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エンジニア主導の企画立案を可能にする組織とは?

 エンジニア主導の企画立案を可能にする組織とは?

2025/2/19に開催したRecruit Tech Conference 2025の森本のLT資料です

Recruit

March 03, 2025
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  1. 森本 くるみ 海外旅行・カードゲーム・ピラティス・キックボクシング 経歴 / Career 2021年にリクルートに新卒入社。 Android エンジニアとして販促領域の各種プロダクト 開発に携わる。

    2022年10月から『スタディサプリ小学・中学講座』を 担当し、ユーザーが学習に辿り着くまでの導線に関する エンハンスに従事。 DroidKaigi 2024 では GraphQL クライアントの実装に ついて登壇。 趣味 / Hobbies プロダクトディベロップメント室 販促領域プロダ クトディベロップメント5ユニット(まなび) 教育支援小中高プロダクト開発部 小中Android開発グループ
  2. 1. 情報へのオープンアクセス 1. 技術的な興味関心 ◦ モバイルアプリ分科会 (領域を跨いだ知見共有) ◦ カンファレンス登壇・参加の支援 2.

    ユーザー価値 ◦ ユーザーインタビュー(継続者/解約者) ◦ VOC(Voice Of Customer)共有会 ◦ 解約者アンケート 3. 事業の方向性 ◦ オフラインキックオフ・週次のプロダクト定例 ◦ ダッシュボード(Looker)の運用 ◦ ブランド/デザインコンセプト
  3. 1. 情報へのオープンアクセス 「きょうもできた!」機能の場合 1. 技術的な興味関心 ◦ 「アプリならではの凝ったUIを作りたい!」 2. ユーザー価値 ◦

    ユーザーインタビュー ▪ お絵描き・お手紙の機能の人気やトレンドをキャッチ ◦ 解約者アンケート ▪ 「子どものやる気を高める機能や仕組みに満足できなかった」の声 3. 事業の方向性 ◦ 学習を継続してほしい ◦ 低学年デザインキーワード(楽しさ/ユニーク/心地よさ/クリア/シンプル)
  4. 2. 提案が歓迎されるコミュニケーション設計 1. 職種問わず誰でも提案できる場所 ◦ 会議体 ▪ UXよもやま : 企画の壁打ちができる場

    ▪ 案件エントリー : 開発の承認を得る場 ◦ Slackチャンネル ▪ dogfooding-ja : アプリの感想を気軽に投稿できるチャンネル 2. 提案の心理的なハードルを下げるコミュニケーション文化 ◦ WOL(Working Out Loud) ▪ 思考や作業の過程をSlackで呟きながら働くことが推奨されている ◦ ポジティブなSlackのリアクションの豊富さ ▪
  5. 3. 企画の効果を分析するための仕組み 1. Platon : BigQueryを中心としたデータ分析基盤 ◦ Firebase Analyticsを介してクライアントログを送信 ◦

    企画立案者がBigQueryで分析する運用 ◦ ログ設計や分析をデータエンジニアに相談できるSlackチャンネルも用意 2. Darklaunch : 自前のFeature Toggles基盤 ◦ クライアントはGraphQLのクエリでA/Bの値を取得できる ◦ 利用者に対してサーベイが実施され改善が進められている
  6. 3. 企画の効果を分析するための仕組み 「きょうもできた!」機能の場合 クリックログとお絵描きの総画数をBigQueryに送信し、利用日数や活用度を分析 • 機能を1度でも利用したユーザーの割合が50%超え • 毎日継続的に利用しているユーザーも確認できた • 「きょうもできた!」機能利用ユーザーの方が、継続学習の傾向あり

    VOCや解約者アンケートの結果から定性的な効果も確認 • 「きょうもできた!」機能に関するユーザー問い合わせをいただく • 「子どものやる気を高める機能や仕組みに満足できなかった」の声が、解約 理由1位から大幅減少 => 企画の効果が確認できたので、全ユーザーに展開しエンハンスを実施
  7. 参考記事 • Jetpack Compose の Canvas でお絵描き機能を実装する ◦ https://blog.studysapuri.jp/entry/2024/12/7/compose-drawing-canvas •

    Working Out Loud 大声作業(しなさい)、チームメンバー同士でのトレーニ ング文化の醸成 ◦ https://blog.studysapuri.jp/entry/2018/11/14/working-out-loud • リクルート『スタディサプリ』のデータ分析基盤を支える技術と活用事例 ──RECRUIT TECH MEET UP #3 ◦ https://techplay.jp/column/1551 • AWS Dev Day 2023 Tokyo で スタディサプリのDarklaunch について発表し てきました ◦ https://blog.studysapuri.jp/entry/2023/07/05/090000