Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Azure Cosmos DB パフォーマンス最適化入門 - 設計・開発・運用の実践テクニック
Search
Sponsored
·
Your Podcast. Everywhere. Effortlessly.
Share. Educate. Inspire. Entertain. You do you. We'll handle the rest.
→
Tatsuro Shibamura
PRO
March 09, 2025
Technology
600
0
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
Azure Cosmos DB パフォーマンス最適化入門 - 設計・開発・運用の実践テクニック
Tatsuro Shibamura
PRO
March 09, 2025
More Decks by Tatsuro Shibamura
See All by Tatsuro Shibamura
AI Agent を本番環境へ―― Microsoft Foundry × Azure Serverless で作る Enterprise-Ready な基盤
shibayan
PRO
2
1.4k
Azure Serverless のパフォーマンスとコストを 最適化
shibayan
PRO
0
18
Microsoft Azure で実現する最新クラウドアーキテクチャ
shibayan
PRO
0
25
Hack Azure! #5 - Geek of Azure Serverless
shibayan
PRO
0
140
.NET Conf 2020 Online - .NET 5 リリース記念パーティートーク
shibayan
PRO
0
10k
Terraform Provider for Azure に貢献してみた話
shibayan
PRO
0
670
Azure Functions と SendGrid の良い関係
shibayan
PRO
0
1.4k
Azure Serverless を活用したリアルタイム Web のすべて
shibayan
PRO
1
3.1k
祝 東日本リージョン一般提供! Azure Application Insights 基礎と実践
shibayan
PRO
1
42k
Other Decks in Technology
See All in Technology
AIに丸投げしないトイル削減 / Eliminating Toil Without Leaving It All to AI
kohbis
4
1k
synctest時代のhttptest Go 1.27で変わるHTTPサーバテストの裏側 / go conference2026 synctest and httptest
budougumi0617
1
230
Snowflakeで実現する全社横断の顧客の声(VOC)分析・活用基盤@Snowflake World Tour Tokyo 2026
yuto16
0
120
AI活用の現在地、 ちゃんと見えてますか?/XPfest-2026
visional_engineering_and_design
0
170
Jetpack Compose で挑む新聞紙面UI ─ 複合ジェスチャー・ポリゴン記事領域・適応的ページ構成という3つの壁/droidkaigi2026
nikkei_engineer_recruiting
0
240
[DroidKaigi 2026] Making UI specifications visible: Android UI development in the AI agent era supported by Compose Screenshot Testing and galleries
syarihu
0
610
10分で知る最近のOmarchy
komagata
0
140
AI時代だからこそ、スケールしないことをやろう
yutashigemura
1
110
現場に行くだけでは足りない——プロダクトエンジニアが業務の流れを捉える観点と、その鍛え方
takumiengineering
0
330
DEFCON34-Write-up_HYCu-MYCu
daikiokazaki
0
110
Screen Lens - 今見てる画面を翻訳する
komagata
0
130
Podは生きているのにGoだけが落ちる:GOGCとGOMEMLIMITで追うInvisible OOM Killの謎
tkc66buzz
1
210
Featured
See All Featured
Unlocking the hidden potential of vector embeddings in international SEO
frankvandijk
0
930
Leadership Guide Workshop - DevTernity 2021
reverentgeek
1
370
Keith and Marios Guide to Fast Websites
keithpitt
413
23k
Distributed Sagas: A Protocol for Coordinating Microservices
caitiem20
333
23k
HDC tutorial
michielstock
2
850
Producing Creativity
orderedlist
PRO
348
41k
Making Projects Easy
brettharned
120
6.7k
Balancing Empowerment & Direction
lara
6
1.3k
Documentation Writing (for coders)
carmenintech
77
5.5k
Darren the Foodie - Storyboard
khoart
PRO
3
3.9k
Designing Experiences People Love
moore
143
24k
Pawsitive SEO: Lessons from My Dog (and Many Mistakes) on Thriving as a Consultant in the Age of AI
davidcarrasco
0
240
Transcript
Azure Cosmos DB パフォーマンス最適化入門 設計・開発・運用の実践テクニック Azure勉強会 - Entra ID と
Log Analytics と Cosmos DB - Tatsuro Shibamura @shibayan
私について 芝村 達郎 @shibayan ZEN Architects Distinguished Engineer Microsoft MVP
for Microsoft Azure Blog : https://blog.shibayan.jp GitHub : https://github.com/shibayan
注意 2025 年 3 月 6 日の情報に基づいています 今後のアップデートで状況が変わる可能性は大きくあります 常にパフォーマンス向上は Cosmos
DB の重要事項らしいです 5 月の Microsoft Build にも期待しましょう
今日お話しする内容 Cosmos DB を使ったアプリケーション開発時に失敗しないコツ 主に Cosmos DB の仕組みとデータモデリングの考え方 アプリケーションが稼働した後にパフォーマンスの問題が出た時の対応 Azure
Monitor を最初から設定・利用のポイント
Cosmos DB を使ったサービスの良くある話 RDB と同じ感覚でモデルを作って運用を始める 雑に使っても 7 割ぐらいの性能が出る 自動的に作成されるインデックスが強力 複雑なクエリでも思ったより高速に返してしまう性能の良さ
しかしサービスが成長すると急に遅くなる、コストが高くなる 突然 429 Too Many Request が大量に出るようになった 処理は何も変えていないのに必要な RU が増えてしまった
何故このような問題が発生するのか 大前提 : Cosmos DB 自体は高くない・遅くない 適切に使えば RDB よりも優れている ただし適切に使うのは仕組みを少しでも知らないと難しい
大半はデータモデリングに失敗しているのが原因 Id / パーティションキーの設計に失敗 設計の問題をクエリやアプリケーションで吸収しようとして失敗 データモデリングから見直す必要あり
設計
Cosmos DB のアーキテクチャを知る 物理パーティション 最大 10000 RU/sec と 50GB ストレージを持つコンピューティング
クエリの実行は物理パーティション単位で行われる Azure Cosmos DB の物理パーティションを深く理解する - しばやん雑記 論理パーティション 同一パーティションキーを持つデータ 最大 20GB までのデータを保持可能 1 つの論理パーティションは必ず同じ物理パーティションに格納される
物理パーティション
論理パーティション
Cosmos DB のデータモデリングの考え方 最初に Id とパーティションキーを決める クエリ時にパーティションキーは必須ではないがパフォーマンスに影響 クロスパーティションクエリが必要な場面を減らす 最近では階層パーティションキーの利用も検討する RDB
とは異なり非正規化を何処まで行うかが肝 Cosmos DB にはトランザクションはない しかし単一アイテムへの書き込み処理はアトミック 非正規化して埋め込みエンティティとして扱う
None
階層パーティションキーの利用を検討する 3 階層までパーティションキーのパスを指定できる これまで合成パーティションキーを使っていたのが不要に 合成パーティションキーとは異なり、最適なルーティングが実現される
Change Feed で変更されたデータの同期 非正規化された (埋め込みされた) データの変更をトリガーにする
Change Feed で Materialized View を作成 Change Feed を使ってパーティションキーを変更したデータを作る パーティションキーを跨いだクエリが必要な場合に有用
Materialized View の作成までにラグが発生することは考慮 実際の利用例 集計用のデータを Change Feed でリアルタイム集計 イベントソーシングの実装
開発
最新の SDK を利用する Cosmos DB SDK (特に C# と Java)
はパフォーマンスが良い 物理パーティションを認識した最適化が行われている(若干チート) ダイレクトモード / ReadMany API / バルク処理など 最近ではオプティミスティック直接実行 (ODE) も Azure Cosmos DB SDK を使用するクエリでの Azure Cosmos DB のパフォーマ ンスに関するヒント | Microsoft Learn 高頻度でアップデートが行われているので追従しておきたい
Query Metrics を取得する RDB で言うところの EXPLAIN に相当する機能 最適化を行うためには正しく RU の消費を把握するのが絶対条件
ローカル開発環境や Data Explorer で取得する SQL クエリのパフォーマンスと実行メトリックを取得する | Microsoft Learn Azure Portal で実行した場合はパーティション単位でのメトリックも
None
Index Advisor を利用する 不足している Index の情報を返してくれる機能 PopulateIndexMetrics に true を指定してクエリを実行
使われている Index と不足している Index が返却される General Availability: Index Metrics in Azure Cosmos DB for NoSQL - Azure Cosmos DB Blog Index の最適化は最後の方に行うくらいで良い
Index Policy を最適化する Cosmos DB の RU は Index の読み書き分も含まれている
書き込み時には Index の作成に必要だった RU が乗ってきている プロパティの数が多くなると Index の作成コストが高くなる Vector Search に使う配列は Index 作成から除外するのが推奨
運用
Azure Monitor / Log Analytics を活用する まずは Cosmos DB の
Metrics から始める Normalized RU Consumption や Total Request Units など Splitting と組み合わせると効果絶大 Azure Monitor Azure Cosmos DB 分析情報で Azure Cosmos DB を監視する | Microsoft Learn Log Analytics に診断ログを送信する DataPlaneRequests と QueryRuntimeStatistics は必須 診断クエリに関する問題のトラブルシューティング - Azure Cosmos DB | Microsoft Learn Workbooks を活用するのもお勧め
Workbooks の例
デフォルトで用意されている Workbooks Azure Cosmos DB Resource insights Cosmos DB のリソース情報を分かりやすく表示してくれる
Optimize my API for MongoDB cost and performance MongoDB のコストとパフォーマンス最適化向け Optimizing Your Throughput Model 対話式で Cosmos DB の RU を最適化出来る Log Analytics Troubleshooting Workbook 診断ログを使ったトラブルシューティング関連クエリ詰め合わせ Activity Logs Insights
None
OpenTelemetry を使った監視を有効化する 最新の C# / Java SDK では OpenTelemetry 対応済み
自動的に失敗したリクエストと遅いリクエストを収集してくれる Azure Cosmos DB SDK の監視 | Microsoft Learn Application Insights と組み合わせ利用するのがベスト 特定ユーザーの場合のみ処理が遅いケースにも対応可能 アラートの仕込みも容易
終わりに Cosmos DB のパフォーマンス最適化 == データモデリングの最適化 Cosmos DB の仕組みを知ると理解が進む データモデリングに時間を掛ける
その後の開発と運用が楽になるため十分ペイできる 階層パーティションキー・Change Feed でパーティションキーの制約を超える RDB 脳を捨てて Cosmos DB 脳になろう
ご清聴ありがとうございました