 アプリで業務効率化 
 買う 売る 売る 買う
  7. 誰と動かしているのか? • “あの⼈“にとって、なくてはならないをつくろう • パソコン閉じて、市場に⾏こう • オーナーシップを持とう • 越境し、巻き込み合おう •

    ⼩さな投資で、⼤きな学びを得よう • プロダクトの価値を⾼めるために、引き算を恐れない • 技を磨き、持続可能なものづくりを追求しよう プロダクトチームバリュー
  8. 誰と動かしているのか? • “あの⼈“にとって、なくてはならないをつくろう • パソコン閉じて、市場に⾏こう • オーナーシップを持とう • 越境し、巻き込み合おう •

    ⼩さな投資で、⼤きな学びを得よう 素早く、⼩さく試して、価値検証サイクルを回そう。速く学びを得て次の検 証に繋げることは、爆速成⻑につながる。 どうすれば最速で学びを得られる か、模索しよう。 • プロダクトの価値を⾼めるために、引き算を恐れない • 技を磨き、持続可能なものづくりを追求しよう プロダクトチームバリュー
  9. 1アプリケーションの中でテナント(提供会社)ごとにデータを分けて提供する • サイロモデル ◦ 各テナントごとにアプリケーション &データベースを構成する最もハイレベルな構成 • プールモデル データベースはわけず、データ構造で分割する⽅式 ◦

    スキーマレベル ◦ テーブルレベル ◦ ⾏レベル ←これを採⽤ • ブリッジモデル ◦ Lightプランはプールモデルで、Proプランはサイロモデルで。などのハイブリッド ウーオのマルチテナント
  10. ウーオのマルチテナント • UUUO → atohama • atohama → UUUO •

    atohama → atohama テナントを跨いだ受発注が発⽣す るので、そこまで疎結合にしな い。 ⾏レベルが最適と判断
  11. • インフラ専任がいない中での初期環境構築が早い(&安かった) • Staging環境も⽤意しやすい ◦ 当初はReviewAppsでブランチごとの環境構築もしていた (2022年の無料枠廃⽌で断念) ◦ 今は 出世⿂の名前をつけたStaging環境をいくつか構築して

    そこをStagingとして使っている ◦ 新しい環境を⽤意するのもそこまで負担にならない。 • 豊富なアドオンがあり、⼤抵の課題は解決できた ◦ パフォーマンス監視、アラート、スケーリング、⾮同期通信、スケジューラ • CD(コードデプロイ)が⼀体化しており、デプロイ環境構築不要 なぜHeroku?
  12. • 動くものを作るまでが早い ◦ Herokuとの親和性も⾼く、すぐにデプロイまでできる • Active Record(ORM)を使うことでORMを使うことで複雑なロジックを わかりやすく書ける ◦ テストもFactoryBotを活⽤し、データ作成が簡単

    • 管理画⾯もサクッとかける • ⽇本発というのが⼤きく、コミュニティが活発 • モノリシックに作ることで、ドメインロジックの再利⽤が可能 Ruby on Railsでよかったこと
  13. 1アプリ時代 同⼀リポジトリで管理している UUUO/atohamaは基本リリースサイクル が同じ。GitHubActionsを活⽤し、 1ボタンで iOS& Android x 2 アプリを

    アップロードできる バックエンドはHeroku標準。 mainブランチにマージでデプロイ リリースをできる限り楽に モバイルアプリ Webフロントエンド バックエンド Webフロントエンドのデプロイも GitHub Actionsを採⽤ デプロイ環境周り
  14. 障害を起こしにくい環境を作る 1アプリ時代 • できる限り本番データ近い環境でテストする ◦ テナントごとに異なるデータを考慮 ◦ Production から Stagingへの定期コピーを導⼊

    ◦ ユーザと同じ状態を作り出すことが⼤事 あの⼈と同じ気持ちになって考えられるように • ⼤きなリリースになることを避ける ◦ 週3回の⾃動PR作成 • ⾦曜⽇のデプロイは極⼒避ける • 定期的なリグレッションテスト • 負荷テスト環境、作りたい。。。
  15. • インフラは必要最低限に、誰でも触れるように。まずは動くものを作って検 証する ◦ Heroku x Railsという選択肢をとった • デプロイを簡単にし、開発からリリースまで、どの職能のエンジニアでも責 任を持って⾏える

    ◦ GitHub Actions多⽤ • できるかぎりユーザと同じ環境でテストし、障害を未然に防ぐ ◦ Stagingのデータを整えるのを⾃動化 • データを提供し、みんなで学ぶ ◦ SQLを調整するのはエンジニアの仕事でなくなる • 学んだ結果を振り返り、失敗したものは躊躇なく削る ◦ プロダクトも肥⼤化すると開発スピードがあがらなくなる (まとめ)どうやって動かしてきたか ⼩さな投資で⼤きな学びを得る環境とは?
  16. リリース 69 学習 開発 ⼩さな投資で⼤きな学びを得る開発サイクル インフラは必要最低限に、誰でも触 れるように。まずは動くものを作っ て検証する デプロイを簡単にし、開発からリ リースまで、どの職能のエンジニア

    でも責任を持って⾏える データを提供し、みんなで学ぶ 学んだ結果を振り返り、失敗し たものは躊躇なく削る できるかぎりユーザと同じ環境 でテストし、障害を未然に防ぐ
  17. • 市場にいく ◦ ⼀⼈のユーザを解像度⾼く思い浮かべながら開発する • 越境。職能にとらわれない • プロダクトのみならず、会社全体の業務をエンジニアリングで⾼速化する • ⾃分たちでアプリを使えるようにする(ドッグフーディングする)

    • 振り返り⽂化⼤事(2週間に1回) • 検証して、不要になった機能は削る決断 • ⽴ち上げ時はとにかく⾼速に動いて運⽤を作る。作り込みはその後 5年間通して、やってよかったこと